「カムカムエヴリバディ」第23回~稔さん。るいが初めてしゃべりました! | 日々のダダ漏れ

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カムカムエヴリバディ 第23回
第5週「1946-1948」
稔さん。るいが初めてしゃべりました!

 

 

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塀の向こうのラジオから

聞こえてきたのは、

「英語会話」という講座の、

第1回放送でした。

 

(アメ売りの途中、

 路地で立ち止まった安子)

 

ラジオ・平川) 「Good evening.

  Let's speak English, shall we?

 I'm delighted to meet you 

 all on the air tonight. And now・・・

 皆さん、こんばんは。

 今日から皆さんとご一緒に、

 毎晩この時間に『英語会話』の

 お相手をすることになりました。

 どうぞよろしく」。

 

番組の講師は、

平川唯一(ただいち)、

という人でした。

 

**********

 

ラジオ・平川) 「英語会話のことであり

 ますが、皆さんは小さい赤ちゃんが、

 だんだん少しずつ話ができるように

 なる様子を、よく注意してご覧にな

 ったことが、おありでしょうか? 赤ち

 ゃんがだんだんだんだん、いつの間

 にやら言葉を覚えて、片言交じりの

 話ができるようになる。ところが、大

 きくなってからさあ、英語を習おう、

 ということになると、なかなかそう楽

 にはいかないんですね。ここは一つ、

 恥をしのんで、赤ちゃんに秘けつを

 聞いてみましょう。Won't you please 

 tell us your secret, babies?

 そこには、確かに秘けつがある。

 すばらしい秘けつがある。

 誰がやっても、やりさえすれば

 必ず成功する」。

 

平川さんの優しい語り口に引き

込まれ、安子は、15分間の放送

に、聴き入りました。

 

**********

 

ラジオ) 「平川先生の『英語会話』の

 時間でございます」。

 ♪「Come Come EVERYBODY」

 

安子は毎日、仕事を終えると、

午後6時30分にこの家に来て、

窓から聴こえるラジオの、

「英語会話」に耳を傾けました。

 

ラジオ・平川) 「さあ、お父さんも新聞を

 読むのをやめて、お母さんも、お皿を

 洗うのは、ちょっと後にして、坊ちゃん

 も、お嬢さんも、お兄さんもお姉さんも

 みんないらっしゃ~い。

 『COME COME EVERYBODY』、最初

 に私が一人で歌ってみますから、そ

 の発音に特に気を付けて言ってくだ

 さい。曲は皆さんご存じの、『証 証 

 証城寺』でしたね」。

 

**********

 

(家でアメを作る安子)

安子) ♪「Come, come, everybody」

 

(回想)

ラジオ・平川) ♪「Come, come, everybody

 How do you do, and how are you?

 Won't you have some candy?

 One and two and three, four, five?

 Let's all sing a happy song

  Sing tra la la la」。

 

安子) ♪ 「Sing tra la la la」

 よいしょ。はい。

 

**********

 

安子) 芋アメどうですか?

男性) 1個なんぼ?

安子) 1個30銭です。

男性) 2つ頂戴。

安子) ありがとうございます。

 はい。ありがとうございます。

 すいません。

 

**********

 

(夕方、塀の外に立った安子)

ラジオ・平川) 「このごろ盛んに進駐軍

 のラジオで、日本語の歌を歌ってる

 のをご存じですか? 皆さんもお聴き

 になったことがあると思いますが、こ

 うなんです。(「ロンドン橋」のメロデ

 ィーで)♪「もしもし あのね あのね

 あのね もしもし あのね 

 あーそうですか」。

澄子) どちらさん?

(割烹着姿の女性が近づく)

澄子) あんた、毎日ここにいてるねえ?

安子) あっ・・・。

澄子) うちに何か用?

安子) い・・・いえ・・・。す、すいません。

 あの・・・仕事の帰りで・・・。

澄子) 仕事?

安子) あ・・・あの・・・。ごめんなさい。

(アメを渡す)

澄子) えっ?

安子) これ!

澄子) いや・・・。

安子) どうも、すみませんでした!

