「虎に翼」第54回~第11週「女子と小人は養い難し?」 | 日々のダダ漏れ

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「虎に翼」 第54回

第11週「女子と小人は養い難し?」

 

 

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多岐川) 香子ちゃ~ん、君の、 

 いとしの旦那さんが、酔い潰れ

 ちゃいましたよ。ハハハハハ。

女性) えっ、圭さん。

寅子) 旦那さん?

(お腹の大きな妻が出てくる)

寅子) ヒャンちゃん?

 

多岐川の家にいたのは、

かつて女子部で共に学んだ、

香淑(ヒャンスク)でした。

 

寅子) ヒャンちゃん、だよね?

香子) その名前で呼ばないで。

汐見) ん~み…水…水…。

香子) 圭さん、今持ってくるね。

汐見) ごめんね。

(寅子から目をそらし、

奥へ行く香子)

寅子) はて?

 あの、今のって崔香淑ですよね?

多岐川) ん…そうだが…。

 しまった!

(飛び起きる多岐川)

多岐川) 香子ちゃんに絶対佐田君

 を家に連れて、くるなって言われて

 たのに!

寅子) えっ…。

多岐川) 帰ってくれ! すまん!

(鍵をかける音)

(締め出される寅子)

寅子) はて?

 

**********

 

花江) 本当に香淑ちゃん

 だったの? その人。

寅子) 間違いない。

 見間違えるわけないし。

花江) でもそんなのおかしいわ。

 だってあんなにトラちゃんと

 仲がよかったのに。

直明) だよね。僕覚えてるよ。

 優しくて、とっても明るい方

 だったよね。

はる) そうしなきゃいけなかった

 んでしょう。

(内職のボタン付けをしているはる)

はる) ご結婚されたんでしょう、

 あなたの同僚と。

寅子) どうやらそうみたい。

はる) 私も、直言さんと一緒に

 なる時、故郷の友人と縁を

 切りました。生きていれば

 いろいろありますよ。

 

**********

 

<多岐川の家>

(酔い潰れた汐見の寝顔に

微笑む香淑)

(寝巻きに着替えた、

多岐川がのぞく)

多岐川) おやすみ。

香子) おやすみなさい。

 

**********

 

<法曹会館の屋上>

(準備室に入る寅子)

汐見) おはよう。いつも早いね。

寅子) おはようございます。

汐見) ごめん。昨夜も、香子の

 こと、黙っていたことも。

寅子) やっぱり、

 ヒャンちゃんなんですよね。

汐見) チェ・ヒャンスクで、

 ヒャンちゃんか。

 彼女は、僕との結婚をきっかけに、

 香子と名乗ることにしたんだ。

 香子とは、多岐川さんが朝鮮の

 裁判所で…。

寅子) あっ、いいんです。

 ヒャンちゃんのことは彼女自身

 から聞きたいので。

汐見) そう言わずに、聞いてくれ。

 彼女から話してほしいと言われて

 るんだ。

 

**********

 

汐見) 香子の、

 お兄さんのことは知ってるよね?

寅子) はい。

汐見) 労働争議扇動の疑いをか

 けられて、逃走したお兄さんは、

 その後発見されて、逮捕された。

 その事件の予審判事だったのが、

 多岐川さん。お兄さんは幸い罪

 を問われなかった。お兄さんと通

 じて香子と知り合った多岐川さん

 は、朝鮮で法律を学ぶ学生たち

 の手伝いを彼女に頼んだんだ。

 多岐川さんは彼らに、法律を教

 えていたからね。

 

**********

 

<多岐川の家>

女性) 香子ちゃん!

香子) はい!

 ヤマモトさん、こんにちは。

女性) ああ香子ちゃん、悪いんだ

 けど、おしょうゆ切らしちゃって、

 少し分けてくれない?

香子) はい。

 

**********

 

汐見) 一緒に働くうちに…まあ、

 細かいことは割愛するけど、僕

 らは、引かれ合っていった。でも、

 お互いの家族から、結婚を猛反

 対されて。結局認めてもらえず、

 2人とも、勘当されちゃってね。

 香子のご家族のことは責められ

 ない。僕は、彼女のお兄さんに

 ひどいことをした国の人間なん

 だから。その後、戦争が終わっ

 て、多岐川さんと僕は日本に戻

 ることになった。

 

(回想・京城)

(京城のの港で香淑と別れる汐見)

香淑) 圭さん!

(汐見に抱きつく香淑)

 

汐見) 彼女は、国を出て、

 僕についてきてくれて。

 

(回想・京城)

多岐川) 汐見君、行こう。

 

汐見) 勘当されて居場所のない

 僕らを、多岐川さんはずっと、

 居候させてくれてるんだ。

 彼女は今、汐見香子という日本

 人として生きていこうと思ってる。

 とやかく言う人もいるからね。

 香子からの伝言。「崔香淑のこ

 とは忘れて、私のことは、誰に

 も話さないで。トラちゃんは、

 トラちゃんの仕事を頑張って」、

 だそうだ。

寅子) 私は戦前、彼女との約束を

 果たすことができませんでした。

 私にできることはないんでしょうか。

(戸が開く音)

多岐川) んなもんあるか。

汐見) 盗み聞きとは趣味が

 悪いですよ。

多岐川) 香子ちゃんは全て承知

 で汐見君と結婚したんだ。

寅子) でも…。

多岐川) どうするか決める権利は、

 全て香子ちゃんにある。

寅子) でも…助けてほしくても、

 そう言えない人だっているんじ

 ゃないでしょうか?

