「舞いあがれ!」第12回~お父ちゃんを元気にしたい | 日々のダダ漏れ

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日々想ったこと、感じたこと。日々、見たもの、聞いたもの、食べたものetc 日々のいろんな気持ちや体験を、ありあまる好奇心の赴くままに、自由に、ゆる~く、感じたままに、好き勝手に書いていこうかと思っています♪

舞いあがれ! 第12
第3週「がんばれ!お父ちゃん」
お父ちゃんを元気にしたい

 

 

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「日々のダダ漏れ」

 

 

浩太) 次の日曜、

 生駒山の遊園地行こか。

 あっこで、飛行機乗ろ。

舞) やった~!

 

**********

 

笠巻) 何してくれてんねん!

 ちゃんと選別せんかい!

 ええねじほかすアホおるか!

結城) すんません。

浩太) おう、昨日来た、高秀産業の

 仕事やけどな、納期来週に変更や。

結城) え~それなんぼなんでも、

 急ぎすぎですわ。

浩太) そやけど、仕事よそに回されて

 しもたら、うちはやってかれへん。

 しゃあないねんて。

笠巻) ほな明日もやるわ。

 間に合わさな。な。

(ガックリする結城)

浩太) 笠やん、すまん。助かるわ。

(結城の肩をポンとする浩太)

浩太) おお舞、お帰り。

舞) ただいま。

 お父ちゃん、明日仕事なん?

浩太) ああ…ごめん。遊園地、

 今度また、連れてったるからな。

舞) うん、分かった。

(舞の頭を撫で、仕事に戻る浩太)

 

**********

 

<舞の部屋>

舞) 飛行機乗りたかったなぁ。

(浩太にもらった

 国友一貫斎の本を手に取る)

(一貫斎の描いた飛行機の絵)

舞) この翼で飛ぶんかぁ…。

(ばらもん凧を見る)

 

いや~な予感がします。

 

**********

 

<才津家>

手紙・舞) 「ばんば、お元気ですか。

 わたしは元気です。ばんばからもらった

 バラモンだこに、つばさをつけました」。

 

一太) つばさ?

(笑う一太と祥子)

 

**********

 

手紙・舞) 「きっと、鳥みたいに、

 高くとぶと思います」。

 

<学校の校庭>

(走る舞)

舞) あ…。

(凧に付けられたダンボールの翼)

舞) ああ…翼、取れてしもた。

 

**********

 

<舞の部屋>

舞) ここ、汚れてしもた…ごめんな。

(ノック)

浩太) 舞。

舞) お父ちゃん。翼つけても、

 凧、全然飛べへんかった…。

浩太) ああ…そうか。

 そら、残念やったなぁ。

舞) うん…。

浩太) これな、模型飛行機や。

(白黒写真を舞に見せる浩太)

浩太) こんなん作って、

 飛ばしたらどうや?

舞) でも…難しそうやで。

 作れるかなぁ?

浩太) 大丈夫や。お父ちゃんが作り

 だしたんもな、舞ぐらいの年やった。

舞) えっ、これ、お父ちゃん!?

(写真に少年)

浩太) そうや。

 今度、作り方、教えたるわ。

舞) えっ、ホンマ? ありがとう。

(舞の頭を撫でる浩太)

 

**********

 

(夜なべをする浩太)

 

でも、お父ちゃんの仕事は

なかなか落ち着きませんでした。

 

**********

 

(ベッドに寝て、天井を見ている舞)

(起き上がる)

(リビングで、

 ねじの選別をしているめぐみ)

めぐみ) まだ、起きてたん?

舞) うん。お父ちゃん、まだかな?

めぐみ) まだ、みたいやな。

 どないしたん?

舞) 飛行機の作り方、聞きたいねん。

めぐみ) 飛行機?

