「カーネーション」(再放送)第92回~第17週「隠しきれない恋」 | 日々のダダ漏れ

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日々想ったこと、感じたこと。日々、見たもの、聞いたもの、食べたものetc 日々のいろんな気持ちや体験を、ありあまる好奇心の赴くままに、自由に、ゆる~く、感じたままに、好き勝手に書いていこうかと思っています♪

「カーネーション」 
第92回~第17週 「隠しきれない恋」

 

 

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<工場>

糸子) 好きでした。

(糸子を抱きしめる周防)

周防) おいも…好いとった。

 ずっと…。

 

「おいも好いとった」は、

「わしも好きやった」、

でええんやろか。

 

周防さんの心臓の音が、

ミシンくらいはよ打ってました。

そんで合うてるんやと思いました。

 

**********

 

(入口に立ち、2人を見ている北村)

 

**********

 

(ドアを蹴る音)

糸子) 誰?

周防) 北村さんですたい。

糸子) 北村さん!?

周防) 今、そこから目の合いました。

糸子) 顔…怒ってましたか?

周防) はあ…まあ。

糸子) はあ…どないしよう…。

 悪い事してしもた。そら怒るわな。

 大事な開店の日やのに…。

周防) どこ行くとね?

糸子) 店です。謝ってきます。

周防) いや、小原さんは

 行かん方がよかです。

糸子) 何で?

周防) いや、その…。まあとにかく、

 おいが謝っときますけん。

(立ち去る周防)

 

**********

 

<小原家・台所>

千代) ♪(鼻歌)

糸子) ただいま。

千代) お帰り~。あんた…。

糸子) 何?

千代) 何や、きれなったなあ。

 な…何かあったんか?

糸子) 何もないわ。今日はちょっと、化粧

 してるよって、マシに見えるだけや。

 

**********

 

<二階>

(鏡に映る自分の顔を見つめる糸子)

 

**********

 

<店>

昌子) はれ、どないしたんですか?

 洋服なんか着て。

糸子) そら、洋装店なんやさかい、

 そろそろうちかて、着なあかんやろ。

昌子) へえ~。

恵) けどよろしいわあ。

 先生洋服似合いますよって。

糸子) え?

恵) うち、洋服着た方が先生も店も見栄え

 すんのにな思てず~っと思てましたんや。

糸子) ほうか?

恵) よろしいわ、これ。

昌子) 格好ええわ。

糸子) ほうか?

 

**********

 

<夜>

(鏡の前に立ち、生地を合わせる糸子)

 

**********

 

子どもの頃、見よう見まねで、

アッパッパを縫うた事があります。

 

自分の服を縫いたいと思たんは、

それ以来かもしれません。

 

**********

 

<朝>

昌子) はあ~。ちょっと!

 見て下さい、おかあさんこれ。

千代) ひゃあ! きれえなあ。

 へえ~お母ちゃんこさえたんやで。

子ども達) え~きれえなあ!

昌子) ちょっと先生、

 これ、ごっついええですねえ!

糸子) そやろ。

 また表のボディー着せといて。

昌子) へ? せやけど先生、自分の

 ために縫うたんとちゃうんですか?

糸子) そのつもりやってんけどな、

 思たよりようでけたさかい。うちのは

 またこさえたらええんやし。

昌子) へ~え。

千代) ほな、あんたら行っちょいで。

子どもたち) 行ってきます!

千代) は~い行っちょいで。

優子) お母ちゃん、ピアノ買うてな。

直子) 買うてな。

聡子) 買うてな。

優子) 買うてな。

直子) 買うてな。

聡子) 買うてな。

糸子) はいはいはいはい…。

 行っちょいで、行っちょいで。

千代) 気ぃ付けてな。

子どもたち) 行ってきます!

糸子) 行っちょいで。

千代) 走りな!

糸子) 買えへんけどな~。

 

**********

 

<夜>

 

周防さんの気持ちを聞いてしもて以来、

心がざわめいてざわめいて。

それがうちにどんどん洋服を作らせました。

 

それから毎晩、次から次へと、

新しい服を縫いました。

 

**********

 

昭和23年(1948)5月

 

(組合事務所に洋服姿の糸子)

三浦) おう。おお~!

 おお! おうおう。

糸子) こんにちは。

 

**********

 

三浦) 今日呼び出したんはな…。

糸子) はい。

三浦) まあ一応、北村と周防から

 話は聞いたんやけれども。あんた

 の話も聞いといた方が、公平やろ

 う思て…。うわさは知ってるな?

糸子) うわさ?

三浦) 知らんか? 

 いや…あんたと、周防が組んで北村

 から金巻き上げたちゅう、うわさや。

 組合の方にもう、立ってしもうとんや。

糸子) はあ?

三浦) 周防、

 北村のとこクビになったやろ。

糸子) クビ!? ほんまですか?

三浦) うん。

 しかもこんなうわさが流れとるさかいに、

 どっこも周防を雇うたろうちゅうような所

 がもうあらへんねん。ほんでや、わしが、

 「わしの工場で、働かしちゃろ」ちゅうた

 んやけれども、「迷惑かける」ちゅうて、

 あいつ今、日雇いの仕事をしてんや。

糸子) はあ…何でそんなうわさ…。

 誰が? 北村さんですか?

