「カーネーション」(再放送)第54回~第9週「いつも想う」 | 日々のダダ漏れ

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日々想ったこと、感じたこと。日々、見たもの、聞いたもの、食べたものetc 日々のいろんな気持ちや体験を、ありあまる好奇心の赴くままに、自由に、ゆる~く、感じたままに、好き勝手に書いていこうかと思っています♪

「カーネーション」 
第54回~第9週 「いつも想う」

 

 

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「日々のダダ漏れ」

 

 

昭和16年(1941)

 

子供たち) ♪はげた頭に 毛が3本

 ああ恥ずかしや 恥かしや

 パーマネントは やめましょう

玉枝) こりゃあ!

 ちぇい! があ~!

 

**********

 

<安岡家>

玉枝) ほんまに、ごんたくれが!

客) 今のうちや。言わせといちゃり。

玉枝) え?

客) ごんたくれも1と10年したら、

 パーマネントの別嬪追いかけ回

 さなあかんようなんやさかい。

玉枝) そうか?

 

おしゃれは非国民のする事やちゅう

風潮は、日に日に強まってきてました。

 

**********

 

<小原家>

 

せやけど、その非国民が、

毎日わんさと押し寄せてくれるおかげで、

店は相変わらずの繁盛です。

 

客) ブラウスも作ってもらおうかな思て。

糸子) いつでも言うてや。

 

2階はますます

仕事が減ってるようでした。

男の人は、ほんまに背広を

作れへんようになって、

国民服の注文が、

それもポツポツしか入りません。

 

(仕事をする勝のそばで遊ぶ直子)

 

**********

 

<吉田屋>

(お酒を運んでいる奈津)

 

またうまい事でけてるもんで、

戦争で儲からへんようになった

大将がおれば、一人で儲かり

まくってる大将もおり…

 

靖) 徳利あと10本持ってきて!

保男) あと10本や! 頼むで~!

夏) へえ、あと10本。

 

「そういう時は気前ようおごり、

ありがたくおごられるんが、

仁義っちゅうもんや」、とばかりに、

商店街の男連中が、このごろ

遊んでばっかしいてます。

 

**********

 

(廊下に酔っ払いの軍人たち)

(お辞儀をする奈津)

 

吉田屋も吉田屋で、

軍需景気っちゅうもんに、

大いにあずかってるんも、

ほんまの事でした。

 

**********

 

<座敷>

(お酒を運ぶ奈津>

奈津) ちょっとあんた!

康夫) ああ?

奈津) 何やってんの?

 調子ようお客さんに交じって!

勝) まあまあ女将!

 堪忍しちゃあってよ~!

 大将もたまには、息抜き、せななあ。

康夫) なあ!

男性) かめへんて。大将が飲んだら

 飲んだ分だけ、やっさんが払うてく

 れんのやさかい。

男性) ほんだけ、店かて儲かる

 ちゅうこっちゃ。なあ!

康夫) せや! わしは、店儲から

 しちゃろ思て飲んでんや。

奈津) はあ!?

康夫) 言…言うたった!

 わし、ふだんこんなん怖て

 絶対よう言わんのに!

男性) おもろい! ああ、よう言うた!

勝) よっしゃ! 

 よう言うた! よう言うた!

康夫) ああ!

勝) 飲んだれ! のう!

康夫) おう、おう!

(出て行く奈津)

 

**********

 

<安岡家>

八重子) お母さん…。

玉枝) う~ん?

八重子) もう、やめよか?

玉枝) 何をや?

八重子) パーマネント。

 子どもらも、学校で、いろいろ言われ

 てるみたいやし。うちがパーマネント

 始めたばっかりに、みんなに、つらい

 思いさしてんのが申し訳のうて…。

玉枝) アホか!

 あんた、まだそんな甘っちょろい事

 言うてんけ? パーマネントやめて、

 どないしてこの店続けていくんよ?

 また髪結いだけに戻れると思てん

 のけ?

八重子) すんません…。

玉枝) 店一軒、守るゆうんは、大変な

 事や。大変で当たり前なんや。ええ

 時もあれば、つらい時もある。ええ時

 に調子乗んのもあかんけど、つらい

 時にくじけんのもあかんねん! 

 よう覚えとき。

八重子) はい。

配達員) 安岡さん、電報です。

玉枝) はい。

(玄関へ行く玉枝)

玉枝) どうも、ご苦労さんです。

配達員) おおきに。

(電報を見る玉枝)

玉枝) ああ…。

 勘助からや。

八重子) えっ?

玉枝) 勘助が…帰ってくるて!

八重子) ほんまですか? お母さん!

玉枝) 帰ってくる! 勘助が、帰ってくる!

 

**********

 

善作) ほうけ!

 勘助、帰ってきよんのけ。いつや?

糸子) 来週の水曜やて!

善作) 水曜?

 ほなお前、再来週のだんじり、

 曳けるやないか。よかったな!

糸子) なあ! ほんまよかったな!

善作) おい。こら、飲まんならんな。

栄作) 飲まんならん。パ~ッとの!

保男) 吉田屋行くけ?

 また、靖に言うて。

 竹の間で、芸妓6人や。

善作) アホやな。

 やっさん勘助の事知らんがな。

糸子) やっさんて誰?

保男) いや、わしの弟や。

 ちっこい縫製工場やっちゃったんが、

 軍服でごっつい儲けてんねん。

糸子) あ~。いっつもその

 やっさんに、たかってんけ?

