「虎に翼」第67回~第14週「女房百日 馬二十日?」 | 日々のダダ漏れ

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「虎に翼」 第67

第14週「女房百日 馬二十日?」

 

 

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(長官室で星航一と向き合った寅子)

寅子) 「日常生活と民法」、読み

 返しましたが、法律を身近に感

 じることができる名著ですね。

 法改正された箇所を改稿すれば、

 更に、長きにわたり愛されること

 は間違いないと思います。

航一) なるほど。

 

だから何?

なるほどって。

 

(頑張って笑顔だけは保つ寅子)

 

**********

 

こちら、休日返上で、

星長官の手伝いに

向かう、寅子。

 

長官の著書、

「日常生活と民法」、

の改稿作業で、戦後、

法改正された部分の

調整を行っています。

 

(書き直した、お互いの

原稿を読んでいる2人)

 

ちなみに今日で、3回目の

作業となりますが、長官は

一度も顔を見せていません。

共にいるのは、長官の息子、

航一。

 

航一) なるほど。

寅子) どうでしょうか?

航一) 「むしろ、民法は現実の家庭

 生活を目標にして、その中で、人々

 が互いに尊重し合いながら、協力し

 ていくような、民主的な家庭を作り

 出そうとしているのであります」。

寅子) 何か、問題が?

航一) いいですね、ここ。

寅子) あ・・・ありがとうございます。

朋彦) どうかね、順調かね?

寅子) 長官!

航一) あれ、百合さんたちは?

朋彦) 表で待ってもらってるよ。

 佐田君、なかなか来れずにすま

 なかったね。これ、差し入れ。

寅子) ありがとうございます。

 悪いね、休みの日に、わざわざ。

寅子) とんでもない。大変名誉で

 光栄だと思っております。

航一) 佐田さん、作業しながら

 いつも父さんを褒めちぎってく

 れてるよ。

朋彦) えっ、そうなの?

寅子) はい。

朋彦) 私なんて、偉そうに言う

 だけの、口だけジジイだよ。

寅子) そんな、ご謙遜を。

朋彦) 私が、長官になる前、裁判

 官の職を離れていたのはね、弁

 護士の方が断然、稼げたからな

 んだ。

航一) それは母さんが病気に

 なったからで。

朋彦) あいつが死んでからも、

 裁判官に戻らなかった。結局、

 信念より金を取ったわけで・・・。

航一) 百合さんたちを

 待たせているんでしょ?

朋彦) あ~そうだった。

 百合は、今の女房でね。

 航一の子供たちの世話も

 よくしてくれて。そうだ、

 佐田君の知り合いで、息子

 に合いそうなご婦人はいら

 っしゃらないかね?

航一) (ため息)

寅子) はて?

朋彦) 航一の妻も、戦時中に病気

 で亡くなってね。そんなところまで

 親に似なくてもいいのに・・・。

 このままじゃ、私も・・・。

航一) ほら、もう行きなよ。これ、

 佐田さんと僕が書いた原稿。

朋彦) はい。

航一) 帰って読んでおいて。

朋彦) はいはい。

 佐田さん、楽しみに、

 読ませていただくよ。

寅子) ありがとうございます。

朋彦) じゃあ。

(出て行く朋彦)

航一) 父の言うこと、

 真に受けないでください。

寅子) ええ、分かっています。

 

**********

 

寅子と航一が、お互いの原稿を

読み合い調整したものを、

長官が更に書き直す。

 

(原稿の一文に赤い線が引かれ、

「大変よろしい」と、長官の文字)

 

仕事抜きで法律と向き

合えるこの時間が・・・。

寅子は楽しくて楽しくて、

たまりませんでした。

 

**********

 

(原稿に夢中の寅子を遠く

からそっと見る優未)

 

**********

 

(弁当箱を手に、法曹会館の

屋上に戻ってくる寅子)

 

**********

 

<家庭局>

汐見) お帰り佐田さん。

稲垣) おう、お帰り。

寅子) ただいま戻りました。

稲垣) ん? 今日、交流昼食会

 じゃなかったか?

寅子) はい、私が主催した、

 「家事部と少年部の親睦を

 深めよう」昼食会の日です。

汐見) じゃあ、何でここに?

寅子) 誰一人、

 いらっしゃいませんでした。

汐見・稲垣) えっ?

寅子) 誰も現れず、頭の中の

 小橋さんが騒ぎだして。

 

頭の中の小橋) 少年部と家事

 部は抱える案件の性質が違う。

 協力し合う必要はない。目立

 つ女は嫌いだ、面白くない。

 面白くない。いいかげん現実

 見ろ。理想を捨てろ~。

寅子) やめて~!

 

寅子) 現実って何ですか?

 理想は掲げ続けなきゃ

 ただのゴミくずですよ!