多岐川) (ため息)

(寅子を見る多岐川)

多岐川) じゃあ、この国に染みつ

 いている香子ちゃんへの偏見を

 正す力が佐田君にあるのか?

 ないだろ。だったら黙ってろ。

 時間は有限だ。助けてほしいか

 うか分からん人間に使う時間は

 君にはない。君が、家を出てから、

 家に帰るまでの時間は、家庭裁

 判所設立のために使いたまえ。

 今この日本には、愛の裁判所が

 必要なんだ。

(一点を見据える寅子)

 

**********

 

昭和二十三(1948)年・十一月

 

11月も末。

各地で家庭裁判所設立に

向けた、話し合いが行われ

ましたが、どこもうまくいっ

ていないようです。

 

**********

 

(日めくりは、11月26日金曜日)

(苦々しい顔で去って行く浦野や壇)

(居眠り中の多岐川)

 

**********

 

多岐川) 人工密度が下がると余計

 寒いな、この部屋は。んっ…!

寅子) 何してるんですか?

多岐川) 眠気覚ましだ!

寅子) もう11月も終わりますよ。

 このままでいいんでしょうか。

多岐川) そこを、なんとかするん

 だよ、絶対! なっ。

 

**********

 

多岐川) はい、ぴんぴんぴんぴん

 ぴんぴんぴんぴんぴんぴん…。

(万歳の姿勢で手をぴらぴらする)

一同) ぴんぴんぴんぴん

 ぴんぴんぴんぴん…。

多岐川) ほら、みんなあっち向け、

 あっち! あっち向いて、ほら!

 あっち向いて手を上げて!

 はい、ぴんぴんぴんぴん…。

一同) ぴんぴんぴんぴん…。

桂場) 大丈夫かここは。

多岐川) おお、桂場。

 お前相変わらず辛気くさい

 顔してんな。

桂場) そちらも、相変わらず

 間の抜けた顔ですね。

多岐川) 言うね~。へへへ。

桂場) 佐田君、ついてこい。

 君に客人だ。

寅子) 私にですか?

 

**********

 

<最高裁判所・人事課長の部屋>

(桂場に連れられ、寅子が来る)

桂場) 花岡判事の奥様の、

 奈津子さんだ。

(寅子に向かい、頭を下げる奈津子)

 

(回想)

花岡) こちら、小高奈津子さん。

 僕の婚約者だ。

奈津子) 初めまして。

寅子) ご婚約、

 おめでとうございます。

花岡) ありがとう。

 

桂場) 今、花岡判事のお父上の

 弁護士事務所を手伝っていらして、

 その用事で東京に来たそうだ。

(奈津子の前に立つ寅子)

寅子) ごめんなさい。

(頭を下げる寅子)

寅子) 花岡さんが苦しんでいる

 ことに、気付けませんでした。

 

(回想)

花岡) どうなりたいかは、

 自分が選ぶしかない。

 本当の自分を忘れないうちに。

 

寅子) 気付いていたら、

 何か変わったかもしれないのに。

 本当に、ごめんなさい。

(頭を下げる)

奈津子) 家族が何を言っても、

 駄目だったの。もし、周りが

 説得して折れていたら、私、

 やいちゃうわ。私は、佐田さん

 にお礼を言いたかっただけな

 んです。

寅子) お礼?

奈津子) いつぞや、夫に持た

 せてくださったでしょう?

 チョコレート。本当に

 ありがとうございました。

 

(回想)

(半分に割った板チョコ)

寅子) これ。

花岡) ありがとう、猪爪。

 

奈津子) チョコレートのおかげで、

 久しぶりに家族が笑顔になれた

 んです。夫も、あなたに何度も

 感謝していました。「子供たちも

 あんなふうに、優しく強く育って

 ほしい」、なんて言って。

 

**********

 

<廊下>

寅子) お気を付けて。

奈津子) お会いできてよかったわ。

 桂場さんも、たくさん絵を

 ご購入し…。

桂場) それは…。

(言葉を遮る桂場)

奈津子) お元気で。

 お互い頑張りましょうね、

 子供たちのために。

寅子) はい。

(2人に向け頭を下げ、

去っていく奈津子)

 

少しだけ、

救われた気持ちの、

寅子です。

 

桂場) 家庭裁判所の設立は急務

 だ。彼女や、君の義理の姉上の

 ように、家族に恵まれたご婦人

 ばかりではない。

寅子) 分かっています。でも、

 正論だけでは皆さん納得しな

 いんですよ。

桂場) 正論は、見栄や詭弁が

 混じっていては駄目だ。

 純度が高ければ高いほど、

 威力を発揮する。

(部屋に戻る桂場)

寅子) それって、

 私の正論は純度が低い…。

(ドアを閉める桂場)

寅子) …ということでしょうか!?

 

**********

 

超簡単感想で♪

 

私にできることは

ないんでしょうか。

 

そう思う、寅子の気持ちに嘘はなく、

彼女なりの正義感ではあるのよね。

 

んなもんあるか。


この国に染みついている香子

ちゃんへの偏見を正す力が

佐田君にあるのか?
ないだろ。だったら黙ってろ。

 

多岐川の台詞が小気味よい。まだ

まだ空回りするだけの寅子の正義

感。多岐川といい、桂場といい、ガ

ツンと言ってくれる人がいるドラマ

は安心できる。正論は純度が高く

なければ威力がない。なるほどね。

 

 

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