三浦) 北村は、「それが事実や」と…。

糸子) 何しよんやあの男…。

三浦) いや、北村には悪いけど、俺は、

 周防の言うてる事の方がほんまやと、

 そう、思てる。ただ、北村は北村で…

 何ちゅうか、かわいそうな話や。

糸子) 申し訳ない事したと思てます。

三浦) ん?

糸子) 大事な開店の日ぃに、仲間が

 仕事ほっぽって、勝手な事してるよう

 に見えたと思います。けど悪いんは

 うちなんです。うちが、アホな事言い

 出してもうただけで…。

三浦) あんな…北村はまさに

 そこにこたえてんや。

糸子) は?

三浦) あいつは

 あんたに惚れとったんや。

糸子) はあ?

三浦) はあ~哀れやのう。

 周防からも話を聞いた。

糸子) はい。

三浦) あんたも知ってのとおり

 あいつは、妻子持ちや。

糸子) はい。

三浦) まあ、あんたとの事をただの遊び

 やちゃうんやったら、何もわしが口挟む 

 事あらへん。せやけどわしの見るとこ

 ろあいつは、そんなええかげんなたち

 やない。そやからまあ、野暮を承知で

 聞いてみたんや。「お前どないする気

 やな? 狭い世界や。中途半端な気持

 ちで、うかつな事をすな!」ちゅうてち

 ょっと、説教もしちゃあった。ほしたら

 あいつ、こない言いよったんや。

(口に手を当て、考える三浦)

糸子) 何て言うたんですか?

三浦) これ、

 言うてええもんかどうか…。

糸子) 聞かん方が、

 ええような事なんですか?

三浦) ええかもしれんし、悪いかもし

 らん。どうしような…。どっちがええ?

糸子) いや…

 そんな事を聞かれても…。

 いや…そやけど言うて下さい。

三浦) あいつな…。

糸子) ああ~!

三浦) うっ!

糸子) ちょっと待って下さい。

 はあ…。どうぞ。

三浦) あいつな…。

糸子) はい。

三浦) あんたの事本気で好きやて。

 せやけどな、今のかみさんと別れる事は、

 絶対でけへんて。これ…あんた知らん事

 かもしれんけれどもな。あいつのかみさん、

 あの、長崎の、ピカの後遺症があってな。

 あいつが言うにはや、「それは、自分が一

 生背負うていかんならん事で、それを今、

 どうにかできるとはさらさら思うてない」。

 そやけど、何ちゅうのかなあ…自分が背

 負うてる、重荷に耐えられんようになった

 時には、いつもあんたの事を思い出すん

 やて。

糸子) 何や…。(涙) 

 聞かん方がよかった…。

三浦) ほうか?

 悪いけどわし、言うてすっきりした。

 ハハハハハハハハ…。

糸子) 殺生な…。

三浦) ハハハハハハハ!

 

**********

 

三浦) 余計な事言うてしもうたな。

糸子) いいえ。

三浦) うん、けど、周防の事は心配

 すな。飢え死にさせるような事は

 絶対させへんさかい。

糸子) はい。よろしゅうお願いします。

三浦) …とは言うてもやな、

 わし今年、60や。

糸子) はあ。

三浦) 人の道だけは絶対に外れたら

 あかん。そう思うて、生きてきた。

 いっぺんも外れた事ないか?ちゅう

 たら、そうとも言い切れん、事もない

 …事はない。

糸子) あるちゅう事ですか?

三浦) う~ん…。

 どうにか、踏みとどまってもやな、

 ああ、どうにもならんと思うて外しても、

 結局は…。

(ドアが開く音)

(周防が来る)

 

**********
 

しのぶれど 色に出でにけり わが恋は
物や思ふと 人の問ふまで   (平兼盛)


私の恋心は、誰にも知られまいと心に決め、

耐え忍んできたが、とうとうこらえきれず顔

に出てしまったのか。何か物思いがあるの

ですかと人が尋ねてくるほどに。

(出典はこちら

 

秘めていた恋心を、互いにもう隠しきれなく

なってしまった刹那の抱擁にキュンとする。

そしてあんな2人をみたら、意地悪してやり

たくなる北村の気持ちも痛いほど分かるw

 

人の道だけは絶対に外れたらあかん。

そう思うて、生きてきた。
いっぺんも外れた事ないか?

ちゅうたら、そうとも言い切れん、

事もない…事はない。

どうにか、踏みとどまってもやな、
ああ、どうにもならんと思うて外しても、
結局は…。

 

ドラマの半分以上、ガサツで通してきた糸子

だからこそなのか…恋をしてきれいになった

感が半端ない。人の道を外れたらあかん…。

妻を見捨てることは絶対にできない男。だが

本気で好きだという男。ヤバいヤバいヤバい。

タブーだったからこそ、やっぱり周防と糸子

の恋の話は、秀逸だ。これぞ、恋。萌える恋。

ドラマの中でここだけ空気が、色が違うのよ。

あの糸子を、女に変える周防…恐ろしい子!

 

 

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