善作) こら! 「たかる」ちゅうな、

 お前。人聞きの悪い事言うな。

 こらな、男同士の、仁義の話じゃ。

栄作) おう。

糸子) せやけど、勘助も知らん人に

 宴会開いてもうても何やろ。出征ん

 時みたいに、うちでやろうや!

 

**********

 

<夜・小原家>

千代) はい、どうぞ。

保男) これはうまそうだ。

ハル) はい、はい。

保男) おう、すんませんなあ。

ハル) はい、はい。

電・糸子) あ、八重子さん。

 はよ来な。もうおっちゃんら

 飲み始めてもうてんで。

 勘助まだ帰ってきてへんの?

 えっ? うん?

 まだ帰ってきてへんちゅう事?

 それとも、帰ってきてるちゅう事?

 

**********

 

八重子) こんばんは~。

糸子) やっと来た~。

ハル) ちょっと待って。ちょっと待って。

糸子) 勘助は?

八重子) あ~それがな、勘助ちゃん

 ちょっと、おなかの調子が悪いらし

 て、今日は…遠慮さしてもらうって。

一同) え~?

ハル) どないしたん?

八重子) 大した事ないんらし。何か

 分からんけど、帰り道におなかでも

 壊したんとちゃうかの。

ハル) 久しぶりの日本がうれしいて、

 目につくもん、片っ端から食べて

 帰ってきたんちゃうか?

八重子) 多分それやと思いますわ。

 すみません、皆さん。

糸子) もう~何やってんや、あいつ。

 せっかく店まではよ閉めて

 待っちゃったのに。

八重子) 堪忍なあ、ほんまに。

糸子) 「治ったら、いの一番に、詫び

 入れに来い」ちゅうて言うといて。

八重子) 言うとく。ちゃんと言うとくで。

 

**********

 

善作) 何を食うて

 そんな腹なんか壊しとんねん。

泰蔵) ほんますんません。

八重子) ありがとうございます。

泰蔵) 皆さんも、

 ほんますんませんでした。

 

結局その日ぃは、

泰蔵にいちゃんと八重子さんが

顔を出しただけで、

勘助とおばちゃんは来ませんでした。

 

**********

 

それから何日たっても、

勘助は店をのぞきに来るどころか、

祭りにさえ顔を出しませんでした。

 

(店からぼんやり外を見ている糸子) 

 

糸子) 何でやろ?

 

**********

 

<安岡家>

糸子) こんにちは。

玉枝) あ…。

八重子) 糸ちゃん、いらっしゃい。

糸子) 食べさしちゃろ思て、

 買うてきた。いてる?

玉枝) うん。いてんで。

 上がっちゃって。

糸子) ほな、お邪魔します。

 

**********

 

<安岡家・二階>

(部屋の前で足を止める糸子)

(障子を開ける糸子)

勘助) 久しぶりやのう。

(壁にもたれ、ぼんやり座っている勘助)

糸子) 何や。手ぇも足も

 ちゃんとついてるやんか。

 あんまり顔見せへんさかい、

 どえらい事になってもうてるんか

 思たわ。心配するやろ?

 顔見せに来んかい、あんた。

 うちらがどんだけ楽しみに

 待っちょった思てんよ?

 聞いてんか?

勘助) 手ぇも足も、

 残ってるけどなあ…。

糸子) えっ?

勘助) もっと…。

 無くなったわ。(泣)

糸子) 何がや?

勘助) 心…。

糸子) 心?

(虚ろな目で糸子を見る勘助)

(勘助を見つめる糸子)

 

**********

 

糸子) また来るよって。

 お邪魔しました。

玉枝) うん。

八重子) またなあ。

 

**********

 

<小原家>

八重子) 多分勘助ちゃん、戦争で、

 よっぽどの目ぇ見たんや。

 本人が言うように、心を、

 無くしてしもたんやと思う。

糸子) はあ?

 何やそれ。何やそれ!

 もう戻ってけえへんの?

 その心ちゅうもんは。

八重子) 戻ってくる…って、

 信じたいと思てるよ。

 うちも、お母さんも泰蔵さんも…。

 やっと、自分のうちで、

 ゆっくり眠れて…お母さんの作った

 ごはん食べてるうちに…

 また、もとの勘助ちゃんに…。

糸子) 戻るわ! 絶対戻るわ!

 こんなん、大袈裟に考えたらあかん!

 あのへたれが、戦争なんかに行かさ

 れてしもたさかい、ちょっとぼ~っと

 なってしもたんや!すぐ戻る。

 すぐ戻るわ、八重子さん!

八重子) (涙)

 

大きい声で言いながら、

誰よりもうちが、

そう思いたかったんです。

 

**********
 

玉枝さんの言葉が心に残る。

 

店一軒、守るゆうんは、大変な事や。

大変で当たり前なんや。

ええ時もあれば、つらい時もある。

ええ時に調子乗んのもあかんけど、

つらい時にくじけんのもあかんねん! 
よう覚えとき。

 

そして、勘助の言葉が心に刺さる。

 

勘助) 手ぇも足も、
 残ってるけどなあ…。
糸子) えっ?
勘助) もっと…。
 無くなったわ。(泣)
糸子) 何がや?
勘助) 心…。
糸子) 心?

 

体は生きていても、心が死んでしまった

かのように抜け殻になってしまった勘助。

戦争の怖さをこれから嫌というほど見せ

られていくんだよね…。すでにつらい…。

 

 

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