「虎に翼」第70回~第14週「女房百日 馬二十日?」 | 日々のダダ漏れ

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「虎に翼」 第70

第14週「女房百日 馬二十日?」

 

 

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(おでこを机にくっつけた寅子)

汐見) 昨日、そんなに

 ひどかったんですか?

多岐川) ああ、あれは、

 法曹界の歴史に残る。

汐見) ええ・・・。

小橋) フフ。

 

(回想)

寅子) 「世の中そういうものだ」

 と流されない。それでいいじゃ

 ないですか! 以上です。

 

穂高) ちょっと、失礼するよ。

多岐川) 穂高先生。

寅子) げっ、元気ですか? 

 穂高先生。

多岐川) そのごまかし方は

 無理がある。

 

**********

 

汐見) 僕ら、行きましょうか。

稲垣) そ・・・そうしましょう。

(ドアの開閉音)

寅子) あの、穂高先生、

 昨日のことですが・・・。

穂高) すまなかったね、佐田君。

寅子) へっ?

穂高) 私は、古い人間だ。

 理想を口にしながら、現実では、

 既存の考えから抜け出すこと

 ができなかった。だが君は違う。

 君は既存の考えから飛びだして、

 人々を救うことができる人間だ。

 心から、誇りに思う。

 それを、伝えたかった。

寅子) 私は、先生が古い人間と

 は思いません。尊属殺の最高

 裁判決、先生の反対意見を読

 みました。昨日のことは、撤回

 はしませんが、先生の教え子

 であることは、心から、誇りに

 思っています。

穂高) ありがとう。あとは、

 君たち若いもんに託したよ。

(椅子に座る穂高)

寅子) 私、てっきり怒られる

 のだとばかり。

穂高) そんなことはせん。

 そんなことは・・・これ以上、

 嫌われたくない。

寅子) 先生、私、別に先生の

 こと嫌いなわけじゃ・・・。

穂高) ホホホ。分かっとるよ。

 それなりに好いていてくれて

 るのは。

寅子) アハハ、それなりって・・・。

穂高) ハハ、よかった。

 最後に笑って、すっきりした

 顔でお別れできそうで。

 佐田君、気を抜くな。

 君もいつかは古くなる。

 常に、自分を疑い続け、

 時代の先を歩み、立派な、

 出涸らしになってくれたまえ。

(寅子の顔がほころぶ)

寅子) はい!

 

**********

 

数日後、なんとか栄二君一人と

話す時間を作ることができました。

 

(呼吸を整え、調停室に入る寅子)

 

**********

 

長峰) 栄二君の身の回りの

 お世話は、ずっと、お母様

 がやってきたのよね?

根本) ならば、お父様より、

 お母様がそばにいる方が、

 やっぱり、落ち着くかい? ん?

(目をそらし、じっと座っている栄二)

(見つめる寅子)

寅子) どうでもいい?

 そりゃどうでもいいわよね。

長峰) そんななげやりな。

寅子) 栄二君が今抱える苦しみは、

 本来背負わなくていい事じゃない?

 栄二君。私は本音ではね、別に、

 ご両親にこだわる必要はないと

 思っているの。もっと本音を言えば、

 ご両親にあなたを任せたくない。

 あなたは、犯した犯罪と向き合わ

 なければならない。でもそれと同時

 に、あなたが生きて、大人になるま

 で、見守り、育てることは、私たち

 大人全員の責任なの。もちろん、

 親に愛されたいと思うことは、自然

 なことよ。その場合は、どちらと暮

 らしたいか、正直に教えて。

栄二) どっちとも、

 暮らしたくなかったら?

寅子) その気持ちを優先する。

 例えば、親戚の誰かとか、

 あなたに優しかった大人、

 誰か、頭に浮かぶ?

栄二) 勝枝さん。

寅子) 勝枝さんって?

栄二) 父さんの姉さん。

 ガキの頃、時々映画に

 連れてってくれて。

寅子) そう。

栄二) 父さんの浮気のことで、

 勝枝さんが叱りつけてそれっ

 きり・・・。もう会うなって。

寅子) 勝枝さんに連絡取ってみま

 しょうか? あなたの味方になって

 くれるかもしれない。

栄二) 味方?

(寅子を見る栄二)

寅子) 栄二君が頼る大人は、

 親である必要はないの。

 とにかくね、私は、あなたがこれ

 以上、苦しい思いをしないで済

 む道を、あなたと、探したいの。

(栄二を見つめる寅子)

(寅子の目をじっと見る栄二)

(大きく頷く栄二)

(微笑む寅子)

 

**********

 

壇) しゃべった? 栄二が?

寅子) はい。

浦野) それで?

