「まんぷく」第21回~福子は、お義母さんの娘で、僕の妻だ | 日々のダダ漏れ

日々のダダ漏れ

日々想ったこと、感じたこと。日々、見たもの、聞いたもの、食べたものetc 日々のいろんな気持ちや体験を、ありあまる好奇心の赴くままに、自由に、ゆる~く、感じたままに、好き勝手に書いていこうかと思っています♪

「まんぷく」 第21
第4週 「私が見つけます!」
福子は、お義母さんの娘で、僕の妻だ

 

 

※無断転載対策のため、不本意ですが、

しばらく、注意喚起させていただきます。

 

こちらの記事は、「日々のダダ漏れ」 の

記事です。ご覧になっているブログ名が

「日々のダダ漏れ」、以外のブログ名は、

記事を無断転載しているブログです!!

↓ オリジナルのブログはこちらです♪

「日々のダダ漏れ」

 

 

昭和20年3月。

福ちゃんと萬平さんと鈴さんは、大阪から、

兵庫の上郡の近くへ疎開しました。

列車は疎開する人たちでいっぱいでした。

 

(座席で目を覚ます福子)

福子) あっ、どうぞお座り下さい。

女性) ありがとうございます。優しい方ね。

福子) すみません、気が付かなくて。

萬平) ああ、どうぞ。

男性) いえいえ、私は。

萬平) 僕は大丈夫ですから、

 座って下さい。

男性) すみません。

 ありがとう。よいしょ。

福子) お母さん。お願い。

鈴) いいわよ。

福子) すいません。

(大きな荷物を2つ膝に抱える鈴)

鈴) よいしょ。

福子) ありがとう。

 萬平さん、つらいでしょう。

萬平) ありがとう。

(萬平を助ける福子)

鈴) ああ、重い。

 

**********

 

<上郡駅>

(列車から大きな荷物を抱えて降りる3人)

鈴) こんな田舎、初めて。

福子) 萬平さん。

萬平) 大丈夫だ。

鈴) ここからどうするの?

萬平) 一山越えます。

鈴) 山…バス亭はどこ…。

(しゃがみこむ鈴)

萬平) じゃあ、行きましょうか。

 

**********

 

<山道>

福子) よいしょ、よいしょ、よいしょ。

 あっ、見て、お母さん。

 梅の花がきれいよ。

鈴) そんなもの、見てる余裕は…。

萬平) あっ…。

福子) 萬平さん。体が痛むの?

萬平) 情けないな。

福子) 私が持ちます。

萬平) いやいや、少し休めば大丈夫。

鈴) あっ…私の荷物、持ってちょうだい。

 

**********

 

<兵庫県黒竹村>

 

(鈴の荷物も抱え、前が見えない福子)

鈴) 田んぼと畑、ばっかりね。

萬平) もうすぐだ。

福子) はい! よいしょ!

 

**********

 

<井坂家>

萬平) ごめんください。

八重) やあやあ、萬平ちゃん!

萬平) お久しぶりです、八重ちゃん。

八重) 久しぶりやねぇで。

 20年ぶりじゃろかねえ。やあもうあんた、

 大人になって、萬平ちゃん。

萬平) ああ、僕のはとこの、八重ちゃん。

八重) どうも。

福子) 妻の福子でございます。

鈴) 福子の母の、鈴でございます。

八重) いやもうご丁寧に、どうも。

権三) どうもどうも、よう来たったなあ!

八重) あんた見て、萬平ちゃん。

権三) おお~一丁前になったなあ、

 ハハハハ。

萬平) ご無沙汰しております。

八重) うっとこの亭主、権三です。

権蔵) 権三です。

八重) 萬平ちゃんの奥さんの

 福子さんと…。

福子) あっ、福子です。

八重) 奥さんのお母はんの…なっ。

鈴) 鈴でございます。

権三) 鈴さん。

 わざわざ大阪から、えらかったでしょ。

 すぐ隣に、使うてないうちがあら。

 八重、案内してぇたげて。

八重) どうぞ。こっちゃ来て。なっ。

萬平) ありがとう。

福子) ありがとうございます。

鈴) これはつまらないものですが…。

権三) 荷物は持たんでええ。

 わいが、後で、荷車で運んどいたらあ。

福子) ありがとうございます。

萬平) 助かります。

鈴) つまらないものですが…これを!

