「なつぞら」第148回~また・・・家族になってくれる? | 日々のダダ漏れ

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「なつぞら」 第148
第25週 「なつよ、千遥よ、咲太郎よ」
また・・・家族になってくれる?

 

 

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<マコプロダクションの表>

なつ) 千夏ちゃん!

千夏) こんにちは。

なつ) こんにちは…。

 千遥…。

(お辞儀をする千遥)

麻子) 千夏ちゃん、いらっしゃい。

 寒いから中お入んなさいな。

 優ちゃんも中にいるから。

なつ) マコさん、ちょっとすいません。

麻子) どうぞ。

 

**********

 

<マコプロダクションの表>

なつ) また、来てくれたの?

千遥) 先日は、ありがとうございました。

なつ) こちらこそ。おいしかった…。

 千遥の、料理を食べて、よく分かった。

 千遥がどんなに誇りを持って料理を

 しているか。

千遥) 私も、奥原なつの作品を、

 ずっと見てきました。

なつ) えっ…。

千遥) 本当に強く生きてきたんですね。

 ソラを見ていても、それがよく分かります。

なつ) 千遥に、届いたなら、本当にうれしい。

千遥) だから私も、食べてほしかった。私が、

 ちゃんと生きてきたこと、分かってほしかった。

なつ) それは、ちゃんと分かったよ。

千遥) お姉ちゃん…。

 私…あの店をやめようと思う。

なつ) え…?

(表に出てきて、千遥に会釈する坂場)

(会釈する千遥)

なつ) ちょっと、待ってて。

坂場) どうした?

なつ) ちょっとだけ、千遥と話す時間を頂戴。

坂場) 分かった。

なつ) 少しの間、千夏ちゃんをお願い。

坂場) うん、分かった。

 

**********

 

<坂場家>

なつ) さあ、上がって。

千遥) お邪魔します。

なつ) はい。散らかってるけど…。座って。

千遥) はい。

なつ) 最近じゃ、

 ここもほとんど仕事場だけどね。

 優には、本当に我慢させてるんだ。

 生まれた時から仕事ばかりしてて。

千遥) 私も同じ。

なつ) そう…しかたないよね。

 

**********

 

(お茶を出し、千遥と向き合って座るなつ)

なつ) 何でも話して。

 千遥のこと、何でも知りたい。

千遥) 私は、18の時に、神楽坂の杉乃屋と

 いう料亭に嫁いだんです。

なつ) 料亭?

千遥) 政治家が使うような、立派な料亭です。

 私もよく、芸者の卵として、お座敷に行ってい

 ました。それで、そこの次男に、結婚を申し込

 まれたんです。

なつ) 千遥は、その人が好きだったの?

千遥) 明るくて、優しい人だなと思いました。

 でも…今は、一緒にいないんです。

なつ) えっ?

千遥) 別に、

 女の人と暮らしがあるみたいで…。

なつ) ずっと、我慢してたの?

千遥) あの店があったから…。杉の子は、

 亡くなった親方が作った店なんです。

なつ) 親方?

千遥) 主人の父です。義父は、料亭で、

 料理人の親方をしている人でした。

 

(回想)

春雄) 箸でしっかり押さえて。

 その店の味はダシで決まるんだ。

千遥) はい。

春雄) 千遥には料理人としての

 筋があるんだから、頑張んなさい。

千遥) はい。

 

千遥) 調理師免許も取らせてもらえて、

 店も任されて…。結婚した私を、一番

 受け入れてくれたのは、義父でした。

 だから、あの店は、とても大事です。

 主人と別れれば、私はあの店を続け

 られなくなる。でも、結婚を、続けるべ

 きかどうか、ずっと迷っていました。

なつ) 別れる決心がついたの?

千遥) はい…。千夏と、2人で、

 これからどうなるか分からないけど…。

なつ) 千遥が別れたいなら、

 別れていいと思う。

 千遥は、何も悪くないでしょ。

千遥) だけど、お姉ちゃん…。

なつ) うん?

千遥) 私は…自分の過去を、隠して結婚

 したのよ。浮浪児だったことも、きょうだい

 がいることも…。そのことを向こうが知っ

 たら、私を嫁がせた置屋のお母さんにも

 迷惑がかかるし、千夏の親権だってどう

 なるか…。だけど…千夏にまで、嘘をつ

 いて生きるのは、もう嫌なんです…(涙)。

 私は、堂々と生きられるようになりたい。

 そのために、本当のことを話して、あの

 人と別れようと思います。

なつ) 分かった…。

千遥) お姉ちゃん…。

なつ) うん?

