「ひよっこ」第126回~時子が夢をかなえるまで片思い宣言する三男 | 日々のダダ漏れ

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日々想ったこと、感じたこと。日々、見たもの、聞いたもの、食べたものetc 日々のいろんな気持ちや体験を、ありあまる好奇心の赴くままに、自由に、ゆる~く、感じたままに、好き勝手に書いていこうかと思っています♪

「ひよっこ」 第126
第21週 「ミニスカートの風が吹く」

時子が夢をかなえるまで

片思い宣言する三男

 

 

ツイッギー人気とともに沸き起こった

ミニスカートブームは、単に女性の

スカートの丈の問題を越えて、

自由という名の風を、

いろんなところに吹かせています。

 

町の老人) 長生きするもんだね~。

 

そして、ここ日本橋の

安部米店にも、その風は…。

 

三男) わっ、びっくりした!
さおり) お帰りぃ!
   あっ、そう? 似合ってる?
   ありがとう。
三男) あっ、いや、
  似合うとは言ってませんが。
さおり) 結構勇気出したんだ! 
   アハハハハ! 

三男) アハハハハ!

 

実は今、この米屋に

向かっている人物がいます。

それは誰でしょう?

ちょっとこの日の朝まで

時間を戻しますね。

 

**********

 

(ミニスカート姿で、鏡の前で

 イヤリングをつけている時子)

時子) よし!

みね子) 行ぐの?

時子) うん。今日は、何か、化粧品の

  新しいのを宣伝するために、こうや

  ってどうぞって、町で配るアルバイト。

みね子) へぇ、そんな仕事もあんだね。

時子) ね~。

みね子) とっても似合うね、

   そのスカート。

時子) 本当?

みね子) うん、かっこいいよ。

時子) ありがとう。あっ、そうだ!

みね子) ん?

時子) 場所がさ、日本橋なんだ。だから、

  三男のお米屋さん、のぞいてやっかな

  と思って。

みね子) 喜ぶよ、きっと三男。んでさ…。

   「あれ、時子。何だ、俺の嫁さんなる

   決心ついだのが?」って。

時子) 言いそう。

みね子) で…。「は? バガじゃねえの。

   あんたの嫁になるくらいなら、

   死んだ方がましだわ!」。

時子) 言いそう…ん? えっ? それ私?

みね子) ヘヘヘ!

時子) ちょっと!

 

**********

 

<裏の広場>

 

おや、ヤスハル。

何か困ってますね、ヤスハル。

それはなぜかというと…。

 

(回想)

一郎) 何だよ、お願いって。

  何でも言ってみろ。俺に任せろって。

ヤスハル) 聞く前に任せろとか言うなって。

  由香だぞ。

由香) 何よ、それ。ヤスハル。

一郎) どういう意味だ? ヤスハル。

ヤスハル) それはいいから。あと、いちいち

  ヤスハルとか言わなくていいから。

  …で、何なんだよ?

由香) あっ、言う前にね、鈴子さんや

  お父さんには、内緒だからね、絶対

  だよ。分かった? ヤスハル。

ヤスハル) え~?

一郎) よし、分かった。

ヤスハル) だから何で聞く前に

  「よし分かった」とか言うんだよ!

  由香だぞ!

由香) だからどういう意味よ、ヤスハル!

一郎) そうだよ、ヤスハル。

 

はい、この先はまだ取っておきましょうね。

 

**********

 

時子) あ~ヤスハル~。

ヤスハル) 普通に呼び捨てかよ。

  そんな親しくなってねえだろ、まだ…。

時子) あ? 何? 

  声が小さくて分かんないんだけど。

ヤスハル) 何でもないよ。

時子) 腹から出せ、もっと。腹から!

ヤスハル) うっ! 痛えな! 何なんだよ!

時子) あっ! 

  ねえ、ちょっとあれやって、あれ。

ヤスハル) あれって何だよ?

時子) あれ! ほら!

  「恋のハレルヤ」、黛ジュンの!

ヤスハル) 流しじゃねえぞ、俺は。

時子) あ? 何だって?

ヤスハル) 分かったよ。何でこの辺の

  女はみんな怖いんだよ…。

(ギターでイントロを弾き始めるヤスハル)

時子) あっ! 時間ないんだった!

(去って行く時子)

ヤスハル) どうすんだよ、このイントロ!

時子) 代わりに歌っていいよ。

ヤスハル) そういうことじゃねえだろ…。

 

というわけで、米屋にいつ、

時子が現れるか分からないという、

サスペンス風味を味わいながら、

安部米店をもう一度、最初からどうぞ。

 

**********

 

さおり) ♪愛されたくて 愛されたくて

   愛したんじゃない 愛したんじゃない

   もえる想いを あなたにぶっつけた

   だけなの 夜空に 祈りをこめて

(はたきをマイク代わりに、ミニスカートで

 「恋のハレルヤ」を店の前で唄うさおり)

さおり) ♪あなたの 名前を呼ぶの

  三男く~ん!

