「エール」第3回~生まれて初めて聞く、自分へ向けられたエール | 日々のダダ漏れ

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「エール」 第3
第1週 「初めてのエール」
生まれて初めて聞く、

自分へ向けられたエール

 

 

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大正八年

 

大正8年、世の中は第一次世界大戦の

軍需品輸出によって、好景気となって

いました。大正デモクラシーの流れに

乗って、自由で開放的な文化が花開き、

その新しい空気は、地方の町まで広が

り始めていました。

 

<呉服屋・喜多一>

レコード) ♪「威風堂々」

(蓄音機の前に座った裕一)

三郎) 朝からやめろ。飯がまずい。

裕一) あっ、ごめん。

 

**********

 

三郎) お代わり。

まさ) はい。

三郎) 裕一、運動界いつだ?

裕一) えっと…。

三郎) 安心しろ。おめえ俺の息子だ。

 まあ…去年までは、その~あれだっ

 たけど、今年は速ぐ走れる。

 俺も10歳超えたら急に速ぐなった。

まさ) そんな話、初めて聞きましたけど。

 「三郎は、運動はからっきしだった」って、

 亡くなったお義母様が、おっしゃってまし

 たけど。

三郎) おめえ何言ってんだ。

まさ) そういえば運動会、

 今年は兄さんも来るって。

(絶望的に三郎の顔が歪む)

 

**********

 

運動会が近づくと、思い知らされます。

世の中の人間は、主役とそれ以外に

分かれると。

 

(通学路で木陰に隠れる裕一)

上級生の声) この野郎!

上級生の声) あっ!

鉄男の声) くそっ! んっ! ふざけんな!

(鉄男が上級生と取っ組み合いをしている)

上級生) この野郎!

鉄男) ああっ! んっ!

裕一) 乃木大将…。

(上級生を蹴り飛ばす鉄男)

上級生) くそっ、覚えてろよ!

(逃げる上級生)

 

子どもの世界の主役は、

いつだって強い男です。

 

(裕一のいる木陰の反対側に、

 もう一人少年がいる)

久志) 何が面白いのかね?

 

この子は、佐藤久志。

県会議員の息子で、

転校してきたばかりでした。

 

久志) けんかなんて、どっちも痛い

 だけでしょ? 不合理だよ。

裕一) で…でも…やっぱし、

 男は、強い方が。

久志) フッ。今はデモクラシーの

 時代ですよ。子どもだな。

(立ち去る蝶ネクタイに半ズボン姿の久志)

 

この一風変わった子が、

終生の友になるとは、この時、

夢にも思っていませんでした。

 

**********

 

<体育・騎馬戦>

新田) いいか、死ぬ気でやれ。

 いくぞ~。よ~い…。始め!

(笛の音)

(裕一の騎馬が崩れる)

男子) あっ…。

新田) おい、何やってんだ!

 まだ始まってもいねえ。

太郎) こいつが駄目なんです。

 いっつもすぐ崩れる。

史郎) このづくだれが!

新田) 古山、立て!

(笑う裕一)

新田) 立て!

 

*********

 

(廊下で新田にビンタされ、倒れる裕一)

新田) そんなことだからどもってんだ。

(足首を押さえる裕一)

新田) いてえのか?

裕一) さ…さっき…人が…。

新田) 人のせいにすんな。

 気合いが足りねえからいてえんだ。

気合いと、痛さは、関係…。

口答えすんな。歯食いしばれ。

藤堂) よしましょうよ先生。

新田) 何だ?

藤堂) 言葉の詰まりは、本人の

 気合いの問題じゃない。

新田) 新入りは引っ込んでろ。

(藤堂に掴まれた腕を振り払おう

 とするが、びくともしない)

新田) まあいいわ。

 とにかく気合い入れろ。分がったな?

(立ち去る新田)

藤堂) 君、名前は?

