「おちょやん」第55回~親は子の幸せを願うもんやて | 日々のダダ漏れ

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「おちょやん」 第55
第11週 「親は子の幸せを願うもんやろ?」

親は子の幸せを願うもんやて

 

 

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節子) 駆け落ちしはったんだす、

 福富のボンと。

 

(回想)

千代) 出ていくて何で?

みつえ) しっ! もうこないする

 しかあれへん。

千代) 考え直し。うちが必ずご寮人

 さん説得したげるさかい。

みつえ) 無理やて。見たやろ、

 こないだの菊さんとのこと。

 

**********

 

(道頓堀の往来を、全力で走る千代)

 

**********

 

(回想)

千之助) あんさんらには、こない

 ちいちゃい頃から、た~んと無理

 言われてきましたけどな、無理言

 われたら言われるほど、マットン

 を頼りにしてくれてはるんやなあ

 て、うれしゅうてうれしゅうて…。

 これからも遠慮のう無理言うて、

 どうかマットンを困らせとくなはれ。

 どう逆立ちしたかて、あんさんら

 のほんまのお母ちゃんにはなれ

 ませんけど、ほんまのお母ちゃん

 の代わりに無理聞いてあげるん

 が、マットンの生きる喜びです。

 

(回想)

シズ) 新しい着物、

 またあつらえてしもた。

 わても旦さんも、そない甘やかし

 たらあかんて分かってたんや。

 分かってたんやけど、どないも

 こないも、かわゆうてなあ…。

 

**********

 

(神社で参拝を済ませ、

 歩き出すみつえと福助)

(千代が走ってくる)

千代) ちょっこと待ち!

みつえ) 千代? 何やのその格好。

千代) 行ったらあかん。

みつえ) 今更何言うてんの。うちはもう

 福助と2人で生きていくて決めたんや。

千代) そないしたらええやん。

 ただし道頓堀でな。

みつえ) はあ? そないなこと

 無理に決まってるやないの。

 お母ちゃんたちが許すはず

 あれへん。

千代) せやな。せやったらもっと

 無理言うたったらええねん。

 何べんでも無理言い続けたら、いつ

 かきっとご寮人さんも許してくれはる。

みつえ) くれへんて。

千代) 必ず許してくれはる。

みつえ) くれへんて!

千代) くれはる! 何でか分かるか?

 みつえのお母ちゃんやさかいな。駆け

 落ちなんかしたら、そのお母ちゃんにも

 お父ちゃんにも、一生会えへんようなん

 ねんで。もう帰る場所がのうなんねん。

 ほんまにそないなことなってもええんか。

 うちはそないなってほしない。

シズ) みつえ。

千代) ご寮人さん。

シズ) やっと見つけた。

 どないしても見つかれへんさかい、

 神さんにお願いしよ思て来たんだす。

 これも、お導きやな。さあ、帰るで。

(動かないみつえ)

みつえ) 何で怒れへんの?

シズ) もうしんどうて、

 そないな気力あれしまへん。

 あんたの顔、見られただけで十分。

(福助を見るシズ)

シズ) あんたも、はよ帰り。

 お菊姐さん心配してはんで。

 さあ、はよ。

みつえ) お母ちゃん…堪忍!

 うちが間違うてた。うちやっぱり、

 お母ちゃんやお父ちゃんや、

 おばあちゃんのことが大好きや。

 離れたない。もう二度と、駆け落ち

 なんかせえへん。何があっても、

 うちは一生お母ちゃんの娘や。

 せやさかい…

 娘やさかい無理言います!

 福助と一緒にならしとくれやす!

(頭を下げるみつえ)

シズ) あんた、まだそないなこと…。

みつえ) 許してくれはるまで何べんでも

 言います! お母ちゃんを困らします!

 堪忍な。うちわがままな娘やねん。

 福助のこと…お母ちゃんたちと

 おんなじぐらい好きなんや。

 家族になりたいんだす。

(石畳に正座し、両手をつくみつえ)

みつえ) お願いします!

 福助さんと結婚さしとくれやす!

(福助も正座する)

福助) お願いします。

 みつえさんを下さい!

(頭を下げる福助)

(離れて見ている千代)

(みつえの手を掴むシズ)

シズ) また着物が泥だらけやんか。

 年なんぼになっても、

 ほんまに、しょうがない娘や。

(涙を拭うシズ)

 

**********

 

<福富>

福助) ただいま。

菊) ただいまて、

 あんたどんだけ人が心配…。

 何だすね。

 二度と顔見せなて言いましたわな。

(シズとみつえたちに続き店に入る千代)

シズ) お菊姐さん、福松さん。

 みつえのこと、福助さんに嫁がしてやっ

 てもらわれへんやろか。たった、一人の

 娘やさかい、どないしても甘やかしてし

 もて、まだまだ世間知らずやけど、心根

 だけは、どこ出しても、恥ずかしゅうない、

 自慢の娘だす。

みつえ) お母ちゃん…。

シズ) これからは、福富の、お二人の娘

 として、かわいがってやっとくなはれ。

(頭を下げるみつえ)

福助) お母ちゃんに何て言われようと、

 みつえと結婚するさかいな!

