「虎に翼」第11回~第3週「女は三界に家なし?」 | 日々のダダ漏れ

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日々想ったこと、感じたこと。日々、見たもの、聞いたもの、食べたものetc 日々のいろんな気持ちや体験を、ありあまる好奇心の赴くままに、自由に、ゆる~く、感じたままに、好き勝手に書いていこうかと思っています♪

「虎に翼」 第11回

第3週「女は三界に家なし?

 

 

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昭和8年(1933)、

寅子が、明律大学女子部の

2年生になって、半年がたちました。

なぜ寅子が、こんな暗~い顔を

しているのかといいますと・・・。

 

男性) 今年度の入学者は、42名で

 したが、先月で、10名退学。既に、

 32名となっております。

男性) このままではまずい。

男性) 入学希望者を増やすには、

 一体どうすれば・・・。

 

退学者続出。

入学希望者激減で、女子部は

存続の危機を迎えているのです。

 

寅子) 法廷劇ですか?

久保田) 来月行われる明律祭に、

 我々も参加してほしいって先生方

 から頼まれてね。3年と2年、合同

 で、行うことになったのだよ。

中山) 女子部のいい宣伝にも

 なるでしょう?

香淑) 今年の新入生、

 もう10人もやめたそうです。

梅子) あらあら、

 来年は何人残っているのやら。

 

学年が変わり、

3年生に進級したのは、

久保田と中山だけ。

 

先生) 対して、え~・・・。

中山) (泣)

久保田) 中山君。先生がお困りだぞ。

 

**********

 

<昼休み>

久保田) 女子部存続のためにも、今、

 我々が立ち上がらねばならぬのだよ!

寅子) 喜んで! 将来の後輩のため

 にも、私たちの仲間を増やすために

 も、頑張りましょう!

(おにぎりを頬張る寅子たち)

 

女子部存続のため、

俄然気合いが入る寅子です。

 

**********

 

(濡れた髪の毛で、

 大学に駆け込む寅子)

寅子) あ~よかった。

 間に合いました。

梅子) トラちゃんお帰り。

涼子) お帰りなさい。

寅子) ただいま。

よね) 何だその髪。

寅子) 水泳をしに行ってたの。

 お友達とお話ししてたら

 遅くなっちゃって。

 拭いて風邪ひくから。

 

寅子たち2年生も、60人いた

同級生が、20人にまで減り、

3つあったクラスが1つに。

それでも、何とか自分たちを

鼓舞する、寅子たちなのです。

 

寅子) 昨日面白い判例を見つ

 けてね、美濃川先生の課題の

 参考になると思って。

 

このまま女子部がなくなったら困る。

できることは何でもやろう。

 

寅子) では、次のページを

 開いてください。

 

というわけで、春から入学

した後輩たちのお世話に。

 

久保田) 婦人用のご不浄

 増設は急務です。

寅子) そのとおり!

 

女子部の待遇改善を求めて、

大学側との交渉。

 

寅子) 求めます!

 

**********

 

笹山) 今日のやつは、見ものだよ。

 

有志で行う傍聴会など、

暇なく動き回る日々です。

 

**********

 

久保田) 測って。

寅子) はい! お願い。

 

そして、法廷劇本番の日も、

どんどん近づいてきて・・・。

 

寅子) 22尺です。

久保田) 記録して。

 

多忙を極める寅子でしたが・・・。

 

**********

 

(玄関にへたり込んだ寅子)

優三) トラちゃん、お帰りなさい。

寅子) あっ、優三さん。

 行ってらっしゃい。

優三) 行ってきます。

 

ちなみに優三さんは

また試験に落ちました。

 

**********

 

寅子) ただいま。

はる・花江) お帰りなさい。

寅子) すぐ着替えて手伝います。

はる) あっ、お父さんのお酒

 切らしてたわ。花江さん。三河屋・・・。

花江) 三河屋さんにお電話しますね。

 

**********

 

(にっこり笑って、廊下の先の電話室へ)

(花江の動きが止まる)

花江) (ため息)

 

**********

 

寅子) (ため息) はて?

(袴の紐をほどく寅子)

(手が止まる)

 

**********

 

<電話室>

花江) (ため息)

 

**********

 

(袴の中をのぞく寅子)

寅子) うわあ・・・。

 

**********

 

<朝>

 

寅子は、お月のもの、つまり、

月経が少々、人より重めでした。

 

(起き上がる)

 

大学を休んで、

4日が経っていました。

 

(起き上がれない)

 

**********

 

<居間>

はる) まだ寝てた方が

 いいんじゃない?