裕一) こ…こ、こ、こ…。

藤堂) 落ち着きなさい。

 深呼吸して。

(深呼吸をする裕一)

藤堂) 僕と君、同じ顔してるか?

 同じ顔か?

裕一) ち…違うと、思います。

藤堂) そうだ。歩く速さも違う。

裕一) はい。

藤堂) 話し方も違う。

 違いを気にするな。

裕一) はい。

藤堂) うん。

 ところで君は、何が得意だ?

裕一) えっ? な…何も…何もないです。

藤堂) 何もないか。

 まっ、そのうち見つかるさ。

 

何か、自分の周りに、

新しい風が吹いた気がしました。

 

**********

 

男性) この学校は、のんびりしてっからね。

藤堂) ああ…。ところで、この学校には、

 ハーモニカ部があると聞いたんですが。

男性) ええ、ありますよ。

 

**********

 

<町>

善治) かけっこね~。

三郎) まあ、毎回びりっげづなら

 嫌にもなるわな。うん。

善治) そういや、いいこと聞きましたよ。

三郎) えっ?

善治) あれ、コツがあるらしいです。

三郎) どんな?

善治) 手振るんです。

三郎) はあ?

善治) 手。

 

**********

 

<喜多一>

大河原) これはあの~

 一流の職人の手によるもんでして。

 いやこれはもうよそではとてもじゃ

 ないけど…うん。

女性客) お高いわ~。

 またにしどきます。

大河原) あっ、いやいや、そこは

 ちゃんと勉強させて頂いて…。

女性客) またね。

大河原) あ~そうですか…。

 はいお帰りだよ。

 あ~どうもどうも。

 ありがとうございました。

 (ため息)

桑田) 売れませんね~。

大河原) いくら好景気だからっつって、

 いい絹そろえ過ぎなんだよ。

桑田) どんぶり勘定だからな~

 旦那さんは。

大河原) はあ…

 先代とは、えらい違いだな。

 

**********

 

<町>

善治) 速ぐ。

(手を振る三郎)

三郎) もっとか? おっ、おけえり!

善治) 坊ちゃん、明日頑張ってね。

 じゃあ旦那、おら、この辺で。

三郎) ああ。うう~!

(桶を天秤棒で担ぎ、去って行く善治)

善治) すまねえ。

三郎) おう。

裕一) 魚治(うおはる)さん、いい人だね。

三郎) ああ。

 魚はいまひとつだが、話はおもしれえ。

 ただ…親父に比べて息子はな…。

裕一) 魚治さん、子どもいんの?

三郎) 知らねえのか?

 乃木大将ってあだ名の、あれだ。

 

(回想)

鉄男) 悔しいことを笑ってごまかすな。

 このづぐだれが!

 

三郎) よ~しいいこと聞いた。

 今日は特訓すっぞ!

 

あの気のいいおじさんと

乃木大将が親子…。

少し意外な感じがしました。

 

三郎) おい、何してんだ?

 

**********

 

<蓄音機をかけた居間>

三郎) 速く走るには手を動かすんだ。

 浩二に負けてんじゃねえが

 もっと速ぐ!

(手を振り足踏みをする三郎と裕一と浩二)

三郎) どうした?

裕一) いや…何も。

三郎) よし…ほら、こうだ!

 そうだ! 速え! 速え~!

 

**********

 

当時の運動会は、

町を挙げてのイベントでした。

 

男性) よ~い…。

(太鼓の音)

(騎馬戦が始まる)

(声援)

太郎) イエ~イ、取った~!

(崩れないように頑張る裕一)

 

**********

 

<応援席>

三郎) いげ~! おい、いげ~! 

 いげおら! いげ~! いげ!

(茂兵衛が来る)

三郎) いげ…いげ~。

 

**********

 

男性) よ~い…。

(太鼓の音)

(声援)

三郎) よ~しいげ! ほら、頑張れ!

