「わろてんか」第67回~笑いは人に、前に進む力を与える | 日々のダダ漏れ

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日々想ったこと、感じたこと。日々、見たもの、聞いたもの、食べたものetc 日々のいろんな気持ちや体験を、ありあまる好奇心の赴くままに、自由に、ゆる~く、感じたままに、好き勝手に書いていこうかと思っています♪

「わろてんか」 第67
第12週 「お笑い大阪 春の陣」

笑いは人に、前に進む力を与える

 

 

当代一の人気落語家、

月の井団吾を大看板に迎えた事で、

北村笑店はますます大繁盛。

大正の好景気も相まって、

寄席の数を3つに増やし、

勢いに乗っていました。

 

その経理を一手に引き受けて

いたのが、我らがごりょんさん。

 

てん) 玉造の売り上げは、75円23銭。

 松島の売り上げが、92円31銭か。

亀井) 天満は、83円26銭ですな。

 団吾師匠さまさまですわ。

てん) これやったら、師匠の契約金のた

 めに作った借金も、何とか返せそうや。

藤吉) アカン。

 うまい事番組が組まれへん。

てん) ああ、3軒分やから、大変ですなぁ。

藤吉) 一回興行すんのに、12組の芸人

 が 要るやろ。昼夜2回興行やと、24組。

 3軒分で72組。それを24組の芸人さん

 に、掛け持ちしてもろうて、なんとか、

 回して  るんやけど。

亀井) 寄席から寄席へ移動するのに

 時間かかって、出番に間に合わんい

 う事もおますわな。

藤吉) ああ。オチャラケ派から、15組

 ほど差配してもろうてるけど、誰が

 来るかは、寺ギンの胸三寸や。

てん) それやったら、藤吉はんの

 思うような番組はできまへんなぁ。

藤吉) そやねん。俺が自由に動かせ

 る芸人がもっとおったら、5軒10軒と、

 寄席増やしてもやってけんのにな。

てん) え?

亀井) めっそうもない事…。

 そんな事したら、今度こそ寺ギンと、

 大ゲンカになりまっせ。

藤吉) 分かってるわ。そやけどな…。

 

当時、大阪の演芸界には、

2つの勢力がありました。

喜楽亭文鳥率いる、

古典落語の伝統派と、

太夫元寺ギン率いる、

面白い芸なら何でもありの

オチャラケ派です。

このオチャラケ派が、

一気に勢力を拡大する中、

我らが北村笑店は、

太夫元寺ギンの顔色をうかがう、

弱小寄席グループに

すぎなかったのでございます。

 

**********

 

(キースとアサリの万歳)

 

**********

 

<楽屋>

てん) お疲れさんどした。

アサリ) ああ、しんど! 

 けどようウケたなぁ。

キース) おお、いつもの5割増しで

 どついたったからな。

アサリ) 目ぇから火ぃやのうて

 鯛が飛び出したわ!

キース) はい! 

 目ぇから鯛で、ああめでたい!

アサリ) アイタッ!

(笑い声)

万丈目) (せきばらい)お前らはよ玉造

 行かんと、間に合わへんのとちゃうか。

キース) あ~そやそやそや。

 遊んでる場合ちゃうわ。行ってきます。

アサリ) え~と、玉造のあと、松島、その

 まま松島の夜席やって、ここに戻って

 きてモタレ。はあ~忙しい。

キース) はよ!

アサリ) ほな。

てん) 気ぃ付けて。

 万丈目はん、どないしはりました?

万丈目) わてはここで昼席やったら、

 今日は終わりですから。

てん) あ…。

万丈目) 何か考えなアカン。

 

**********

 

(舞台に倒れた曲芸師)

 

**********

 

てん) 足の腫れ、ひどい事になって。

曲芸師) すんません。

 ちょっとくじいただけですよって。

 こんな事、寺ギンさんに知れたら、

 えらいこっちゃ。

万丈目) わてら休んだら、一銭も実入り

 ないさかい、はよ治して頑張りや。

曲芸師) おおきに。すんません。

 

**********

 

風太) 寺ギンさん! 寺ギンさん!

 曲芸の佐助がケガしたそうです。

 どないしましょ?

寺ギン) あ? どこの小屋や。

風太) 風鳥亭です。

寺ギン) ああ…。そんなら適当に

 独楽回しでも送っとけ。

風太) 適当で、よろしいんですか?

寺ギン) 構へん構へん。

 あ~ちょっ、待て。その佐助んとこに

 借金取りに行ってくれるか。取りっぱ

 ぐれたら大損や。

 

**********

 

風太) あ、佐助の女房のお富さん

 やな。驚かして悪かった。

 俺は寺ギンさんとこの…。

富) すんまへん! 今月の支払い、

 待ってもらえまへんやろか。

 もっと、仕立てもんの内職やって、

 必ず返しまっさかい。お願いします。

 お願いします!

風太) あ…あ…。

富) お願いします! お願いします!

(土下座をする富)

風太) そないな事せんでも…。

富) お願いします。

風太) 俺は何してんねや。

 

**********

 

<風鳥亭・事務所>

藤吉) 金を貸してほしい?

