「ちむどんどん」第50回~生きることを怖がらないで | 日々のダダ漏れ

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ちむどんどん 第50
第10週「あの日、イカスミジューシー」
生きることを怖がらないで

 

 

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「日々のダダ漏れ」

 

 

優子) 歌子。

(部屋に入る優子と暢子)

(窓辺に座った歌子)

歌子) うち…東京に来てよかった。

 生きてる間に、一回は来てみたい

 と思ってたから。

暢子) 歌子…。

歌子) 暢ネーネーや智ニーニー

 にも会えたし、もう、思い残すこと

 は何にもない。

暢子) 歌子!

歌子) どうせうちは幸せになれない。

 うちなんか、死んでしまった方がいい。

 うちさえいなくなれば、お母ちゃんも

 ネーネーも、みんな楽になる。

(手を振り上げる優子)

暢子) お母ちゃん!

歌子) たたいていいよ!

 早くたたいて!

(歌子を抱きしめる優子)

優子) 歌子だけじゃないんだよ。賢秀も、

 良子も暢子も、みんなうまくいかないこ

 とがある。どうしようもないこともある。

 お父ちゃんも、お母ちゃんも、そんな時

 があったんだよ。それでも、幸せにな

 ることを諦めないで、生きていかない

 といけないわけ。そうしたら必ず、「生

 きていてよかった」って、思える時が

 来る。歌子にも必ず、そんな時が来る

 から。偉い人になんかならなくていい。

 お金が稼げなくても、夢をかなえられ

 なくてもいい。ただ、幸せになることを

 諦めないで、生きてくれれば…。それ

 だけで、お母ちゃんは幸せだから。

歌子) (泣)

 お母ちゃん…ごめんなさい。

 本当は、死ぬのが怖い。

 生きていたい。

優子) それでいいよ。

 生きることを怖がらないで。

 お母ちゃんがずっとついている。

 ずっとそばについているからね。

歌子) ありがとう。

 お母ちゃん、ありがとう。

歌子) 暢ネーネーも…ごめんなさい。

(涙を拭う暢子)

暢子) あ~おなかすいた!

 みんなでごはん食べよう。

 

**********

 

暢子) お待たせしました~!

歌子) あっ、ネーネー、これ…。

優子) 歌子の好きな

 イカスミジューシー!

暢子) はい!

 

(回想)

和彦) 何これ。

暢子) イカスミジューシー!

 歌子の大好物さ。

和彦) 大好物?

歌子) うん!

玉代) おいしいし、

 健康にもすごくいいよ。

 

歌子) 頂きます。

優子・和彦・智) 頂きます。

(一口食べる歌子)

歌子) お母ちゃん。

 うち、生きててよかった。

暢子) それが、最高の褒め言葉さ。

 フフフッ…。

 

**********

 

<フォンターナ・まかないの時間>

暢子) これが、うちの考えた、

 フォンターナの新しい看板メニュー、

 イカスミパスタです! 妹が好きな、

 イカスミジューシーがヒントになりま

 した。

矢作) じゅーしー?

暢子) うん。

房子) じゅーしーは沖縄の米料理。

 炊き込みごはんと雑炊の2種類がある。

暢子) じゅーしーで使うヨモギは、

 パセリに、出汁は、アサリでとりました。

 まさか、沖縄の料理が、イタリア料理に

 応用できるなんて、びっくりです。

二ツ橋) 見た目が…。この店のメニュー

 には、ふさわしくないと思います。

房子) とにかく、食べてみましょう。

暢子) はい。

 

**********

 

(パスタを食べる二ツ橋と一同)

矢作) うんめえ!

山辺) うまっ!

長山) うまい…。

房子) イカスミは昔から、滋養強壮、病気

 の良薬。真っ黒な墨には抗菌作用があり、

 細胞を再生させるともいわれている。

 どう? 二ツ橋さん。

二ツ橋) 確かに、見た目はよくない。

 真っ黒で、食べたら、歯も、歯茎も

 黒くなる。

男性) ハッハッハッハ…。

二ツ橋) でも、この見た目と正反対の、

 純粋で濃厚なうまみが…深い…。

 すばらしいと、思います。

房子) 改良して、

 メニューに加えましょう。

暢子) ということは?

房子) 2週間後から、ストーブ前を

 担当してもらう。

暢子) ありがとうございます!

(矢作の顔が曇る)

房子) 使いものにならなかったら

 すぐに降格!

暢子) やった~!

 

**********

 

<書斎>

房子) 撤回?

二ツ橋) 実家に、電話しました。

 父から、「まだ大丈夫だから、中途半端

 で帰ってくるな」と言われまして。できる

 ことならこのフォンターナで、オーナー

 そばでもう少し、経験を積ませていただ

 きたいと願っております。

房子) 分かりました。

(退職願を破り捨てる房子)

二ツ橋) 引き続き、

 よろしくお願いいたします!

 

**********

 

<店>

暢子) よかった。本当によかったです。

二ツ橋) 暢子さんのおかげです。

暢子) どうしてですか?

