ドラマ10「お母さん、娘をやめていいですか?」第6回~毒りんご | 日々のダダ漏れ

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ドラマ10
「お母さん、娘をやめていいですか?」




第6回 「毒りんご

ようやく家を出た美月(波瑠)は松島(柳楽優弥)
の部屋に引っ越しをした。しかし、顕子(斉藤由
貴)は松島の部屋の住所をつきとめ突然、部屋
にやってくる。そして、いつのまにか顕子は合い
鍵を作り、勝手に部屋に入るようになる。きれい
に掃除をして美月の洋服を着るなどして、顕子
はまるで自分が恋人の部屋にいるような気分に
浸る。それを知った美月は混乱するが、一方で
学校の文化祭の準備が進んでいた。


**********

美月) 私、苦しいの!
   ママのそばにいるのが、苦しいの!
顕子) みっちゃん! みっちゃ~ん!
   みっちゃん! ママは、ずっとみっちゃん
   の事、愛してるから! みっちゃん!
   みっちゃ~ん!


ママ、お願い…。
私の事、呼ばないで…。


**********

美月) 本当にこれでよかったのかな…。
松島) うちに帰りたい?
美月) 帰りたくない。
   でもママは絶対諦めないと思う。
松島) 君はどうなの?
   君の気持ちがいちばん大事だろ。
美月) 私は…。もう戻りたくない。本当に。
松島) そっか…。そんなに僕といたいんだね。
美月) えっ?
松島) それなら僕が守ってやるしかないなぁ。
   コンコン。そっち…行っていい?
美月) えっ?
松島) な~んてね。また今度ノックしま~す。
美月) ありがとう。


**********

美月) あの…母の事、よろしくお願いします。
文恵) ダメダメ。
   せっかく決意して家を出たんでしょ。
   だったらもう、ママの事は気にしないの。
   それと…毒りんごには気を付けて。
美月) 毒りんご?
文恵) 白雪姫、知ってるでしょ?
   あの継母ってね、本当は、実の母だった
   らしいの。白雪姫は、王子様が迎えに来
   るまで眠ってるけど、美月ちゃんは眠っ
   てちゃダメよ。あなたのうちのお妃様は、
   優しそうに見えて…手ごわいわよ。
美月) はい…。


**********

文恵) やだ…もう、松島さんの部屋に?
顕子) 行ったわよ。でもね、美月には会って
   ないの。ただ、お料理を届けに行っただ
   けだから。
文恵) いくら何でもいきすぎよ。
   どうかしてる。
顕子) 娘のいない人には分からないわ。
文恵) ええ、分からないわね! ずっと自分
   の手元に置いて、一生話し相手にして、
   介護もさせようって訳?
顕子) 勝手に決めつけないで。
文恵) じゃ、何、美月ちゃんに嫉妬でもし
   てる訳? 若くて美しくて、好きな男 
   に走る娘が羨ましい訳?
顕子) 違う!
文恵) それじゃ本当に白雪姫のお妃じゃない!
顕子) 私は…美月の事がかわいいだけよ。
   それのどこが悪いの?


**********

ママの買ってくれたものは、
全部、捨てる。
ママを思い出すものも…。


**********

顕子) 私、こういう事がしてみたかったのか
   もしれないわねぇ。こういう部屋で、好
   きな男の人と暮らしてみたかったなぁ。
   私ね、そういう思い切った事した事が
   ないの。恋人との、甘い思い出とか、そ
   ういうのないのよ。一緒に手をつないで
   歩いてきて、帰って、一緒に、簡単なご
   はん作って食べて、お酒飲みながら、
   映画を見て…。くだらない事を、夜中ま
   で、ず~っとおしゃべりして…。一度で
   いいからしてみたかったなぁ…。
   ごめんなさい。
美月) ただいま~。急に降ってきたよね。
顕子) あっ、お帰りなさい、みっちゃん。
   ほら、濡れてるわよ。どうぞ。
美月) もうやめて…。もう帰って。
顕子) 風邪ひくわよ。ほら。
美月) 二度と来ないで!
顕子) やだ…怒らせちゃった。あの…
   ロールキャベツ、温めて、食べてね。
   あとはもう、お二人で…。

(部屋を出ていく顕子)
松島) 傘渡してくるね。

**********

顕子) 私が悪いのよね。
松島) いえ…。
   ただ、もう来ない方がいいです。
   美月さんのためにも。すいません。
顕子) 母親って一体何なのかしらね。
   寂しい…。すごく淋しい…。(泣)


**********

浩司) 第二の人生、胸を張って、お前と
   生きていきたいと思っている。
顕子) 勝手な事言わないでよ。何? じゃ、
   仕事がダメだから、今度は家族?
   第二の人生って何?
   そんなもの私にはないわ!
   私の…私の人生はね、一回きりなの!


**********

娘の彼氏の部屋に入り込む。これはもうホラーだ。
怖い事をしている自覚がないのがもの凄~く怖い。
本当に、娘を使って自分の人生を生き直している
ようで、本当に怖い。自分がなりたかった姿、して
みたかった恋を、娘を通して疑似体験しようとする
母親。松島の部屋で楽しそうに巣づくりをする顕子
が本当に怖い。中の人の演技があまりに上手すぎ。

娘を愛しているから…
愛する娘のためだから…
娘がかわいくてたまらないだけなのに…

愛という名の支配、子の親への愛情を搾取する親。
過度な愛情、執着は、精神的な距離感を狂わせる。
美月に…いや、顕子の心に救いはあるのだろうか。
ホラーのままで終わりませんように…と祈るばかり。


●「お母さん、娘をやめていいですか?」HP

「お母さん、娘をやめていいですか?」関連ブログ↓
第2回~三角関係
第3回~暴走
第4回~甘い罠
第5回~裏切り
第6回~毒りんご
第7回~出口なし
第8回~人形の家

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