「ブギウギ」 第86回
第18週「あんたと一緒に生きるで」
※無断転載対策のため、不本意ですが、
しばらく、注意喚起させていただきます。
こちらの記事は、「日々のダダ漏れ」 の
記事です。ご覧になっているブログ名が
「日々のダダ漏れ」、以外のブログ名は、
記事を無断転載しているブログです！！
↓ オリジナルのブログはこちらです♪
スズ子が出産して、
2日がたちました。
麻里） かわいいわねえ。
いい子になるわ。
善一） 赤ちゃんはいいね。何も
しなくても褒めてもらえるんだ。
全く羨ましいよ。
麻里） あらあなたそれ本気で
おっしゃってるでしょう。
善一） そりゃもちろんですよ。
我々もたまには褒めてもらい
たいもんですよねえ。
スズ子） おお～ふふっ。
はよお父ちゃんに名前
決めてもらわなな。
善一） そうか、名前かあ。
イネコ） この子もイネコがいい！
（笑い声）
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
＜廊下＞
善一） なんてこった。
じゃあ福来君はまだ何も・・・。
麻里） そんな・・・。残酷だわ。
産んですぐそんな話を・・・。
山下） せやけど・・・もう言わな。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
＜病室＞
東） はいちょっとの間じゃあ
ママとバイバイね。
スズ子） はよう帰って
くるんやで。ねえ。
（赤ん坊を抱き、部屋を出る東）
スズ子） ああ～！
何や、横にあの子おらんと、
妙な気分や。
（隅に、坂口と山下）
スズ子） どないしたんでっか？
坂口） 何がでっか？
スズ子） 何や・・・おかしいでっせ。
坂口） えっ・・・おかしないです。
スズ子） おかしいですやん。
えっ、まさか、愛助さん、
悪なってないやろな？
山下） 福来さん。
スズ子） 何ですの？
山下） ボンは、亡くなりました。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
（ベッドの上で
呆然としているスズ子）
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
＜廊下＞
村西） 激しいショックを受けています
から、少し、そっとしといた方がいい。
落ち着くまで赤ちゃんは、
別室で面倒見ます。
（坂口と山下に一礼し、
去っていく村西）
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
（カーテンの揺れる、
月明かりの窓を見ているスズ子）
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
（ベッドに置いた、
愛助の丹前に、朝の光）
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
坂口） まだ、話せる状態ちゃうぞ。
（矢崎が来る）
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
矢崎） この度は、心より、
お悔やみ申し上げます。
ボンから、福来さんに渡すように、
預かっていたものがあります。
（窓のカーテンを見ているスズ子）
矢崎） 預金通帳です。ボンはずっと、
2人の結婚生活のために貯金を
されていたようです。福来さんの
名義になっています。それと・・・。
これは、ボンが最後に書いた、
福来さんへの、手紙です。
では、お大事にしてください。
（出ていく矢崎）
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
（ピアノの音）
（ピアノを鳴らす善一）
（お茶を運んでくる麻里）
善一） ちょっと出てくる。
麻里） スズ子さんのところ？
善一） ああ。
麻里） 今は、おやめになったら？
今できることは、何もないと思うの。
でもきっと、スズ子さんはあなたを
必要とする時が来る。
それまでは・・・。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
（ベッドに座り、
窓のカーテンを見ているスズ子）
坂口） 福来さん、一口でも
ええから、食べてください。
スズ子） 何で・・・やろ？
何で、ワテの、大切な人は、
はよういなくなってしまうんや・・・。
ワテも死にたい。
山下） 福来さん・・・。
つらいんは、
あんただけやおまへん。
ワシかて、坂口かて、矢崎も、
何より、社長は・・・。（泣）
あんな・・・あんなええ子が、何で
こんなはよ死ななあかんのや！（泣）
