「とと姉ちゃん」第125回~安全で使いやすい商品を作ってほしいだけ!の巻 | 日々のダダ漏れ

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「とと姉ちゃん」 第125
第21週 「常子、子どもたちの面倒をみる
安全で使いやすい商品を作ってほしいだけ!の巻


星野) どうかされました?
    お仕事で、何かありましたか?
常子) えっ?
星野) 常子さんは昔から、つらい時ほど、
    周囲に気付かれないように明るく
    振る舞う人ですから。僕でよければ、
    おっしゃって下さい。
常子) トースターの商品試験で、ある会社の
    商品が、粗悪品だと記事を出したんで
    す。もちろん、公正に試験した結果です。
    でも、その記事のせいで、その会社が、
    苦しい状況になっており…。商品試験
    は、たくさんの人の暮らしを守りたくて、
    私が提案した企画です、なのに結局、
    誰かの暮らしを奪う事になってしまった。
    誰かを路頭に迷わせてまで、商品試験
    をする必要があるのかどうか、分から
    なくなってしまって。社長が、弱音を吐く
    訳にはいかず。誰にも言えなくて…。
    すみません。お仕事で疲れてらっしゃる
    のにこんな話…。
星野) いえ。話してくれてうれしいです。
    それに…何だか安心しました。
    すみません。常子さんが辛い時にこんな
    言い方…。常子さんが昔と変わらず、い
    つも誰かのために頑張っているんだなと
    思って。
常子) それが…私の幸せなんだと思います。
    だから結局は自分のためですね。
星野) だから、あんなに素晴らしい雑誌を
    作る事ができるんじゃないですか?
    誰かの暮らしを守る事が、自分の幸せ
    だと感じられる常子さんだからこそ、
    「あなたの暮し」のような雑誌が作れる
    んですよ、きっと。
常子) でも…その雑誌で、一人でも不幸に
    なる人がいるのなら…。
星野) 大樹の足、見ましたか?
    右足に、やけどの痕があるんです。
常子) はい。
星野) 長ズボンをはいていると、隠れて見
    えませんが、ふくらはぎのあたりに。
    そんなに目立つものじゃないけど、
    一生残ると言われました。
    以前、電気釜を買ったんです。
    妻を亡くしてすぐ。高価でしたが、慣れ
    ない家事をどうにかしようと思って、で
    も…その商品には不備があって。
    子供たち二人だけの時に、おなかが
    すいたと青葉が言うので、大樹が自分
    でごはんを炊いたそうなんです。
    なんとか炊き上がり、出来上がりを確
    認しようと、蓋のつまみに触れた時…。
    あのやけどを負いました。確かに、商
    品試験で粗悪品だと書かれた会社の
    人たちは、厳しい状況に置かれるかも
    しれません。でも、それによって良いも
    のを作ってくれるようになるのだとした
    ら、それは…必要な事なんじゃないで
    しょうか。
常子) そうですね。
    星野さん、ありがとうございます。
星野) いえ…。
常子) 15年たっても、やっぱり星野さんに
    励まされてる。フフフ…。私の気持ち
    がかすんでいると、いつもまっすぐに
    光をさしてくれた。星野さんは昔から
    そうでした。
星野) そうですかね…。
常子) はい。


**********

田中) さぞいい気分だろうなあ。
    うちの商品コケにして、あんたらは、
    消費者の味方だもんなあ。
常子) それは違います。商品試験は、消費者
    のためだけのものではありません。
田中) あ?
常子) 商品試験は、生産者の方々に
    向けたものでもあるんです。
田中) うちの会社をあんだけたたいといて、
    笑わせんじゃねえよ。
    どこが俺らのためなんだよ!
常子) 私たちは、特定のメーカーを否定したい
    訳ではありません。全ての生産者の方に、
    安全で使いやすい商品を作ってほしいと
    呼び掛けているだけなんです。2か月か
    けて、いろいろな商品試験をしてきました
    が、何の落ち度もない完璧なトースター
    は一つもありませんでした。これは、生産
    者の方々から見ても、非常に残念な結果
    ではないでしょうか。予算のない小さなメ
    ーカーが、大手と比べられても困るとおっ 
    しゃてましたよね? でも、いくら予算のあ
    る大手の商品でも、たくさんの問題点が
    見つかったんです。これは、まだまだ改
    良の余地があり、努力するメーカーに、
    成功する機会があるという事ではないで
    しょうか。安全で使いやすいトースター。
    どんな基準で、どんな商品が求められて
    いるのか紹介する事で、消費者の思いを
    生産者の方々にもお伝えしています。私
    たちは、今回の結果を踏まえて、安全で
    いいトースターを作って頂きたいだけなん
    です。突然、押しかけて申し訳ありません
    でした。失礼します。
田中) 待ちなよ。何を偉そうにって…。
    言いてえ事はいっぱいあるけどよ…。
    あんたの言う事も、一理あるかもしれね
    えな。うちは、決して、手抜き作業なん
    てしてねえし。自分とこの商品に自信だ
    ってある。だけどよ、売る為には、大手
    より、安くする事が必要だって思ってた。
    そのためには、これだけの予算しかか
    けられねえ。それでいいんだって。どっ
    かで、妥協してたとこが、あったのかも
    しれねえ。ねえんだよな?
常子) えっ?
田中) いや…。本当に、いいトースターはまだ
    どこも作ってねえって、あんた、言ったよ
    な? だったら、うちが作ってやるよ。うち
    は、小さいけどな、技術は一流だっていう、
    自負はある。よし、作ってやるよ。
常子) はい。期待してます。


**********

「とと姉ちゃん」を楽しくご覧になっている皆様
は、この先は、華麗にスルーでお願いします。


何て言うか…逆に、常子は昔から「つらい時
ほど、周囲に気付かれないように明るく振る
舞う人」に見せてるのがバレバレだという事。
だって、みんなそれが分かってしまう訳だし、
気付かれたくてそうしてるのかって逆に思う。
あざといよ、常子。実にあざとい。…としか思
えないほど…積み重なってきた歴史がある。

常子の気持ちがかすんでいると、いつもまっ
すぐに
光をさしてくれた、星野に励まされた、
言われても、2人でお汁粉を食べている姿
しか思い出せないし…。セリフで思い出を美
化されてもね…心がついていかないのよ…。

星野の子供のやけどエピソードも、話の流れ
の為に考えられたような話で萎えてしまうし、
そのあとはまんま「下町ロケット」をやりたか
っただけなんでしょ?って思ってしまったし…。

このドラマがダメダメの諸悪の根源、脚本が
ダメな理由の一つを知ってしまって(プロット
にまつわるネット情報…とだけ書いておきま
す)、脚本家の能力のなさ、誠意のなさ、そし
てそれを許す制作サイドへのガッカリ感がハ
ンパなく…。クランクアップの記事では、最終
回の壮大なネタばれがされてるし、「まれ」も
ひどかったけれど、もう、それとはまた違う次
元、レベルで「とと姉ちゃん」は最低だと思う。

どうやら、脚本を考えている人たち(あえてそ
う書いてみる)は、星野と常子の恋愛に、相
当力を入れているらしい。はぁ…余計な事を。
私はただ、プロの手によるプロのドラマが観
たいだけ。朝ドラを、ド素人の実験場にしない
でほしい。プロの仕事が観たいのよ、ホント!


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