「ブギウギ」第81回~第17週「ほんまに離れとうない」 | 日々のダダ漏れ

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日々想ったこと、感じたこと。日々、見たもの、聞いたもの、食べたものetc 日々のいろんな気持ちや体験を、ありあまる好奇心の赴くままに、自由に、ゆる~く、感じたままに、好き勝手に書いていこうかと思っています♪

「ブギウギ」 第81回

第17週「ほんまに離れとうない

 

 

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<村山興業・大阪本社>

(社長室で待つ山下)

(ドアが開く音)

トミ) あんまり、時間ないで。

山下) えろうすんまへん、

 お時間頂いて。

(山下の前に座るトミ)

山下) すんまへん。

 

**********

 

トミ) 愛助のことやったら、

 何も話すことないで。

 あのおなごとはしまいや。

 おろすんやった、お金は

 こっちが出しますさかい、

 そう伝えなはれ。

山下) いやちょっと

 待ってください。

トミ) 待てへん。あのおなごが

 歌手をやめる言うても、もう

 ないで。こんなええかげんな

 ことする人間に、愛助のこと

 任せられますかいな。産みた

 いんやったら、産んでもええ。

 一人で育てるいうんなら、

 文句はありまへん。こっちは

 関わりないこっちゃ。

山下) 社長・・・。

 ボンももう、子供やおまへん。

 立派な大人や。村山の仕事も

 よう頑張ってます。せやから・・・。

トミ) 立派な大人が、「子供がでけ

 ました。はい結婚します」言うか?

 順番おかしいやろ。まずは結婚

 させてくださいいう挨拶があって、

 許しが出て、子供はそれからや。

 言うときますけどな、ワテは筋を

 通してまっせ。なにもあのおなご

 に反対してるわけやなかった。

 村山に嫁いでくるなら、歌手は

 引退してほしいと言うただけや。

 せやけど、こうなった以上、あの

 おなごはありまへんけどな。

 やっぱり、初めから反対すべき

 やったわ。坂口にええように言

 われて、目ぇ離したワテが悪い。

山下) そやけど、社長・・・子供は、

 思いどおりには育ちませんがな。

 うちの娘なんぞ、目ぇも当てら

 れまへんわ。子供2人連れて、出

 戻ってきましたわ。この年で孫の

 面倒見るとは。毎日娘とケンカし

 ながら・・・。

トミ) あんたの娘は関係ないやろ!

山下) すんまへん。ついつい・・・。

 せやけど、ボン、えらいたくましな

 ったと思いますで。こまい頃は、な

 んぞあるとすぐにピーピー泣いて、

 社長がどないに学校行かせようと

 しても、陰に隠れて泣いてました

 がな。

トミ) あのころから、愛助は思うよ

 うに動かんかったわ。

山下) せやけど、学校行かんのや

 ったら、演芸場で漫才でも見とれ

 って、社長が言うたさかい、今の

 ボンがあるんでっせ。

トミ) あれは半分叱ったつもりやっ

 たんや。それを、あんたが一緒に

 なって、漫才見とって、あげくほ

 かの劇場やら映画館やら連れだ

 して・・・。あんたのクビ切っても

 すっかり道楽者や。

山下) お言葉でっけど社長、ボンは、

 ただの道楽者やおまへんで。

 知ってますか? ボンの夢。

 チャップリンやらキートンやらを、

 村山に呼びたいらしいでっせ。

 えらいこと考えてますわ。

 大したもんや。

トミ) そんな夢みたいなことボ~ッと

 考えるようになったんも、あんたの

 せいや。笑いを世の中に広げるの

 はええ。先代の思いや。せやけど

 な、肝心の世間の常識が学べてな

 いがな! せやから何も考えんと、 

 無責任に子供つくったりするのや。

山下) あの2人は無責任やありまへ

 ん! その証拠に、福来さんは、歌

 手をやめてもええ言いました。それ

 を、ボンが止めはったんです。ボン

 は、「福来さんが歌手をやめるんは、 

 日本の損失や」言うて。ワシもそう

 思います。あれだけの才能、潰した

 らあきまへん。ボンは、ホンマにもっ

 と先の、日本のエンターテインメント

 いうもんを考えとりますで。村山の

 将来は大丈夫ですわ。社長、どうか、

 ボンを、信じたってください!

