大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」第1回~夜明け前 | 日々のダダ漏れ

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日々想ったこと、感じたこと。日々、見たもの、聞いたもの、食べたものetc 日々のいろんな気持ちや体験を、ありあまる好奇心の赴くままに、自由に、ゆる~く、感じたままに、好き勝手に書いていこうかと思っています♪

大河ドラマ 
「いだてん~東京オリムピック噺~
 



第1回~夜明け前

 

 

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ジゴロー・カノーと聞いてきゃつらの顔色が

サッと変わったその訳は、追って話すとして、

この立派な口ひげを蓄えた、おじさん…。まあ、

今のところおじさんしか出てきてませんが…。

しかしこのおじさん、次々に出てくるおじさんの

中で最も重要なおじさんですので、覚えといて

下さい。えっ? 「おめえ誰か」って? まあそれ

もおいおいやりますんで。

 

**********

 

平沢) (英)「オリンピック、オリンピック。こう

 聞いただけでも、私たちの心は躍ります。

 

子供達) 「全世界から、スポーツの選手が、そ

 れぞれの国旗をかざして集まるのです。すべ

 ての選手が、同じ規則に従い、同じ条件の元

 に、力を競うのです。遠く離れた国の人々が、

 勝利を争いながら、仲よく親しみ合うのです。

 オリンピックこそは、まことに世界最大の平和

 の祭典と言うことができるでしょう」。

 

平沢) (英)その時が、ついに来ました。五輪

 の紋章に表された”第五の大陸”。オリンピッ

 クを導くべきではないでしょうか。”アジア”に。

 

**********

 

明治42年(1909)浅草

 

というわけで美濃部孝蔵でございます。え~

ここからは、私が案内役を務めさせて頂きや

す。え~早速ですが、俥(くるま)屋の清さん

が乗っけたおじさん、誰だか分かります?

そう、ジゴロー・カノー。世界でも知られる柔

道の創始者にして、日本スポーツの父、嘉

納治五郎。そう呼ばれるのには、理由があり

ました。この日、日本のスポーツの新たな歴

史の扉が、開かれるのです。

 

治五郎) ピッキ? ピッキ?

通訳) え~そうおっしゃってます。

 近い将来…。

治五郎) ピッキって何?

駐日仏大使) The Olympics!

治五郎) The Olympics!

通訳) …に、日本の参加を要請する。

駐日仏大使) カム ウィズ ミー。

 

なんと、柔道の嘉納治五郎に、オリンピック

参加の話が舞い込んだのです。

 

駐日仏大使) (仏)去年のロンドン

 オリンピックの写真です。

治五郎) おお…。

駐日仏大使) スポーツ。

治五郎) スポーツ。

駐日仏大使) (仏)オリンピックは、四年に

 一度のスポーツと、”La Paix”の祭典。

治五郎) ぺ?

駐日仏大使) (仏)

通訳) 世界中の若者が一堂に集まり、

 共通のルールで、純粋に技を競い合う。

 それがオリンピズムです。

治五郎) ああ、オリンピズム。

駐日仏大使) (仏)

通訳) オリンピックを、欧米の、白人だけ

 のお祭りから、世界規模の平和の祭典

 にしたい。ついては、アジア諸国代表と

 して、日本に参加して頂きたい。

駐日仏大使) (仏)

治五郎) あっ、また、「ぺ」。

通訳) あっ、「ぺ」…平和という意味です。

治五郎) ああ!

 

当時の日本と言やあ、そりゃあもう大変な

もので、何しろ、日清戦争と日露戦争でも

って、大国相手に勝ち続けた、まさに、

アジアの雄、そして、神秘の国。

 

通訳) 近代オリンピックの創始者、

 クーベルタン男爵が言ったそうです。

 「オリンピック参加のために、日本を

 動かせる人物は誰なのか」と。

 

(回想)

クーベルタン) (仏)そのために、

 極東の雄・日本で探して欲しい。

 ライトマン(適任者)を。

 

治五郎) ライトマン?

