「虎に翼」 第106回
第22週「女房に惚れてお家繁盛?」
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昭和三十(1956)年・春
寅子) 今日から、皆さんと一緒
に生活させていただくことにな
りました。改めて、よろしくお
願いいたします。
優未) お願いします。
朋一) いいですよ、
今更堅苦しい挨拶なんて。
のどか) そうよ。もう家族の
ようなものなんだから。ねえ。
百合) 中学校で必要なものが
あれば、言ってちょうだいね。
優未) ありがとう、
おばあちゃん。
寅子) のどかちゃんも
入学おめでとう。まさか
私の後輩になるだなんて。
随分前に明律を卒業したけれど、
できることがあれば、何
でも言ってね。
のどか) それなら、お兄ちゃん
お勉強見てもらったら?
朋一) おい。
のどか) だって、司法試験に絶
対1回で合格してみせるって、
いつも張り切ってるじゃない?
寅子) その心構え、
素晴らしいわ。
朋一) どうも。
航一) じゃあ、やりますか。
**********
(百合と優未以外でマージャン)
寅子) 皆さんお好きなんですね、
マージャン。
朋一) マージャン、花札、トラ
ンプ…祖父に鍛えられました。
のどか) 何かおねだりすると、
「おじいちゃんに勝ったらな」
って。
朋一) でも驚いた。寅子さんも
マージャンがお好きだとは。
寅子) 好きにはなりましたけれ
ど、私は、どうも、下手で。
航一) 寅子さんは顔に
すぐ出るから。
寅子) フフフ、そうみたいね。
でもね、優未は、マージャン
強いのよ。
優未) 航一さんにいっぱい
教えてもらったおかげ。
(朋一とのどかの顔から
笑みが消える)
百合) 涙が出ちゃうわ。
お父様が元気な時のことを
思い出して。
優未) おばあちゃんは
やらないの?
百合) 私はね、みんなが
遊んでいるところを見る
のが好きなの。
優未) 花江さんと同じだ。
百合) 花江さん?
ああ、一緒に暮らされてた?
優未) そう。それに、その
お着物、とってもすてき。
百合) あら、うれしいわ。
(妙な空気の中で、
牌を捨てる寅子)
航一) ロン。
寅子) あっ…。
**********
(あくびをしながら
二階から降りてくる寅子)
百合) おはようございます。
優未) おはようお母さん。
寅子) おはよう、ございます。
2人とも、随分と早いですね。
百合) これは私の仕事ですから
寝ていていいって言ったんです
けれども、優未ちゃんがね。
優未) おばあちゃん大変だし、
それに、朝はお母さんと話せる
時だから楽しいの。
寅子) そうね。仕事が忙しい時
はどうしても甘えてしまうこと
もあると思いますが、これから
は私たちも、家のことはやりま
すので、お義母さん。
百合) お義母さん…。
寅子) ごめんなさい、急に、
なれなれしく。
百合) 違うの、うれしくて。私、
後妻で実の子もいないでしょ?
この家では、前の奥様に悪くて、
「百合さんと呼んで」と、朋一
さんたちにも、照子さんにも、
言ってしまったから。
ごめんなさい。あなたの前で
照子さんの話なんかして。
寅子) ああいえ。
航一) おはようございます。
ごめんなさい、寝坊しました。
新聞を取ってきます。
百合) おはようございます。
んっ?
朋一) おはようございます。
のどか) おはようございます。
百合) 朋一さんのどかさん、
今日はどうなさる?
朋一) ごはんかな。
のどか) 私はパンで。
百合) はい。寅子さんは
おみそ汁温めてくださる?
おわんはそこの棚の2段目の
左側です。
寅子) はい。
百合) 優未ちゃんは卵
お願いできる?
優未) うん。
百合) 私はパンを。
これは…
お義母さんは毎日和食と
洋食の用意をしていると
いうことなのか?
それは…。
寅子) あの、お聞きしても?
百合) はい。
寅子) もし、ご家族が全員
パンがいいと言った場合、
用意していた、おみそ汁や
ごはんは、どうなるんですか?
百合) 残ったものは私がお昼
や夕飯にいただきますから。
寅子) でもそれって…。
**********
<廊下の陰>
優未) そりゃ「はて?」だよ。
寅子) えっ、そうよね!?
優未) シ~ッ!
気になることがあるなら、
もう少し仲良くなって、そ
れから本音を聞いていけば
いいんじゃない?
航一) 百合さんがお弁当を作っ
てくれました。えっ、何か?
寅子) いや、
ありがたく頂きます。
**********
<民事第二十四部>
漆間) 双方代理人から延期の
申請があり、次回期日を来月
11日にしました。
寅子) また延期ですか。
汐見) しかたないですね。
事件が事件ですから。
**********
なかなか進まない原爆裁判の、
準備手続、2月に行われた第
4回目で、被告、つまり、国
側はこう主張しました。
原爆裁判
第4回準備手続
反町) これは、法律問題では
なく、政治問題です。戦争に
負けた国が、勝った国に賠償
を請求した例はなく、賠償請
求権が放棄されるのが慣例。
放棄される宿命なのです。
岩居) 宿命?
雲野) そんな言葉で、くくっ
ていただきたくないですな。
(国側の担当者、反町を
見据える、雲野と岩居)
**********
汐見) 焦らず準備して、今は
目の前の事件に集中していき
ましょう。
2人) はい。
秋山) 失礼します。
佐田さん。
寅子) あら、もうそんな時間?
彼女は昨年、東京地裁の
判事補となった、秋山真理子。
寅子は最近彼女に、端的に言え
ば、とても懐かれていました。
**********
<昼休み>
秋山) わあ~!
