「エール」第50回~夢も子どもも、夫婦2人で育てていきます | 日々のダダ漏れ

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日々想ったこと、感じたこと。日々、見たもの、聞いたもの、食べたものetc 日々のいろんな気持ちや体験を、ありあまる好奇心の赴くままに、自由に、ゆる~く、感じたままに、好き勝手に書いていこうかと思っています♪

「エール」 第50
第10週 「響きあう夢
夢も子どもも、夫婦2人で育てていきます

 

 

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「日々のダダ漏れ」

 

 

<音楽学校・レッスン室>

黒崎) 古山君は今日も休みか・・・。

豊子) 千鶴子さん、ヴィオレッタのパート、

 練習しておいた方がいいかも。

千鶴子) どうして?

豊子) だって・・・古山さんあんなだし。

千鶴子) 私がやるべきことは、

 今自分に与えられている役を、

 磨き上げることだけよ。

 

**********

 

<屋台のおでん屋>

裕一) そうか・・・いや、皆さんに

 迷惑かけて本当に申し訳ない。

久志) いや迷惑だなんて思ってないよ。

 みんな心配してんだ。でもそういう空気

 も、音さんを追い詰めたのかもしれない。

鉄男) 気ぃ遣われっと、かえって

 孤独になるもんだよな。

久志) うん。

鉄男) まずは、体大事にすることだ。

 母親になる身なんだから。

裕一) それ言ったんだけどね。

 すごく機嫌悪くなっちって。

藤丸) これだから男は。

 裕一さん、子どものことしか

 眼中にないんじゃないの?

 赤ちゃんの母親である前に、

 奥さんだって一人の人間ですよ。

 歌手を志したこれまでのこと、

 これからのこと、きっといっぱい

 悩んでる。だからあなたも、父親に

 なることに浮かれてばっかいないで、

 もっと奥さんの、心の内を想像して、

 寄り添ってあげなさいよ。

鉄男) なるほど・・・。

久志) 確かにそうだな。

 

**********

 

<家の表>

(鍋を手に、裕一が帰ってくる)

 

**********

 

<古山家>

裕一) ただいま。

 音、鉄男が、おでんくれたよ。音?

(居間にも台所にも音はいない)

裕一) ただいま。

(寝室にもいない)

裕一) 音? 音!

(書斎にもいない)

 

**********

 

<喫茶店・バンブー>

裕一) お・・・音、来ませんでした?

恵) 音さん? 来てないけど。

保) うん、今日は見てないね。

裕一) ど・・・どうも。

恵) うん。

 

**********

 

<音楽学校>

音) ♪(歌声)

(レッスン室をのぞく裕一)

(息切れしながら歌う音)

裕一) ここにいたんだ。

 音・・・。今から、僕は作曲家として、

 声楽家の君に伝えたいこと言う。

 君は舞台に出るべきじゃない。

 息が続かないのは致命的だ。

 美しいメロディーも表現できないし、

 聴く人不安にさせる。

 そんな歌しか歌えないんじゃ、

 お客さんにも失礼だ。

(裕一の頬をたたく音)

音) (すすり泣き)

 分かっとる・・・。

 分かっとる・・・分かっとる・・・。

 声も出んし・・・息も、続かないし・・・。

裕一) うん。

音) 子どもができたのはうれしい。

 でも・・・でも・・・「何で今?」って・・・

 時々思ってしまう自分が嫌で。

 環先生に・・・子どもが死んでも、舞台

 に立つのがプロだって言われた時、

 すごく怖くなった。

裕一) うん。

音) この子を失うなんて、

 絶対に嫌だって。(泣)

 この子に会いたい・・・

 歌も諦めたくない。

 覚悟も、できんくせに・・・

 どうしていいのか、分からん。

 (すすり泣き)

裕一) 音、音・・・聞いて。その夢・・・

 その夢僕に預けてくんないか?

 君がもう一度・・・もう一度夢に向き合え

 る日がちゃんと来るまで、僕がその夢、

 預かって大事に育てるから。

 君の夢は・・・君の夢は僕の夢でもある。

 そのかわり・・・君にもいつか、

 僕の夢をかなえてほしい。

音) 裕一さんの夢?

裕一) そう。

 僕の作った曲で、君がおっきな・・・

 おっきな舞台で歌う!

音) 裕一さんが作った曲を・・・私が歌う。

裕一) 音は、何一つ・・・

 何一つ諦める必要ないから。

 そのために僕いんだから!