多岐川) 君、今日は、

 一段と荒ぶってるなあ。

小橋) 戻りました。

汐見) ああお帰り。

稲垣) おお。

(今日も前髪ピンの小橋を、

睨む寅子)

小橋) 何だよ。

 

**********

 

<竹もと>

航一) すいません、

 せっかく来ていただいたのに。

 序文は自分で書きたいと。

 もう少しでできあがるそう

 なので、お待ちを。

寅子) もちろん。

 それにちょうどいいです。今日

 でお手伝いも終わりでしょ?

 何だかとてもさみしくて。

 あら、航一さんも?

航一) 最後の確認をして

 おきましょう。

寅子) ええ、ですね。

(原稿の束の表紙に、目がとまる)

寅子) んっ?

 えっ、これは・・・。

航一) 表紙の装丁ですね。

寅子) ではなくて、

 なぜここに、私の名前が?

航一) 佐田さんもこの本を

 書かれているでしょ?

寅子) いえ、私はただ、

 お手伝いを頼まれただけで。

航一) お手伝いの度は

 とうに超えていますよ。

(星朋彦著の下段、航一と共に

 書かれた「佐田寅子」補修)

航一) 佐田さん?

寅子) あっ・・・ごめんなさい。

 夫が言ってたんです。

 

(回想)

優三) 法律の本を出したかった。

 僕が、法律を学ぶ楽しさを知った

 ように、誰かにも伝えられたらな

 って。

 

寅子) いつか、法律の本を

 出すのが夢だって。うん・・・。

 代わりに夢をかなえたって

 ことにしちゃおうかしら。

航一) なるほど。

寅子) フッ・・・出た、なるほど。

航一) あっ・・・すみません。

 そんなふうに喜んでもらえるな

 らば、父さんも出涸らし冥利に

 尽きます。

寅子) 出涸らし・・・。

航一) 穂高先生に、最高裁

 判事をお願いした日でした。

 

(回想)

穂高) いや~私なんぞに、

 声をかけてくださるとは・・・。

朋彦) 分かりますよ。

 もう、自分は人生を頑張り

 尽くした。時代も変わった。

 役目を終えた。

 いわば、出涸らしだ。

穂高) ハハハハハハハハ、

 出涸らし。そりゃいい。

(笑い声)

朋彦) でもね、先生。出涸らしに

 だからこそできる役目や、若い

 やつらに残せることが、あるんじ

 ゃないかい?

 

航一) ただの口説き文句かも

 しれない。でも、今はこの本も、

 父なりの出涸らしの役目なの

 かと。

寅子) 出涸らしにして、は味も

 香りも上等すぎますね。

航一) フッ・・・。

寅子) でも、その時の自分に

 しかできない役目みたいな

 ものは、確かにあるのかもし

 れないわ。

(寅子を見る航一)

(戸が開く音)

女将) いらっしゃい。

(朋彦が来る)

 

**********

 

朋彦) 待たせて、すまないね。

 出来たてほやほやの、序文、

 聞いてくれるかい?

寅子) ええ、もちろんです。

朋彦) では・・・。(せき払い)

 「今次の、戦争で、日本は敗れ、

 国の立て直しを迫られ、民法も改

 定されました。私たちの、現実の

 生活より、進んだところのものを

 取り入れて、規定していますから、

 これが、国民になじむまで、相当

 の工夫や、努力と、日時を要す

 るでしょう。人が作ったものです。

 古くなるでしょう。間違いも、ある

 でしょう。私は、この民法が、早

 く国民になじみ、新しく、正しい

 ものに変わっていくことを、望み

 ます。民法は、世間、万人、知

 らねばならぬ法律であります。

 決して、法律家にのみ、託して

 おいて、差し支えない、法律で

 はありません。私の、この拙著

 が、いささかにても、諸君の民法

 に対する、注意と、興味とを、喚

 起するよすがとなることを、えま

 したならば、まことに、望外の幸

 せであります。昭和25年、6月、

 星 朋彦」。

(拍手)

(寅子や梅子、竹もとにいる

みんなが拍手を送る)

朋彦) ハハハ。

 

**********

 

星長官は、本の出版前に

亡くなりました。長年、病

と闘い続けていたことは、

近しい僅かな人間しか、

知らされていませんでした。

 

(ウィスキーを飲む

喪服姿の桂場)

桂場) もう一軒、行きますか?

穂高) ハハ・・・これも、

 持て余してるくらいでね。

 フッ・・・。

 昔のようにはいかないね。

(ウィスキーの残った

グラスを置く穂高)

 

**********

 

(補修者として、寅子の名前の

記された、「日常生活と民法」

の改訂版)

(優三の写真の前にそっと

置く、喪服姿の寅子)

 

**********

 

超簡単感想で♪

 

脳内小橋! これも一種の風評被害?

まさか小橋がこんなに活躍するとはw

 

星長官の出涸らしパワーのおかげで

優三の夢を叶えた(ことにする)寅子。

本に載ったのは、「佐田」だもんね~。

 

でも、その時の自分にしか

できない役目みたいなものは、

確かにあるのかもしれないわ。

 

うん。あるある。きっとあると信じたい。

 

 

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