「わろてんか」第57回~訳ありお夕さんとニセ団吾?の巻 | 日々のダダ漏れ

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日々想ったこと、感じたこと。日々、見たもの、聞いたもの、食べたものetc 日々のいろんな気持ちや体験を、ありあまる好奇心の赴くままに、自由に、ゆる~く、感じたままに、好き勝手に書いていこうかと思っています♪

「わろてんか」 第57
第10週 「笑いの神様」
訳ありお夕さんとニセ団吾?の巻

 

 

お夕) ごちそうさまでした。

てん) 丸2日も飲まず食わずやなんて、

 えらい事でしたなぁ。

お夕) お恥ずかしい話ですが、事情が

 あって、大阪へ逃げてきたんです。 

 けど、うちの人とはぐれてしもて。

 ホンマにお世話になりました。ほな。

(立ち上がろうとしてふらつくお夕)

お夕) あっ…。

てん) ああ…。もうちょっと、

 ゆっくりしていかはったら。

お夕) ほんでも…。

てん) 旦那さんは、うちの若い

 子ぉらに捜させますよって。な!

(戸が開く音)

藤吉) ただいま~。

てん) あっ、お帰りやす。

藤吉) アカン、

 師匠どこにおるかも分からんわ。

てん) ここの席主で、うちの主人です。

お夕) 夕と申します。

てん) お夕さんな、すぐそこで気分

 悪うなって倒れてはったんや。

藤吉) そらえらいこっちゃったなあ。

 ゆっくりしてもろたらええ。

てん) へえ。

お夕) すんまへん。

亀井) 大将! 大将!

藤吉) あ?

亀井) 赤い人力が…。

 赤い人力が今そこの通りを…。

藤吉) おっ…すまん! 団吾師匠や!

てん) えっ、えっ…ちょっ…。

お夕) 団吾…。

てん) また気分悪うならはった?

 どうもない?

お夕) へえ。

 

**********

 

(トキたちと客席の掃除をしているお夕)

てん) お夕さん、何してはんの!?

お夕) 何か手伝わんと申し訳のうて。

トキ) お夕さん何でも手際ようて、

 ホンマ助かります。

お夕) このあとは、何したら?

てん) そやけど、体はもうよろしいの?

お夕) へえ、すっかり。それに、体動

 かしてる方が、気ぃ紛れますよって。

てん) そう? ほんならお願いしましょか。

お夕) へえ。

 

**********

 

(24個の湯のみにお茶を入れるお夕)

てん) 皆同じ量。これやったら

 すぐにお茶子できはるわ。

トキ) ひゃ~うちの仕事取られてしまうわ。

お夕) そんな大したもんやおません。

トキ) すごい。

(戸が開く音)

亀井) あっ、ごりょんさん。

 弱った事になりましたわ。

てん) どないしはりましたん?

亀井) お囃子の三味線のばあさんが

 具合悪なって、来られんて。

てん) あっ、藤吉はんは?

亀井) 団吾師匠捜しに行って、

 まだ帰ってきてはりまへん。

てん) はあ…困ったなぁ。どないしよ。

お夕) あの…よかったらうちが。

てん) へ?

 

**********

 

(三味線を弾くお夕)

トキ) ひゃ~お上手やわぁ。

亀井) こらただもんやおまへんな。

てん) ホンマに…。

 

**********

 

(事務所で昼寝をしている隼也)

タネ) 元気に走り回って、

 遊び疲れたんやなぁ。

てん) また明日お願いします。

タネ) へえ。

 ほな、失礼さしてもらいます。

お夕) かいらしなぁ。

てん) お夕さん、お子は?

お夕) うちは、夫婦二人っきりで。

てん) それにしても、

 見事なお三味線の腕前やわぁ。

お夕) いえ。

てん) 失礼ですけど、

 芸妓さんやったんですか?

お夕) 実は、父は噺家で。多い時には

 お弟子さんが10人以上いてまして。

 三味線は母に教わりました。

てん) それで。

 ほな、旦那さんも噺家さん?

お夕) いえ、ちゃいます。

 名もない芸人で。

てん) へえ、芸人さん?

お夕) へえ。

てん) ああ、そや! 

 お囃子の事もなんやけど、もうしばらく

 は手伝うてもらわれへんやろか?

お夕) ホンマですか?

てん) それと、うちの長屋に空いてるとこ

 あるさかい、そこにいはったらどやろ?

 旦那さんもまだ見つからはらへんしな。

お夕) おおきに、ありがとうございます。

お楽) お夕さん、お囃子お願いします。

お夕) ちょっと行ってきます。

てん) お願いします。

寺ギン) 邪魔するで。

てん) 寺ギンさん。

 また急に何のご用で?

寺ギン) 席主は?

てん) 出ておりますけど。

寺ギン) あんたの亭主、

 団吾師匠にご執心らしいな。

 うちを差し置いて団吾師匠

 抱えて、太夫元になんのか。

てん) そういう訳やあらしまへん。

寺ギン) 芸人雇て、差配すんのは

 わしら太夫元の仕事や。

 ケンカでも売るつもりか?

てん) いや…。

(風太を見るてん)

風太) ケンカにもなりまへんやろ、

 そんな。団吾師匠がこんなとこ

 来たかて、手ぇに負えまへんわ。

 看板がでっかすぎて、

 小屋が潰れてまいますよ。

寺ギン) そやな。ハハハハハハ!

 よう亭主に言い聞かしとき。

 

**********

 

<料亭の座敷>

藤吉) 師匠、そろそろうちに来てもらう

 話、ちゃんとさしてもらえませんか?

