「カーネーション」(再放送)第123回~第22週「悔いなき青春」 | 日々のダダ漏れ

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日々想ったこと、感じたこと。日々、見たもの、聞いたもの、食べたものetc 日々のいろんな気持ちや体験を、ありあまる好奇心の赴くままに、自由に、ゆる~く、感じたままに、好き勝手に書いていこうかと思っています♪

「カーネーション」 
第123回~第22週 「悔いなき青春」

 

 

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「日々のダダ漏れ」

 

 

<小原家・表>

北村) 死んだど。

糸子) えっ、誰が?

北村) 死んだ。

糸子) せやから誰がや?

 誰が死んでん?

 

その死んだんが誰やったんか、

うちが知ったんは、

それから1週間後の事でした。

 

**********

 

<組合事務所>

優子) そらうちも、

 最初はさんざん言われましたわ。

女性) ほんま?

優子) はあ。「心斎橋は心配橋や。厳しい

 街やさかい、お宅みたいな岸和田の田

 舎もんが、どこまでやれるか知らんけど、

 せいぜい頑張りや~」ちゅうてな。

女性) いや~腹立つな!

優子) せやろ?

 今でもあのおっさんの顔、忘れません。

糸子) まあ、せやけど親としたら、そんぐ

 らい言うといてもうた方がええんですわ。

 おっさんよう言うてくれました。

女性) そらそや。

 おかちゃんにしてみたらな。

 

**********

 

優子) ほなお母ちゃん、お先。

 失礼します。

三浦) ほなまたな!

女性) 優子ちゃんご飯食べにいかん?

優子) 行きたい!

 

**********

 

糸子) あの…組合長。

三浦) うん?

糸子) 誰が亡くなったんですか?

三浦) え?

糸子) 誰か亡くなったんとちゃうんですか?

三浦) お? 聞いてへんのけ?

糸子) ああ。いや、こないだ、北村が、葬式

 帰りかなんかしらん、えらい酔っ払うてうち

 来て、「死んだど」て。ほんで誰が死んだか

 言わんと帰ってったんです。

三浦) 何じゃそれは。

糸子) ほんま迷惑な話ですわ。

三浦) そらほんま、堪忍やったのう。

糸子) え?

三浦) いや、いやな、あの、北村が、「これ

 だけは、自分の口からあんたに伝えたい」

 て言い張りよったもんやさかいに、わしも、

 任してしもうたんや。アホか、もう。何も知

 らせた事になってへんやないか。

糸子) 誰ですか?

三浦) うん…。周防のな、かみさんや。

糸子) ほうですか。はあ…。

 うちも、もう、おととしに向こうさんの

 支払いが終わってからは、何のつな

 がりもなかったよって。ほうですか…

 そら知りませんでした。

三浦) うん。

糸子) はあ、せやけど、北村は、何でうち

 にそれをよう言わんかったんでしょうね?

三浦) え? 分からんか?

糸子) あ?

 

**********

 

<夜・小原家2階>

 

(夢:工場で三味線を弾く周防)

(夢:笑顔で糸子と話をする周防)

 

(布団で目を覚ます糸子)

 

何回思い出したやろ。

一緒におった時間より、

思い出してる時間の方が、

ずっと多なってしもた。

 

糸子) 変な相手や。

(目を閉じる糸子)

(工場で周防に抱きしめられた事を

 思い出す糸子)

 

**********

 

<朝・小原家・店>

聡子) 開けるで。

客) は~い。

聡子) あ~!

客) なあ。

聡子) ん?

客) ほんまにこれ、こんでええの?

聡子) ふん。

 ここがこうなってるのはデザイン

 さかい、よう似合うてるわ。

客) おかしない?

聡子) 何も。格好ええよ!

客) ほな、もろとこうかな、これ。

聡子) ほんま? おおきに! せやけど、

 こっちもよう似合うてたなあ!

 

**********

 

<カフェ・太鼓>

恵) せやけどやっぱし、聡ちゃんには、

 まだまだ看板任せられませんわ。

糸子) ふん。

恵) まあ、お客に好かれる、人柄持ってる

 し、直ちゃんかて、聡ちゃんのセンスは、

 かなりええ線いってるちゅうてました。

 ほんでも、経営者ちゅうんは、

 また別の器が、いりますよってな。

糸子) まあなあ。

恵) まあ、うちの見立てでは、

 一番しっかりしてるのが、優ちゃん。

 ほれからぐっと落ちて、先生と、直ちゃん。

 ほれからまたこう、ぐぐっと落ちて、

 ここで初めて、聡ちゃんですわ。

糸子) う~ん。婿取るか?

昌子) ええ。うちも今そない思てました。

糸子) なあ。事務やら、経理やら、

 その辺のややこし事、チャチャチャチャ

 ~っとこなしてくれるような、賢い婿。

昌子) ええですねえ。ほんで、男前で!

糸子) いや~ええなあ!

恵) まあ、そらほんな婿が来てくれたら、

 万々歳ですけどな。

糸子) あの子ほんでも、

 時々よう男の子連れてくるやんか。

 

(回想)

千代) 遠慮せんと。

男性) いただきます。

千代) いや~! あれまあ!