寅子) おばの勝枝さんという方

 の所在を探りたいのですが。

浦野) 分かった。

 

**********

 

その後、家事部と少年部が

協力して、勝枝さんを捜し、

連絡を取りました。

 

事情を話すと、彼女は栄二の

監護者になることを快諾。

それを条件に、父親が親権を

持つことに。勝枝のおかげで、

窃盗事件も保護観察となりま

した。

 

勝枝) ほら、栄二もご挨拶。

(ぺこりと頭を下げる栄二)

勝枝) 大きい声で!

栄二) ありがとう。

寅子) 元気でね。

(勝枝と廊下を行く栄二)

(寅子を振り返り、ニッコリ

頭を下げる栄二)

 

**********

 

寅子が少しだけ、

家裁の理想に近づいた頃・・・。

 

穂高先生は、眠ったまま、

穏やかに亡くなられました。

 

**********

 

<夜・竹もと>

主人) 桂場さん。私らもう休む

 んで、好きにお使いください。

桂場) ありがとう。

(てんこ盛りのあんこと、

串だんごと、一升瓶の酒)

(学生時代の、桂場、工藤、

多岐川と写した、穂高の写真)

工藤) では、献杯。

一同) 献杯。

(酒を飲む喪服姿の寅子たち)

工藤) はあ~寂しいね。偉大な

 先輩たちが、次々に旅立って。

多岐川) しょうがない。

 人はいずれ死ぬ。

 だからいつ死んでもいいように、

 我々は全力で生きて、全てを

 出し切るしかないのさ。

(だんごを頬張り、酒を飲む桂場)

工藤) フッ・・・。

寅子) 桂場さん?

工藤) ちょっと・・・。

 少しペース速いんじゃない?

 桂場君、お酒さんなに強くない

 んだからさ。

多岐川) 寂しいんだよな、桂場・・・。

 だってお前友達いないもんな。

(工藤と多岐川の笑い声)

寅子) 失礼ですよ、多岐川さん。

多岐川) 俺の胸で泣いていいぞ。

 桂場。来い。ハハッ。

桂場) 先生の教えはとうに

 俺たちに染み込んでいる!

多岐川) 俺たち?

 あ~俺たちって、俺たちか?

(寅子の肩を抱く多岐川)

桂場) そうだ!

 周りに何と言われようと、

 己の描く理想のために、

 虎視眈々と突き進むしかない!

 だから泣いてる暇なぞない!

(あんこを食べる桂場)

工藤) そうだね。

寅子) あの、桂場さんの、

 理想とは?

桂場) 決まっている!

 司法の独立を守ることだ!

 そして二度と、権力好きの

 ジジイどもに好き勝手に

 させないこと!

 法の秩序で守られた、

 平等な社会を守る!

 つまり、穂高イズムだろ!

 そうだろ佐田君!

寅子) あっ・・・。

桂場) 貴様! 

 最高裁判決における、先生の

 反対意見、読んだだろう!?

寅子) はい! 理想のために

 虎視眈々です。

桂場) 虎視眈々・・・。

寅子) はて?

桂場) トラコが、虎視眈々?

 フッ、ハハハハハハハハ・・・。

 ハハハハハハハハハハ!

(だんごの皿にかぶりつく桂場)

寅子) ああっ、桂場さん!

 それお皿です! えっ!?

黙れ! 皿くらい食わせろ!

 お代わり!

多岐川) よしいいぞ!

 好きなだけ食え食え!

 

穂高先生が、最高裁判決に

書き記した反対意見は、

次のようなものでした。

 

穂高) 「この度の判決は、道徳

 の名の下に、国民が皆平等で

 あることを、否定していると、言

 わざるをえない。法で道徳を規

 定するなど許せば、憲法14条は

 壊れてしまう。道徳は道徳。法

 は法である。今の尊属殺の規定

 は、明らかな憲法違反である」。

 

尊属殺の問題は、20年後、再び

世間をにぎわすことになります。

寅子が先輩たちと、穂高先生を

弔った、その翌朝。

 

**********

 

(喪服のまま、

大の字で眠っている寅子)

(寅子を見下ろしている、

スンとした顔の優未)

(優未の小さな背中を

見つめる花江)

 

猪爪家の絆に、小さなヒビが

入り始めていました。

 

**********

 

穂高先生は大人だね。そりゃそうかw

ただ、あのまま終わらせては、寅子に

とっても良くないことだからね。最後に

笑顔で別れておかないと。ありがたや。

年を取らないと分からないことはある。

 

佐田君、気を抜くな。
君もいつかは古くなる。
常に、自分を疑い続け、
時代の先を歩み、立派な、
出涸らしになってくれたまえ。

 

若者もいつか老人になる。ギャルもい

つかは、おばさんになる。投げつけた

言葉は、いつか、自分に、返ってくる。

寅子も、もう女子学生ではない。優未

の母親であり、後輩が目指すべき先

輩になっている。そろそろ寅子が見逃

してきたツケが回ってきそうな予感~。

 

 

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