「ひよっこ」 第114回
第19週 「ただいま。おかえり。」
楽しいです。体が動きます。
ロックな感じです!
雨の中の田植えが無事終わり、
翌日の朝になりました。
みね子) 失礼致します。
実) お~。
みね子) はい、どうぞ。
進) すげぇな。卵焼ぎいっぱいだ。
ちよ子) 今朝は5づも産んでたがらね~。
ねっ、お父ちゃん。
実) なっ!
みね子) いいこどあんね、きっと。
茂) んだな。
(美代子を見るみね子)
美代子) いだだきます。
一同) いだだきます。
実) じゃ…。
ちよ子) じゃ、私も。
実) うん!
ちよ子) う~ん!
実) 父ちゃん。
茂) ん?
実) 後で、
畑のこど教えてもらってもいいがな?
茂) おう。
みね子) 私、東京戻んね。
ちよ子) えっ? もう?
進) 帰っちまうの? 姉ちゃん。
みね子) ほら、仕事急に休んで迷惑
かげてっし。それに、私がいない
と大変なのよ、お店は。
お父ちゃんいんだがらいんでしょ。
寂しくないでしょ、あんたら。
ちよ子) それとこれとは別だっぺ。
進) そうだよ。
みね子) いがった~。「そうだね」って
言われだらどうしようかど思った。
茂) ハハハハ!
ちよ子) 言うわけねえでしょ。
進) んだ。
**********
みね子) お母ちゃん。
美代子) ん?
みね子) あれでしょ? 私が帰っちま
うから、心細くなったんでしょ?
そうでしょ?
美代子) うん…。
みね子) やっぱしね。
大丈夫だよ、お母ちゃん。お父ちゃん
は、これがらまたお母ちゃんのこど
どんどん好きになっていくんだよ。
私はそう思ってる。
頑張っぺ! お母ちゃん!
美代子) はい!
みね子) うん。いやいや、
私も大人になったもんだねえ。
親を励ましちゃった。
美代子) 何生意気言ってえ!
**********
美代子) みね子。
みね子) ん?
美代子) ほんとに、ありがとね。
みね子) フフフ!
美代子) これ、皆さんで食べて。
ちょっと重いよ。
みね子) ありがとう。
美代子) 気ぃ付けてね。
みね子) じゃ行ってくんね。
(美代子を抱き締めるみね子)
(涙をこらえ、笑顔で見送る美代子)
(畑で作業をしている実と茂)
みね子) じゃあね、お父ちゃん。
大丈夫?
実) うん。ありがとう。
あ…。みね子。
みね子) ん?
実) こんな感じか?
(みね子の頬を両手で挟み、
ぐにゃぐにゃっとする実)
実) う~! ヘヘヘ!
みね子) やめてよ、もう!
じゃあね。
(目で追う実)
実) 気ぃ付けて。
(にっこり笑って小さく手を振るみね子)
みね子) じいちゃん! 行ってくんね!
茂) おう。ありがどな、みね子。
みね子) ヘヘヘ!
(笑って見送る茂)
お父さん…。お父ちゃん。
何だか不思議な気持ちです。
もちろん、うちは大好きで、
ずっとこのままいたいぁと思うけど。
私の心の中に、早く東京に戻りたい。
戻って、自分の場所で働きたい
という気持ちも、強くあって…。
**********
みね子が奥茨城にいる間も、
すずふり亭は大忙し。
商売繁盛はありがたいんですが…。
省吾) はぁ、疲れたなぁ…。
元治) はい…。人手のない時に
限って忙しくなりますよねぇ。
鈴子) 商売っていうのは
そういうもんなのよ。
元治) 何でですか?
省吾) 楽はさせてもらえない
ってことだな。
鈴子) そうね。
省吾) さてと…。
そろそろ準備に入るか! う~ん!
秀俊) はい!
元治) はい!
鈴子) 頑張りますかね。痛…。
元治) 鈴子さん、大丈夫ですか?
省吾) 大丈夫? 腰?
鈴子) 大丈夫大丈夫…。
仕事になればね、シャンとするの、
私の体…。
省吾) うん…。
鈴子) よし、頑張ろう! ねっ!
元治) あ~みね子ぉ~
早く帰ってきてくれぇ~!
(ドアベル)
みね子) あれ? 今呼びました?
ただいま戻りました!
お休み、ありがとうございました。
えっ?
省吾) みね子!
元治) みね子ぉ。
秀俊) みね子!
鈴子) みね子…。
みね子) どうしました?