富) へえ。

藤吉) 佐助さんは、寺ギンさんと

 この芸人やろ。頼むんやったら、

 まずそっちやないか。

富) 何べんも前借りしてて、これ以上

 は…。子供が4人もおって、食べるん

 が精一杯で。風鳥亭さんは、芸人を

 大事にしてくれはるいうんで、恥を忍

 んで…。

藤吉) ホンマすまんけど、勝手に寺

 ギンさんとこの芸人に、金を貸す訳

 にはいかんのや。それでは、筋を違

 える事になるんや。

富) えらい、すんまへんでした…。

藤吉) いや…すまん。

 

**********

 

てん) あ、待って! 待っとくれやす。

 これ、少ないけど。

 これはお貸しするんやない。

 遠慮せんと受け取って。

富) ごりょんさん

てん) うちにも子ぉがいます。

 困った時はお互いさんや。

富) おおきに。おおきに。

 

**********

 

リリコ) あなたの事を、

 お慕いしております。

監督) はい、それまで。

男性) 撮影終了です!

リリコ) お疲れさ~ん。

 

**********

 

栞) お疲れさま。

 撮影終了、おめでとう。

(差し出された花束を無視するリリコ)

リリコ) おおきに。

栞) 来週からまた新作の撮影だ。

リリコ) 大阪帰ってから考えるわ。

栞) 何度も話しただろ。契約だ。

リリコ) そんなん知らんも~ん。

(栞の顔をむにゅむにゅするリリコ)

リリコ) フフッ。

栞) やれやれ。

 

**********

 

てん) 伊能さん。

栞) やあ。

てん) いつもお越し頂いて、

 おおきにありがとうございます。

 すんまへん、せわしゅうて。

 ゆっくり楽しんでっておくれやす。

栞) ありがとう。

(てんが働く様子を目で追う栞)

 

**********

 

(万丈目のうしろ面)

(大笑いしている栞)

 

**********

 

藤吉) あんな大笑いする栞君

 見んの、初めてやな。

てん) ホンマやわ。

藤吉) あ、そや。

 リリコの活動写真どうなった?

栞) (ため息)もう女優は嫌だとさ。

藤吉) は?

てん) ひゃ~何で?

栞) よく言えば芸術家肌なんだが、

 まあ、飽きっぽい。

藤吉) あいつ…。栞君、すまんな。

栞) いや。

 彼女は、うちの目玉商品だからな。

てん) 目玉商品?

栞) ああ。実は、大阪郊外に、大規模

 な住宅地を開発する計画を進めてる。

てん) 活動写真やめはるんですか?

栞) 目的はそこじゃない。その中心と

 なる駅周辺に、飲食店や、遊園地、

 一大娯楽施設を作る。

てん) 娯楽施設?

栞) 一番の目玉は、活動写真館だ。

 ここで上映する作品から、新時代の

 スタアや、花形役者が生まれたとし

 たら、すごいと思わないか?

藤吉) それで目玉商品。

 新時代のスタアか。

栞) 彼女には十分その素質がある。

てん) そんなすごい事

 考えてはったんですか。

栞) 笑いは人に、前に進む力を与える。

 違うか? これに失敗したら、全てを失

 うかもしれないが。君たちとの勝負にも、

 負けてられないからな。

藤吉) よっしゃ。

 俺も足踏みしてる場合やないな。

てん) へ?

藤吉) もっともっと寄席増やして、

 大阪中に笑いを広めていかなアカン。

てん) へえ。伊能さんに負けんよう、

 頑張りまひょ。

万丈目の声) 泥棒や、泥棒!

 

**********

 

(逃げる男を捕まえる万丈目とキース)

キース・万丈目) アサリ!?

 

アサリが泥棒?

何が起きているのでしょうか。

**********

「わろてんか」を楽しくご覧になってる皆様
は、この先は華麗にスルーでお願いします。

 

「月の井団吾を大看板に迎えた事で、北村

笑店はますます大繁盛。大正の好景気も

相まって、寄席の数を3つに増やし、勢い

に乗って…」いるんですってよ~奥さん!

 

相変わらず肝心なところは描かないのね。

まっ、いいけどね。描けないんだから仕方

がない。でもね~おかげでいつまでたって

も、てんも藤吉も、やり手のごりょんさん、

やり手の席主、に見えてこない訳で…。い

くらセリフでそう言われても、見えないもの

は見えない。話の筋は脳内補完できても、

役者が演じられないものを、演じたかのよ

うには脳内補完できない。正直者だから。

裸の王様は、裸にしか見えないんだよ~。

 

お夕さんと同じく、幸薄そうな芸人の妻お

富さんが現れ、今週のお話を引っ張って

くれそうだけれど…。相変わらず唐突で、

相変わらず、無理やり脳内補完を強いて

くる脚本演出の厚かましさにウンザリ…。


風鳥亭さんは、芸人を大事にして

くれはるいうんで、恥を忍んで…。

 

だ~か~ら~しらんがな、そんなこと…。

どこらへんを大事にしてるって言ってい

るのかしら~? 芸人四銃士を家族のよ

うに思っているらしいことは先週知った

けど、他の芸人に対してどういう扱いを

しているのかはイマイチ見えてこないし。

伏線とまでは希望しないから、前の週に

仕込んでおこうよ、話のタネぐらいはさ。

 

笑いは人に、前に進む力を与える。

 

はいはいはい。栞様のセリフだって事で、

もうそういう事でいいよ。とにかく話を前

に進ませたいって事よね? はいはい…。

栞様の目指す未来は楽しそうではある。

 

でもね~アサリメインのお話は、今から

つまらなそうな予感しかないんだよね。

前に進む力を、与えてほしいよ、ホント。


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