どうしたんですか、
今日のお弁当。
寅子) お姑さんが
持たせてくれたの。
秋山) まあ、素敵。
私のお姑さんたら、口を開けば
「孫はまだか」「男の子を産め」
そればっかり!
寅子) それは…。
秋山) ですよね!?
そのくせ、「仕事をするからに
は第2の佐田寅子になれ」って
もう欲張りで。
寅子) ねえ、お姑さんとの
つきあいって大変?
秋山) 大変なんてもんじゃ!
はあ~。結婚して1年、どんっ
どん嫌いになります~。ウフフ。
寅子) ハハ…そう。
ちなみに、昭和31年、日本
全国にいる女性裁判官は、
寅子を含めて、12名。
増えたとはいえ、まだ
これぽっちです。
**********
寅子) ただいま帰りました。
優未・百合) お帰りなさい。
航一) ただいま。
遅くなりました。
百合) ご苦労さまです。
のどかさんは先にお部屋に戻り
ました。朋一さんはお勉強しに
大学に。まだお帰りになってい
ません。
航一) そうですか。
百合) 今、ごはん、
お仕度しますね。
寅子) あっ、いえいえ。
ゆっくり食べててください。
着替えたら、私たちも自分
たちで、やりますから。
ねっ、航一さん。
航一) ええ。
寅子) お義母さん、お弁当
とってもおいしかったです。
後輩にお裾分けしたら絶品
だって。
百合) あは…。
寅子) もう小躍りしちゃう
くらいでした。
航一) 小躍り?
寅子) はい。
(やってみる)
寅子) こうですよ。
(笑い声)
朋一) ただいま。
航一) お帰り。
3人) お帰りなさい。
百合) 朋一さんお食事は?
朋一) あっ、食べてきた。
百合) そうですか。
朋一) お風呂入ろうかな。
沸かしてくれる?
百合) 急いでお仕度しますから
着替えてらしたら? あとお弁当
箱出してくださいね。
朋一) きんぴらごぼう、
ちょっとしょっぱかったよ。
百合) ごめんなさい。
(航一を見て、優未を見る寅子)
朋一) はい。
百合) あら。
(もはや寅子を止められない優未)
寅子) あの朋一さん。
外で、夕飯を食べてくる時は、
なるべく先に、お伝えした方が、
いい、かもしれない。お風呂の
準備も、あの、ごはんを食べて
いる百合さんではなくて、自分
でやるとか、お弁当の文句を言
ったりするのもね、少し、あれ
かもしれない…。
百合) いいのよ寅子さん。
私は何も構いませんから。
寅子) そうですか。
ごめんなさい。
朋一) ご指摘ありがとう
ございます。ですが…
母親面はやめてください。
僕は、家族のようなものに
なることを受け入れた。
あなたたちも嫌いじゃない。
でも、それ以上は、望まな
いでいただけませんか?
航一) 朋一。
百合) いけないわ、
寅子さんに謝ら…。
朋一) 百合さんは黙って
いてくれないかな。
寅子) 朋一さん。私への怒りは、
私が受け止めます。出過ぎたこ
とをして、ごめんなさい。私は、
お母さまの代わりにはなれない
し、なるつもりもない。ただ、
私も前にね、家族からおかしい
と思うことを指摘されずに、亀
裂が入ってしまった…。
百合) 朋一さん、ねえ。
(のどかが立ちふさがる)
のどか) いいかげんにしてよ、
お兄ちゃん。決めたでしょ。
家族のようなものを受け入れ
ようって。お父さんが私たち
に何かをお願いするのなんて
初めてなんだからって。
(のどかの言葉に驚く航一)
のどか) 結局、お兄ちゃんは
この暮らしが嫌なの? お父さ
んたちにこの家を出ていって
もらいたいの? 私はどちらで
も構わない。大学も始まる。
寝に帰るだけの場所に、お父
さんがいてもいなくてもいい。
百合) な…何を言ってるの。
のどかさん!
のどか) どうなの、お兄ちゃん。
朋一) 別に、僕は、
そんなつもりじゃ…。
のどか) ならば、子供っぽいこ
とはやめて、寅子さんに謝って。
私たちが百合さんに甘えている
のは事実でしょ? 図星だったか
ら腹を立てるだなんて。
寅子) ああいいのよ。
謝られるようなこと…。
朋一) のどかの言うとおりです。
(寅子に向き直る朋一)
朋一) すみませんでした。
(頭を下げる朋一)
(寅子も頭を下げる)
(二階へ行く朋一)
百合) うん、これで仲直り。
私はお風呂沸かしてきま
しょうね。
(出ていく百合)
のどか) ごめんなさい。
兄はああ見えて、根が
子供っぽいんです。
寅子) ああいや、思ったことは
言ってもらった方がうれしいの。
私も思ったことを口に出しちゃ
う方だから。のどかちゃんも、
何かあったら何でも、言ってね。
(微笑むのどか)
のどか) 上に戻ります。
おやすみなさい。
(階段を上がる音)
寅子) おやすみなさい。
(まずそうな顔でうつむく寅子)
寅子) ごめんなさい。
航一) いえ、寅子さんは何も…。
優未) 私は、お母さんにも悪い
ところあったと思うよ。だって
前はお母さんも連絡なしで帰り
が遅くなったり、ごはん食べて
きたりしたこと何度もあったで
しょ。
寅子) そうね。自分を棚に上げ
ていたわね。でも、一緒に暮ら
してみて初めて分かることもあ
るだろうし、これからゆっくり
話し合っていきましょうね。
優未) うん。
寅子) うん。
(暗い顔で一点を
見つめている航一)
**********
超簡単感想で♪
航一家族と同居し始めてわかって
きた星家の実態。朋一やのどかの
本音も見え隠れ。ショックを受け
てる場合じゃなくてよ?航一さん。
一番大人なのは、優未だよね~♪
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