「ブギウギ」第75回~第16週「ワテはワテだす」 | 日々のダダ漏れ

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「ブギウギ」 第75回

第16週「ワテはワテだす

 

 

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スズ子) 「私、どうしても、

 自信がありませんのよ」。

 「私、どうしても、

 自信がありませんのよ」。

 「私」・・・。

愛助) ただいま。

スズ子) は~い、お帰りなさい。

 お帰り。

愛助) お客さんや。

小夜) お邪魔します。

サム) オジマします。

スズ子) アメリカ・・・。

 

**********

 

愛助) 玄関先でウロウロしとっ

 たから、声かけたんや。

スズ子) 何や二人して。

小夜) スズ子さん、

 やっぱしオレ・・・。

スズ子) アメリカに行く話

 やったらあかん。

愛助) そやけど、小夜ちゃんは

 もうスズ子さんの付き人でも

 何でもないんやで。あかん許さ

 んの一点張りやったら、話が先

 に進まへん。

スズ子) 何で小夜ちゃんを

 連れていくんや。

愛助) ホワイ アー ユー 

 テイキング サヨ トゥ アメリカ?

サム) サヨを、愛しています。

スズ子) どこが好きか

 言うてみい!

愛助) ホワット ドゥ ユー

 ライク アバウト サヨ?

サム) サヨは、素直です。

 正直です。

 チョコレート、食べたい!

 焼きトン、おいしい!

 私も、元気、なります。

 サヨは、私の、太陽、です。

スズ子) 遠いアメリカで、何かあっ

 ても、ワテは助けに行かれへん。

 小夜ちゃん、それでも行く言うんか?

小夜) はい。

 アメリカがどんなとこか知んねえ

 けど、サムといれば、何もおっか

 なくねえ。サムが一緒だと、オレ、

 何でか、胸張れんだ。それに、

 スズ子さん、言ってくれだっぺ。

 「どこで何してたって、

 オレはオレだ」って。

スズ子) そやな。

 確かに、そう言うてしもたわ。

小夜) うれしかった!

 背中押された気ぃした。

 これからは、オレの人生だ。

 ワクワクしてます。

(サムと微笑みあう小夜)

スズ子) 分かった。

 しゃあない、はなから引き止め

 ても無駄やったってことやな。

愛助) 大胆な子やな、

 小夜ちゃんは。

スズ子) ワテのとこに来た時も

 そうやったもんな。後先考えんと、

 「オレを、弟子にしてくんちぇ!」

 ってな。

小夜) いつも勢いばっかしで

 すんません。

スズ子) うん・・・。

小夜) アメリカ行っても、スズ子

 さんのことは忘れねえがら。

スズ子) 当たり前や!

(笑い声)

(座布団を外し、

 居ずまいを正すスズ子)

スズ子) サムさん、小夜ちゃんを、

 どうか、よろしくお願いいたします。

(愛助と共に頭を下げるスズ子)

(正座するサム)

サム) よろしく、おネガします。

(笑い声)

 

**********

 

<表>

小夜) お邪魔しました。

サム) おジマ、しました。

愛助) 日本にはいつまでおるんや?

小夜) 今月いっぱいは。

スズ子) ほなら、

 舞台の本番には間に合うな。

小夜) 舞台?

スズ子) タナケンの舞台に出んねん。

小夜) はあ~! 

 楽団解散したと思ったら、

 歌だけでなく芝居まで・・・。

 やっぱし福来スズ子はすげえわ。

スズ子) 苦戦してるけどな。

小夜) スズ子さん。どこで何しして

 だって、スズ子さんはスズ子さんだ。

 堂々としててください。

スズ子) あんたそれ、ワテが

 あんたに言うたんやで。

(笑い声)

スズ子) まあええわ。

 おおきに。

 本番は必ず見に来てな。

小夜) はい。

 サムと一緒に見に行きます。

スズ子) せやな。二人でおいで。

小夜) んじゃ、おやすみなさい。

スズ子) おやすみ。

 

**********

 

<羽鳥家>

善一) お芝居の稽古は順調かい?

 タナケンさんは面白い人だろう?

スズ子) それが、ワテには、何も

 言うてくれへんのです。何を聞い

 ても、「どうだろうね」・・・言うだけ

 で、よいも悪いもない。

善一) はははっ。

 それもタナケンさんらしいね。

スズ子) 歌やったら、ええのに・・・。

善一) よし、僕が見てやろう。

 ここでやってみて。

スズ子) えっ、お芝居をですか?

善一) もちろん。さあ。

スズ子) (せき払い)

 「ど・・・どうして不安そうに

 おっしゃるんですか?」。

善一) いいね。

スズ子) 「あなたがおっしゃった

 んじゃありませんか」。

善一) うん、すばらしい。

スズ子) 「私、どうしても、

 自信がありませんのよ」。

善一) はははっ、面白い!

スズ子) 先生、お芝居のこと

 分かってはります?

善一) ふだんの福来スズ子

 とはまるで違う。

 落差を見せてるつもりだろう?

 音楽で言えば、転調だ。

スズ子) そんなつもり

 ありまへんけど。

麻里) この人に芝居のことが

 分かるわけないじゃない。

 音楽のことしか頭にないん

 だから。

善一) そうだ。「コペカチータ」

 の稽古をしようか。

スズ子) 今は、お芝居のことで

 頭がいっぱいだす。歌まで

 気ぃが回りまへん。

善一) それは困るよ。

 君はこの「コペカチータ」で、

 新しい扉を開くんだから。

スズ子) そんなん言われても・・・。

 共演の役者さんにも、「調子が狂

 う」て、叱られてしまいましたわ。

 「素人が、歌のステージに立った

 らどう思う?」て。

善一) ほう・・・。

スズ子) 確かにそのとおりや。

 間も違う素人が、ステージに立っ

 てたら、やりにくうてしゃあない。

善一) 間が違うか・・・。

 それは面白いね。少しくらいなら、

 リズムがずれても面白いだろ。

 そこからまた違うノリが生まれる

 かもしれない。

 

**********

 

<稽古場へ向かう廊下>

スズ子) 山下さん、すんまへん。

山下) どうされました?