音) (すすり泣き)

 ありがとう。

(音を抱きしめる裕一)

(泣き声)

 

**********

 

翌日、音は「椿姫」を降板し、

退学届を提出しました。

 

<環の部屋>

環) 残念ね。

 あなたには期待していたんだけど。

音) 申し訳ありません。

環) 謝ることないわ。

 ほとんどの人が、いばらの道ではなく

 平穏な幸せを選ぶ。あなたもその道

 を選んだ。それだけのことよ。

音) 私は、歌手になる夢を

 諦めたつもりはありません。

環) どういうこと?

音) 今まで私は、自分のことしか

 考えていませんでした。この子は、

 裕一さんと私、2人の子どもなのに。

 一番大事なことを忘れていたんです。

 夢も子どもも、夫婦2人で育てていき

 ます。彼がいてくれたから、選べた道

 です。お世話になりました。

(頭を下げる音)

環) また会える日が来ることを、

 楽しみにしているわ。

音) はい。

(一人、椅子に座る環)

 

**********

 

<半年後>

(庭に洗濯物を干し、ピアノを弾くように、

 大きなおなかを指で突っつく音)

音) パッ。パッ、パッ。パパパパ 

 パパパパ パパパパ パパパパ

 パッ パパパッパ パパパッパ

 パパパパ パパパパ・・・。

裕一) ただいま。

音) お帰りなさい。

裕一) フフフフ・・・ジャ~ン!

音) あっ、いっぱい買ったね。

裕一) 安かったからね。

 ほら、手紙来てたよ。

音) ありがとう。千鶴子さんからだ。

裕一) あ~留学したんだっけ?

音) そう、ジュリアード。

裕一) いいな~!

葉書・千鶴子) 「お元気ですか。

 こちらはなんとかやっています。

 昨日は、ラフマニノフ先生による、

 特別授業がありました」。

音) ラフマニノフ!? いいな~!

葉書・千鶴子) 「そちらはいかがでしょうか。

 早く、音楽の世界に復帰して下さることを、

 願っています。あなたに負けたままでは、

 納得がいきませんから」。

音) 千鶴子さんらしい。

裕一) うん?

音) うん?

裕一) よし、片づけっかな。

音) うっ!

音) うん?

音) 来た・・・。

裕一) えっ? 今? ちょっ・・・。

音) 来た!

裕一) 来た? ちょちょ・・・。

音) 来た!

裕一) ゆ・・・ゆっくりね、ゆっくりね。

音) 裕一さん。

裕一) うん。

音) さ・・・産婆さん。

裕一) 産婆さん、産婆さん、はい。

音) 裕一さん、産婆さん呼んできて。

裕一) 産婆さん、うん。

音) 裕一さん・・・。

裕一) 一歩・・・一歩ずつ・・・。

音) よし! うん! 裕一さん・・・。

裕一) うん。

 

**********

 

<夜>

音) ああ~!

 あっ、あっ・・・。

産婆) あっ、出てきた!

(叫び声)

 

**********

 

産婆) おめでとう。女子ですよ。

(赤ん坊を抱く音)

産婆) はい、はい・・・は~い。

(裕一が来る)

裕一) ああ・・・。音・・・。

音) 見て、女の子だって。

(泣きそうな顔で赤ん坊を見る裕一)

 

2人の人生にまた一つ、

宝物が増えました。

 

**********

 

藤丸は、歌手の役割だけじゃなかったのね。

 

赤ちゃんの母親である前に、
奥さんだって一人の人間ですよ。

 

藤丸の言葉を踏まえて・・・裕一は、夫として

ではなく、作曲家として、声楽家の音に、今

の状態では舞台に出るべきではないと言う。

 

その夢・・・その夢僕に預けてくんないか?
君がもう一度・・・もう一度夢に向き合え

る日がちゃんと来るまで、僕がその夢、

預かって大事に育てるから。

 

裕一が作った歌を、大きな舞台で音が歌う。

作曲家と声楽家。2人の夢は一つになれる。

 

おさまるところにおさまった形ではあるけど、

ちょっぴし裕一アゲ、の感じではあるよね~。

いろんな描き方が出来たはずだけど・・・こう

いうテイストを選ぶわけか・・・。納得はしない

けど、受け入れますよ~。この先に・・・期待!

 

 

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