みつえ) それはあかん。

福助) えっ?

みつえ) お義母さんにもちゃんと認めて

 もらわな。そのためにはあんたがもっと

 しっかりしますて言わなあかんねん。

福助) そないなこと分かってるわ。

 今からそれ言お思てたとこや。

みつえ) あんたっていつもそうや。今か

 ら今からて何一つせえへんやんか。

 そないなことでトランペット吹きになれ

 ますのか!

福助) お…お前、お前こそなあ!

千代) ちょちょちょちょ…!

みつえ) 何やねん! 

福助) 吹っかけたんお前やろ!

菊) ええかげんにしなはれ!

 みっともない。よそさんの前で夫婦

 ゲンカは絶対にしたらあかん。

 それがうちの決まりだす。

 よう、覚えとき。

みつえ) すんまへん…。えっ?

福助) え…おか…

 お母ちゃんそれて…。

 旦さん、よろしおますな。

福松) もちろんや。

菊) あんたらの結婚、認めたげます。

千代) ほんまだすか?

菊) シズにここまでされたら、

 そないするしかあれへんがな。

福助) お母ちゃん…。

みつえ) ありがとうございます!

福松) 福助~! お前よかったなあ!

椿) 若旦さん

 おめでとうさんでございます!

シズ) お菊姐さん、福松さん。

 みつえのこと、

 よろしゅうお頼申します。

(頭を下げるシズ)

菊) 安心し。うちが福富の立派

 な嫁に、鍛えたげます。

福助) お母ちゃん怖いわあ。

菊) 何やて。

(笑い声)

みつえ) 千代、あんたのおかげや。

 おおきに。

千代) うちの時も力貸してな。

みつえ) その前に相手見つけなはれ。

千代) ほんまや~。

(笑い声)

 

**********

 

そのふたつき後の、昭和4年の初め、

福富で、2人の祝言が開かれました。

♪た~か~さ~ご~や~。

 

椿) 千さん、さあどうぞ。

富士子) さあさあさあさあ、

 こっちどうぞ。

椿) ちょっとここはうっとこの

 店やで。ちょっとは遠慮し。

富士子) 今日は両家の祝言だす。

 関係あれへん。

椿) はあ? 何やて?

富士子) 何やの?

千之助) どっちゃでもええわ

 邪魔(じゃん)くさい。はよつげ。

椿・富士子) 自分でつぎ!

 

**********

 

ハナ) あんたの、お母さんの代わりに、

 受けてもらわれへんやろか。

菊) 頂きます。

(菊に酌をするハナ)

ハナ) ええ飲みっぷりや。

 お母さん譲りやなあ。

菊) お母ちゃんの、代わりだす。

(ハナに酌をする菊)

ハナ) おおきに。

 

**********

 

シズ) 堪忍しとくなはれ。

宗助) ん?

シズ) 福松さんと会うてたこと、

 えろう、きつ言うてしもて。

宗助) ええんやて。

シズ) そのうち、芝居茶屋だけの

 商いでは、どないもならへん時が、

 嫌でも来ますやろ。その時は、

 よろしゅう頼みます。

宗助) 任しとき。

シズ) きっと、お菊姐さんもつらかった

 やろ。けど、福富の名前だけでも残

 すために、商売替えする覚悟、決め

 はったんや思います。何でやろ…

 今やったら分かります。

宗助) あの2人の、おかげやないか?

(金屏風の前のみつえと福助を見る)

福助) ああ…いっぱい飲んだな。

 ハハハ。

 

**********

 

千代) お待っとおさんだす。

一平) めでたしめでたしやな。

千代) 言うたやん。

 親は子の幸せを願うもんやて。

 みんな、ほんまに幸せそやな。

(そっと千代を見る一平)

宗助) みつえを頼むよ、みつえを頼む!

みつえ) 飲み過ぎやてお父ちゃん。

宗助) 福松! 大丈夫か!

福松) 大丈夫や宗助!

(静かに微笑む千代)

 

**********

 

親は子の幸せを願うもんやて。ただし、子に

愛情がある親に限る。幸せは願うけれども…

その幸せの定義が、親と子で同じとは限らな

いこともあったりするしね。なんてシビアな感

想はいらなくて、シズさんも菊さんも、子を愛

する親でよかった。子の幸せを願う親でよか

ったよ~。千代のお母ちゃんも、千代の幸せ

を願う人だったことは分かっているけれど…

一平の母も一平の幸せを願う人だったのか、

いずれ、描かれることになるんだろうなあ…。

 

シズと菊、そして亡き菊の母親の代理として

の菊と、ハナさんの和解。福富と岡安の因縁、

不仲の日々が、終わりを告げた日。みつえと

福助が、子供たちが親の世代の確執を軽々

と超えていく。いつの時代もそういうものかも。

 

うれしいけれど、どこか遠い世界のような寂し

さを感じさせる千代の微笑みに、胸が痛んだ。

子供の幸せを願ってくれるような親だったら…

テルヲ~~! もう二度と出てこないでよ~!

 

 

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