(走り去る安子)

澄子) 何やの。

 

**********

 

(路地の角を曲がり、

 通りで足を止める安子)

(息をついて顔を上げると、

 電器店がある)

ラジオ・平川) 「では、今日の英語

 の遊びはこの辺にしましょう。

 Well, until tomorrow night,

  this is Hirakawa saying,

  good night, everyone」.。

(店先に、二千五百圓のラジオ)

(るいを背に、とぼとぼ歩く安子)

 

**********

 

<夜>

 

安子は、芋アメを少しでも

おいしくするために、

試行錯誤を繰り返していました。

 

(るいを寝かせたあと、

 土間の台所に立つ安子)

 

戦時中、亡き父、

金太がそうしていたように、

芋に乾燥麦芽を加えて、

甘みを引き出すことにしました。

 

安子) おいしゅうなれ。

 おいしゅうなれ。おいしゅうなれ。

 

**********

 

<通り>

安子) ありがとうございます。

女性) ありがとう。

 

よりおいしくなった芋アメは、

より売れるようになりましたが、

麦芽の仕入れ代は、

ばかにならず・・・安子は、

るいの健康だけを考えて、

自分はろくに食べずに、

働いてばかりいました。

 

**********

 

ラジオ・平川) 「さあ、もう一度

 ぐるぐるぐるっと回して、

 ポンっと出たのは・・・」。

 

仕事を終えると、英語会話が

流れている家を探しては、

そっと耳を澄ませました。

 

驚いたことに、ほとんどの家から、

「英語会話」は聴こえてきました。

平川さんの、温かく朗らかな講座に、

誰もが夢中になっていました。

 

**********

 

(ふらふら歩く安子)

ラジオ) 「今日の大阪は、北よりの

 季節風が吹いて、寒さが戻って

 まいりました。明日は一段と寒さ

 が厳しくなり・・・」。

(割烹着の女性が通りかかる)

澄子) あれ? あんた・・・。

安子) すみません! もうしません!

澄子) ちゃうねんちゃうねん。

 こないだもろた芋アメな、

 あれおいしい言うて、うちの子らが

 えらい気に入ってるんや。

 また食べたい言うてせがむさかい、

 よそで買うんやけど、どれもちゃう

 言うて。あれ、まだある?

安子) はいここに。

澄子) ああ! よかった。

 なんぼかな?

安子) ありがとうございます。

 一つ5円・・・。

(へたり込んでしまう安子)

澄子) ちょっと大丈夫か!? 

 ちょっと! いや~もう・・・。

ラジオ・平川) 「体調管理には、

 くれぐれも、ご注意くださ・・・」。

 

**********

 

ラジオ・平川) 「セッキスでもシッキスで

 もないんです。ちょうど、セと、シの間

 ぐらいですから、これをよく聞き分け

 る耳を訓練して、それを口で言える

 ように練習していただきます」。

(安子がぼんやりと目を覚ます)

ラジオ・平川) 「よろしいですか? 

 six six 言ってみてください」。

博子・敏夫) シックス!

ラジオ・平川) 「英語にはこういうふうに、

 日本語から見るとはっきりしないよう

 などっちともつかないような中間の音

 がありますから、この音を、正しく発音

 しないとどうしても日本人くさい英語

 になってしまいます。シックス、ではな

 くsix。では最後にもう一度言ってみま

 しょう。six」。

(体を起こす安子)

博子・敏夫) six!

ラジオ・平川) 「もう一度、six」。

るい) シックス!

博子・敏夫) six!

ラジオ・平川) 「どうです?

 うまく言えましたか?

 ではまた、明晩」。

(聞き入っている安子)

ラジオ・平川) 「Well, until tomorrow 

 night, this is Hirakawa saying, 

 good night, everyone」。

 ♪「Come Come EVERYBODY」

(我に返ったように、家の中を見回す安子)

♪(敏夫と博子の歌声)

澄子) あんた、気ぃ付いたんか。

 びっくりするがな。急に気ぃ失うて。

安子) あの・・・。

敏夫) 芋アメのおばちゃん起きた!

博子) おいしかった、ありがとう!

澄子) 敏夫。博子。宿題終わったんか?

敏夫・博子) まだ・・・。

澄子) ラジオ始まる前にやりなさい

 言うてるやろ!

敏夫・博子) は~い。

勉) ただいま。

澄子) お帰り!

敏夫) お父ちゃんや!

博子) お帰りなさい!

敏夫) 芋アメのおばちゃん来とんねん!

勉) どうも。

 そうや、何や、猫ついてきよったで。

敏夫) 猫!?

博子) 見たい!

勉) 行く?

敏夫) どこ?

