「ブギウギ」第109回~第23週「マミーのマミーや」 | 日々のダダ漏れ

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日々想ったこと、感じたこと。日々、見たもの、聞いたもの、食べたものetc 日々のいろんな気持ちや体験を、ありあまる好奇心の赴くままに、自由に、ゆる~く、感じたままに、好き勝手に書いていこうかと思っています♪

「ブギウギ」 第109回

第23週「マミーのマミーや

 

 

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タケシ) お~ここだ。

 

4か月ぶりに、スズ子が

日本に帰ってきました。

 

スズ子) あ・・・愛子!

 愛子~! マミーやで!

 愛子! マミーやで!

 今帰ったで!

大野) お帰りなさいませ。

(戸の陰からちょこっと

 顔を出す愛子)

スズ子) 愛子。

 愛子、マミーやで。

大野) 恥ずがしいのか?

愛子) うん。

スズ子) しゃあない。

 長い間、会えんかったんや。

 ごめんやで。せやけどな、

 ちょっとだけ、愛子の顔、

 触ってもええか?

(笑わない愛子)

スズ子) なあ、ええやろ?

 愛子。

(両手で包むように触れる)

(抱き締める)

スズ子) 大きなったなあ・・・。

 よう我慢してくれたな。

 会いたかったでえ。

(スズ子の背中に手を回し、

 ギュッと力を入れる愛子)

タケシ) 愛ちゃん。

 大きなチョコレート

 買ってきたよ~!

 食べるかい? 

愛子) 食べる!

タケシ) おっ!

愛子) チョコレートちょうだい。

タケシ) はい。

スズ子) マミーより

 チョコがええんか。

愛子) チョコがええ!

(笑い声)

愛子) 開けて。

タケシ) えっ、おっきいぞ?

 食べ切れるかな?

愛子) うん!

 

**********

 

昭和26年(1951) 秋

 

スズ子が新居に越してから、

1年がたちました。

 

女性) 何だか信じられませんわ。

 福来スズ子さんのお宅に

 お邪魔してるなんて。

女性) 引っ越してこられてから

 うわさで持ちきりでございまし

 たのよ。私ども、ちょこちょこ

 舞台見に行ってましたから。

スズ子) ありがとうございます。

 がっかりしてまへんか?

 うるさいおばはんで。

女性) がっかりだなんてそんな!

 「イメージどおりの、気さくなお方

 だね」ってみんなで話してました

 のよ。

スズ子) そりゃどうも。

(笑い声)

大野) 気さくすぎる。

女性) この街、旧家の方が多いん

 ですけど、芸ごとの方はあまり、

 なじみがありませんの。楽しくお

 つきあいさせてくださいませね。

スズ子) あっ、こちらこそ・・・

 「ませませ」ですわ。

(笑い声)

 

スズ子はすっかり、ご近所さん

となじんでいました。

 

**********

 

スズ子) 2000曲!? はあ~!

 先生、もうそんなに作って

 はったん!?

大野) すごいですねえ。

タケシ) すごいのはいいんです

 けどね、やっこさん・・・。

大野) えっ、やっこ?

タケシ) ・・・じゃない。先生、自分で

 パーティー企画したんですから。

 これ。

大野) あら。

(「羽鳥善一作曲二千曲記念

 ビッグパーティー」の企画書)

スズ子) 「ビッグパーティー」。

 先生らしいっちゅうか、

 何ちゅうか・・・。

愛子) ごはんちょうだい。

大野) はい。

スズ子) お~よう食べるなあ。

 愛子は、おっきなるで!

タケシ) そのパーティー、和洋、

 中華、いろんなコックも呼んで 

 るみたいですよ。

スズ子) へえ~!

タケシ) あっ、スズ子さんと茨田

 さんには、余興で是非何かして

 ほしいって言ってました。

スズ子) 何や余興て。

タケシ) さあ、何でもいいん

 じゃないですか?

男性の声) 電報で~す。

スズ子) はいはい!

大野) はいはい。

 ちょっと、少々お待ちください。

スズ子) よろしいですよろしい

 です。できることは自分で

 せなあきまへん。

 

**********

 

スズ子) 夜分にお手間

 かけますねえ。

配達員) いえいえ。では・・・。

(電報を開く)

(「ウメキチキトク スグ カヘレ

 マツキチ」の文字)

 

**********

 

(テーブルに戻るスズ子)

大野) どうすました?

スズ子) お父ちゃん・・・

 もう、あかんみたいやわ。

大野) そんですか・・・。

 すぐ、行がれますよね? 香川。

スズ子) そやな・・・。ター坊、

 お仕事の都合お願いできるか?

タケシ) はい、すぐ調整します。

スズ子) おおきに。

 

**********

 

梅吉は、がんを煩い、

ここ半年ほど闘病生活を

送っていたのでした。

 

**********

 

<香川>

(海岸を歩く愛子とスズ子)

(貝殻を拾う愛子)

愛子) マミー、香川ええ

 とこやな。好きや!

スズ子) ええとこやろ?

愛子) うん!

 

**********

 

<松吉の家>

スズ子) あっ、叔父さん!

松吉) お~スズちゃ~ん!

スズ子) あ~ユキさんも!

松吉) はっはっはっは!

スズ子) お世話になります。

松吉) ほんに、

 立派になったのう。

スズ子) いえいえ。

ユキ) 今や香川の誇りやわ。

スズ子) ユキさんも、

 相変わらずきれいやわあ。

ユキ) まあ・・・。

スズ子) 叔父さんは・・・

 老けたな。

松吉) ほっとけ。

スズ子) タカ叔母ちゃんらは? 