(声援)

教頭) 乃木大将の、一人舞台ですな。

藤堂) えっ?

教頭) 村野鉄男ですよ。

 学校一の、悪童です。

藤堂) おい…。

(ハーモニカを持った女の子たちを

 追いかける藤堂)

 

**********

 

男性) 続いでの競技は、

 4年生による、徒競走です。

三郎) そろそろ裕一が…。

まさ) そうよ。はい、応援しましょう。

(日の丸の旗を三郎に渡すまさ)

三郎) おお…。

 

**********

 

新田) よ~い…。

(笛の音)

(女の子たちの前に藤堂)

藤堂) 西洋では、競技と競技の間に、

 音楽とか演奏するんだ。

 「ハーモニカ部ここにあり」って、

 驚かしてやろう。

女子) 興味持ってもらって、

 部員増えっといいですね。

女子) だな!

女子) だな!

 

**********

 

三郎) いげ、いげ!

(太鼓の音)

(順番が来て、スタートラインに立つ裕一)

新田) よ~い…。

(5人が構える)

(笛の音)

(裕一はあっという間にビリ)

まさ) 裕一!

三郎) ぎばっと速ぐ!

 ぎばっと! 頑張れ! 裕一!

 ぎばっと速ぐ! ぎばっと! 頑張れ!

(三郎たちの前で転ぶ裕一)

裕一) うっ…。

まさ) 裕一!?

三郎) 立て!

男性) こけたこけた!

(笑い声)

まさ) 裕一!

三郎) 立て!

まさ) 立てる?

三郎) 頑張れ裕一!

裕一) あっ…。

(立ち上がって、また転ぶ裕一)

(笑い声)

三郎) あとちっとだ。

まさ) 裕一!

 

その時でした。

 

(指揮をする藤堂)

(演奏を始めるハーモニカ部員たち)

(転んだ裕一が顔を上げると、

 ハーモニカ部員と藤堂先生が見える)

人々) 頑張れ! 頑張れ!

三郎) 頑張れ裕一!

人々) 頑張れ!

まさ) 裕一!

(足を引きずりながら前に進む裕一)

三郎) 裕一! 頑張れ!

人々) 頑張れ!

三郎) 頑張れ裕一! 裕一、頑張れ!

 もうちっとだ! もうちっとだ、頑張れ!

(声援)

(ゴールした裕一を抱きとめる藤堂)

(声援)

藤堂) よく頑張ったな!

(拍手)

(涙を流し、拍手をする三郎とまさ)

(離れて見ている久志と鉄男)

 

それは、生まれて初めて聞く、

自分へ向けられた、エールでした。

 

男子) 裕一!

 

**********

 

時代的にはあるあるな先生像なのだけれど、

小さな子が飛ばされるほど殴られるのを見る

のはキツいなあ。小さい子が転んだだけで、

子どもはともかく大人まで笑うところもキツい。

コロナショックと志村ショックのダブルパンチ、

いや、それに加えてクドカンショックもあって、

ちょっとメンタルが豆腐になっている今日この

頃で…。チビ裕一は可愛いし、さっそく味方っ

ぽい藤堂先生が現れたからいいんだけどね。

 

「エール」の演出の人が「あまちゃん」の演出

をしていた人なので…クドカンの「いだてん」

へのオマージュなの~?と思わせるカットが

多い。今日の最後なんて、四三と治五郎さん

じゃんねえ。いだてんが、クドカンが恋しいよ。

 

それは、生まれて初めて聞く、
自分へ向けられた、エールでした。

 

うんうん。自分へのエール、嬉しいよねえ~。

なかなかお返事が出来ないでいますが、コメ

ントでの励ましには本当に励まされています。

早く心も体も余裕がある状態になりたいです。

ドラマは心に余裕がないと楽しめないなあと、

つくづく思う。そのためにも今我慢しないとね。

心から笑って楽しめる日々が、来ますように。

 

 

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