寅子) 4日も休んだもの。

 今日こそ行かなきゃ。

直言) 毎日傍聴だ、水泳だって

 忙しいから、トラは。

はる) お料理の先生にも通ったら?

 ほら将来のために、万が一に備え

 ることは悪いことじゃないですよ。

 現にお友達も、次々と女子部を

 中退されてるんでしょう?

寅子) それは・・・。

はる) 女子部の人数も、年々減って

 いって、このままでは、存続も危うい。

 違いますか?

寅子) 違いません。

はる) あなたもね、

 いつ心変わりを・・・。

寅子) 高等試験を受ける日が来たら、

 私は必ず一発で合格してみせます!

 そうすれば女子部入学希望者もどん

 どん増えて。

はる) ああ、随分と先の

 長い話だこと。

直明) 優三さん泣いてるの?

花江) 梅干しが酸っぱかった

 んじゃないかしら。

寅子) あっ・・・一発かどうかは、

 重要ではないけど。

直言) そうそう。別に、

 受かるまで何回でも受ければ

 いいんじゃないか? なあ?

はる) そうよ、優三さん。

 お代わりは?

優三) あっ、お願いします。

はる) はい。

直道) 分かるよ・・・どんまい。

優三) ハハハハハハハハ・・・。

 ハハハハハハハハ・・・。

直明) 次は梅干しなしにする?

 

**********

 

寅子) あらよねさん。

よね) 何か用か雑用係。

寅子) 雑用係じゃなくて演出補佐です。

 よねさん今日お時間ある? 授業が

 終わったら私の家で衣装作りを・・・。

よね) 行くわけないだろ。

寅子) あらそう・・・。でもうれしい。

よね) はあ?

寅子) よねさん検事役を演じられるん

 でしょう? こういう催し物には参加し

 ないんじゃないかと思っていたから

 ・・・。ご一緒できてうれしいなって。

よね) この場所がなくなるのは

 困る。それだけだ。

寅子) そうね! 私たちの居場所を

 この社会に残さないと! あっでも、

 せっかくなら楽しみましょうね!

涼子) トラコちゃん。よかったら、

 脚本読んでみてくださらない?

寅子) もちろん!

 

法廷劇の脚本は、学長が選んで

きた判例資料と、筋書きをもとに、

涼子がしたためました。

 

~寅子の頭の中の

イメージ映像です~

 

ただいまよりご覧供しまするは、

法廷劇、「毒饅頭殺人事件」。罪を

犯したのは、被告人、女給の甲子。

 

甲子) 「乙蔵さん、お饅頭。あ~ん」。

乙蔵) 「あ~ん。うんうんうん。

 甲子さんのお饅頭は最高だ!」

甲子) 「うれしい。もっと食べて」

 

甲子は、自身が勤めるカフェの客

だった、7歳年下の医学生、乙蔵

と恋に落ち、乙蔵は、甲子の住む

アパートに転がり込んだ。

 

乙蔵) 「甲子さん、新しい

 参考書が必要でね」。

甲子) 「参考書ね。はい」。

乙蔵) 「研究費も」。

甲子) 「はい」。

 

生活費は、全て、甲子が負担。

 

乙蔵) 「いつか結婚しよう」。

甲子) 「はい」。

乙蔵) 「お金も必ず返す」

甲子) 「はい」。

乙蔵) 「辛抱してくれ」。

甲子) 「はい」。

 

乙蔵は、博士号獲得のため、

親元に戻りましたが、そこから

5年以上、甲子は資金援助を

続けました。しかし!

 

乙蔵) 「もう会いに来ないでくれ」。

甲子) 「そんな! 乙蔵さん、待って!」。

 

医者になった乙蔵は、甲子に結婚

はできないと別れを切り出しました。

更に、彼の親元を訪ねた甲子に、

彼の両親は・・・。

 

乙蔵・母) 「あなたのような方は

 家庭人には向かないわ。

 帰ってちょうだい」。

乙蔵・父) 「息子にはもう

 関わらんでくれ!」。

甲子) 「ああっ!