 元気?

松吉) 元気じゃわい。小豆島に

 引っ越してしもたけどな。

 君が愛ちゃんかあ。

 かわいいなあ。おじいちゃん

 からうわさは聞いとるで。

ユキ) 恥ずかしいんじゃなあ。

 こんにちは。

スズ子) ほれ、愛子。

 「こんにちは」は?

愛子) こんにちは・・・。

(松吉とユキの笑い声)

スズ子) お父ちゃんは?

松吉) うん・・・。

 

**********

 

(松吉に案内され、

 離れへ行くスズ子と愛子)

愛子) あっ、カメや!

(縁側の手水鉢に六郎のカメ)

松吉) 兄貴、そのカメよう

 かわいがっとるわ。

愛子) かわいいわあ。

(手にとる愛子)

松吉) 兄貴、入るで。

 スズちゃん来てくれたで。

 

**********

 

(虚ろな目を開け、

 布団に寝ている梅吉)

スズ子) お父ちゃん。

梅吉) 何や・・・来てくれたんか。

(スズ子に隠れる愛子)

梅吉) 愛子ちゃんもかいな。

 よう来てくれたなあ。

 大きゅうなって。べっぴんやな。

 かわいいやろ? そのカメ。

松吉) ああ、もう起きんで

 ええけん。さあさあ・・・。

梅吉) あ~・・・。

愛子) マミー遊びに行こう。

スズ子) 何言うてんのや。

 おじいちゃんやで。

 ほら、お話ししたり。

梅吉) ええええ。遊び行ってこい。

愛子) マミー、一緒に行こ・・・。

スズ子) ごめんやで。

 一人で行ってくれるか?

愛子) マミー・・・。

松吉) よっしゃ、おっちゃんと行こ。

 おばちゃんも誘うてな。

 カメも連れてったろ。なあ?

 さあさあさあさあ・・・。

 さあさあさあさあ・・・。

(互いの顔を見る梅吉とスズ子)

スズ子) まだ、元気やったん

 やな、あのカメ。

梅吉) よう長生きしとるわ。

 六郎の分まで生きとんのやろ。

 会えてうれしいわ。

スズ子) ワテも、うれしいで。

 ごめんやで、なかなか来られ

 へんで。

梅吉) 来てくれたやないか。

 うれしゅうて・・・2時間ほど、

 寿命延びたわ。

スズ子) 相変わらず・・・

 つまらんなあ。えっへへ・・・。

 

**********

 

<居間>

松吉) 兄貴、口開いたらスズ

 ちゃんの自慢ば~やったわ。

 近所の人からも、親バカも

 あそこまでいったら、

 あっぱれや言われて。

ユキ) 病気になって、

 写真館を畳んでからは、

 余計にスズ子ちゃんの

 話、ば~やったね。

スズ子) 写真館、

 繁盛してたらしいですね。

松吉) うん。ああ見えてええ写真

 撮りよるけん。腕はよかったわ。

ユキ) カメラ持って、そこら中ブラ

 ブラ歩いては、村の人らぁを撮っ

 てくれたりね。人気者やったんよ。

スズ子) へえ~。

松吉) そや。倉庫に兄貴の撮った

 写真がようけ置いとるけん、見た

 ってや。写真館のもの捨てとうな

 い言うて、道具なんかもいろいろ

 置いとるけん。

スズ子) ほな、あとで

 見させてもらいますわ。

松吉) ああ。

 

**********

 

<倉庫>

(飾られたたくさんの写真)

(その家族も笑顔ばかり)

 

(回想)

梅吉) いくで。はいみんな

 ええ顔してくださいよ!

 はいお父ちゃん、硬いよ硬いよ

 硬いよ硬いよ! あ~きたきた

 きたきたきたきた! せ~の!

子供たち) ばんざ~い!

(シャッター音)

梅吉) よっしゃ~! ようでけた!

 

(写真を見つめるスズ子の

 顔もほころぶ)

(イスに腰掛け、

 アルバムを手に取る)

(ほこりを払い、ページを開く)

スズ子) ん? うん? 何やこれ?

(ポーズを取った、水着の女性)

(どのページも全部水着の女性)

スズ子) 何やこれ!

 

**********

 

(縁側で、カメと遊ぶ愛子)

梅吉の声) う~ん・・・。

(障子をちょっと開けて

 部屋をのぞく愛子)

(布団に寝た梅吉が愛子を見る)

(弱々しく手招きをする)

(じっと見ている愛子)

 

**********

 

アメリカから帰り、人見知りする愛子がかい

らしい。愛子の描き方が子供らしくて良き♪

新居でそつなくご近所さんと交流するスズ

子のもとに「ウメキチ キトク」の電報が・・・。

とうとう来たか~って感じだけれど。海辺で

貝殻を拾って、香川ええとこやと言う愛子。

ええ子や~。娘に自分のふるさとを褒めら

れたら、母はうれしいと思うよ~。六郎のカ

メもかわいいと言ってくれるし、ええ子や~。

 

でも・・・病気で寝ている老人は怖いのよね。

そこから離れたい、遊びに行きたい気持ち、

よ~く分かるよ。よく知っている人ならともか

く、初めて会う人だもんね。戸惑うのが自然。

ホント、元気な時の梅吉と会わせてあげた

かったよねえ。おじいちゃん、おもろいで~。

おじいちゃんとの想い出、出来ますように~。

 

 

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