「べっぴんさん」第111回~残りの人生、わてと一緒に冒険の旅に出ませんか? | 日々のダダ漏れ

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日々想ったこと、感じたこと。日々、見たもの、聞いたもの、食べたものetc 日々のいろんな気持ちや体験を、ありあまる好奇心の赴くままに、自由に、ゆる~く、感じたままに、好き勝手に書いていこうかと思っています♪

「べっぴんさん」 第111回
第20週 「旅立ちの時」
残りの人生、わてと一緒に冒険の旅に出ませんか?


忠一郎) 残りの人生、わてと一緒に
    冒険の旅に出ませんか?
喜代) えっ? 冒険の旅?
忠一郎) 旦那様は生前、
    こうおっしゃって下さった。

(回想)
五十八) 楽しい…人生やったなぁ…。
忠一郎) 旦那様、そないな事を…。
五十八) いや、言わせてくれ。わしは、性分か、
    ついついカ~ッとなって、やり過ぎてし
    まう。けど、忠さんがそばにいてくれた
    おかげで、冷静に、なれた。ありがとう。
    そやけど、後悔しとる。わしのわがまま
    のせいで、ずっと、そばにいてもろうた。
    ほんまは、忠さんには、別の人生が、
    あったんやないかって。


忠一郎) 旦那様のおそばにおって、幸せやった。
    何の後悔もない。そやけど、その旦那様
    が亡くなってしもうて。何や考えるよう
    になってしもてなぁ。残りの少ない人生、
    どう生きようかって…。
    悩んでた時にな、これ…これ見て。
    見て見て。ここ、ここ。

(堀江謙一の事が載っている新聞記事)
忠一郎) 若者が、たった一人でアメリカに、
    渡ったニュースを知ったんや。
喜代) へぇ~。
忠一郎) 大冒険やろ?
喜代) 大冒険ですねぇ。
忠一郎) 何か勇気が湧いてきたというか…。
    旦那様から、今日まで頂戴してた、給金
    の蓄えがある。「よ~し」って、そう決
    めたら…。喜代さん。あんたの事が浮か
    んだんよ。喜代さんは、自分のこれから
    の事を、ど…どういうふうに考えてる?
喜代) 私は、はな奥様…若くして、お亡くなり
    になったはなさんの思いが、ゆりお嬢様、
    すみれお嬢様、さくらお嬢様につながっ
    ていくようにって、ここまでやってきま
    した。お嬢様たち、見事に、それぞれの
    美しい花を咲かせておられます。
    うれしいけれど…さみしい。奥様…
    はなさんとお話がしたい。フフッ…。
    フフフ…そんな事、毎日思うんです。
忠一郎) 何ちゅうかなぁ。お役目を…。
喜代) 終えたんでしょうねぇ。
忠一郎) お互い、残り少ない身、
    共に楽しゅう、過ごせませんか?
喜代) 考えさせて下さい。
忠一郎) もちろんや。フフフッ! ほな!
喜代) 今から、近江に? 明日にしたら?
忠一郎) そう? ほな。
    さくらお嬢様は、お元気ですか?
喜代) 東京の、
   美術の大学を目指しておられます。
忠一郎) ほう~。


**********

(さくらに「内緒」の仕草をするすみれ)
すみれ) ただいま。
さくら) ただいま。


**********

忠一郎) 喜代さんの煮物は、味がよう
    しゅんでておいしいなぁ。
さくら) 私、作り方教わりたいな。
喜代) えっ? はい。喜んで。


**********

紀夫) えっ? え…。いや…え…。
   喜代さんがいなくなるなんて、
   考えた事もなかったな…。
すみれ) 忠さんと喜代さんが、
    進みたい道を、選んでほしい。
紀夫) そやな。
すみれ) さくらもきっと、
    おんなじ思いやと思う。
紀夫) うん…。


**********

しかし…

喜代さんからは、何もないまま、
ひと月がたちました。


**********

二郎) ほんで、冒険熱は冷めたんか?
龍一) いや…寝かせれば寝かせるほど、
   こう熱うなって、自分の気持ちが
   本物やって気付かされる。
   今日は決戦の日なんや。


**********

勝二) この請求書いうんは…?
足立) あっ、それ下に入っちょります。
昭一) あ~。ここんとこの、
   売り上げなんやけど…。
龍一) お忙しい中、恐れ入ります。
足立) ん? 何じゃ、龍ちゃん。
   えらい丁寧じゃのう。
昭一) ほんまやなぁ。
龍一) 俺、やっぱり…やっぱり、
   冒険の旅に出たい思います。
良子) またそんな事…!
勝二) お前は…!
龍一) 俺は本気なんや! 話を聞いてほしい…。
忠一郎) お忙しい中恐れ…あれ?
    えらいすんません。お取り込み中。
    ほなまた…。
勝二) 大した事やないんです。
龍一) 俺にとっては大した話や!
良子) やめて!
勝二) 何やお前!
龍一) 聞いてくれ! 今度の冒険の話は、
   流行りやから言うてるんやない。
   ほんまに、本気でいろんな世界を見て、
   自分が何をやりたいんか、知りたいんや!
   俺はお母ちゃんを見て育った。お父ちゃん
   にもいろいろ言われたやろうけど、お母ち
   ゃんは自分のやりたい事を、やるべき事を
   やる人生を見つけた。俺はそんなお母ちゃ
   んをかっこいいって思ってる。俺は、型紙
   切ってる時のお母ちゃんが一番好きや。
   俺もそんなふうに生きたいんや。何の目標
   も持たれへん大学生活なんて、俺にとって
   は、何の意味もないんや。