 そんな、ひどい・・・。よよよよよ」。

 

怒った甲子は、

乙蔵一家殺害を決意。

なんと、乙蔵宅に、防虫剤入りの

手作り饅頭を届けるのであります。

 

甲子) 「これでよし」。

 

変装した甲子が、そっと玄関に

置いた、その毒饅頭を・・・。

 

乙蔵) 「んっ、これは、もしや、

 甲子さんか?」

 

乙蔵一家は疑いもせず、

「うまいうまい」と食べました。

 

乙蔵) 「やっぱり、

 甲子さんの饅頭は・・・

 うわあ~! しびれる~!」。

 

そして全員重体に。

そこへ現れた、乙蔵の祖父。

 

乙蔵・祖父) 「んっ? みんな昼寝か。

 おおこりゃうまそうじゃ」。

 

不運なことに、この祖父が、

亡くなってしまいます。

 

この事件をめぐって、

検事と弁護士が白熱の火花を

散らす、法廷劇、「毒饅頭殺人

事件」なのでございます。

 

(台本から顔を上げる学長)

学長) うん、私の筋書きどおり、

 よ~く書けている。

涼子) 恐れ入ります。

寅子) よかった。

 これでお稽古が・・・。

男性) 桜川君も出演するんだよね?

 記者をたくさん集めておくからさ。

 女子部の宣伝、よろしく頼むよ。ねっ。

 あっ、すいません。

 

**********

 

涼子) ありがとう。

(猪爪家の表に、黒塗りの車)

寅子) いらっしゃい涼子様。

 こちらです。

梅子) 涼子様。

(通行人や近所の人たちが、

 興味津々で見ている。

 

**********

 

<寅子の部屋に、

 興味津々の涼子)

梅子) 珍しいですか? 庶民の家は。

涼子) やだ私ったら。

(笑い声)

寅子) どうぞ、

 いくらでも見てください。

涼子) ごめんなさい。

香淑) トラちゃんのお家は

 庶民の家じゃないでしょ。

花江) 失礼します。

寅子) どうぞ。

香淑) ほら、女中さんも

 いらっしゃるし。

花江) えっ。

寅子) えっ?

梅子) 女中さんがいる家なんて、

 普通でしょ。

寅子) あっあっ・・・違います。花江は、

 兄のお嫁さんで、私の義理の姉で。

香淑) ごめんなさい

 。私、失礼なことを。

花江) いいんです。私なんて

 女中みたいなものですから。

寅子) 花江、何言ってんの。

花江) はい! ではごゆっくり。

寅子) あっ、花江・・・。

(戸の閉まる音)

 

**********

 

<廊下>

寅子) 花江。あの・・・。

花江) 何も気にしてないから。

寅子) あっ、そう? 

 あっ、ねえ、よかったら花江も

 衣装作り手伝ってくれない?

 花江お裁縫得意だし。

花江) 無理よ。トラちゃんと違って

 やることがたくさんあるんだから。

寅子) ねえ。私なんて女中みたい

 なものだって、さっきの、あれって、

 どういう意味? お母さんにそんな

 にコキ使われてるの?

花江) トラちゃんにお嫁にきた人

 の気持ちなんて分からないわよ。

寅子) あっ、お母さん。

はる) これ、昨日焼いたクッキー。

花江) お義母様、あの・・・。

はる) 家のことは私がやっておく 

 から、寅子の手伝いしてあげて

 ちょうだい。

(立ち去るはる)

(寅子を睨む花江)

(「えっ、私?」な顔の寅子)

 

**********

 

3年生はたったの2人、寅子たちは、3分

の1、20人となっていた女子部。新入生

も減ってきているという、危機的状況・・・。

 

女子部を盛り上げようと法廷劇を企画す

ることになったのはいいけれど・・・これま

たクズ男に酷い目に遭わされた女性の

事件なのが・・・今でもありそうで怖いわ。

 

重い月経で苦しむヒロインという、斬新さ

と共に・・・お嫁さんという立場にため息を

つく花江の描写に、女性に降りかかる様

々な困難が見えてきて、見る側もため息。

 

花江がお手伝いさん扱いされているとも、

嫁いびりされているとも思わないけれど、

モヤモヤする気持ちは分かりすぎるほど

分かる。別に、いいんだけど・・・いいんだ

けどね・・・モヤモヤがあるっていうことを、

気付いてもらえる、わかってもらえるだけ

でも、気持ちの意味合いは変わるのだけ

れど・・・。花江も・・・寅子も・・・どんまい!

 

 

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