 この、山下・・・一生の頼みや!

(土下座をする山下)

トミ) くさい芝居やめ。

 誰が何と言おうと、

 ワテは許さへんで。

 子供だけの問題やない。

 これは、家族をどう考えるか

 の問題や。村山は家族や。

 家族は、おんなじ方向を向いて、

 頑張らな、あかんのや。

(頭を下げたまま、

 床を見つめている山下)

トミ) もう行くで。

(ドアの開閉音)

 

**********

 

<愛助の病室>

愛助) とにかく、今はスズ子さんは

 身重で大事な時や。しかも一人や。

 僕のことで、心配させたない。

 せやから信じて待つように伝えて

 くれへんか? おなかの子は必ず

 僕の子にするて。

山下) 分かりました。必ず伝えます。

 それを聞いたら、ごっつい安心する

 思います。

愛助) 頼むわ。(咳き込み)

山下) 大丈夫でっか?

愛助) (咳き込み)

 

**********

 

<三鷹の家>

山下) 「『ジャズカルメン』は、とても

 楽しみですが、くれぐれも、無理は

 しないでください。今のスズ子さん

 の、最大のお無事に、無事に、赤

 ちゃんを産むことやと思います」。

(大きな身振り手振りの山下)

山下) 「ああ、スズ子さん! 僕の、

 スズ子さん! あなたは僕の、生

 きる希望です。その希望が、もう

 一人増えるかと思うと、こんな病

 気も、吹き飛んでいきそうです」。

(しかめっ面で見ている坂口)

山下) 「僕も、頑張って、すぐに病

 気を治しますから、スズ子さんも、

 十分に体をいたわってください。

 その子を、父なし子には絶対に

 しません。せやから、安心して、

 丈夫な赤ちゃんを産んで下さい。

 予定日には、必ず駆けつけるつ

 もりです。それでは失礼します。

 あなたの愛助」。

坂口) あの・・・まさか、ボンに

 言いはったんでっか?

 福来さんのこと。

山下) 何も言うてない。これは、

 何も知らんボンから出てきた

 言葉です。

スズ子) ありがとうございます。

 ワテ、少し、心配な気持ちで

 待っとったんですけど、勇気

 づけられました。

(お腹に手をあてるスズ子)

スズ子) はようお父ちゃんに

 会いたいなあ。

 

**********

 

<羽鳥家>

善一) 妊娠!?

 ああそうかい! そりゃめでたい!

 で、彼の具合もよくなったのかい?

スズ子) 愛助さんはまだ入院中で

 っけど、喜んでくれてはります。

麻里) 何か月?

スズ子) 3か月です。

麻里) じゃあまだおなかは

 大きくならないわね。

 冷やしちゃ駄目よ。

スズ子) はい。

善一) いや~本当にめでたいねえ。

 じあゃようやく許してもらえたの

 かい、向こうのお母さんには。

スズ子) そこもこれからで、頭の

 痛いところでっけど、その前に

 先生、「ジャズカルメン」のことで、

 ご相談があるんです。

善一) うん。

スズ子) この体で、ワテ・・・。

善一) あっ、そうか!

 そうかそうかそうか。

 腹ボテのカルメンか・・・。

 いや、これはこれで面白く

 なるかもしれないねえ。

麻里) あなた何バカな事言ってるの? 

 身重の体で歌ったり踊ったりできる

 わけないじゃない。

善一) え・・・ちょっと待ってくれ。

 じゃあ何かい?

 「ジャズカルメン」は・・・。

麻里) できるもんですか。

善一) えっ!? そ・・・そんな!

