「おちょやん」第41回~ただいま道頓堀、ただいま岡安 | 日々のダダ漏れ

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「おちょやん」 第41
第9週 「絶対笑かしたる」
ただいま道頓堀、ただいま岡安

 

 

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鶴蔵) 君にはこれから、

 道頓堀へ行ってもらう。

千代) えっ…。

鶴蔵) 道頓堀で、新しい喜劇の一座

 作ることになった。君には舞台女優

 として、その劇団に入ってもらう。

 

大山鶴蔵社長の鶴の一声で、

千代ちゃんは、鶴亀撮影所から、

道頓堀へ戻ることになったのです。

 

**********

 

昭和3年(1928) 夏

 

(真夏の道頓堀に立つ千代)

男性) 千代ちゃん…千代ちゃんやがな!

千代) ご無沙汰しております。

男性) 千代ちゃん! 映画見たで!

千代) おっちゃんおおきに。

 

4年ぶりの、道頓堀です。

 

小次郎) これはこれは、

乞食) 千代ちゃんや~!

乞食) 千代ちゃ~ん!

(拍手と笑い声)

千代) ただいま。

 

**********

 

(モダンな店構えになった「福富

 楽器店」の看板を見上げる千代)

福助) あっ、お前…。

千代) 福富のボン!

福助) 久しぶりやなあ。岡安の…。

 名前何やったかな?

千代) 千代や、千代!

福助) 千代や千代!

みつえ) 千代!

千代) みつえちゃんや~!

(抱きしめ合う2人)

みつえ) ちゃう!

 「みつえちゃん」ちゃう!

 みつえや。

(微笑み合い、また抱きしめ合う2人)

千代) 福助! ここが福富やの?

福助) そや。楽器は舶来の一級品。

 楽譜もレコードも扱うて、大阪中の

 音楽好きが集まってくんねんで。

 一念発起。お父ちゃんと2人で

 お母ちゃん説き伏せたんや。この

 まま芝居茶屋続けてても、時代に

 取り残されるだけや言うてな。

 

**********

 

菊) よろしおますか、あんさん。

 これからはジャズ…ジャズだっせ。

 レコード聴いていきなはれ。うちん

 とこな、コーヒーも飲めるさかい。

 椿、ご案内して。

椿) へえ!

菊) あんさん、コーヒー一丁。

福松) はいな。

椿) どうぞこちらお座りやす。

菊) おいでやす。

椿) おいでやす。

(楽器とコーヒーの店になった、福富)

 

**********

 

福助) 僕らに商売任しとかれへん

 言うて、今ではすっかりあの調子や。

千代) 相変わらずご寮人さん

 同士は敬遠の仲だすか。

 

**********

 

千代ちゃんは、またこの岡安に、

身を寄せることになりました。

 

節子) ほんまに千代が帰ってきた。

富士子) 久しぶりやなあ千代。

玉) 千代ちゃん元気やった?

かめ) 相変わらずちっちゃいなあ。

 ちゃんとごはん食べてたんかいな?

千代) おかげさんでどないか

 こないかやってました。

宗助) 千代!

千代) 旦さん、お家(え)さん、

 すっかりご無沙汰してしもて、

 すんまへんだした。

ハナ) 千代! わての言うことを

 聞いてよう役者になりはった。

 見上げた心意気や!(笑)

(首をかしげる宗助)

みつえ) どないしたん?

宗助) いやけったいやなあ。

 何でやろ…。何や、いっこも

 懐かしいことあらへん。

みつえ) お父ちゃん千代の出てる

 映画見まくってたやないの。

 しかもおんなじの2回も3回も。

 そら懐かしいことあれへんわ。

宗助) 損した気分やなあ。

千代) おおきに旦さん。

(でれっと笑う宗助)

千代) ご寮人さんは?