駐日仏大使) (仏)

通訳) ライトマン、

 つまり、あなたがふさわしい。

駐日仏大使) (仏)

通訳) あなたがつくった柔道に、

 日本の強さの秘密があると。

 

**********

 

永井) 論外ですな。日本人がオリンピック

 など、10年…いや、50年早いでしょう。3年

 間私は文部省の要請で、西洋の学校体育

 を見てまいりました。その結果、痛感した

 こと、日本人は体が出来てな~い。欧米人

 並みに強靱な肉体を持つ日本男児の育成、

 これこそが国家の急務であります!

治五郎) これは? これは何かね?

永井) これは…肋木(ろくぼく)です。

 つかんで、ぶら下がる。背筋が伸び、

 胸郭が発達し、何より、結核の予防に

 なるのであります。

治五郎) 可児君。

可児) はい。

(ぶら下がる可児)

永井) 私が勉強したスウェーデン体操を実

 践すれば、日本人の平均身長は5センチ…

 いや10センチは伸びます。

治五郎) どうだね?

可児) えっ?

治五郎) 可児君…。

可児) はい?

治五郎) 楽しいかい?

可児) いや、楽しいかと聞かれましても…

 棒にぶら下がってるだけですから。

治五郎) 楽しくないのかい?

可児) はい…。

 すいません。あっ! あたたた…。

治五郎) なるほど。何となく承知した。

永井) 何となく?

治五郎) そうじゃないんだな~。

 私が聞きたいのは…楽しいの?

 楽しくないの? オリンピック。

 そもそも、永井君見たの? 見てないの?

永井) 見ましたとも。

治五郎) はっ!

永井) 昨年、ロンドンで。

治五郎) おお! 見たってよ、可児君。

 そこだよ、そこ! 聞かせてくれたまえ。

永井) 愉快な話ではありません。

 体も心も未熟な若者に、一国の命運を託す

 るという、意識が何を生むか…。私が見た

 光景は、ドランドの悲劇と呼ばれ、語りぐさ

 になりました。

 

時は明治41年7月24日。

第4回ロンドンオリンピック。

マラソンという25マイルもの長距離をひた走る

競技がございまして、イタリア代表のドランド・

ピエトリは、トップでスタジアムに入ってきた。

しかしその日は火葬場のような猛暑。極度の

疲労と、脱水症状から意識朦朧となった彼は、

ゴールとはてんで反対の方に走り出した。

 

永井) ドランドは4回も気を失い、その度に

 抱え上げられ、死に体で、ゴールテープを

 切ったのです。壮絶な光景でした。走る意

 志のない選手を、寄ってたかって引きずり

 回し、ゴールに押し込んで…。勝ち負けに

 こだわる人間の醜さを…競技スポーツの

 弊害を、私は見ました。

治五郎) う~ん…面白くないね。

永井) はっ、言いましたよね? 私。

 はなから愉快な話ではないと。

 体格のいい欧米人ですら、命懸けなので

 す。肉体的に未熟な日本人が走ったら、

 死人が出ますよ。

可児) やめましょう校長。

 

**********

 

諦めきれない嘉納先生。

文部省に掛け合った。

 

治五郎) 世界中の若者が一堂に集まり、

 同じ規則、同じ条件のもとに、技を競い

 合うんです。

文部大臣) 勝つ確証のないものに金は

 出さない! 第一母体となる団体はどう

 するおつもりですか?

治五郎) それは…日本体育会に要請

 しようと考えております。

加納) お断りします。

治五郎) 加納さん。同じ「かのう」の

 よしみで、なんとか。

加納) これをご覧頂きたい。

 義和団の乱に出動した、各国の将兵です。

(欧米人と並んだ日本人の写真)

文部大臣) これでは勝てん。

男性) まるで大人と子供ですな。

加納) 勝ち負けではない。

治五郎) 勝ち負けじゃないんです。

 そこですよそこ。

 オリンピックはスポーツと平和の祭典…。

加納) スポーツなどくだらん。

治五郎) 何!?

