「なつぞら」第2回~ええ覚悟じゃ。それでこそ赤の他人じゃ | 日々のダダ漏れ

日々のダダ漏れ

日々想ったこと、感じたこと。日々、見たもの、聞いたもの、食べたものetc 日々のいろんな気持ちや体験を、ありあまる好奇心の赴くままに、自由に、ゆる~く、感じたままに、好き勝手に書いていこうかと思っています♪

「なつぞら」 第2
第1週 「なつよ、ここが十勝だ」
ええ覚悟じゃ。それでこそ赤の他人じゃ

 

 

※無断転載対策のため、不本意ですが、

しばらく、注意喚起させていただきます。

 

こちらの記事は、「日々のダダ漏れ」 の

記事です。ご覧になっているブログ名が

「日々のダダ漏れ」、以外のブログ名は、

記事を無断転載しているブログです!!

↓ オリジナルのブログはこちらです♪

「日々のダダ漏れ」

 

 

なつは、戦争で、父親と母親を亡くし、

孤児となりました。ある日、父の戦友

だった人に、北海道の十勝へ、

連れてこられました。

 

剛男) あれがおじさんの家だ。

 今日からなっちゃんの暮らす家だよ。

 

そこにいたのは、北の大地で暮らす、

開拓者の家族でした。

 

なつ) おばさん、ありがとう…。(泣)

富士子) あれ、どうしたの。

 さあ、もう泣かないで。ごはんにしよう。

 

**********

 

(柴田家の食卓についたなつ)

なつ) わあ…すごい。

剛男) さあ、腹減ったろう。

富士子) いっぱい食べてね。

 

それは、食糧難の東京では、見たこと

もないような、ごちそうの山でした。

なとは、心で思ったのです。

 

なつ) 夢みたい…!

 

いや、口に出していました。

なつよ。食え。

 

**********

 

(もりもり食べるなつ)

富士子) うまいかい?

なつ) はい、とってもおいしいです!

富士子) 牛乳も飲んでみな。

なつ) はい。

(牛乳の匂いを嗅ぎ、一口飲むなつ)

なつ) おいしい! 

 こんなの飲んだことない!

富士子) さっき搾ったばっかりだから。

 そんな新鮮な牛乳は東京にはないっしょ。

なつ) えっ、ここで作ってるんですか?

富士子) そだよ。

なつ) すごい!

剛男) 今の東京じゃ、

 牛乳なんてまず飲めないからな。。

 みんな、サツマイモばっかり食べてた。

夕見子) 私もたまにはサツマイモ食べたい。

剛男) ああ、そうか?

照男) あの甘い芋だべ。食いたいな。

なつ) こっちの方が絶対においしいわよ。

照男) えっ?

(じゃがいもを頬張るなつ)

剛男) そうだ、なっちゃんも学校に

 行かなければならんな。

富士子) 何年生?

剛男) 夕見子と同じ12年生まれだから…。

富士子) したら、3年生かい?

 あっ、着るものどうしよう…。夕見子、とり

 あえずあんたのもの貸してやんなさい。

夕見子) えっ…。

なつ) ありがとう。

泰樹) 学校には何て言うんだ。

富士子) えっ?

泰樹) どこの子だと言う気じゃ。

剛男) そりゃあ…とりあえずうちで

 預かってると言えばいいでしょう。

 私が行って説明しますよ。

なつ) すみません。

剛男) いいさ、なっちゃんはんなこと。

(泰樹の様子を伺う剛男)

 

**********

 

(鏡の前に富士子となつ)

富士子) やっぱりぴったりだわ。

 これ着て学校に行けばいいわ。

なつ) ありがとう、おばさん。

富士子) いいから。

夕見子) ダメ! それはダメ!

 それはやんない! やりたくない!

富士子) どうしたの? 夕見子。

夕見子) それは私が大事にしてるやつ

 だもん。嫌だ! 絶対にやりたくない!

富士子) いいでしょや。

夕見子) 嫌だ! 絶対にダメ!

剛男) なしたんだ?

夕見子) 嫌だ! 嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ…。

富士子) 駄々こねないの。

 なっちゃんは着るもんがないんだから。

剛男) かわいそうだと思わんのか?

夕見子) ずるい…その子はずるい!

剛男) 何がずるいんだ?

夕見子) その子がかわいそうなのは

 私のせいじゃないもん!

 何で私が我慢しなくちゃなんないの?

剛男) 夕見子、いろいろ我慢してるのは、

 なっちゃんの方なんだよ。

夕見子) その子が勝手にかわいそうに

 なってるだけだべさ!

剛男) 何てこと言うんだ!

夕見子) ずるい! 

 ずるいずるいずるい…。(泣)

富士子) したけど、着るもんが

 なかったら困るっしょ。

なつ) 大丈夫です。

 着るものなんか、要りません。

富士子) えっ?