三男の声) ♪踊りに行こうよ 

    青い海のもとへ ゴーゴー!

(店に飛び込むさおり)

三男) ♪二人で唄おう 

  明るい恋のリズム ゴーゴー!

  でっかい太陽が 恋の女神なのさ

  ゴーゴー!

  シーサイド・バウンド ゴーバウンド

(ミニスカート姿のさおり)

三男) わっ、びっくりした!

さおり) お帰りぃ!

   あっ、そう? 似合ってる?
   ありがとう。
三男) あっ、いや、
  似合うとは言ってませんが。
さおり) 結構勇気出したんだ! 
   アハハハハ! 

三男) アハハハハ!

  あっ、旦那さんは?
さおり) 出かけた。
三男) あっ、そうですか。
さおり) 今夜は帰らないって。
三男) はぁ。えっ!?

(上目遣いで三男を見つめるさおり)
さおり) 三男君。
三男) はい。
さおり) 謝らなきゃいけないことが
   あって、私。実は私、ひどいこ

   としてしまって。

三男) ひどいこど? 何ですか?

さおり) 言えない。

三男) えっ?

さおり) 言ったら嫌われるから。

   だから言わない。

三男) え…?

さおり) それに、何だこの女、おかしい

   んじゃないかって思われるし。

   あっ!

三男) えっ?

さおり) もう十分おかしいと

   思ってるわって顔した。

 

恐らく、米子、あっ、じゃなかった

さおりちゃんが謝りたいのは、

このこと。

 

(回想)

さおり) 頑張って下さい。

   立派な女優に必ずなって下さい。

   心の底から応援しています。

   うまくいかなくても、

   絶対に諦めないで下さい。諦めて、

   結婚とか考えちゃダメです!

   あなたはなれる。女優になれる。

   必ずなれる! いや、なれ!

   なるんだ!

 

さおり) というわけで、中身は言わない。

   ごめんなさい。

   許して下さい。このとおりです。

   OK?

三男) OKって、

  許しようがないじゃないですか。

さおり) そんなことないと思う。

   「悪い。理由は言えない。理由は

   聞かずに、1万円貸してくれ」。

   「分かった」。

   「ありがとう!」。

   「何言ってんだ、

   俺とお前の仲じゃないか」。

   あるでしょ? そういうのって。

三男) ありますけど、ちょっと例えが

  違うんじゃないですかね。

さおり) だってしょうがないでしょ!

   三男君のことが好きなんだから。

 

はい、皆さん、ここです。

ここしかないって時に来ましたね、時子。

では、続きをどうぞ。

 

三男) あの、さおりさん。

さおり) はい。

三男) 一体、

  この俺のどごが好きなんですか?

さおり) そっ、そんな、

   ひと言じゃ言えないよ。

   だって、全部だもん。

三男) はぁ。

さおり) 何? 今の普通喜ぶとこだよ。

   かわいいな、うれしいなって思う

   とこだよ。何その不服そうな顔。

三男) いや、そんなこどは…。

さおり) じゃ何? 聞くけど、三男君のほら

   好きな、時子ちゃんだったっけぇ?

   その時子ちゃんの、好きなとこ、具体

   的に言えって言われたらすぐに言え

   る? 好きっていうのはそういうんじゃ

   ない…。

三男) 言えますよ、いぐらでも。

  例えば…。

さおり) 言えるんだ? 言うんだ?

三男) 言いますか?

さおり) いい。

(入口の戸の陰に立っている時子)

三男) でも、さおりさん。

  俺のは、片思いですよ。

さおり) えっ?

三男) 片思いです。まぁ、そんじょ

  そごらの片思いとはわげが違う。

  自分の人生、

  ほとんどずっと時子に片思いです。

  それでいいんです。わがってんです。

  そして、片思いなのと同じぐらい、

  親友でもあるんです。

  だがら、心の底から、

  一点の曇りもなぐ、

  俺はあいづの夢を応援してんです。

  あっ、そんでね、わがってもらえっか

  どうが分がんねえけど、俺に惚れら

  れでるってこどは、あいづにとって、

  力になんです。必要なんです。

  だがらね、俺は、

  時子が夢をかなえるまで、

  片思いしてなきゃいげないんです。

  そう決めてんです。  

  そういう、恋なんです。

  自分のこどを考えんのは、

  そのあどでいいんです。

さおり) それって…。

   めちゃくちゃ好きじゃん…。

三男) はい。

さおり) 「はい」って…。

三男) すみません。

さおり) お互い、片思いだね。

三男) はぁ。

(泣きながら立ち去る時子)

 

**********

 

ヤスハル) ♪ハレルヤ 花が散っても

  ハレルヤ 風のせいじゃない

  ハレルヤ 沈む夕陽は

  ハレルヤ 止められない

 

**********

 

さおり) お願いがあるの。

三男) あっ、はい。

さおり) 聞いてくれる? お願い。

三男) はい。

さおり) 晩ごはん、

   2人食べに行きたい。行って

   みたいお店が、銀座にあるの。

   ダメ…?