加納) 体育です。 

 我が日本体育会は、優秀な体育指導者を

 育成する団体です。体育は教育。子供達

 に健康な肉体を授けるのが我々の使命。

 一部の、僅か数名のエリートが技を競い合

 う、スポーツなどには、意義を感じません。

 

**********

 

<三島弥太郎邸>

治五郎) はあ…。実にもったいない。

 子供達のはじけるような笑顔は、本来

 平和のためにあるはずなのに。

大隈) 残念ながら今のご時世、あなたの

 ような考え方は、異端でありましょうな。

 戦勝国となった日本国民にとって、勝負

 とは、命懸け。競技スポーツの意義を説

 くのは、至難の業である。

治五郎) そこですよそこ。戦争に勝ったか

 らこそ、今度はスポーツで日本が世界に

 打って出る。そのチャンスですぞ。

 なぜ舞い上がらない? 情けない。

 オリンピックの精神に、共鳴する者が、

 この日本にいないということが、

 私はもうふがいないです。

 

**********

 

明治の世に、こんなにうざくてチャラい輩が

いるわけないと思うでしょうが、残念ながら

実在したんです。作家の押川春浪を中心

に、京浜電鉄の中沢臨川。早稲田のヤジ

将軍こと、吉岡信敬。そして、三島弥太郎

の弟、弥彦。ほかにも帝大、早稲田、慶応

などのトップエリートが顔を連ねる。

 

弥彦) 我らはスポーツを愛し、スポーツに

 愛され、ただ純粋に、スポーツを楽しむた

 めに活動する、元気の権化、T、N、G。

 天狗倶楽~部!

(笛と太鼓の音)

一同) T、N、G! T、N、G! 

(TNGのポーズ)

吉岡) てんぐ、てんぐ!

一同) てんてんぐ! ててんのぐ!

(太鼓の音)

一同) 奮えー! 奮えー! て・ん・ぐ!

(歓声と太鼓の音)

 

**********

 

<フランス大使館>

(スタジアムの図面を広げる仏大使)

駐日仏大使) スタジアム!

治五郎) スタジアム?

駐日仏大使) (仏)

通訳) ここに集まって、

 スポーツを見るんだそうです。

治五郎) 見る? 

通訳) (頷く)

治五郎) スポーツを見るための、

 これが、スタジアム?

駐日仏大使) (仏)

通訳) 2万2千人収容だそうです。

(立体的に描かれた完成予想図)

駐日仏大使) (仏)

通訳) あっ、ポスターが。

(机の上に広げられたポスター)

治五郎) あっ、これ、日本の?

駐日仏大使) ヒノ…マロ。

(各国の国旗と、褐色の力強い肉体が、

 躍動的に描かれているポスター)

治五郎) おお…ああ…。on va…。

駐日仏大使) ムッシュ カノー?

通訳) (仏)sabstenir.(辞退いたします)

治五郎) on va…

(ポスターの中ではためく日の丸)

治五郎) お受けいたします。

 日本を代表して、謹んで、お受けします。

通訳) よろしいんですか? 訳しますよ。

治五郎) よろしい。

通訳) (英)オリンピックと柔道の精神は

 通じる。スポーツで国際的に交わること

 は、世界平和の実現に、役立つでしょう。

駐日仏大使) ピース?

治五郎) ううん…ぺ。ぺ。

駐日仏大使) あ~…ハハハ。

 

こうして、嘉納治五郎は、アジア人初の

IOC委員となり、日本のオリンピックの

歴史が始まったのであります。

 

**********

 

明治43年10月。

オリンピックに向けて、嘉納先生が

何やら勝手に動き出したようですが…。

 

**********

 

治五郎) フフフ。調べさせてもらったよ。

 「痛快男子十傑」の、三島君。

(「冒険世界」の記事)

可児) それ、この間私が…。

永井) 天狗倶楽部の三島弥彦か。

治五郎) 君、100m12秒と言ったね?

 見たまえ。世界記録は、10秒5分の4。

 スウェーデンの選手らしいよ。

 挑戦したいと、思わんかね? 世界の

 中心で、走ってみたいと思わんかね?

