North wind(19) | My sweet home ~恋のカタチ。

My sweet home ~恋のカタチ。

せつなくてあったかい。
そんなラブストーリーがいっぱいの小説書いてます(^^)

「ただいま。 スーニャ、」


泉川は家に戻り、子猫を抱き上げた。



「ごめんな~。 遅くなって。 今ミルクやるからな、」


擦り寄ってくる彼女が本当にかわいかった。



テーブルの上に彼女を乗せて、皿のミルクを飲む姿を見ているだけで心が和む。



「おれ・・・何やってんだろな。 ホント。」



思わずつぶやいてしまった。




ひとりってこんなに寂しいんだっけ。



やっぱり


『彼女』に会いたいって


思ってしまう・・・。





「こんちわ~~~!!!」


けたたましい声が事業部に響き渡った。



「あ~~~、うるさい。」


志藤は思わず耳を押さえた。



「なんだよぉ・・・。 せっかくはるばると14時間も掛けて帰ってきたっちゅーのに!!!」


真尋は乱暴にそこにあったデスクにリュックを置いた。


「わかった、わかった。 おつかれさん。」


南は仕方なく言った。



「へー・・。 事業部ができたって聞いたけど。 ・・辺鄙な部屋だな~~~。」


真尋は部屋を見回した。


「おまえは。 何でも口にしないで少しは心にしまうことはできないの???」


志藤は呆れて言った。




真尋が久しぶりに日本にやって来た。


これから1ヵ月半ほどクリスマスコンサートや他の仕事でこちらに滞在する。




そこに。



「志藤さん。 これ総務から書類返ってきたんですけど~~、」



泉川が書類に目をやりながら戻ってきた。



そして


真尋に気づいた。



「・・あれ?」



怪訝な顔で彼を見た。



「・・・ダレ? この人。」



真尋は思いっきり指を指した。



人から指を指されるなんてことは


このプライドの高い男が許すわけもなく



「人を指差したらダメって親から言われたことはないのかっ!!」



いきなりブチ切れてしまった。



「親って社長のことじゃん、」


そこにいた香織がボソっと言ったが、血が上っている彼には届かなかった。



「え~~~、なに? イキナリ怒ってんの?」



真尋はいつもの調子だった。



そしていつものトラブルメーカーの真尋がやってきましたが・・・


人気ブログランキングへ 左矢印 お気に召しましたらポチっ!わんわん お願いします!

人気ブログランキングへ 左矢印 携帯の方はコチラからお願いしますドキドキ
My sweet home ~恋のカタチ。