「エール」第119回~愛する人よ親愛なる友よ、遠くまで響くはエール | 日々のダダ漏れ

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日々想ったこと、感じたこと。日々、見たもの、聞いたもの、食べたものetc 日々のいろんな気持ちや体験を、ありあまる好奇心の赴くままに、自由に、ゆる~く、感じたままに、好き勝手に書いていこうかと思っています♪

「エール」 第119
第24週 「エール
愛する人よ親愛なる友よ、

遠くまで響くはエール

 

 

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<海のそばの家>

広松) 私は大学出音楽を学び、将来は、

 作曲家を目指しています。日本の音楽の

 歴史、特に、クラシックを勉強する中で、

 先生のことを知りました。「竹取物語」を、

 ストラヴィンスキーが絶賛した記事も発見

 しました。「反逆の詩」という大作があった

 とも聞いています。先生はどうしてクラシ

 ックを捨て、流行歌の世界に身を投じら

 れたのですか?

裕一) 最初はね、生きるためでしたよ。

 でも・・・今はクラシックとか、流行歌

 って区別は、私の中にありません。

 全部音楽です。

広松) すばらしいお言葉です!

裕一) ・・・で、用件は?

 何か、聞きたいことがあるとか。

広松) 私は、古山先生を、小山田先生

 から続く、日本の音楽の正当な後継者

 だと認識しています。日本の音楽を豊

 かにするには今こそ先生の力が・・・。

 

(回想)

電・裕一) ありがとうございます。

 失礼します。

 

**********

 

十三年前

 

猿橋) 亡くなられる、

 3日前に書かれた手紙です。

(封筒に手書きの文字)

(差出人は、小山田耕三)

猿橋) 先生は、出すべきかどうか

 迷われていました。今日持って

 きたのは、私の判断です。

裕一) 読ませて頂きます。

 

手紙・小山田) 「久しぶりだね。

 活躍、いつも拝見していました。映画も

 舞台もよく観に行きました。君の音楽に

 触れるにつれ、ようやく私はわかったこ

 とがある。私は音楽を愛していた。君は

 音楽から愛されていた。今思えば、そ

 れが悔しくて恐ろしくて、君を庶民の音

 楽に向かわせたのだろう。愚かだった。

 もしあの時、嫉妬を乗り越え応援して

 いたら、君はクラシックの世界で才能を

 開花させていたはずだ。私は己のエゴ

 のために、君という才能とともに愛する

 音楽を冒涜してしまったのだ。後悔の

 念はずっとつきまとい、私の心を蝕んだ。

 君がオリンピックの入場行進曲を書くと

 聞いた時、私は心の底からうれしかった。

 死の間際で君のオリンピックマーチを聞

 いた。日本国民は誇らしく思っただろう。

 音楽の深淵を知る曲だ。期待に応えた

 君に、国民を代表して最大の賛辞を贈

 りたい。ありがとう。最後に気が引けるが、

 どうか私を許してほしい。音楽を愛する

 がゆえの過ちだ。道は違えど、音楽を通

 して日本に勇気と希望を与えてきた同

 志として、今度は語り合いたい。私は先

 に逝く。こちらに来たら、声をかけてくれ。

 小山田耕三」。

 

猿橋) 晩年は、古山先生の歌をよく聴か

 れてました。和声の工夫や、メロディー

 の独創性を、ほかの流行作曲家とは一

 味違うと、うれしそうに語ってらっしゃい

 ました。どうか・・・先生を、お許し下さい。

(頭を下げる秘書の猿橋)

裕一) 小山田先生の本で、私は音楽を

 勉強してきました。

 

(回想)

(三郎に買ってもらった「作曲入門」の本)

 

裕一) 感謝しかありません。天国で

 お話できるのが、楽しみです。

(猿橋に向かい、頭を下げる裕一)

猿橋) ありがとうございます。

 いつも、先生の前ではしかめ面でしたが、

 笑顔は、子どもみたいに、チャーミングです。

(鏡に映った笑顔の小山田)

裕一) 音楽の話を、一晩中語り尽くします。

 本当に、ありがとうございました。

猿橋) ありがとうございました。

 

**********

 

<海のそばの家>

広松) なぜお元気なのに、曲を書かれ

 ないのか、その謎を聞きに参りました。

裕一) 君は・・・

 楽器を使って作曲をしますか?

広松) 主にピアノです。

裕一) 私はね、子どもの頃母に買っても

 らった卓上ピアノ以外、楽器を使って

 作曲をしたことはないんです。歌詞や、

 土地や、人と出会って、そこから浮か

 んだものを譜面に書き込んできました。

広松) では今は・・・

 もう音楽は先生の中にはないと?

裕一) いいえ。毎日毎日あふれてきます。

 花を見ても、海を見ても・・・妻との

 たあいない会話の中でも、音楽は

 常にあります。

広松) ではそれを譜面にして下さい!

裕一) 譜面にするのはまどろっこしいんだ。

広松) でしたら、僕が採譜します。我々

 若い世代に、正しい道をお示し下さい!

裕一) 私はね・・・人の力になるための

 音楽を、たっくさん作ってきました。

広松) ですからもう一度!

裕一) だから・・・。

 もう僕の中にある音楽を、

 僕だけで楽しみたいんだ。

 駄目かな?

 私の役目は終わったんだ。

 次は君たちが担ってくれ。

 

**********

 

音) 熱意ある・・・若者でしたね。

裕一) ああ・・・。彼らの世代が、

 また新しい音楽を紡いでくれるよ。

 寒くないかい? 窓を閉めようか?