(エントリーシートを見せる治五郎)

弥彦) 面白そうですね~。

加納) 体育は教育。面白さなど不要。

治五郎) そこだよそこ。

 面白くないから軍隊式は普及しない。

永井) 勝ち負けにこだわるのは下である。

治五郎) こだわってるの君達の方では

 ないか。違うんだよ。参加することに

 意義があるんだ。

加納) 参加する意義はどこにあるのだ?

 それこそ、勝つためであろう。

治五郎) 違う違う違う。国を背負ってだの

 負けたら切腹だの違うんだよ。平和のた

 めの真剣勝負。相手を憎むんではなくて、

 認めた上で勝とうとする。相互理解だよ。

 それがオリンピックの精神であり、日本の

 武道の、精神だ! それが分からんとは

 君たちは…全くもってスポーツマンじゃな

 いな。いいかね? これを逃したら、4年待

 たんと次はないんだぞ!

可児) 嘉納先生の、おっしゃるとおりです。

加納) うん?

永井) どっちの?

可児) えっ…。

 あっ…いえ、こっちの、東京高師の。

治五郎) だったら黙ってなさい。

可児) あっ…すいません。

弥彦) ここに名前書けばいいですか?

治五郎) 裏ね。

可児) 駄目だよ! 

 ちょっと三島君…駄目駄目。

 

**********

 

加納) ありえん。今の日本に、

 世界レベルの選手などおらん。

治五郎) おります。

加納) どこに!?

治五郎) どっかに、必ず、韋駄天が…

 世界に通用する、韋駄天が!

永井) 韋駄天?

治五郎) 韋駄天走りの韋駄天だよ!

 足の速い神様だよ!

 

**********

 

永井) 送り出す方は気楽ですよ。

 可哀想なのは選手だ。国の期待を背負い、

 精神的に追い込まれ、場合によっては

 死人が出ますよ。

加納) 私も看過いたしかねる。

 このような類似団体の存在は。

治五郎) 類似団体ですと!? 

 冗談じゃない! 一緒にされては困る!

 あなたとは同じ「かのう」でも、

 何もかも違いますよ!

(筆を取り、紙に漢字一文字を書きなぐり、

 看板の文字の先頭に掲げる治五郎)

治五郎) これでいかがか!?

可児) 「大日本体育協会」…。

弥彦) ハハハハハ…こいつはあっぱれ!

 嘉納天狗! ハハハハハハ!

 

こうして、大日本体育協会は、

嘉納先生の校長室の中に作られ、

先生は、初代会長に就任します。

 

**********

 

治五郎) マラソンは是非、やりたいと

 考えておる。日本人の忍耐力は長距

 離にこそ生かされる。

永井) ありえん。25マイルもの

 長距離を走らせるなんて。

大森兵蔵) しかしマラソンは、

 オリンピックの花形です。

治五郎) 世界記録を塗り替えられる

 のは、マラソンしかない!

永井) 世界記録? 

 何を夢みたようなことを。何かあったら、

 「羽田の悲劇」になりかねませんぞ!

治五郎) その心配はない。中沢君。

中沢) はいはい。運動場を出て、東海道を

 西へ。線路沿いに、横浜まで走り、折り返

 します。このように、駅がいくつもあります

 ので、救護班を配置し、駅の電話で連絡

 を取り合い、何かあれば、伝令を飛ばす。

可児) 何か、ご質問は?

 

**********

 

<病室>

可児) ご自宅は、抵当に入りますが、

 奥様からの伝言で、「私たちのことは、

 気にしないでくれ」と。

治五郎) すまん。

 さっきね…韋駄天の夢を見たよ。

 速かったよ~。

 足は、カモシカでね、顔はゾウでね…。

可児) フフフ。

治五郎) 優勝カップを持っとったよ。

可児) えっ? カップ?

治五郎) いかにも、夢といったところだ。

 目が覚めて私は恥じた、己を。日本の

 スポーツが、世界に打って出る好機な

 どと…。大風呂敷広げて、みんなを巻

 き込んでしまったが、実はもう、随分前

 に諦めていた。韋駄天などいない。

可児) あの…これは、

 事前に相談するべきだったのですが…。

治五郎) 何だね?