なつ) すみませんでした。

 あの…おじさん、おばさん、

 お願いがあります。

富士子) 何?

なつ) 私をここで働かせて下さい。

 何でもします。

富士子) えっ?

なつ) だから私をここに置いて下さい。

 必ずいつか、お兄ちゃんが迎えに来る

 って、そう言ってましたよね? おじさん。

剛男) ああ…。

なつ) それまでここにいさせて下さい。

 働きますから。何でもします。

 お願いします!

富士子) 何もそんなこと…。

泰樹) 偉い!

剛男) えっ?

泰樹) いいんでないかい。働いてもらうべ。

剛男) お義父さん。

泰樹) その方がその子もここに

 いやすいと言っとるんだべ。

剛男) 言ってませんよ。

なつ) 言ってます。

泰樹) 言ってるんでないか。

富士子) いいからなっちゃん、気にしないで。

なつ) ずっと働いてきましたから、

 その方がいいんです。

泰樹) ええ覚悟じゃ。

 それでこそ赤の他人じゃ。

剛男) お義父さん!

泰樹) 明日から夜明けとともに起きて働け。

なつ) はい!

剛男) あの…学校は?

泰樹) 学校などお前、

 体を壊したら行きゃいいんだよ。

(去って行く泰樹)

(顔を見合わせる剛男と富士子)

 

**********

 

(夕見子たちと布団を並べ、寝ているなつ)

(暗い天井を見つめるなつ)

 

(回想)

(東京の焼け跡になつと妹の千遥)

なつ) あの…何か分けて下さい。

男性) 何もないよ。

 

空襲のあと、私たちは家もなく、

子どもだけの力で、

生きなければなりませんでした。

 

(回想)

(ガレキの中で井戸水を汲んでいる女性)

(千遥を背負い、井戸端へ行くなつ)

なつ) おばあさん、お願いです。

 空襲で、お母さんがいないんです。

 妹も死にそうで…。最後に何か、

 食べ物を分けてもらえませんか?

女性) 私の孫も、空襲で、

 死んでしまってね。孫の分まで、

 あなたたちが食べなさい。

なつ) ありがとうございます。

 

私は、おばあさんやお孫さんに

同情する、余裕すらありませんでした。

 

(もらった芋を妹と分け合って食べるなつ)

 

妹の千遥と生きるためには、

どんなことでもしようと必死でした。

自分がずるいとさえ、

思ってもいませんでした。

 

**********

 

<剛男夫婦の部屋>

剛男) 大丈夫かな、あの子。

富士子) あの子もそだけど、少しは夕見子

 や照男のことも心配して下さいよ。

剛男) えっ、なしたの?

富士子) あなたはまだ帰ってきてから、

 あの子らとちゃんと

 向き合ってもないんだから。

剛男) ああ、そだけど…。何しろ2年近

 くも会ってなかったからな。急にあの子

 らが大きくなったみたいで、どう接して

 いいか分からないところがあるな。

富士子) あの子らだって寂しかった

 んだよ。それなのに…。

剛男) 君も、反対なのか?

 本当はあの子をここに置くこと。

富士子) いや、そでないけど…。あの子

 は少し、子どもらしくないっていうか。

剛男) そうか? 浮浪児なんかしてた

 割には、素直な子だと思うけどな。

富士子) あなたには分かんないんだわ。

剛男) おい、富士子ちゃん、俺も寂しいよ。

富士子) 知りませんよ。

剛男) ふ~じこちゃん、寂しい…。

 

**********

 

(朝、玄関を出て、つぎはぎのモンペ

 姿で大きく伸びをするなつ)

なつ) わあ…きれい!

(夜明けの空を見るなつ)

泰樹) おい、何してる。

 早く顔洗ってこい。

なつ) はい。

(井戸を探しながら母屋の裏へ走るなつ)

 

**********

 

なつ) 冷たっ!

(かじかんだ手でちょこちょこっと顔を洗う)

(桶の中の水を両手ですくい飲んでみる)

なつ) おいしい…!

 

**********

 

(手拭いで頬被りをしたなつが、

 恐る恐る牛舎を覗く)

泰樹) こっち来い。

なつ) はい。

(柵の中の牛たちがなつを見る)

なつ) かわいい!

悠吉) めんこいか?

 おやっさん、この子は?

泰樹) 新しい見習いだ。

悠吉) へえ~。

泰樹) うちで働いてる、

 戸村悠吉さんと、息子の菊介じゃ。

 お前の先輩だ。挨拶すれや。

なつ) 奥原なつです。

 よろしくお願いします。

菊介) よろしく。

悠吉) なっちゃんか。

 どっから来たのさ?

なつ) 東京です。

悠吉) 東京!?

 ああ…どっか、あか抜けてるもな。

なつ) 昨日、お風呂入ったから。

悠吉) でっかくなったら、

 このにいちゃんの嫁にならんかい?