(拍手する忠一郎)
すみれ) 忠さん…。
忠一郎) ええやないですか。人生は1回きりや。
    長~いようで、あっという間や。
紀夫) 忠さん。
忠一郎) すんません。私も、喜代さんと
    一緒に、旅に出ようと思います。
    龍一君みたいに、やりたい事を見つけ
    る旅やあらしません。自分を見つめ、
    自分を、見つける旅です。
すみれ) お二人が決めた事なら、
    どんな事でも受け入れます。
喜代) すみれ奥様…。
すみれ) すみません。お二人のお話、
    立ち聞きしてしまったんです。
良子) 大人の…私たちの中の常識を押し
   付けたら、いけないのかもね。
勝二) 自分で責任、取れよ。
龍一) はい。もう少しここで働いてから、
   資金をためて、旅に出よう思います。
忠一郎) はい! それ、私が出しまひょ。
龍一) えっ?
忠一郎) 出世したら、返してもらいますよ。
龍一) はい、ありがとうございます!
良子) そんな…。出世する…出世するかな
   んて分からないし、いつになるかも…。
龍一) そん時は、俺が忠さんの墓たてるわ。
勝二) 龍一!

(龍一の頭を叩く勝二)
龍一) 痛い!
忠一郎) はあ…。それ…それええなぁ!
    よろしく、お願い致します。
龍一) はい!


**********

喜代) 今後の事ですが、さくらお嬢様が、
   高校をご卒業になるまで、しっかり
   お務めを、果たさせて頂きます。
すみれ) はい。

(ボールを踏んで転びそうになる忠一郎)
一同) あっ!
(忠一郎を支える喜代)
喜代) もう~!
(忠一郎の背中を叩く喜代)
忠一郎) 今後ともよろしくお願いします。
喜代) もう、しっかり歩いて下さい!
紀夫) 気をつけて。
すみれ) 気ぃ付けてね。
君枝) いいなぁ、忠さんと喜代さん。
すみれ) 喜代さんは忠さんの初恋の人
    やったんですって。
昭一・君枝) へぇ~そうなんや!


(回想)
足立) わしは、
   明美さんのこつが好きなんじゃ。
   あったけえ家庭を作りたいんじゃ!


**********

中西) 前から一つ、
   部長に聞きたかった事があるんです。
足立) 何じゃ?
中西) 何で結婚しないんですか?
足立) 結婚?
中西) はい。
足立) そりゃあ…。
明美) ああ、タケちゃんに中西君。
二郎) いらっしゃいませ。
栄輔) やあ。同じので。
明美) まだ頼んでないんやけど。
栄輔) バーボンやろ?


二人の雰囲気に、
胸騒ぎのタケちゃんなのです。


**********

「べっぴんさん」を楽しくご覧になっている皆様
は、この先は、華麗にスルーでお願いします。


さすが、ベテラン俳優さんの芝居は安心して見て
いられるというか…久しぶりに、ウルウルしてしま
った。昨日のスタジオパークからこんにちはに出
演していた喜代さんの中の人の役に対する真摯
な思いが、今日の喜代さんに重なって、ウルウル。
よろける忠さんを支えて叱る喜代さんもよかった。
二人のシーンだけは、ホッとして、心が癒された。

喜代という役は、とにかく優しい人でいてほしいと
いう注文だったらしい。なるほど、確かに、喜代さ
んは坂東家の良心、優しさの象徴だった。「すみ
れお嬢様」とずっと呼ぶ事に違和感を覚えていた
けれど、脚本に書いてあるし、五月という他人の
登場でようやく「すみれ奥様」と呼ぶ事を提案で
きたという。脚本家は本当に何も考えてなかった
というか、分かってなかったんだなあとげんなり。

時代背景も、人物背景も、それぞれの立場も、何
も分かっていない人が描いたドラマなのよねぇ…。
栄輔がアメリカに行ったという話も、龍一が世界
を旅したいという話も、当時の状況では簡単では
なかったということも知らないみたいだし(溜息)。

忠さんと喜代さんが決めた事ならどんな事でも受
け入れるって言えば聞こえはいいけど、それとは
別に、普通は、自分達が彼らに対する情というか、
感謝はあっていいし、彼らの老後を心配するそぶ
りぐらい、見せてもいいんじゃないの~!? あれ
だけお世話になってきた人たちに対して、あまり
にあっさりし過ぎなんじゃ? まるで二人の老後を
考えずに済んでホッとしているみたいじゃないか。

しかも、すみれたちの思惑に追い打ちをかけるよ
うに、龍一の冒険にお金を出すと言った忠さんの
お墓を龍一がたてると言いだすというキテレツな
展開。またもや関係性の薄い人間が面倒を見る
というべっぴんさんの謎の法則が! いやいや…
そこは違うでしょ。そこは坂東家が責任をもって、
喜代さんと忠さんの面倒をみますよって言うとこ
ろでしょ。龍一の旅費は忠さん、忠さんのお墓は
龍一っておかしいでしょ!?お互い様って話でも
ないし。ヒロインの見せ場を奪ってどうすんだ~!

喜代さんと忠さんの初恋話から無理やりタケちゃ
んの恋心に結び付けるというやり口にも呆れるし。
何だか、嫌な予感しかしないんだけど…。どんど
んしょぼくれていく二郎も見る度気の毒になるし。
ヒロインの存在感もどんどん薄れていくばかり…。
脚本に書き込まれた人物がどんどん不幸になり、
呪われる…。べっぴんさんは、まるでデスノート!
書き込まれる新キャストが気の毒になってくるよ。
ドラゴンボールみたいな脚本ならよかったのにね。


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