「まんぷく」第133回~あなたが足を止めてあげるべきやと思いますよ | 日々のダダ漏れ

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「まんぷく」 第133
第23週 「新商品!?」
あなたが足を止めてあげるべきやと思いますよ

 

 

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萬平) これで揚げてみよう。

(カップ形の金型に八分目ほど入れた麺)

福子) あっ。

萬平) 時間は?

福子) 2分30秒です。

萬平) よし。

(金型から麺を取り出す萬平)

萬平) 熱っ熱っ!

福子) 中まで揚がってる。

 出来ましたね、萬平さん。

萬平) なぜだ。

福子) はい?

萬平) どうしてこんなにきれいに揚がっ

 たんだ。160度の温度で、2分30秒揚げ

 ればいいということじゃないか。それは

 今までやったはずだ。

福子) そう言われれば.…。

萬平) うん?

福子) ん?

(揚げた麺のかたまりを横から見る萬平)

萬平) うん?

福子) 何ですか?

萬平) 上が詰まっていて、下が粗い。

福子) ほんまや。

 

**********

 

<研究室>

萬平) 要するに、麺の量を少なくすること

 によって、金型の中で、上の方が天井に

 当たって麺がこう密に、下の方に行くに

 従って、粗くなっていくんだ。

久坂) 本当だ。

戸塚) 麺の密度が違いますね。

萬平) そしてこれによって、

 思いがけない利点ができた。

神部) 利点?

萬平) ああ。

(絵を描く萬平)

萬平) ここにカップがあって、こう麺

 が入ってる。ここにお湯を注ぐとだ。

 下からの対流で、麺が、均一に戻り

 やすくなるんだ。

一同) ああ。

源) そうか。

萬平) これで1歩、いや、2歩進んだぞ。

 スープエキスはどうなった?

西野) まだ…です。

萬平) はあ…。カップは?

神部) まだ素材が…。

萬平) 君たちは真剣に仕事に取り組ん

 でるのか! 来週までに必ずサンプル

 を出すんだ!

戸塚) はあ…来週までにって…。

西野) 社長のスピードについて

 いくのは無理ですよ神部さん。

神部) やるしかない。

久坂) そんな仕事のことばっかり

 考えてられませんよ。

神部) せやけど社長はやってるんや。

久坂) 社長と俺たちは違います。

 お前もだろ。

(うつむく源)

源) はい…。

 

**********

 

<立花家・リビング>

福子) レオナルド?

鈴) アメリカ人よ。あの時ここにいた。

福子) ああ、あっ、思い出した。一番

 ハンサムであの、優しそうやった人ね。

鈴) 絶対、外で会うてるわあの2人。

 あの時電話で約束したのよ。

福子) えっ、何で駄目なの?

鈴) アメリカは、敵国やったのよ。

福子) 今、万博やってるんよお母さん。

 世界の国からこんにちはって。

(チャイム)

福子) はい。

 ♪こんにちは~こんにちは~

鈴) 福子!

 

**********

 

<玄関>

真一) こんにちは、福ちゃん。

 

**********

 

<リビング>

真一) 会社の雰囲気が、よくなくてね。

福子) 雰囲気?

真一) 新商品の開発が萬平君の思い

 どおりに進まなくて、チームの連中が

 焦ってる。

福子) 焦ってるって神部さんも?

鈴) 源ちゃんも?

真一) 萬平君の要求についていけな

 いんです。まあ、萬平君の気持ちは

 よう分かります。でもそれで、社員の

 士気が下がってしまったら…。

福子) そうですよね。

鈴) そうよ。

真一) 会社にいる時の萬平君には、僕が

 言っても駄目だ。タイミングを見計らって、

 福ちゃんから話してくれないか。

福子) はい、分かりました。

 

**********

 

源) ただいま。

福子) お帰りなさい。今日はお父さんは?

源) まだ研究室に籠もってるんやろ。つく

 づくすごいと思うよ、まんぷくラーメンは。

(ソファーに座る源)

源) 即席ラーメンなんかなかったあの時代

 に、お湯をかけるだけで出来るラーメンや

 なんて、誰も想像してなかったんやろ?

福子) そうね。

源) 天才なんや、父さんは。天才の

 考えることについていくやなんて…。

 僕には無理や。

福子) あなたは自分からまんぷく食品に

 入りたいって言うたのよ。お父さんの会

 社に入れば、贔屓してもらえて楽できる

 と思たの?

源) 思てないよ。

福子) 努力しなくても出世できて、

 いずれは社長になれると思てるの?

源) 思ってないって!

福子) そしたら簡単に弱音を吐くのは

 やめなさい! お父さんは、考えて

 考えて考え抜いて、まんぷくラーメン

 を作ったんです。あなたの言うてる

 ことは言い訳にしか聞こえません!

(福子を押しのけ立ち去る源)

 

**********

 

<パーラー白薔薇>

世良) カップ麺て、そんなん売れへんて。

 なあマスター。

アキラ) また同じ男や。

しのぶ) おんなじや。

世良) せやけど、何べん言うても僕の忠

 告に耳を貸そうとせんのや、立花君は。

しのぶ) どういう関係なんやろ?

アキラ) ただの、フレンドやろ。

世良) さっきから君ら何を言うとんのや。

レオナルド) (英)ロサンゼルスは面白い街だよ。

幸) (英)行きたい!

しのぶ) 福ちゃんの娘さんや。

世良) さっちゃん!?

しのぶ) そう。

アキラ) まあまあまあまあ。

(幸の写真を撮っているレオナルド)

世良) ほう。

しのぶ) あっ、ちょっとちょっと…世良さん!