(白いレースのカーテンが揺れる窓)

(波の音)

音) ♪暮れゆく 暮れゆく 夕焼けの空

 あかねや 金色 落ち葉の道

 裕一さん・・・。

裕一) うん。

音) 海が見たい。

裕一) 体に障るよ。

音) 海が見たい。

 あなたと出会った頃のように。

 歌を・・・歌いたい。

裕一) 分かった。行こう。

(ベッドから音を抱き起こす裕一)

(絨毯の上に足をおろす音)

(裕一に支えられ、裸足で歩き出す音)

(一歩ずつ踏み締める足元が、

 やがて、砂浜へ変わっていく)

 

♪泣いて 生まれて 響く命

 きっと嬉しく 笑っているんだ

 

(手をつなぎ、太陽のふりそそぐ砂浜

 を走る若い頃に戻った、裕一と音)

 

♪僕らはきっと 出逢うでしょう

 手を引き 背を押し 出逢うでしょう

 きっといつか今日の日も

 意味を持って ほら 耳をすませば

 

(砂浜に一台のオルガン)

(オルガンを弾く裕一)

(歌う音)

 

♪星の見えない日々を 超えるたびに

 互い照らすその意味を知るのでしょう

 愛する人よ 親愛なる友よ

 遠くまで 響くはエール

 

(手をつなぎ、おしゃべりしながら

 波打ち際を裸足で歩く2人)

 

♪時に私の後ろに光る星

 伸びた影と寄り添って歩いてく

 いつまでも エール

 

裕一) 音。

 

♪朝も昼も夜もずっと そこにある。

 

裕一) 会えてよかった。

 

♪暗闇にほら響け 一番星

 

裕一) 音に会えなかったら、

 僕の音楽なかった。

 

♪愛する人や 親友(とも)と呼べる人に

 

裕一) 出逢ってくれてありがとね。

 

♪出逢エール 

 愛する人よ 新愛なる友よ

 

音) 私も。

 あなたといられて幸せでした。

 

♪星影に 響くはエール

 

裕一) 行く? ハハハ・・・。よし・・・。

(砂浜を駆ける2人)

 

**********

 

(砂浜にいる裕一と音が、こっちに向き直る)

裕一) え~最後までご覧頂き、

 本当にありがとうございました。

音) ありがとうございました。

裕一) え~世界中を、未曽有の不幸が襲う

 中で、「エール」という名で、ドラマをやる意

 義を、裕一を演じながら、感じさせてもらい

 ました。少しでも、見て下さる皆さんの力に、

 このドラマがなれたのならば、スタッフキャ

 スト一同、本当に、うれしく思います。早く、

 日常が戻ることを願って、皆さん一緒に・・・。

裕一・音) 頑張りましょう!

音) ・・・って、今日は木曜日ですけど、

 明日は何するの?

裕一) 明日はなんと特別編! 人気キャラ

 クター総出演による、カーテンコールを、

 NHKホールよりお届けしま~す!

裕一・音) 見てね~!

裕一) うわ~!

 

**********

 

最終回は明日だけれど・・・実質的なドラマと

しての最終回は、今日ということのようで・・・。

 

小山田先生のシーンがあると、裕一の中の人

がプレミアムトークで言っていたけれど・・・。こ

れはなかなかのサプライズ・・・というか奇跡?

笑顔が子どもみたいにチャーミングな小山田。

鏡に映ったその顔は、誰かがNGを出した時に

思わず笑ってしまったオフショット、偶然撮れて

いた奇跡の映像だそうで。鏡越しだったのが、

何ともよかった。普段は隠している、本当の姿

がそこに映し出されたようで。中の人に会いた

いと思う心を、少しだけ癒してくれた気がする。

 

君の音楽に触れるにつれ、

ようやく私はわかったことがある。

私は音楽を愛していた。

君は音楽から愛されていた。

今思えば、それが悔しくて恐ろしくて、

君を庶民の音楽に向かわせたのだろう。

愚かだった。もしあの時、

嫉妬を乗り越え応援していたら、

君はクラシックの世界で才能を開花させ

ていたはずだ。私は己のエゴのために、

君という才能とともに愛する音楽を冒涜

してしまったのだ。

 

この辺の葛藤を、本当はもっと見ることがで

きたんだろうなあ。小山田先生をもっと見た

かった。小山田先生の声で聞きたかったよ。

 

道は違えど、音楽を通して日本に

勇気と希望を与えてきた同志として、

今度は語り合いたい。私は先に逝く。

こちらに来たら、声をかけてくれ。

 

会いたい人に会えなくなった人へのエール。

いつか天国で会える、語り合えると信じたい。

 

海が見たいと歩き出した音の足元が映った

時、「あさが来た」になるんだろなって思った。

そしてその通りになったのが、思った以上に

うれしかった。主題歌が流れて、若い2人の

楽しそうな姿を歌詞を追っていくうちに、涙が

あふれて、音楽の力ってすごいって実感した。

いい歌詞だなあ、いい曲だなあ。主人公の2

人もよかったなあと、素直に思うことができた。

 

愛する人に、親愛なる友に出逢えれば、もう

それだけで人生は豊かで幸せなものになる。

人と人とのつながり、大事にしなくっちゃね♪

 

 

 

 

最後の最後に「星影のエール」にグッと来た。

歌の力って凄い。音楽って凄い! ブラボー!

 

・・・って最終回は明日なので、総括はそこで。

 

 

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