なつ) はあ…。

菊介) おやじ、やめれや。

 俺まで共倒れで嫌われるだろ。

悠吉) ハハハハハ…。

 このにいちゃんまだこう見えて、18だ。

菊介) 10歳もさば読むなって!

 気にしなくていいからな。

なつ) 分かりました。

泰樹) しばらくはそこで見てろ。

なつ) はい。

剛男) おはようございます!

悠吉) あっ、剛男さん! 

 よくぞ、ご無事で。

菊介) お帰んなさい。

剛男) 悠吉さん、菊介君、

 ただいま戻りました。

悠吉) いがったな。

 おやっさんもこれで一安心だべ。

(黙々と作業をしている泰樹)

剛男) 今朝は、寝坊してどうも…。

菊介) 今日ぐらい休んでればいい

 んでないかい。ここは大丈夫さ。

悠吉) そだよ~。なんぼでも寝てれば

 いいのに。富士子ちゃんの横で。

菊介) おやじ、子どもの前だ。

剛男) いや、それより、早く牛に、

 また慣れてもらわないと。大丈夫?

なつ) 大丈夫です。

剛男) 無理しなくていいからね。

大樹) いるんならちゃんと働け。

剛男) ああ…はい!

(柵の中に入り、牛を撫でる剛男)

(牛たちに飼葉を与える悠吉)

(楽しそうに見ているなつ)

 

**********

 

(牛の乳搾りを始める泰樹たち)

(じっと見ていたなつが、

 手拭いをしぼり、牛に近づく)

悠吉) おい! 何してんだこれ!

 危ないべ。

 むやみに牛に近づいちゃダメだ。

なつ) 私も手伝おうかと…。

大樹) 見てろと言ったべ。

剛男) 牛に蹴られたら、

 命なくすかもしれんのさ。

なつ) えっ…。

悠吉) 牛はな、慣れない人間が近くにいる

 だけで、緊張して乳も出さんようになるの。

 手伝うなら、まずは、牛と仲よくならんとな。

剛男) なっちゃん、

 本当に無理しなくていいからね。

大樹) 甘やかすな。

 

それが、なつが踏み込んだ、

初めての、酪農の世界でした。

なつよ、もう~こうなったら頑張れ!

 

(牛の鳴き声)

 

**********
 

今日一番にツボったセリフは…やっぱりこれw

 

ふ~じこちゃん!

 

ルパンかっ! 朝ドラポンコツ男子枠に選ばれ

た(違う)のは、ヒロインの養い親だったか…w

まあ、柴田家の面々があまりに美形だらけで

隙がないから、彼ぐらいの抜け感がないとね♪

 

ええ覚悟じゃ。それでこそ赤の他人じゃ。

 

泰樹の前世はやっぱり武士…真田じゃね?w

赤の他人だからこそ…クールな契約というか、

労働の対価として、柴田家での居場所が確保

されるというほうが、両者ともにスッキリするか

もね。タダより怖いものはない。施しを受け続

けるのはキツい。Win-Winの関係じゃないとね。

それでこそ赤の他人って言葉は、実は優しい

言葉なのかもしれない。さすが真田の…(違)。

 

その子がかわいそうなのは
私のせいじゃないもん!
何で私が我慢しなくちゃなんないの?

 

そだね~。いろいろ我慢しているのはなつの

方だと言われても、関係ないのに比較されて

も困るよね。友達でも姉妹でもないんだから。

それどころか、彼女はやっと帰ってきた父親

との時間、親子水入らずの時間を奪われた。

そして、お気に入りの服まで。なつはかわい

そうかもしれないけれど、タイミングが最悪w

 

なつがやけに素直というか、自然に媚びる感

じが気になっていたのだけれど、こちらもまた

納得の設定。生きるために、なつが自然と身

につけたもの。それを、ずるいと言うのは違う

とは思うけど、そう思う人がいても仕方がない。


妹の千遥と生きるためには、
どんなことでもしようと必死でした。
自分がずるいとさえ、
思ってもいませんでした。

 

誰も悪くない。間違ってもいない。でも、簡単

にはいそうですかと仲よくはなれないよね~。

いろいろと先は見えるけど、その先を気持ち

よく迎えられそうだし、泣く準備は出来てる!

なつよ、もう~のナレーションは、笑っていい

ところなのか…迷う。笑っていいのよね?w

 

 

「なつぞら」関連ブログはこちらから↓

「なつぞら」関連ブログリスト

「朝ドラ」関連ブログリスト

●「なつぞら」HP
 

 

ランキングに参加しています。
ポチっとしていただけると、嬉しいです♪
にほんブログ村 テレビブログ テレビドラマへ
にほんブログ村
にほんブログ村 テレビブログへ
にほんブログ村