勉) ちょ・・・ちょっと待て。

安子) あ・・・あの・・・。

(男の子のセーターの肘に、

 穴が開いている)

 

**********

 

(セーターを繕う安子)

澄子) 何や、悪いねえ。

安子) 休ませてもろうたお礼です。

澄子) すぐにごはんにするさかい、

 あんたも食べていき。

安子) そんな。どこのうちも、乏しい

 配給でやりくりしょおるのに。

澄子) ほっそい体して、

 小さい子背負うて・・・。

安子) しゃあけど・・・。

澄子) ええからそうしい。

 子供らも、うちの人も、

 ふかしまんじゅうより、あんたの

 芋アメの方が喜ぶねんから。

 ラジオの、「英語会話」聴いとっ

 たんか? うちの外で。

安子) はい。

 すみませんでした、無断で・・・。

澄子) いや、それは構へん。

 そやけど、毎日毎日、芋アメ売り

 歩いて、疲れるやろうに、あない

 なとこ突っ立って。

安子) 英語・・・。英語の勉強は、

 もうやめよう思うてました。

 亡うなった夫との思い出が

 詰まっとるから、つろうて・・・。

 しゃあけど、あの・・・

 「Come Come EVERYBODY」

 いう曲が流れてきた時、

 聴き入ってしもうた。

 何か・・・元気になれるんです。

 あの歌聴きょおったら。平川先生の、

 温けえ声聴きょおったら。大丈夫、

 どねんかなる。明日も頑張ろう、

 いう気になれるんです。

 しゃあから・・・。

澄子) 毎日来たらええ。外やのうて、

 ここで火鉢にあたりながら、敏夫と

 博子と一緒に、ラジオ聴いたらええ。

安子) じゃけど・・・。

澄子) あんたのためやない。

 この子のためや。

安子) ありがとうございます。

 ありがとう・・・。

 これ(セーター)。出来ました。

澄子) あっ、ありがとう。うわ~。

 わっ、あんた手早いのに丁寧な

 仕事やわあ。

 

**********

 

小川家のお母さんは、

ご近所さんたちを当たって、

安子に、繕い物の仕事を

紹介してくれました。

 

安子) ありがとうございます。

 それとこれ。おまけの芋アメです。

女性) ええの?

安子) どうぞ。

 

安子は、繕い者を注文して

くれたお客さんには、芋アメ

をおまけにつけました。

 

安子) またいつでもどうぞ。

女性) また頼むわ。

安子) はい。

 

**********

 

安子) ♪「How do you do, 

 and how are you?

 Won't you have some candy?」

(るいを背に夕暮れの道を歩く安子)

安子) ♪「One and two and three, 

  four, five? Let's all sing a happy 

  song Sing tra la la la」。

 

安子が工夫を重ねたおいしい

芋アメは評判を呼び、やがて、

売り歩かなくても注文だけで、

なんとか生活ができるように

なりました。

 

**********

 

<春>

るい) ♪「カム カム エヴリバディ

安子) るい? 今・・・。

るい) ♪「カム カム エヴリバディ」

安子) ハハッ! るい!

 るい! フフッ! 

 稔さん。稔さん。

 るいが初めてしゃべりました!

 

るいが初めてしゃべった言葉は、

「カム カム エヴリバディ」、でした。

 

**********

 

ロンドン橋の替え歌、遊び歌、有名みたい。

 

♪もしもしあのね あのね あのね

 もしもしあのね あーそうですか。

 

このあと、さださん・・・いや、平川さんが何

かしゃべりだして、違う「あのね」の歌を歌

っているのだけれど・・・聞き取れない~!

きっと何か面白いことを言っているはずw

安子が倒れた時にも、ちょうど「体調管理

にはくれぐれもご注意ください」とラジオの

声が。おしゃべり上手な中の人グッジョブ。

 

ところで、るいが初めてしゃべった言葉が、

「カムカムエヴリバディ」とされているけれ

ど・・・本当は「シックス!」だよねw ラジオ

に向かって敏夫・博子より先に「シックス」

と叫ぶるい。(もしかしてアドリブだった?

私は一応書き込んでおいたけれど、字幕

はるいのセリフを無視しているのよね~)

まあ、ラジオの声に対する反射だから、自

発的な言葉ではないか。ラジオが楽しくて

演じた子も楽しくなっちゃったのかもね~。

 

るい) ♪「カム カム エヴリバディ」

 

安子) 稔さん。稔さん。
 るいが初めてしゃべりました!

 

というわけで、第一声は「カムカム」に~。

クララが立ったりしゃべったり・・・じゃなくて

岡山の少女るいちゃんは、順調に成長中。

ああ、ここに稔がいたらどんなにか・・・(涙)

 

番組のTwitterでモデルとなっている人の

本物の声、オープニングソングを紹介して

いました。なるほどこんな感じなのね~♪

「カムカム英語」オープニングソング

 

芋アメが少しずつ改良されて、おいしくなっ

て売れていく様子が良き。芋アメを縫い物

の仕事のおまけにしたり、安子が少しずつ

商売人らしくなっていくのも・・・良き良き~。

 

 

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