スズ子) ワテ、今日で、クビに

 なるかもしれまへん。

山下) えっ?

スズ子) なんぼ稽古しても、

 お芝居が何なんか、

 タナケンが何なんか、

 よう分からへん。

 もうこれからは、好きにやります。

 歌てても、お芝居してても、

 ワテはワテや!

山下) うん、それでええ。

 何があっても、ワシは、

 福来さんについていきます。

 

**********

 

<稽古場>

(芝居の練習をする声)

スズ子) はっ! はっ! はっ!

男性) 棚橋先生、入ります!

一同) おはようございます。

棚橋) 稽古始めます。第3景の、

 後半、前回の続きから。

一同) はい!

中村) 「責任取れるのか?」

棚橋) 「責任?

 えっ、私責任取れますか?」

中村) 「お前に聞いてるんだよ、

 取れるのか?」。

棚橋) 「あっ、私にね。

 はいちょっとお待ちください。

 取れる?」。

男性) 福来さん、セリフ!

 「私、どうしても自信が

 ありませんのよ」。

棚橋) はいもう一度。はい!

中村) お前に聞いてるんだよ、

 取れるのか!」。

棚橋) 「あっ、ちょっとお待ち

 ください。取れると思う?。

 ねえねえ、私責任取れると

 思う?」。

 

(回想)

小夜) どこで何してだって、

 スズ子さんはスズ子さんだ。

 堂々としててください。

 

スズ子) 「すんまへん!

 ワテ、自信ありまへんわ!」。

田中) おい、真面目にやれよ!

スズ子) あっ、いやいやいや・・・。

 あの~台本のとおりやと、

 東京弁が堅苦しんです。

 ワテは大阪弁やないと、

 口が回れへんから。

田中) 舞台は東京、

 雪子は新人女優だ!

 大阪弁の、しかも遠慮のない

 新人なんておかしいだろ!

スズ子) そやけど、

 ワテはワテだす。

 ワテらしくやらな。

棚橋) 面白いね。

スズ子) え?

棚橋) もう一度やってみて。

 僕も何かできそうだから。

スズ子) はい。

棚橋) もう一度同じとこから。

(山下と微笑みあうスズ子)

 

**********

 

棚橋) では、今日の稽古は、

 終わりにします。

一同) ありがとうございました。

(出て行くタナケン)

田中) ちょっとあんたさ。

 棚橋先生の台本勝手に

 変更するなんて無礼だろ!

 そんなわがままが許されるのは、

 あんたが流行歌手だからだ。

 今回はたまたま認められたが、

 そうじゃなきゃクビだよ!

棚橋) 面白けりゃいいんです。

(戻ってくる棚橋)

棚橋) どうしてお客様が、お金を払っ

 て、僕の舞台を見に来るのか。現実

 を忘れに来るんです。そんなお客様

 に、当たり前のものを見せても、つま

 らないでしょう。

スズ子) 棚橋さん!

 ほなら、舞台本番も、

 このままでいきまっけど、

 ホンマに大丈夫でっか?

棚橋) 僕を誰だと思ってるんだい。

 喜劇王、タナケンだよ。

 幕が上がりゃ、

 舞台は役者のものだ。

 玄人も素人も関係ない。

 好きにやりゃあいい。

 何をやっても、

 僕が全部、受けてあげるよ。

(スズ子の顔がほころぶ)

 

**********

 

<夜>

スズ子) 僕を誰だと思ってるんだい。

 喜劇王、タナケンだよ!

 ・・・って、こうや!

愛助) はあ~かっこええなあ!

 はははは!

スズ子) さすが棚橋先生や。

 ワテが何しても、面白うに、

 返してきはんねん。

愛助) 何やスズ子さん、タナケン

 のこと急に尊敬してしもたな。

スズ子) 棚橋先生相手やったら、

 何してもおもろなる気ぃするわ。

 お芝居て楽しいなあ。

愛助) ほならよかった。

スズ子) 山下さんに感謝や。

 お芝居に挑戦して、

 ホンマによかった。

愛助) じいの目ぇに狂いは 

 なかったいうことやな?

スズ子) うん。本番が楽しみや。

 はよみんなに見てほしい。

 あはっ! ふふふっ!

 

**********

 

男性) では、間もなくですので、

 皆さん、よろしくお願いします。

一同) はい!

 

そして、いよいよ、

舞台本番の日がやって来ました。

 

**********

 

だって、喜劇王だもの~なタナケンの

かっけえ発言で、スズ子もスズ子らし

く演技することですべて解決~の巻♪

そうなるよね~な展開だけれど、それ

もヨシ。予定調和も美しければ良き♪

 

僕を誰だと思ってるんだい。
喜劇王、タナケンだよ。
幕が上がりゃ、
舞台は役者のものだ。
玄人も素人も関係ない。
好きにやりゃあいい。
何をやっても、
僕が全部、受けてあげるよ。

 

やっと喜劇王らしいセリフが聞けたよ。

素材が面白ければ、いくらでも料理で

きちゃうのが、本物の喜劇王。素のま

まのスズ子が一番面白いだろうしね。

本番の舞台、コペカチータも楽しみ~。 

 

 

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