 これは、お礼の、せっけんでございます。

 つまらないものですが…。

権三) いや、そんな…そんな、いらんでえ。

鈴) お納め下さいませ。

権三) 気づつねぇで…。

鈴) フフ…。

 

**********

 

<井坂家の離れ>

八重) ここでえ。

(こじんまりとした一軒家)

(土間に入る萬平と福子)

八重) いや~古ぅてごめんね。

 せえでも、掃除はしてぇたでえ。

萬平) ありがとう八重ちゃん。

福子) わあ、いろりがある。

八重) 昔はそこで

 煮炊きしよったんですよ。

鈴) まあ、いろり。

八重) 昔はね、

 ここで煮炊きしよったんですよ。

福子) いいおうちですね。

萬平) ありがとう。

八重) 構へん構へん。

鈴) あら? あれ?

福子) どうしたん?

鈴) 電灯は?

八重) ああ、電気は来とらんで。

鈴) えっ…。

福子) 通ってない…。

萬平) そうかあ…。

 

**********

 

<村役場>

萬平) お願いします。

苅田) 大阪から…。都会はいつ空襲が

 あるやら分かりゃあせんもんねえ。

 ここいら田舎は心配ねぇでえ。

福子) あの、この村にお医者様は

 いらっしゃいますか?

苅田) ああ、いやいや…お医者はんは

 山越えて、町まで行かんとおらん。

福子) えっ、そうですか。

萬平) 僕たちの住む家には、

 電気が来てないんです。

 こちらにお願いすることは…。

苅田) それはでけぇんなあ。

萬平) ああ、そうですか。

 

**********

 

<井坂家の離れ>

権三) こないぎょうさんの荷物を3人で。

八重) だいぶえらかったでしょう。

鈴) いいえ。私は、武士の娘ですから。

八重) 武士!?

権三) 由緒ある、ご家系の方であってか?

鈴) もちろんです。あいにく、

 家系図は置いてまいりましたが。

八重) こりゃこりゃ…。

(土下座をする井坂夫婦)

権三) 何かあったら、

 うっとこのに何で、言うてぇてぇや。

八重) えっ? あっ…お…奥様。

鈴) ありがとう。

八重・権三) はは~。

 

**********

 

萬平) 大阪から来た立花と申します。

 しばらく、こちらに住まわせて頂きます。

福子) よろしくお願いいたします。

すみ) 疎開して来たったん?

 えれえこっちゃねえ。

萬平) あの…こちらに余った

 電球はありませんか?

すみ) 電球?

 

**********

 

又野) 大阪から、疎開で来たったんか。

萬平) あっ、井坂さんのところの…。

又野) ああ?

萬平) あっ、井坂さんのところの、

 離れに住まわせて頂いてます。

福子) よろしくお願いいたします。

又野) ああ、井坂はんとこ。

萬平) あっ、ところで、電球は、

 こちらに余ってませんか?

又野) ああ?

萬平) あっ、電球。

 

**********

 

福子) よろしくお願いいたします。

幸吉) 困っとぉ時はお互いさまじゃもん。

たつ子) 何でも言うてぇてぇねえ。

萬平) あの…こちらに、

 ソケットはありませんか?

幸吉) ソケット?

 

**********

 

畑野) 電線は、あらん。

萬平) どこ行けばあるでしょう?

福子) すいません。

 

**********

 

(家に戻った福子)

鈴) あらまあ!

福子) ご近所さんから頂いたの。

 萬平さ~ん! 

 ニンジンも大根もありますよ~!

萬平) こっちの方は食べ物には

 困らないのかもな。

鈴) 確かにそうね。

福子) 今夜は煮込みうどんにしましょか。

萬平) ああ。

鈴) どうして勝手に決めるのよ。

福子) お母さんの好物でしょう。

鈴) 好物よ。(笑)

 

**********

 

(家の中に電線を引いている萬平)

萬平) うわっ…!