富士子) あ~…清水屋の、

 旦那さんに呼ばれてな。

 

**********

 

<清水屋の座敷>

清水) 毎年、世話になってた、

 組見(くみけん)やけど、今年

 から、なしになったんや。

 すまんな、女将。

シズ) いいや…今まで、岡安を

 ごひいきにしてもろて、ほんま、

 おおきに。感謝申し上げます。

 

**********

 

菊) このレコードがジャズのレコードや。

福助) ほんでこれがトランペットや。

 音吹いたる。

(福富の前をシズが通りかかる)

(トランペットの音)

福助) どや、ええ音やろ。

椿) ええ音やわ。

福助) ええ音やろ? ほんま楽しいで。

菊) これからはジャズやしな。

(立ち去るシズ)

福助) かっこええやろ。

 

**********

 

<岡安>

節子) 高瀬百々之介と、

 話したことある?

千代) そらまあ、

 共演してましたさかい。

節子) ええなあ。

かめ) どこが? 

 今は断然市川妻五郎や。

節子) それこそあれへんわ。

 誰がなんと言おうと、百様や。

かめ) 妻様や。

節子) 目玉の百様や。

かめ) ひょろりの妻様や。

たま) うちはな、音様、様。

富士子) 音様!?

かめ) 妻様に決まってるやろ!

富士子) 音様は?

千代) 音様にも会うたことあります。

富士子) ほんまに?

シズ) あんたら、

 店の中で何騒いでますのや。

節子) 千代、また後でな。

(仕事に戻っていく節子たち)

(千代に気付くシズ)

(千代の肩をつかみ、元気そうな

 体を見て微笑むシズ)

シズ) お帰り。

千代) ただいま帰りました。

 

**********

 

<帳場>

シズ) 前、使うてた部屋、

 好きに使いなはれ。

 今はお玉も通いやさかい。

千代) ほんまによろしいんだすか?

 うちはもうお茶子やあれへんのに。

シズ) ここは、あんたの家だす。

千代) ご寮人さん…あの時は、父が

 ほんまにえらいご迷惑をおかけして

 しまいました。用立てていただいた

 分、すぐにでもお返しせなあかんの

 だすけど…。

シズ) 勘違いしたらあきまへん。

  あれは、わてだけやのうて、道頓堀

 のみんなが出し合うてくれはったもん

 だす。あんたは、この街のみんなに、

 借りを返さなあかん。ええ役者に

 なってな。ええ芝居しなはれ! 

 ここは、芝居の街だす。

 それ以上の恩返しはあれしまへん。

千代) はい。おおきにありがとうござ

 います。せやけど…ええ芝居するだ

 けやったらあかんのだす。主役張る

 くらいの女優になって、ようけ稼いで、

 必ずお金を返さしてもらいます。

シズ) 新しい一座はどないだす?

千代) まだうちもよう分かれへんの

 だす。鶴亀の社長さんからなんし

 か行け言われて。けど、そのおか

 げでここに戻ってこられました。

 道頓堀はいろいろ様変わりした

 ようだすけど、岡安は何も変わっ

 てまへん。

シズ) 岡安はずっとこのままや。

 安心し。

千代) はい。ほな。

(お辞儀をし、荷物を手に、

 離れに向かう千代)

(台所からシズを見ているかめ)

 

**********

 

(タンスや小さな鏡台、昔のまま残って

 いる、離れのお茶子部屋に入る千代)

(窓を開け、荷物の中から母の写真を

 出し、戸棚の上に飾る千代)

千代) お母ちゃん…

 うちもっともっと有名になって、

 必ずヨシヲ捜し出したるさかいな。

 

**********

 

そして、その日の夕方…。

 

(キョロキョロしながら路地を行く千代)

 

**********

 

(大山鶴蔵の肖像画が飾られた

 稽古場に、和服姿の女、洋服の女)

香里) ま~ま~ま~。

 

鶴亀の大山社長に集められた役者

たちが、初めて顔を合わせました。

 

香里) ま~ま~。

(もう一人、和服の男)

香里) まっまっまっ、まっまっまっ。

徳利) うわっ! おちょやんやないか!

千代) 徳利さん!

天晴) 千代ちゃん!

