Love for the future(14) | My sweet home ~恋のカタチ。

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せつなくてあったかい。
そんなラブストーリーがいっぱいの小説書いてます(^^)

彼女が大きな目をぱちくりさせて


「えっ、」


一瞬驚いたような顔を見せた時に初めて拓馬は


とんでもないことを言っちゃったんじゃないだろうか、と



「や! そんな・・深い意味は全く、なく・・」



いったい何を否定しているのかもわからないセリフを発し、焦りまくった。



すると詩織は



「・・・いいんですか? 私もご一緒しても、」



思いがけないリアクションを返してきた。



「え・・・」


今度は拓馬が驚いた。



「お邪魔じゃないでしょうか、」


そんなことを気にしている彼女に


「いや! ・・邪魔なんて! いつも10人くらいで行くんだよ。 家族を連れてきたりさあ。 みんないい人達ですっげー楽しいから!」


拓馬は今度は全力で盛り上げようとした。



「もししーちゃんが行けるなら。 頼んでおくから。 佐々木さんっていって、社長さんだなんて思えないほど気さくな人だから、」



むしろ彼女の気が変わらないように畳み掛けてしまった。



「ホントに? 嬉しい!」



無邪気に喜ぶ詩織だったが、拓馬はドキドキもんだった。



・・・ま、泊まりったって。


みんな一緒だしな。



一生懸命に心のハードルを上げないように必死だった。


それでも


彼女との初めて『泊りがけ』のデートに胸がときめかないわけはなかった。





わくわくしながら待った当日は


あっという間にやって来た。



「・・・なんか緊張すんな・・・」


拓馬はアウディの運転席に乗り込んだ。


彼女の家の車を借りることになったが、外車の運転は初めてだった。


「ハンドルも右ですから。 普通の車と同じです、」


詩織は屈託なく笑ってシートベルトを締めたが


こんな小さな所にも


彼女との格差を感じたりして


ちょっと虚しかった。



「しーちゃんは運転するの?」


「たまに。 でもおばあちゃんが危ないからって雨の日はダメとか夜はダメとかで、全然運転できる時がないというか、」


「信用されてないんだ、」


拓馬はアハハと笑った。



「じゃあ行ってらっしゃい、」


詩織の母も見送ってくれた。



・・にしても。


よく許してくれたよな。



拓馬は笑顔で会釈をしながらそう思った。


詩織は母に正直に話をしたらしいのだが、特に反対されなかったらしい。


二人きりじゃないとはいえ、


泊りがけなのに・・・



拓馬は自分を信用してくれている詩織の母に感謝するばかりだった。



ひょんなことからいきなりのお泊りデートになっちゃいましたが・・・


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