「獣になれない私たち」
第7話~かわいくなくて、何が悪い!
晶) 朱里さんと
本音で話してみようかな~って。
朱里) 本音!? 私と? バカじゃない?
晶) フフッ。
朱里) 何?
晶) 「バカ」って、
私にとっての褒め言葉。
朱里) はぁ?
晶) 私と朱里さんって似てると思う。
朱里) どこが!? 全っ然違う!
晶) 性格は全然違うけど。
京谷と出会った順番が逆だったら、
私が朱里さんだったかもしれない。
朱里さんって、
帰れる実家ないんだよね? 私も。
それでも、頑張って働いて、
毎日笑顔で、みんなに頼られて。
前向きに生きてる。
朱里) 嫌み?
晶) そういう深海晶が、
京谷は好きだったんだよ。
目の前で苦しんでる朱里さんが、
言ってしまえば、重くて、
どうにもならないから、その…代わり?
だから私は、朱里さんとは正反対の、
明るくて物分かりのいい、
やさしい女を続けてた。
京谷の前で、ずっと。
朱里) 私は暗くてやさしくない女?
晶) あっ。
朱里) 私だって、
仕事がうまくいってた時はもっと…!
晶) うん。
朱里) ムカつく!
こんなビール1本で
懐柔なんてされないから!
餌付けされたんじゃないから!
晶) はい。
朱里) 私も思った時ある。
京ちゃんは…。私にあなたみたいに
なってほしいんだなって。
でも違うから。どんどん逆のことした。
晶) 私たち…。
誰の人生を生きて来たんだろうね。
**********
晶) 私ね、京谷が好きだった。京谷
と付き合って初めて、愛されるって
こういうことなんだって、思って。
私の人生も捨てたもんじゃなかった
って。生まれて初めて、思えた。
京谷と別れるってことは、私にとって、
人生を捨てるのと同じだった。
捨てたくなくて、しがみつくばっかりで、
笑ってごまかして、本当のこと、何に
も言えてなかった。でもそれってもう、
私の人生じゃないよね。
私は、私の人生を放り投げてた。
投げたくない。だから…。
京谷とは終わりにする。
ハァ…。あぁ…! フフ…。
やっと言えた。気持ちいい…。
あっ、そうだ。
かわいくなくて何が悪いんじゃボケ!
うっさいわ!
アハ…。ハハハ…! フフ…。
はぁ…。帰らないと。
相模湾が見られてよかった。
千春さんには時期を見て私から言うね。
ありがとう。さようなら。
**********
7話目にしてようやく堂々めぐりの関係に終止
符を打ったヒロイン。遅い。気持ちは分かるが
遅すぎる。描きたいのだろうところは分かるん
だけど…ドラマで見たいのは、そういうリアル
じゃないんだよね~。獣になれない私たち…
であっても、駄目駄目でも、可愛げがあって、
憎みきれないろくでなし感が欲しいというか。
もしかしたら描いているつもりなのかもしれな
いけれど…そうだとしても、今回はちょっと違
う感が否めない。晶の…というより、ガッキー
本人の可愛さしかいいところが見つけられな
い。田中圭や松田龍平の可愛さに悶えたか
ったのに…。とにかく萌えるキャラがいない。
別れることが人生を捨てることと一緒だとい
うほど、京谷がいい男に見えないのが残念。
捨てたくなくて、しがみつくばっかりで、
笑ってごまかして、本当のこと、何に
も言えてなかった。でもそれってもう、
私の人生じゃないよね。
私は、私の人生を放り投げてた。
相手が望むことを優先しすぎて、自分じゃな
なって、自分自身を見失ってしまう恋はある。
でもやっぱりそれは…続かないよね。嘘の自
分のままで一生を過ごすのは、しんどすぎる。
かわいくなくて何が悪いんじゃボケ!
うっさいわ!
大丈夫。ガッキーは何しても可愛いから~!
これからの盛り上がりを密かに期待してるよ。