千代) あ~! 天晴さん、漆原さん。

天晴) 役者なったいうのは

 ほんまやったんやなあ。

千代) はい。

 

覚えてはりますか? この人たちは

元天海一座の役者さんたち。

雨男やのに天晴さんと、

ビール好きのくせに徳利さん、

男やけど、女形の漆原さん。

それから…誰やったかな?

 

漆原) 有名な女優さん。

千代) そんなんちゃいますて。

東京新派劇の名門、花菱団

元トップ女優・高峰ルリ子) 映画、

 映画、映画…。あっ…あんなもの

 はお芝居とは違いますわね。

元鶴亀歌劇団、今で言うところの

アイドル出身・石田香里) 役者の

 ほんまの力が試されるのは、舞台

 の上でどんだけ歌って踊れるかよ。

(元歌舞伎俳優、小山田正憲)

漆原) 醜いわねえ、女のひがみって。

ルリ子) どういう意味かしら?

漆原) あんたね、

 ちょっとこっち見たらどない。

 

**********

 

熊田) え~この度、大山社長より、

 この新しい劇団を任された、鶴亀の、

 熊田です。まずは、この劇団の座長

 を紹介します。

(千代たち8人の前に、着物姿の男、

 一平が現れ、あっけにとられる千代)

熊田) まあ君らには紹介するまでも

 あれへんけどな、初めてのもんもお

 るやろ。挨拶し。

一平) 天海一平です。よろしゅう。

百久利) ちょっと待ってください。

 千之助さんはどないしはったんで

 すか? 俺はてっきり千之助さんが

 座長になるもんやとばっかり。

 

(回想)

千之助) お前は何者じゃ。ああ?

 

熊田) 一平を座長にするのは、

 大山社長のご意向や。もちろん、

 千之助さんにも声はかけた。

 せやけど、来えへんかったっちゅ

 うことは、そういうことやろ。

百久利) 俺は千之助さんがおるいう

 から来たんや。辞めさしてもらいます。

熊田) おい、そんな、勝手…。

一平) 辞めたいやつは辞めたらええ。

 無理強いしてもええもんは作れません。

徳利) すまんけど、

 俺も抜けさしてもらうわ。

千代) 徳利さん!?

徳利) 無理や。千さんいてへんかっ

 たら客は呼べん。そのことを誰より

 も思い知ったんは、俺らやないかい。

 行くで、百久利。

天晴) わても行くわ。

千代) えっ、天晴さんまで…。

 ちょっこと落ち着きましょ。

天晴) 天海一座がのうなってから、

 あちこちで頭下げて、どないかして

 芝居続けてきたけど…今やっと

 役者辞める決心ついたわ。すまんな。

千代) ちょっ、天晴さん…。天晴さん!

天晴) 堪忍。

(一平を見る千代)

千代) 何涼しい顔してんの!

 はよ引き止め!

 

波乱の幕開けやなあ…。

いや、幕も開けへんな、これは。

 

**********

 

千代ちゃんが道頓堀に、岡安に帰ってきた~。

福富のボンはトランペット奏者にはなってなか

ったけど、楽器店とコーヒー屋に実家を変えて

いた。何度トランペットを川に投げ込まれても、

「好き」は変わらなかったのねw そこはエライ。

な~んとなくみつえちゃんといい感じのような。

母親同士は相変わらずでも、子どもの世代は

違った関係になっていきそう。シズさんは岡安

はずっとこのまま、と言ったけど、そうはいかな

くなるんだろうなあ。みつえちゃん、頑張って!

 

新しい劇団に一平がいるだろうことも、座長に

なるのも想定内だったけど、癖のある役者が

揃っていて、千代とどう関わっていくのか楽し

み。個人的には終始カメラ目線のルリ子さん

が気になる気になる(元宝塚の人なのね~)。

 

舞台が道頓堀になって、懐かしい顔が揃うと

何だかほっとするのも朝ドラのお約束よね♪

一平ともいよいよ本格的に絡んでいくのかな。

とりあえずは…岡安に、おかえり千代ちゃん!

 

 

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