スズ子) いやでも待ってください、

 待ってください。あの・・・ワテは、

 おなかに赤ん坊おっても、先生の

 「ジャズカルメン」だけは、絶対や

 りたいいう気持ちでおります。ただ、

 この体は、やっぱり、ワテ一人で、

 決めることはでけません。ワテが

 やりたい言うても、ホンマにでける

 んかどうか・・・。せやから、病院の

 先生に、相談してみようと思いま

 すねん。

善一) まあ見たところによると、

 そんなにおなかも大きくないし、

 何だかできるような気がするん

 だけどねえ。

麻里) あなたはもう口を開かない

 で。スズ子さん、私が、この子た

 ちを産んだ病院を紹介するわ。

 とってもいいお医者様だから、

 きっと相談に乗ってくださるわ。

スズ子) ありがとうございます!

麻里) それと、何かあったら、すぐ

 私に相談して。この人見てれば

 分かると思うけど、男の人はこう

 いう時にてんで役に立たないん

 だから。初産なんだし、お相手の

 方が入院中なんて、いろいろ心

 配なことも出てくると思うの。

 3人産んだ私が、全力でスズ子

 さんの面倒を見るわ。

善一) いや僕だってね、オムツ

 洗うくらいのことはしますよ。

麻里) うそおっしゃい。そんな

 ことしたことないでしょう!

善一) しますよ!?

 

**********

 

<村西医院>

村西) いや~まさかあの福来

 スズ子さんが、うちの病院に

 来てくれるなんて、思いもしな

 かったなあ。なあ東君!

東) 本当に!

 麻里さんから連絡もらってから

 ずっと2人で興奮してたんです。

村西) 日帝劇場のあの、再開

 公演も、東君と2人で見に行っ

 たんだよなあ。

東) ええ!

 頑張って切符取りましたの。

スズ子) はは・・・

 ありがとうございます!

麻里) あの、それよりもあの、

 2月の公演は・・・。

村西) うん。そのころには6か月だ

 から安定期だし、大丈夫でしょう。

 私の母親なんか、私を産む前日

 まで、旅館の女中として働いてま

 したからね。ははっ。そんな人も、

 この世の中にはいっぱいいます。

東) 私の母も農家でしたけど、大

 根引っこ抜いてから産んだって。

スズ子) へえ~!

 「ジャズカルメン」、

 やってもよろしいんでっか!?

村西) はい。僕が全責任を持って、

 本番まで、福来さんを診ます。僕だ

 って、福来さんの「ジャズカルメン」

 を是非見たい! なあ東君。

東) ええ! 体と相談しながら

 やっていきましょう。私たちが

 全力で、支えますから。

スズ子) あ・・・もう・・・。

 よろしゅうお願いいたします!

坂口) 先生、よろしゅう

 お願いします!

山下) よろしゅうお願いします!

麻里) あの皆さん! くれぐれも

 無理だけはさせないように、

 お願いしますよ!

スズ子) 元気に出ておいで!

 お母ちゃんも、頑張るで!

(笑い声)

 

**********

 

スズ子の妊娠をめぐって、トミを説得しよう

とする面々。それでも「だが断る!」なトミ。

何事も順番が大事~な時代だったし、愛

助の病気もあるし、手放しでウェルカムに

はなれない気持ちは、よく分かる。大事な

一人息子だしね。女手一つで育ててきた

母親としては、それぐらいの抵抗はしても

いいかな~とチラッと思ってしまう。きっと、

最後は味方になってくれると信じてるしね。

 

相変わらず音楽バカな善一とのやり取り

にホッとさせられるし、何より、頼りになる

麻里さんが味方になってくれて安心安心。

「ジャズカルメン」をサポートしてくれるお

医者さんと看護師さんも登場したし、この

まま無事、ジャズカルメンが見られますよ

うに。愛助も、出産に間に合いますように。

 

 

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