舞) お父ちゃん、飛行機作る会社に

 おったんやて。

めぐみ) そうや。

舞) けど、作る前に辞めたて言うてた。

めぐみ) うん…。お父ちゃんの、

 お父さんが、亡くなりはったよって。

 会社辞めてな、この工場、継いだんよ。

舞) それで飛行機、

 作られへんかったんや…。

めぐみ) うん…。

 けどな、お父ちゃん、

 今でも諦めてへんねんで。いつか、

 飛行機の部品、作るつもりみたい。

 

(回想・14年前)

浩太) ちっちゃい工場やけど、おやじが

 一生かけて作ったもんやし、継ぐ人間、

 僕しか、いてへんから…。

めぐみ) 岩倉さんの夢は、

 どうなるとですか?

浩太) 夢…。

めぐみ) いつか、飛行機ば作るっていう

 夢。頑張って、勉強して、大きい会社に

 入って、もうちょっとで、飛行機作る部署

 に行ける。夢がかなうっていうところで、

 会社、辞めてしまうとですか?

浩太) 諦めたわけや、ないよ。

めぐみ) え?

浩太) いつか、

 飛行機の部品、作りたいねん。

 それが僕の、新しい夢。

 

めぐみ) 舞も、飛行機好きなん?

舞) うん、模型飛行機、

 作ろと思てんねん。

めぐみ) ええなあ。お父ちゃんの

 時間ある時に教えてもらい。

 きっとお父ちゃん喜ぶ。

 

**********

 

(一人、作業を続ける浩太)

 

**********

 

<事務所>

浩太) ああ…。ああ…お疲れさん。

めぐみ) お疲れさん。

 お茶いれよか。

浩太) うん、ありがとう。

めぐみ) どう? 終わりそう?

浩太) ああ、あとちょっとやな。

めぐみ) 舞が、待ってたわ。

浩太) ああ…模型飛行機の作り方、

 教えたる約束したんや。

(お茶を飲み干す浩太)

 

**********

 

<土曜日の午後の商店街>

貴司) あっこや。

舞) あった。あったあった!

 貴司君、はよ。

 

**********

 

<路地の奥の古本屋・デラシネ>

(はたきをかけながら

 立ち読みの客に近づく店主)

客) 何?

八木) 本が泣いてる。

客) はあ?

(開いて伏せたままの本)

八木) こうされてんのとおんなじやから。

(手を広げる八木)

八木) 痛いて泣いてる。

客) 買うし、別にええやろ。

八木) 売らへん。

客) あ? は?

 何やねんおっさん。

(出ていく客)

舞) すいません。

八木) ん?

舞) 飛行機の作り方が載ってる本、

 ありますか?

(模型飛行機を持った、

浩太少年の写真を見せる舞)

 

**********

 

(本を並べる店主)

八木) 好きなん選び。

舞) ありがとう!

(一冊の本を熱心に読んでいる貴司)

(貴司の顔を覗き込む店主)

八木) おもろいか?

貴司) うん。これ読んでたらな、ずっと

 思てたのに言葉にでけへんかった事、

 代わりに言うてもろた気ぃして、スッと

 すんねん。

八木) 分かんのか?

貴司) 目の前に景色が見える。

八木) どんな景色や。

貴司) 寂しくて、きれいや。

八木) そうか…。そうか。

貴司) これなんぼ?

八木) 売りもんちゃうねん。あんな…

 この本、おっちゃんが書いた、詩集や。

貴司) ホンマ!? すごいな!

八木) 自分で印刷したから、この世に

 2冊しかのうてな、売るわけにはいか

 へんのや。

貴司) そうなんや…。

八木) そこで、ゆっくり読むか?

貴司) ええの?

八木) ええで。

(店の奥に畳の部屋)

(アンティークな丸いちゃぶ台の前に

 座り、八木巌の詩集を読む貴司)

(本を抱き、貴司を見ている舞)

八木) その本にするか?

舞) はい!