千遥) また…家族になってくれる?

なつ) そんなの、当たり前じゃない!

千遥) お姉ちゃん…。

なつ) 千遥はもう…自由になっていい。

 堂々と生きていい。

 また、一緒に生きよう。ね、千遥。

千遥) ありがとう…。

 

**********

 

<マコプロダクションの表>

(優が千夏と遊んでいる)

千夏) お母さん!

優) ママ!

なつ) 優、千夏ちゃんに遊んで

 もらえてよかったね。

千遥) 千夏…この人は、本当は、

 お母さんのお姉ちゃんなの。

千夏) えっ、お姉ちゃん!?

なつ) そう。千夏ちゃんの、おばさん。

 なつおばさん。よろしくね。

千夏) なつおばさん?

なつ) うん。

千遥) 私は、千遥おばさん…ママの妹です。

 優ちゃん、よろしくね。

優) もう言っていいんだ。よかった!

 

**********

 

(表に出てきた麻子たち)

なつ) 皆さん、私の妹の、千遥です。

千遥) お邪魔しました。

麻子) またいつでも来て下さいね。

千遥) はい。毎週放送楽しみにしています。

(笑い声)

千遥) 帰ろうか。

千夏) (頷く)

なつ) また連絡するから。

千遥) うん。

千夏) 優ちゃん、またね。バイバイ。

優) バイバイ。

千遥) さようなら。

一同) さようなら。

優) バイバ~イ。

 

**********

 

その晩、なつの家には、

咲太郎と、信さんが集まりました。

 

信哉) それで、なっちゃん、咲太郎、千遥

 ちゃんのことだけど、義理のお母さん、料

 亭杉乃屋の女将を、説得できるかどうか

 だと思う。でも、決して話の通じない人じ

 ゃないらしい。誰に聞いても、ちゃんと筋

 の通った人だって。そうじゃなきゃ、あれ

 だけの料亭を切り盛りできないからね。

なつ) 調べてくれたんだ?

咲太郎) ありがとう、信。

信哉) 水くさいこと言うなって。俺にとっても

 …本当に家族だと思ってるんだよ、今でも。

 忘れられないんだ。空襲から1年近く、みん

 なと一緒に、過ごした日々が…。あれがあ

 ったから、どんなことでも耐えられた。

咲太郎) うん…。

なつ) うん…。

 

(回想)

咲太郎) 信も一緒に暮らそうな。

信哉) いいよ僕は。家族じゃないし。

なつ) ダメよ! 信さんも一緒じゃないと。

千遥) 一緒がいい!

信哉) ありがとう。

咲太郎) お~来た来た来た!

信哉) えっ! 

 おっ、頑張れ頑張れ頑張れ…!

 

信哉) あの千遥ちゃんが、

 また家族になったら…

 僕の戦争も、やっと終わる気がするよ。

なつ) 信さん…。

咲太郎) 信…。

 

信さん、ありがとう。

いつまでも、家族でいて下さい。

 

**********
 

おいおい…イッキュウさんは? イッキュウおじさん

って紹介してあげてよ~! 可哀想だぞ、坂場君。

そして…ちまたではオッケーグーグル? アレクサ

呼びされている信さんが、これまた不憫で不憫で。

奥原兄妹にいいように使われているというか…自

らしもべとなって働く信さんが「家族」という言葉を

口にするたび、何だか悲しくなってくるよ…。本当

に家族扱いしてもらっていれば…いいんだけどね。

 

いい場面、いい話…になるはずなんだろうけど…。

何だかね~千遥はともかく、なつのセリフに重み

がなくて、そんな簡単に軽く言わないでおくれよと

思ってしまうのだった。千遥のこと、まだよく知らな

いでしょ? 千遥の心の痛み、分かってないよね?

何だかな…本当に残念。いろんな大人の事情が

あって、収集がつかなくなってしまったのだろうけ

ど…。期待してたんだけどな~…。子役ちゃん達

も含め、頑張っている人も多いので、最後まで応

援はしたいけど…。淡々と…ただ、見守るしか…。

(ツッコミたくなるほどの熱量は…既にないのでw)

 

 

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