可児) 勝手に、こんなものを、

 作ってしまいました。

(木箱の中に優勝カップ)

治五郎) 自分で? え~? 可児君…。

 君という男は…怖いな~。

可児) すいません。

 いや…これは、偶然とはいえ、

 その夢、吉兆では?

治五郎) これ、い…一体いくら?

可児) 黙ってて下さい!

 韋駄天はいます! 必ずいますよ、先生!

治五郎) うん? ああ…。

(カップに「OLYMPIC」の刻印)

 

**********

 

時は明治44年11月19日。

未曾有の大運動会当日。

完成した競技場は、見事な出来栄え。

 

マラソン競技には、北海道の佐々木、慶応

の井手など、いずれ劣らぬ健脚が19名。

名門早稲田からも、有望な選手が出場。

 

**********

 

(双眼鏡をのぞく治五郎)

治五郎) 来た! 誰か来た!

永井) 伝令係でしょう。

治五郎) 違う!

(びしょ濡れの黒足袋が地面を蹴る)

治五郎) 韋駄天だ!

(雷鳴)

(白い体操着に黒足袋、帽子をかぶった

 男が雨の中を走ってくる)

(双眼鏡をのぞく永井)

永井) 血まみれじゃないか!

 頭でも打ったのか!?

弥彦) 誰だ? 佐々木か? 井手か?

可児) いや違う…違う違う!

 高師だ! 東京高師の番…。51番!

(名簿を見る可児)

可児) あっ、金栗です! 金栗四三です!

 金栗四三です!

治五郎) 金栗…いたぞ~!

 可児君永井君、韋駄天だ、見ろ!

 彼こそが韋駄天だ!

可児) おお~!

 

**********

 

四三) スッスッ、ハッハッ…。

 

韋駄天は、足袋を履き、

頭から血を流しながら現れたのです。

 

永井) 医者を呼べ!

平田) あっ、いや、あれは…雨で、帽子

 の色が、顔にたれてきただけです。

永井) あ~なるほど。

治五郎) 世界記録は!?

永井) おい、とにかく救護班!

治五郎) いいから世界記録!

兵蔵) 2時間59分、45秒です。

治五郎) 2時間32分!

可児) おおっ!

治五郎) 世界記録更新だ!

可児) うお~先生!

(雨の中へ飛び出す治五郎)

 

**********

 

(走りながら足袋を脱ぎ捨てる金栗)

治五郎) お~い!

(ゴールで両手を振る治五郎)

治五郎) お~い! お~い!

四三) スッスッ、ハッハッ、

 スッスッ、ハッハッ…。

弥彦) いけいけ!

治五郎) お~い、ここだ~!

(フラフラの金栗を抱き留める治五郎)

治五郎) おお…ハハハ…。

 

金栗四三。

彼こそ、この「オリムピック噺」の

主人公なのであります。

 

治五郎) 金栗君…。

(治五郎に抱かれ、

 びしょ濡れの顔で微笑む四三)

 

雨が降っててよく聞こえませんでしたが、

きっと嘉納先生は、

こうおっしゃったでしょうな。

 

志ん生) 金栗君、

 君こそ世界に通用する、韋駄天だ。

 いや、不可能を、可能にする男だ。

 

**********

 

クドカンだ~! 大友さんだ~! あまちゃん…

じゃないけど、随所にあまちゃんの空気感が

感じられて、違うドラマなのに懐かしいったら。

 

とにかく楽しい。楽しいけど困る。クドカンのド

ラマは書き起こしたいセリフが多すぎて容量

オーバーになりがち。第1回にしてもうすでに

余裕なし。このままで行くと前・後編に分けな

いといけない日が近いうちに訪れそうな予感。

 

まだスポーツもオリンピックもマイナーな言葉

だった時代。今は当たり前のことが当たり前

ではなかった時代。いろんな人のいろんな努

力があって今がある。それをクドカンワールド

で見ることができるなんて、楽しみすぎる~!

 


●「いだてん~東京オリムピック噺~」HP

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