ボン！ こうなったらボンの分まで・・・
100歳なるまで生きたろか、思いまっ
けど、ホンマに・・・ホンマにボンの分
まで生きられるんは、福来さん、あん
たしか、おれへんのです！ あんたは、
ボンの分まで生きなあかんのです！
ワシらがでけることは何でもします！
何があってもあんたを支えますから！
次・・・次、死ぬ言うたら、
どつきまっせ！（泣）
坂口） 便所行きましょ、便所！
山下さん、顔めちゃくちゃですがな！
山下） お前もや！（泣）
（ドアの閉まる音）
（ベッドの上に置かれたままの封筒）
（手に取るスズ子）
（手紙に同封された、
2人の箱根旅行の写真）
（愛助の撮ったスズ子の笑顔）
（スズ子が撮った愛助の笑顔や
おどけた顔）
手紙・愛助） 「スズ子さん、
スズ子さん。僕は、スズ子さんに
出会えて、本当に幸せやった。
約束を守れなくて、本当に申し訳
ない。生まれてくる子が、男の子
やったら、名前はカブトにしてくだ
さい。僕みたいに弱い子になって
ほしないから、その名前や。生ま
れてくるんが、女の子やったら、
名前は愛子にしてください。ごめ
んな、僕の字を付けたわ。愛助
の愛は、愛にあふれた子になる
ように、付けてもろた字や。スズ
子さん、つらいことがあったら、
歌ってください。そして今、スズ
子さんの横でかわいい顔してる
赤ちゃんを、見てください。その
子は、僕らの宝物や。きっと、そ
の子と一緒なら、何があっても
生きていけるはずや。ホンマに、
ごめんなさい」。
スズ子） （泣）
愛助さん・・・。（泣）
愛助さ～ん！
（愛子の泣き声）
スズ子） 愛子！ 愛助さん！
愛子！ 愛子！
（愛子の泣き声）
スズ子） 愛子！
（東が赤ん坊を連れてくる）
東） ママが呼んでるよ。
スズ子） 愛子！
愛子、ごめんや！ ごめんやで！
（愛子の泣き声）
スズ子） 愛子！ お母ちゃんな、
あんたと一緒に、生きるで！
なあ、愛子！（泣）
へへへ・・・へへ・・・。
なあ、愛子。
（愛子の泣き声）
スズ子） かわいいな。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
（スズ子の夢）
（おひさまがいっぱいの縁側）
（愛助と寄り添ったスズ子）
スズ子) ♪「楽しいお方も
悲しいお方も
誰でも好きな その歌は」
（愛助に抱かれた愛子）
スズ子） ♪「バドジズ デジドダー」
（愛子と一緒にベッドで眠るスズ子）
（スズ子の夢）
スズ子） ♪「この歌 この歌」
（庭でシャボン玉を飛ばす愛助）
スズ子） ♪「すてきなこの歌
すてきなこの歌」
（青空に舞うシャボン玉を
見上げる、愛助の笑顔）
スズ子） ♪「バドダドジデジ
エジエジドダー
バドダドジデジ エジドダー」
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
無事に生まれた可愛い我が子を抱いて、
幸せいっぱいのスズ子を前に、残酷な事
実を伝えなければならないおじさん二人。
きっと愛助が子供の頃から見て来たおじ
さん二人だって、悲しくてたまらないはず。
それでも伝えないわけにはいかない・・・。
ワテも死にたい。
そう言いたくなる気持ちは分かる。そりゃ
そうだよ。死にたくなるよ。そう思えてしま
う気持ちも、みんな分かってる。分かるか
らこそ、分かるけど言っちゃ駄目～！って
いうのも、よく分かっているのが山下さん。
ホンマに・・・ホンマにボンの分
まで生きられるんは、福来さん、
あんたしか、おれへんのです！
あんたは、ボンの分まで生きな
あかんのです！
ボンが、誰よりも生きてほしいと願ってい
るのは、愛するスズ子だと分かるから・・・。
自分たちも辛いのに頑張るおじさんに涙。
スズ子さん、つらいことがあったら、
歌ってください。そして今、スズ子
さんの横でかわいい顔してる
赤ちゃんを、見てください。
その子は、僕らの宝物や。きっと、
その子と一緒なら、何があっても
生きていけるはずや。
愛助の手紙を読んで、写真を見て、娘の
名前を知って、娘の泣き声に、我に返る。
愛助の愛の字を取った、いとしい「愛子」。
愛子！ お母ちゃんな、
あんたと一緒に、生きるで！
本当に・・・宝物が残ってくれて、よかった。
愛助とスズ子を繋ぐ、愛おしい宝物、愛子。
愛子を抱いた愛助とスズ子の夢の中で流
れる「ラッパと娘」。子守唄のような歌声が、
なんともやさしく・・・苦しくなるほど切なくて。
楽しいお方にも、悲しいお方にも、寄り添う
歌の力に泣く。♪バドジズ デジドダー（涙）
「ブギウギ」関連ブログはこちらから↓
ランキングに参加しています。
ポチっとしていただけると、嬉しいです♪
にほんブログ村
にほんブログ村
