「てるてる家族」(再放送)第96回 | 日々のダダ漏れ

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「てるてる家族」 第96回

冬休みにパン工場を手伝う冬子(石原さとみ)。
春男(岸谷五朗)は和人(錦戸亮)と一緒に働く
冬子の姿を嬉しく思い、さらに短期間でパン作
りの腕が上達したことに感心する。冬子自身も
不思議な居心地の良さを感じていた。春子(紺
野まひる)は以前と変わって猛練習にも耐える
日々を過ごし、稲本(いしのようこ)も春子の国
体での好成績を確信する。照子(浅野ゆう子)
は、春子が岡谷(川岡大次郎)と親しげに話す
のを見てしまう。

**********

冬子) おはようさん!
春男) おはようさ~ん。
和人) おはよう。


私は冬休みの間、
ほとんど製パン工場で過ごしていました。
お父ちゃんは、
それがとてもうれしいようでした。


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弘子) はい! ホットドッグお待たせしました。
松本) はい。うまそやなあ!
弘子) フフフ…!
松本) ハハハ…!
    けど、秋ちゃんは感心やなあ。大学受験
    控えながらお店手伝うてんのやろ?
秋子) うん。ええ気分転換になるし。
松本) すごい! 余裕やな。ハハハ…!
弘子) ほんま秋ちゃんがいてくれると
    助かるわ。はあ~!
松本) うん! うまい! う~ん!
    そや! そういうたら冬ちゃんかて
    パン工場手伝うてんのやて?
弘子) うん。
松本) 春男ちゃんから散髪屋で聞いたけど。
弘子) そう。冬休みの間ずっと大将と
    和ちゃんから、パンの作り方教
    えてもろてるみたい。
松本) 何やそれは、やっぱりあれかいな?
    宝塚引退した時の事考えて?
弘子) そんな気の早い!
松本) どっちみち、
    いずれ和人君と結婚すんのやろ?
弘子) 結婚て、まさかそんな…。
    そんな事はまだ…考えてんのやろか?
秋子) いや、考えてへんよ。冬ちゃんは何にも。
    松本のおっちゃん、冬ちゃんにそんな事
    言うたらサルみたいに騒ぐで。
松本) ハハッ! 怖っ! 目ぇ合わさんとこ。
弘子) そやけどもしそんな事にでもなったら、
    大将喜ぶやろなあ。
松本) うん。
弘子) あっ、いらっしゃいませ!
秋子) ええよ。私が。
弘子) ありがとう。
秋子) いらっしゃいませ。
松本) 弘子ちゃんはどやねんな?
弘子) うん? 何が?
松本) 何がて…結婚とかせえへんの?
弘子) まだ早いし。
松本) フフフ…!
弘子) な…何? 失礼やね!
松本) そろそろ、
    考えた方がよろしんとちゃいますか?
弘子) そんなん忙しいて考える暇あらへんわ。
松本) けどな、ほんまに時々心配になんの
    やで。弘子ちゃんは自分の人生どない
    思てんのやろかて。
弘子) そら、私も考えん事ないけど…。
    けどこの家っておかしいやろ?
松本) うん?
弘子) おかみさんはあんなやし、私がいて
    へんかったら正直この家もう、めちゃ
    くちゃやん?
松本) ほんまやな! 弘子ちゃんでもってる
    ようなとこあるもんな、この家は…。
弘子) 松本さんはどないやの? 奥さん
    亡くしはってもうどれぐらいたつ?
松本) どっちの?
弘子) どっちのって…。
松本) ネコか人間か。
弘子) そりゃ人間に決まってるやん!
松本) そらまあ冗談やけど。そやな…。
    もう4年になるな。
弘子) まだ忘れられへんねやろね。
松本) 一緒んなってあっちゅう間に
    死んでしまいよったさかいな。
    今でも向こうの両親に手紙
    書いたりしてんのやで。
弘子) ええ人やねえ、松本さんは…。
松本) 俺、小さい時分に両親亡くしてる
    さかいな。親戚の家転々として、
    いつの間にやらこの町に流れて
    きて、本屋をしてるっちゅう訳や。
弘子) 何や、工場にいてる和ちