Happy Christmas(8) | My sweet home ~恋のカタチ。

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せつなくてあったかい。
そんなラブストーリーがいっぱいの小説書いてます(^^)

『Happy Christmas(7)』 のつづきです。



ところが



あれ??



部屋の中は真っ暗だった。



リビングの電気をつけると


別に何が用意してあるわけでもなく


テーブルの上には何もなかった。



・・・なんだ



夏希がまだ帰宅してないと思ったのだが



ん?



キッチンを見ると


もんのすごく散らかっている。


料理の最中のようだった。


さっきまで火を使っていたのがわかるくらい温かかった。



一回帰って・・・またどこかに行ったのかな??



理解できないまままたテーブルに戻ると、小さなメモに気付いた。




『ちょっと買い物に行ってきます! 全力失走で帰るから待っててね、』



急いでいたらしく


レシートの裏に走り書きというキタナイ字。



しかも。




『失走』


って!!



なんか全力で行方不明になっちゃいそうだな・・・・



お約束の誤字に思わずぶっと吹き出した。



一人笑っていると、ガチャガチャとやかましく鍵が開く音がした。





バン


バタン!!


バサッ!!





と、これまたけたたましい音がして



「あいたたたた・・・・・」



夏希の声がした。



「ど、どーしたの?」


その異変に高宮は玄関まで走った。



夏希は玄関に座り込みながらブーツを脱いで



「あ、隆ちゃん・・・ごめん、帰ってた? あいたたた・・・」



その脱いだブーツを見せて



「焦って走ってたら、ブーツのカカトがボキって・・折れちゃった・・・・・」



カカトがベロンと垂れ下がったような状態のものを見せられた。



「は???」



思わずそれを凝視した。




お約束の『誤字』に笑いつつ、『全力疾走』してきた夏希は・・?


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