三男) わがりました。

さおり) 本当に? うれしい! 

   店、閉める? もう、閉めよう!

三男) 早いですよ、まだ! 

  ねっ! 早いです。

さおり) じゃ、歌うね!

三男) いえいえ、いいですよ。

さおり) ♪ハレルヤ~

三男) 本当に歌った…。

 

**********

 

(回想)

三男) 俺は、時子が夢をかなえるまで、

  片思いしてなきゃいげないんです。

  そう決めてんです。

  そういう、恋なんです。

 

**********

 

早苗) はい、あんころ餅。

みね子) うわ~おいしそう!

愛子) 早苗ちゃん、お餅好きだもんね。

早苗) はい。一関の人間の体は

  餅で出来てるんですよ。

みね子) そうなんですか?

早苗) そうよ。餅をどうやって食べる

  のが好きかの好みの違いで離婚

  した夫婦を知っている。それくらい

  大事なんだ、餅は。一関の人間に

  とって。

富) でも、大事よ。

 食べ物の好みは、大事。

みね子) そうなんですか?

富) そうよ。

 だって人間最後の楽しみは、

 食べるってことしか、

 残ってないんだから。

 それしか残らないのよ。

みね子) はぁ。

愛子) 私は、好きな人の作る料理

  おいしいから、大丈夫だな。

  うん。プロだもの。

 

(回想)

省吾) いい表情だ。

 

みね子) でも、愛子さんが作るものが、

   シェフが好きかどうかはまだわがん

   ないですよね。

愛子) えっ? やだ、大変!

  それって何て言うか、大変じゃない。

みね子) あら? どうしたの? 時子。

時子) 皆さん…私…。これに応募します!

みね子) ツイッギー!

   「そっくりコンテスト」?

   えっ? 時子、これに応募すんの?

時子) うん…する。

みね子) へえ~!

**********

やっぱり、誰よりもミニスカートがよく似合

う時子。ツイッギーコンテスト、いけると思

う! でも、棒脚が基準だと負けるかも…。

なんてことはどうでもいいよね。今日は米

子に笑い、三男に泣かされた回だった…。

片思いです。まぁ、そんじょ
そごらの片思いとはわげが違う。
自分の人生、
ほとんどずっと時子に片思いです。
それでいいんです。わがってんです。
そして、片思いなのと同じぐらい、
親友でもあるんです。
だがら、心の底から、

一点の曇りもなぐ、
俺はあいづの夢を応援してんです。
あっ、そんでね、わがってもらえっか
どうが分がんねえけど、俺に惚れら
れでるってこどは、あいづにとって、
力になんです。必要なんです。
だがらね、俺は、
時子が夢をかなえるまで、
片思いしてなきゃいげないんです。
そう決めてんです。  
そういう、恋なんです。
自分のこどを考えんのは、
そのあどでいいんです。

 

そんじょそごらの片思いとはわげが違う…

よねえ、確かに。長いよ。そして、重いよ!

愛が重過ぎるよ、「オモえもん」になってる

よ、三男~! 分かるけど、分かるけど~。

 

でもまぁ、本人にそれを言ったらオモえもん

だけど、たまたま時子が立ち聞き(朝ドラ名

物とはいえ)して知ってしまっただけだし。

とりあえず、セーフ!…かな? 心のうちに

秘めているだけなら、すんばらしいよ三男。

 

ワガママ過ぎて言えないけれど、恋愛対象

にはならない、でも、人間的に信頼できる、

いいやつ、男友達が、自分のことを好きで、

困った時に助けてくれる存在でいてくれた

らどんなに心強いことか。朝ドラヒロインに

はよくあるけど…ごちそうさんの源ちゃん、

花子とアンの朝市のような存在が理想的。

理想的ではあるけど…いい人だからこそ、

幸せになってほしいと視聴者だって願う。

三男にも、時子をずっと好きではいてほし

いものの、幸せにもなってほしいのよね。

 

だから…時子に三男の想いを聞かせたわ

けだね、岡田さん。友達だもの、親友だも

の。時子だって、三男には幸せになってほ

しいと思わないわけがない! 米子に言わ

れなくても、女優になって三男を解放して

あげようと思う。解放されることが三男に

とっての幸せかどうかはまた別のお話…。

 

頑張れ三男。頑張れ時子。頑張れ米子!

みんなそれぞれ、幸せになれますように。



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