世良) 僕が分かるか、さっちゃん。

幸) 世良さん!?

世良) おお!

幸) あっ、お父さんのお友達。

世良) お友達やないで、大親友や。

 まあまあ座りいな座りいな。久しぶりやな。

幸) いつからいらっしゃったんですか?

世良) なるほど。僕に気付かんぐらい

 2人の世界を作ってたんやな。

 君名前は?

レオナルド) レオナルドです。

世良) レオナルド…ダビンチ君やな。

レオナルド) ダビンチはイタリア人です。

世良) 僕は日本人や。世良勝夫です。

(レオナルドと握手する世良)

世良) なかなかのハンサムボーイや

 ないかさっちゃん。

幸) フフフ、そうかな。

世良) 僕の若い頃にそっくりや。

レオナルド) ホワット?

世良) 冗談やダビンチ君。まあ飲みいな。

しのぶ) あかん。

アキラ) 邪魔するにも程があるであの人。

 

**********

 

<立花家>

(布団に腹ばいになり、メモをしている萬平)

福子) 萬平さん。

萬平) うん、今消すよ。

福子) 源がお父さんは天才やって。

萬平) えっ?

福子) 私は叱りました。言い訳するなって。

 せやけど…あの子の気持ちはよう分かり

 ます。ダネイホンの時かておんなじような

 ことがありましたもんね。あなたは開発に

 夢中になって…。

 

(回想)

福子) 社長はダネイホンに熱中して、

 自分たちのことを忘れてるって。

萬平) そんなどうでもいいこと

 いちいち僕に言うな!

 仕事に集中したいんだ!

 

萬平) 今の僕がそうだっていうのか。

福子) 最近源と、

 仕事以外の話をしましたか?

萬平) 何が言いたいんだ福子。

福子) まんぷくラーメンの時は、みんな

 が一つになってました。そやけど、今

 は会社が大きくなって、あなたに意見

 をする人は、誰もいません。新商品の

 開発が遅れてるのは、会社の人たち

 が、あなたの顔色をうかがって、萎縮

 してるからやないんですか。

萬平) 萎縮?

 そんな暇があるなら仕事をしろ。

 僕は、神部君にも源にも、みんなに

 ちゃんと、役割を与えてるぞ。

福子) そうやってあなたもイライラしてる

 やないですか。源はやっと自分の甘さ

 に気付いたんやと思います。仕事の厳

 しさにも。そやけどそれは、きっと、あな

 たの期待に応えたいと思たからです。

 それに追いつかない自分に、腹が立っ

 てるんです。私は、あなたが足を止め

 てあげるべきやと思いますよ。

萬平) 源だけを特別扱い

 するつもりはないぞ。

福子) もちろん。

萬平) 僕があいつに教えてあげられる

 のは、仕事に対する姿勢だけだ。

福子) それで十分。

萬平) 分かった、もう寝よう。

福子) はい。

(スタンドの明かりを消し、布団に入る萬平)

(暗い天井を見つめている萬平)

 

**********

 

<研究室>

萬平) もしかしたらみんなは、こう思って

 るかも知れない。まんぷくヌードルのどこ 

 が画期的なんだと。世良商事の世良さん

 からいつも言われてるよ。どこのうちにも、

 丼はあるやんけ。何でわざわざ、麺をカ

 ップに入れる必要があんねん。でも僕は、

 本気で画期的な商品だと思ってるんだ。

 まんぷくヌードルのカップには、3つの役

 割がある。

神部) 3つ?

萬平) ああ。まず、カップは、麺を保存す

 る容器だ。そして、お湯を注ぐと、調理

 器具になる。更に食べる時、食器になる。

源) 確かに…。

萬平) これは間違いなく、日本人の生活

 習慣を変える、画期的な商品なんだ。

 それを、作れる人間を集めてくれと僕は

 神部君に頼んだ。それが君たちだ。急

 がなくていい。じっくりと考えてくれ。分

 からない時は分からないと言ってくれ。

 迷ったら相談してくれ。みんなで、まん

 ぷくヌードルを一緒に作ろう。

神部) はい。

西野) はいっ。

戸塚) はい。

久坂) はい。

(萬平に向き直る源)

源) 分かりました。

 

**********
 

当たり前のように存在していたので、考えた

ことがなかったけれど…そうか、カップ麺の

カップには、3つも役割があったんだねえ…。

 

麺を保存する容器。

お湯を注ぐ調理器具。

食べる時の食器。

 

そこにあるそのままで完結するって、すごい

ことなんだよね。確かに画期的だわ、ホント。

 

萬平さんは天才かもしれないけれど、何より、

諦めない天才であることがすごいんだと思う。

努力し続けることをあきらめない。何でも続け

る才能こそが、成功する秘訣のような気が…。

 

私は、あなたが足を止めて

あげるべきやと思いますよ。

 

そだね~。一番足が早い人が遅い人に歩調

を合わせないと、ついていけなくなるからね。

新商品をイメージできるのは萬平さんだけだ

しね、もっと分かるように説明してあげないと。

開発チームのみんなも、もっと商品を具体的

にイメージできるようになれば、どうすればい

いのかも考えられるような気がする。カップ麺

がある生活を、イメージできるようになれば…。

 

急がなくていい。じっくりと考えてくれ。

分からない時は分からないと言ってくれ。
迷ったら相談してくれ。みんなで、

まんぷくヌードルを一緒に作ろう。

 

みんなで、一緒に作ろう。この言葉が欲しかっ

た。萬平も大人になったなあ…って還暦だし!

さて…そろそろまんぷくヌードル完成の前に…

「あれ」を用意しておかないと。売り切れ前にw

 

 

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