団吾) アホ! 遊びの最中にな、仕事

 の話する奴が、わしは閻魔さんの次

 に嫌いなんや。

藤吉) すんません。

団吾) さあ、地獄の踊り合戦や。わし

 に買ったら話聞いたるで。けど負け

 たら、ここのツケ払てもらおか。

藤吉) え!

(笑い声)

 

**********

 

藤吉) (ため息)

てん) おはようお帰りやすぅ。

藤吉) 師匠に一晩中つきあわ

 されてな、気ぃ付いたら朝や。

 そない怒りな。そやけど、あの

 師匠はホンマもんや。

 笑いの神さんがついてはる。

てん) へえへえ。

(戸が開く音)

キース) 席主! 我々は、第二回団体

 交渉の開催を要求します!

藤吉) (ため息)

 

**********

 

万丈目) 書記長!

キース) 要求その一。我々にも契約金

 を支払い、これまで風鳥亭に尽く

 してきた芸人として、尊重する事。

 要求その二。我々の高座の出番を、

 今より増やす事。

アサリ) 天満だけやのうて、

 玉造風鳥亭でもや!

藤吉) そらのめんな。

万丈目) のめんというのは

 どういう事でしょうか。

藤吉) 高座の出番は、

 お客さんの人気次第や。

 それとも今まで以上に、

 オモロイ新ネタがあるんか?

万丈目) もちろんあります。

藤吉) おう、ほな見してみぃ。

万丈目) ハハッ、ここでやる

 ような事やないと思います。

藤吉) アサリはどうや?

アサリ) わい? (せき払い)

岩さん) やらんのかい!

アサリ) み…み…見せもんちゃうで!

岩さん) え!? わしら芸人やろ!

アサリ) いやいや。

藤吉) キース。お前何か新しい事

 考えてへんのか?

キース) 委員長、

 席主は我々を恫喝しています。

藤吉) よう分かった。ほな俺も、

 はっきり言わしてもらうわ。

 新しい事何一つやってみようともせん。

 かというて、今の芸磨いて、もっと

 お客を笑わしたるいう気概もない。

てん) 藤吉はん。

藤吉) 文句言う前に、ちょっとは

 新しい事考えて、団吾師匠より

 笑いとってみいや。

てん) ええ加減にしとくれやす!

 みんな、うちらの家族です。

 はなから苦楽を共にしてくれた事、

 忘れはったんですか。

藤吉) こいつらのために言うてるんや。

てん) よう分かりました。

 あんさんがこの人らの願いを聞き

 入れん言わはるんやったら、うち

 も要求書を出させて頂きます。

藤吉) は?

万丈目) は?

アサリ) え?

てん) 妻の、息子の、

 待遇改善を求めます!

藤吉) アホな事…こういう時こそ

 協力するんが夫婦やろ。

てん) こういう時にだけ、夫婦夫婦

 言わんといておくれやす!

藤吉) 夫婦は夫婦やないか! 違うか!

万丈目) 中断!

てん) 夫婦は夫婦やけど、

 そういう事やあらしまへんやろ!

キース) 解散! 解散や!

トキ) 藤吉さん! 団吾が…

 月の井団吾が今、万々亭に

 いたはります!

藤吉) 団吾師匠が!?

トキ) さっき店に行ったら、

 えらい騒ぎで。

藤吉) 何でそないなとこに団吾師匠が…!

てん) ちょっ…ちょっと!

(出て行くお夕)

てん) お夕さん!?

 

**********

 

藤吉) すんません!

(万々亭に駆け込む藤吉たち)

キース) どこや団吾は!

(もの凄い勢いでご飯を食べている男)

男性) あ~。お代わりや! わしの腹

 満足させたら、席やったるで!

客たち) おお~!

アサリ) 誰や? あれ。

藤吉) 団吾師匠には似ても

 似つかん、ニセ団吾や。

歌子) ホンマ? 支払いはツケや

 言うてはるんやけど!

藤吉・てん) え?

万丈目) 誰やねんお前!

お夕) あんた! 何してんの!

男性) お…お夕。

てん) まさか、このお人は?

お夕) うちの人です。


**********

「わろてんか」を楽しくご覧になってる皆様
は、この先は華麗にスルーでお願いします。

 

相変わらず団吾師匠とやらの面白さ、芸が

どんなものなのかはわからないまま。金遣

いが破天荒なのだけはわかったけどね~。

笑いの神さんがついているようには見えず。

 

懲りずに第二回団体交渉の開催をを要求

する芸人。ついに、正論を口にする藤吉の

図。…って、今さらというかなんというか。

芸人のためというなら、もっと早く言ってや

れよ~。自分の事は棚上げしてよく言うよ

ね。芸を見る目ぇがないお前が言うな~!

 

さらにダメダメなのが、せっかく亭主がまと

もな事を言っているのに足を引っ張るてん。

あろうことか、妻と息子の待遇改善って…。

おいおいおい、平成か!? 今でも十分に

優遇されてるでしょうが~。仕事に精を出

す夫に不満を持つ妻が明治時代にいるだ

ろうか? いや、今だっていないと思うぞっ。

話がめちゃくちゃ過ぎて、まともにつっこむ

気力も失わせる脚本の破壊力ときたら…。

すごいよ、ある意味ホントすごい。今まで

のダメドラマのほうが、ツッコミやすかった

分、マシに思えてきてしまうほどすごいw

 

ヒロインが嫌いになるほどの存在感もない

いところが、唯一の救いかもね。トホホ…。

 


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