元治) みね子ぉ…。
みね子) えっ?
元治) ありがとな! うう~!
みね子) えっ?
秀俊) ありがとう。
鈴子) あんたがいなくて大変だったのよ。
みね子) え…?
省吾) よ~し。
みね子が戻ってきてくれた!
これで大丈夫だ! 頑張ろう!
秀俊) はい!
元治) はい!
(みね子の頭をポンとする省吾)
鈴子) 頑張ろう!
みね子。ありがとう。
みね子) 頑張りましょう!
鈴子) はい。
**********
何だか、忙しいのが嬉しいんです。
いろんなこどが、頭から抜けで、
うまく言えないけど、
何か、踊ってるみてえで…。
楽しいです。体が動きます。
宗男さんが言ってた、ロックな感じです。
みね子) あぁ~~!
**********
みね子) そういえば、
高子さんに会ってきたんです。
省吾) おう、どうだった?
高ちゃん元気だった?
みね子) はい!
(回想)
みね子) 高子さん!
高子) みね子ぉ~!
(回想)
高子) 赤坂のみんな、元気?
みね子) フフフ…変わりないです。
元気です。
高子) みんなによろしく伝えてね。
規則正しい生活をして、高子さんは、
すっかりスマートになってましたって
みんなに伝えてね。
みね子) えっ?
ちょっとうそつくんですか?
高子) こら。
みね子) 田舎の規則正しい生活で、
スマートになってました。
省吾) へぇ…。
みね子) …とみんなに言うようにって
言われました。
元治) 何だよそれ!
(笑い声)
鈴子) あっ!
みね子) どうしました?
鈴子) 腰痛いの、治っちゃった。
(笑い声)
**********
元治) いや~助かったよ。
みね子) フフフ!
元治) じゃあな!
秀俊) ご苦労さま。
みね子) ご苦労さまでした。
(振り返り、笑って去ってゆく秀俊)
**********
(あかね荘に向かうみね子)
みね子) 疲れだなあ…。
**********
あくる日。
みね子、疲れてない?
やっと一息つけますね。
時子) 赤坂も日曜日は静かだね。
みね子) んだね。
時子) ひょっとしてさ。
みね子) ん?
時子) みね子、もう東京に帰ってこない
んじゃないかなって思ったよ。
みね子) えっ?
時子) だってさ…。
みね子) んなわけねえよ。今は、
この部屋が私のうちだもん。
時子) そっか。
みね子) うん。
時子) お帰り。
みね子) ただいま。
時子) フフフ。
みね子) フフフ。
**********
(ベンチに座っている世津子)
おや? 川本世津子さん。
あれからどうしてたんでしょう?
**********
いきなり記憶のない土地で、記憶のない人
達に囲まれる中、何とかそこで生きていこう
と頑張る実さんの健気さに涙。えらいなぁ。
でも、とりあえずは自分を知っているという
人達の人間性を信じるしかないし。谷田部
家の人達は信じるに値する人たちだと思う
ことができたから覚悟できたのだろうけど。
もちろん、うちは大好きで、
ずっとこのままいたいぁと思うけど。
私の心の中に、早く東京に戻りたい。
戻って、自分の場所で働きたい
という気持ちも、強くあって…。
うんうん、わかるわかる。自分の仕事があ
って、自分の部屋ができると、そこが今の、
自分が帰る場所になる。実家は、懐かしい
場所ではあるけれど、帰ればホッとする場
所ではあるけれど、自分の場所ではなくな
るんだよね~。大人になったね、みね子!
みね子の帰りを首を長くして待っていてく
れたすずふり亭のみんな。うれしいよねぇ。
必要とされてるって…。自分の存在を待っ
ていてくれる人がいるって…うれしいよね。
何だか、忙しいのが嬉しいんです。
いろんなこどが、頭から抜けで、
うまく言えないけど、
何か、踊ってるみてえで…。
楽しいです。体が動きます。
宗男さんが言ってた、ロックな感じです。
フフフ。とうとうみね子にも、ロックな感じ
が伝わりましたよ、宗男さん! イェ~イ。
奥茨城村の若奥さんになった高ちゃんは、
思った通り、村の空気に馴染んでいて…
すっかりスマート…というより、更にたくま
しくなっていたような…。さすが高ちゃんw
ただいま。おかえり。奥茨城で、東京で…。
それぞれに、ただいまと、おかえりがある。
ただいまって言える。おかえりって言える。
そんな場所や人がいるって幸せなのかも。
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