「嫌われる勇気」第6話~信じるという言葉を信用と信頼とに区別する | 日々のダダ漏れ

日々のダダ漏れ

日々想ったこと、感じたこと。日々、見たもの、聞いたもの、食べたものetc 日々のいろんな気持ちや体験を、ありあまる好奇心の赴くままに、自由に、ゆる~く、感じたままに、好き勝手に書いていこうかと思っています♪

「嫌われる勇気」



第6話

信じるという言葉を信用と信頼とに区別する


大文字) アドラー心理学では、
    信じるという言葉を、
    信用と信頼とに区別して考えます。
青山) 信用と信頼ですか。
大文字) 例えば、銀行でお金を借りようと
    すると、担保が必要になりますよね。
    担保と引き換えに、お金を貸す。
    つまり条件付きです。これは、信頼
    ではなくて、信用なんです。
青山) そりゃ、銀行はビジネスで
   お金を貸すわけですからね。
大文字) これに対して信頼は、他者を信じ
    るに当たって一切の条件を付けない
    ということなのです。
青山) 他人を無条件で
   信じるって事ですか?
大文字) そのとおりです。仮にだまされ
    ようと、信じるんですよ。
青山) そんなの、ただのお人よしですよ。
   だまされて、利用されて、
   おしまいですよ。


**********

大文字) 先日は、信用と信頼について
    話しましたね。
青山) はい。
大文字) 対人関係の基礎は、
    信頼によって、成立しています。

青山) 信頼は、他人を無条件に信じること
   だっておっしゃいましたよね?
   
大文字) ええ。
青山) それって、綺麗事じゃないっですか?
   どんなに信じても、裏切られることは
   ある。だまそうとするやつだっている。
   この問題、どうお考えですか?

大文字) では、信頼の対義語である、懐疑
    を基礎に置いたとして、どんな関係が
    生まれると思いますか?
青山) まあ、疑われたら、
   いい気分はしませんよね。

大文字) そうでしょう? 無条件の信頼を
    置くからこそ、深い関係を築ける
    んです。

青山) それは理解できるんですけど。やっ
   ぱり裏切られることはありますよね?

大文字) アドラー心理学の考えはシンプル
    です。裏切るか裏切らないかを決め
    るのはあなたではなく、それは他者
    の課題なんです。

青山) でも、裏切られたら傷つくし、
    悲しいじゃないですか。

大文字) 悲しい時は、思い切り悲しめばいい。
    あなたはただ、「私がどうするか」、
    だけを考えていけばいいんです。
青山) そこまでして、他人を無条件に
   信頼しないといけませんか?

大文字) いいえ。無条件の信頼というのは、
    対人関係をよくするための手段にすぎ
    ません。もしもあなたが、その人との関
    係をよくしたいと思わないのであれば、
    はさみで断ち切ってしまって構わない
    んですよ。アドラーは言います。全ての
    悩みは対人関係の悩みであると。一方
    でまた、全ての喜びも、対人関係から
    生まれるんです。裏切られることがあ
    ろうとなかろうと、深い関係に踏み込む
    勇気を持ちえてこそ、人生の喜びも、
    増えていくんですよ。
青山) 勇気…。
大文字) あなたは、庵堂君とどんな
    関係を築きたいんですか?
青山) それは…。

**********

青山) 僕なりに、信頼について
   考えてみたんですけど。
大文字) ええ。
青山) 条件なしに相手を信じるってことは、
   その人を信じる、自分を信じるってこと
   ですよね。
大文字) というと?
青山) 自分の判断に自信がなければ、やっ
   ぱり担保のようなものが欲しくなります。
   だから、自分を信じてこその、他者への
   信頼なのかなって。
大文字) なるほど。いい解釈だと思いますよ。
青山) まあ、言うはやすし、
   行うは難しですけど。
大文字) 気付きは実践の第一歩です。
青山) ところで、庵堂さんのお父さんのこと、
   ご存じですか?
大文字) ええ。存じ上げてますよ。
   神奈川県警の警察官で、今のあなたの
   ように、よく相談にいらっしゃってました。
青山) そうだったんですか。


**********

青山) 庵堂さんは、誰のことも無条件に
   信じられるんですか?
蘭子) いいえ。信じられない人もいます。


**********

もう何十年も前のことで、何かの本で読んだのか、
出所はもう忘れてしまったけれど、条件付きで信
じるのが「信用」、無条件で信じるのが「信頼」と
いう事に、なるほどと妙に納得したのを覚えてる。

対人関係の基礎は、
信頼によって、成立しています。

無条件の信頼を置くからこそ、
深い関係を築けるんです。

アドラー心理学の考えはシンプルです。
裏切るか裏切らないかを決めるのは
あなたではなく、それは他者の課題なんです。
悲しい時は、思い切り悲しめばいい。
あなたはただ、「私がどうするか」、
だけを考えていけばいいんです。

アドラーは言います。
全ての悩みは対人関係の悩みであると。
一方でまた、全ての喜びも、
対人関係から生まれるんです。
裏切られることがあろうとなかろうと、
深い関係に踏み込む勇気を持ちえてこそ、
人生の喜びも、増えていくんですよ。


無条件で信じるというか、無条件に好きな相手
のことなら、無条件で信じてしまうというか…。
たとえ、裏切られたと思えるようなことがあった
としても、やっぱり好きだし信じるだろうなって。
青山が言ったように、自分の感覚を信じている
のかもしれない。まあ、この人は大丈夫と思う
感覚が間違っていたとしたら、それは自分が悪
いと思えるのは、そういうことなのかもしれない。

相手が自分の事をどう思うか、裏切るか裏切ら
ないかを決めるのは、相手の課題。なるほど…。
そして、相手の出方で感じる感情を処理するの
は自分の課題。悲しんでもいいし、怒ってもいい。
「自分がどうするか」は自分にしか考えられない
し、変えられるとしたら、自分の事だけなのよね。
信頼してもらえる人間になれていたらいいなぁ…。


「嫌われる勇気」関連ブログ↓
第1話~すべての悩みは対人関係の悩みである
第2話~人は皆、何かしらの目的に沿って生きている
第3話~健全な劣等感とは理想の自分との比較から生まれてくる
第4話~自由とは、他者から嫌われることです
第5話~自分と他者の課題を分離する
第6話~信じるという言葉を信用と信頼とに区別する
第7話~共同体感覚を持つということ
第8話~今ここを真剣に生きること、それだけでいいんです
第10話~人間は常に、過去を改ざんさせながら生きてます

●「嫌われる勇気」HP

ランキングに参加しています。
ポチっとしていただけると、嬉しいです♪


にほんブログ村


嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え/ダイヤモンド社
¥1,620
Amazon.co.jp
幸せになる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教えII/ダイヤモンド社
¥1,620
Amazon.co.jp