 

糸子) あれは何や?

昌子) あれはまあ、多分、

 聡ちゃんの彼氏の時もあれば。

 

(回想)

男性) テニスめっちゃうまかったよなあ!

 

昌子) ただの同級生の時もありますし。

 ごはんたかりに来ただけの

 子ぉの時もあります。

糸子) ほんまあ?

 はあ~あの子、アホやさかいなあ。

 何でも連れてきよんやな。「よう見

 て連れてき」て言うとかなあかんな。

昌子) 今更!

 

**********

 

男性) 「僕の話とかけまして、結婚式の、

 娘を見守る父」と解きます。

一同) その心は?

男性) 「どちらも、オチつかないでしょう」。

 

この子は何やろ?

ま、ええか。おもろいし。

 

**********

 

<小原家>

 

は~せやけど、うちの引き際は、

どないなったんや。

 

(看板を見つめる糸子)

 

聡子があの調子やったら、

まだまだ先やで、こら。

 

糸子) (ため息)

 

**********

 

(店に入る糸子)

糸子) あれ、いらっしゃい。

八重子) お帰んなさい。

糸子) 来てたん。

八重子) うん。

糸子) どないしたん?

 

**********

 

<井戸端>

八重子) あんな、糸ちゃん。

糸子) うん。

八重子) このごろ、うちのお母さんが、

 急に、痩せてきたよってな。

糸子) うん。

八重子) いっぺん病院で診てもうた方が

 ええちゅうて、こないだ、検査、してもう

 たんや。

糸子) ふん。

八重子) ほしたら、あと、半年やて。

糸子) え?

八重子) あと半年。

糸子) ほうか。(涙)

 

**********

 

<小原家・台所>

千代) これも持っていき、南京。

 軟らこう炊けたよってな。

 

おばちゃんが入院した病院は、

うちから自転車で10分のとこやよって。

 

糸子) 行ってきます~!

 

2日にいっぺんは、

うちのおかずを詰めて、

夕ごはんどきに、

見舞いに行くようになりました。

 

**********

 

<玉枝の病室>

糸子) こんばんは。

玉枝) はれ、糸ちゃん。

 また来てくれたんけ。

糸子) せや! もううちこのごろ、ここに

 来るんが唯一の気晴らしよってな。

玉枝) 何ぞまたあったんけ?

糸子) せや、もうおばちゃん聞いてや!

 こないだ言うちゃあったな、

 問屋のアホのおっさんがな。

玉枝) どないしたん?

糸子) あいつがほんまに…。

 はれ、きれえな!

玉枝) それな、優ちゃんと直ちゃんが、

 贈ってきてくれたんやし。

糸子) へえ~。せやけど、見舞いなんや

 さかいもうちょっとちいちゃいのにしとい

 たらええのにな。でかすぎやがな。

玉枝) ほんな事ない。

 うちはどんなけうれしかったか。

糸子) 花でも服でも、とにかく、派手

 やったらええ思てんやで、あの子ら。

 

**********

 

糸子) おばちゃん、これ食べ。

 お母ちゃんがな、

 軟らこう炊けたんやて。

 

うちは、おばちゃんの残りの日ぃを、

なるべく明るくしたいと思いました。

 

糸子) よう食べ。ようかんでや。

 

**********

 

糸子) おいしいな。わ~おいしい。

玉枝) 軟らかい。

糸子) 軟らかい? 喉詰まらしなや。

 ゆっくり食べや。

 

穏やかで、幸せでおってほしい。

せやのに。

 

**********

 

<数日後>

糸子) おばちゃん、どないしたん?

玉枝) 昨日、待合のテレビ見ててな。

糸子) うん。

玉枝) 戦争の事やってたんや。

糸子) うん。

玉枝) 戦争中に、日本軍が、戦地で

 何したかちゅう話を、やっててな。

 糸ちゃん、うちはなあ、勘助は、

 よっぽどひどい目に遭わされたと、

 思てたんや。あの子はやられて、

 ほんであないなってしもたんやて。

 けど、ちゃうかったんや。

 あの子は、やったんやな。

 あの子が、やったんや。

(一点を見つめる玉枝)

(泣いている糸子を見る玉枝)

(そっと、糸子の頭をなでる玉枝)

糸子) (泣)

 

**********
 

こんな風に、玉枝が、勘助の…息子の気持ちに

思い至る日が描かれるなんてね…。切ないなぁ。

 

戦争中に、日本軍が、戦地で
何したかちゅう話を、やっててな。
糸ちゃん、うちはなあ、勘助は、
よっぽどひどい目に遭わされたと、
思てたんや。あの子はやられて、
ほんであないなってしもたんやて。
けど、ちゃうかったんや。
あの子は、やったんやな。
あの子が、やったんや。

 

おばちゃんの残りの日ぃを、なるべく明るくして

あげたいと頑張っていた糸子。知らないままで

もよかったような気もするし…知ってよかったよ

うな気もするし…。思うようには、自分の都合の

いいようには、運命は動いてはくれないもので。

いろいろあっての今がある、玉枝と糸子に涙…。

 

 

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