 

舞ちゃん、

これでお父ちゃんと一緒に、

模型飛行機作れるね。

 

**********

 

電・浩太) ホンマに、申し訳ござい

 ません。はい、すぐ伺わしてもらい

 ますんで、はい…。

(不通音)

めぐみ) クレーム?

浩太) ああ、ちょっと、行ってくるわ。

(浩太を目で追うめぐみ)

 

**********

 

浩太) ちょっと、待ってください。

 取り引き、打ち切りやて、

 そない急に…。

男性) 傷やへこんだ製品交じって

 たん、初めてやありませんわな。

浩太) いや…それは、ねじとして使う

 分には問題あれへんもんです。これ

 までも、それでええて、その水準で

 やってきたや、ありませんか。

男性) 岩倉さん、

 時代は変わってきてますねんで。

 ねじとして使えるのは当たり前。

 その上で、お客さんが傷一つない、

 美しさを求めてるんやわ。

(ねじを捨てる男性)

浩太) 分かりました。

 二度とないよう、気ぃ付けて…。

男性) 悪いけど、

 よそにもうお願いしました。

浩太) そんな…! 

 長いつきあいですやんか。

 今切られたら、うちは、

 潰れてしまいます。

男性) 品質は悪い、値下げもでけへん。

 海外と競争せなあかん時に、そういう

 会社に仕事は回されへんのよ。

 

**********

 

<事務所>

電・浩太) 今後ともよろしゅうお願い

 いたします。はい。

(電話を切り、ため息をつく浩太)

(事務所に入れず、そっと引き返す舞)

 

**********

 

<舞の部屋>

舞) プロペラ1本。車輪、2個。

(買った本を広げ、メモを取る舞)

(豚の貯金箱を見る)

舞) こんだけで、買えるんかなぁ…。

(模型飛行機を持った

 浩太少年の写真を見る)

 

(回想)

浩太) いつまでも落ちんと飛び

 続けて、そら~かっこよかった。

 見てると元気になったもんや。

 

舞) よし、作ろ!

 

お父ちゃんを元気にしたい。

舞ちゃんの飛行機作りが始まりました。

 

**********

 

頑張れ~お父ちゃん! 倒れてしまわないか

心配になるよ。頑張り過ぎずに…頑張れ~!

忙しいお父ちゃんを見て、何とか自分で頑張

ろうとする舞ちゃん。古本屋では、癖の強そう

な店主と貴司君の魂の出会いも。そうか…君

は詩人だったんだね。一太とは真逆タイプか。

 

これ読んでたらな、ずっと思てたのに

言葉にでけへんかった事、
代わりに言うてもろた気ぃして、

スッとすんねん。

 

そうそう。私が言いたかったこと、考えていた

ことが書いてある~!と思う本との出会いが

たまにある。出会えてよかったね~貴司君!

 

古本屋・デラシネの店主八木の詩はこちら↓

 

「白い蝶」

 

静かな夜に
白い蝶が生まれようとしていた
大地にたよりなく根差した
一本の細い茎が
しかし
蝶になろうとするものの重みを
立派に支えていた
その茎の先では
青い花が
不安な揺れに花弁をひとひら失って
それでもなお
白い蝶の無事だけを祈っていた
その花の上では
半月が
やわらかい光を
辺り一面にそそいでいた
白い蝶の初めて見る世界が
美しくあるようにと

けれども
蝶の孤独な闘いに
手を貸してやれるものはいなかった
蝶もそして茎も花も月も
ひとりぼっちなのだった

(詩集「どこからも遠い場所」 八木巌)

 

飛行機は、もちろん大好き。模型飛行機も好き

になりそう。でも、何よりも、仕事で疲れている

お父ちゃんを元気にしてあげたい。その気持ち

が舞の原動力となっているのがいい。思いっき

り応援できるヒロインでいてくれてありがとう~。

 

五島の一太と祥子さんにも会えたし。視聴者が

見たいものが分かってる、そんな心遣いも良き。

 

 

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