(ほこりをかぶる萬平)

萬平) (せきこみ)

 

**********

 

<台所>

(大根を切っている鈴)

鈴) 何やってるの、福子。

(いろりの火をおこそうとしている福子)

福子) うん? う~ん…

 これは、どうやって…。あっ…。

 あ~もったいない。

 

**********

 

(庭へ電線を引っ張る萬平)

萬平) よし。

 

**********

 

<台所>

鈴) こぼさないでよ。

福子) 分かってます。

(いろりへ熱々の鍋を運ぶ福子)

 

**********

 

<夕暮れ>

(家の表の電信柱を見上げている萬平)

 

**********

 

(いろり端に座り、火にかけた

 鍋のうどんをかき混ぜる鈴)

鈴) う~ん、いい匂い。

福子) 萬平さ~ん!

 煮込みうどんがで~きましたよ~!

鈴) そんな大きな声出さない。

 はしたない。

福子) 萬平さ~ん!

鈴) 福子! あっ。あっ…。

(天井の裸電球に明かりがつく)

 

**********

 

(家の外に出る福子)

福子) 萬平さん。

萬平) やったぞ福子!

福子) えっ?

萬平) ハハハハハハ! お~い。

福子) えっ、あっ!

(電信柱の上に萬平)

萬平) やったぞ!

福子) 危ない! 駄目! 駄目!

鈴) 萬平さん、なんてこと!

萬平) いや~

 やっぱり電気が通ってないと。おうっ!

福子) あ~! 

 ゆっくり、ゆっくり下りて下さい。

鈴) 落ちる、落ちる~!

 

**********

 

(いろりを囲んだ3人)

萬平) じゃあ…。

鈴) 頂きます。

萬平) 頂きます。

福子) 頂きます。

萬平) うん、うまい!

福子) うん! おいしい。

鈴) まあまあね。

萬平) いや~いろりを囲んで夕食を

 食べるなんて、初めてですよ。

福子) 私たちもそうよね、お母さん。

鈴) 昔は、大阪にもいろりはあったわよ。

萬平) 疎開も悪くないな。

福子) はい。フフ。

萬平) ありがとう、福子。

福子) いいえ。

鈴) どうして福子にだけ?

萬平) 役場で一番に、

 医者のことを聞いてくれた。

 いつも僕の体のことを気遣ってくれる。

福子) 当たり前やないですか。

 私は萬平さんの妻ですよ。

鈴) でも私の娘よ。そうでしょ。

萬平) そうです。

 福子は、お義母さんの娘で、僕の妻だ。

 (なあ?)

鈴) そう。

福子) はい。

 

こうして、福ちゃん、萬平さん、鈴さんの、

3人の生活が始まったのです。

 

**********
 

福子…なんていい旦那様…いや、妻なんだ~!

嫁と姑に挟まれた旦那様と考えれば、理想的w

いや、普通に嫁として考えても最高なんだけど。

鈴さんは、息子を持たなくてよかったかもね~。

実母でギリギリ、あれが姑となるとかなりキツい。

そしてあの手のタイプを何とかできる男の人は、

夫ならともかく、息子では、ほとんど存在しない。

 

鈴の荷物を背負い、鈴の好物のうどんを作る福

子は十分親孝行な娘なんだけど。萬平より自分

を大切にしてほしい鈴の焼きもちが止まらない。

本当に困った人なんだけど、憎めないんだなぁ。

 

鈴) でも私の娘よ。そうでしょ。
萬平) そうです。
 福子は、お義母さんの娘で、僕の妻だ。
鈴) そう。
福子) はい。

 

ここで、お義母さんもありがとうございますとは

言わない萬平さんが好きだ~。あくまで妻推し。

夫婦仲良くそしてwith鈴! 夫婦の愛情が満た

されているからやさしくできるんだよ~鈴さん!

 

とにかく疎開先の人達もいい人そうでよかった。

はとこの名前が「八重」だったのも何気にツボ。

「八重の桜」のハセヒロも好きだったんだよ~!

嵐の前の静けさ。何気ない日常にホッとした朝。

うどんがめっちゃ美味しそうだった~。ゴクリ…。

 

 

「まんぷく」関連ブログはこちらから↓

「まんぷく」関連ブログリスト
「朝ドラ」関連ブログリスト

●「まんぷく」HP

 

 

ランキングに参加しています。
ポチっとしていただけると、嬉しいです♪
にほんブログ村 テレビブログ テレビドラマへ
にほんブログ村
にほんブログ村 テレビブログへ
にほんブログ村