二ツ橋) 人生も料理も、見た目より、

 中身が大事。いい年をして、見た目

 にこだわっていた自分を、恥ずかし

 く感じました。

暢子) 迷子になっていたうちが、

 イカスミパスタにたどりつけたのは、

 シェフがあの港に連れていってくれ

 たおかげです!

(笑い声)

二ツ橋) あっ、それと…これ。

 勉強のためにとオーナーが。

暢子) ダングラール!

 有名なフレンチの、お食事券!

二ツ橋) 必ず妹さんと行くようにと、

 おっしゃってました。

 

**********

 

<通り>

暢子) アイ? 

 この道さっきも通ったよね?

歌子) ネーネーもう4年も東京で

 働いてるんだのに。

暢子) アキサミヨー。

 道に迷ってしまったさー。

 

**********

 

<フォンターナの書斎>

優子) 本当は、もっと早くご挨拶に

 伺うべきだったのに、遅くなって

 申し訳ありません。

房子) とんでもない。

 お会いできて光栄です。

優子) 夫に続いて、まさか暢子まで

 お世話になるとは思いませんでした。

房子) 賢三が私の店を手伝ってくれた

 のは終戦直後。彼が、復員して間も

 ない頃、もう30年近くになるんですね。

優子) 一緒に、商売を続けようと

 誘ってくださったと聞いています。

房子) 短い間だったけど、

 息子みたいなものでしたので。

 でも、一旦沖縄に戻って出直してくる

 と言って出ていったきり、二度と帰っ

 てきませんでした。あなたと出会って、

 結婚したからだと分かったのは随分

 後になってからのことです。

 私は裏切られたと思い込んで、随分

 ひどい内容の手紙を出しました。

 本当にごめんなさい。

優子) こちらこそ。

 「子供を、引き取ってもいい」とおっしゃ

 っていただいた時、最後には、お断り

 してしまい、申し訳ありませんでした。

房子) 賢三は、あなたのような方と

 家族になれて、幸せだったと思います。

優子) いつか、沖縄にいらっしゃること

 があれば、是非、やんばるまで足を延

 ばしてください。うちと、一番下の娘は、

 今でも、あの人が自分で建てたおうち

 に住んでいるんです。

房子) まあそうですか。

優子) 暢子は、

 ご迷惑をおかけしていませんか?

房子) 怖いんです。私にとって、あの子

 がどんどん大切な存在になっていくの

 が…。あの子の父親の時と同じように。

 でも人間は、何度も同じ失敗を繰り返

 すんですね。あっ…ごめんなさい。

 今のは独り言。

優子) 暢子のこと、今後とも、

 よろしくお願いします。

(笑顔でお辞儀を返す房子)

 

**********

 

<通り>

歌子) チョコレートケーキ、

 初めて食べた。

暢子) デージおいしかった。

 おなかいっぱい。

歌子) ネーネー、パンダ見に行こう!

暢子) パンダ?

歌子) うん。

暢子) 人がいっぱいと思うよ。

歌子) 当たり前さ、ここ東京だのに!

 行こう行こう!

(駆け出す歌子)

歌子) ネーネー早く!

暢子) 待ってやー!

 

**********

 

翌日、優子と歌子は、

沖縄へ帰っていきました。

 

**********

 

すっかりやさぐれてしまった歌子の図。まあね、

歌子以外はみんな、家の外に出かけていたし。

歌子だけが、家の中の小さな世界に取り残さ

れてしまっていたようなもの。歌うこと以外、楽

しいことを知らないまま、ここまできてしまった。

 

偉い人になんかならなくていい。
お金が稼げなくても、夢をかなえられ
なくてもいい。ただ、幸せになることを
諦めないで、生きてくれれば…。それ
だけで、お母ちゃんは幸せだから。

 

いい話に聞こえるんだけど。確かにそうだけど。

「お母ちゃんは幸せ」っていうのがね、ちょっと。

 

生きることを怖がらないで。
お母ちゃんがずっとついている。
ずっとそばについているからね。

 

生きることを怖がらないで。それは本当に思う。

でも、そのあとの言葉が怖すぎる。何だか呪い

の言葉のように聞こえてしまったのは私だけ?

 

人生も料理も、見た目より、中身が大事。

 

いやいやいや、二ツ橋さん、それは違うと思う。

少なくとも…フォンターナのシェフとしては違う。

中身は大事。美味しいのは、当たり前。その上

で美しく…見た目も美味しそうにするのがプロ。

二ツ橋さんにはブレないでいてほしかったよ~。

 

とにかく、いろんな話が適当で、辻褄が合わな

すぎて気持ち悪い。もし、辻褄が合っていると

するなら、賢三も優子も、おそろしく礼儀知らず

な人間ということになる。手紙一つ書けば済む

ことよね。結婚の報告や、約束を破ったお詫び、

会いにいかなくても、手紙に書けばいいのに。

 

一流フレンチのお店で美味しいものを食べて、

パンダを見てすっかり元気になっていた歌子。

そうそう。人間、おいしいものを食べて、楽しい

経験をすれば、単純に幸せって思えるのよね。

歌子に圧倒的に足りなかったもの。歌子には、

優子から早く離れて、生きる楽しみを知ってほ

しいよ。でもきっと、取り込まれるんだろうなぁ。

 

 

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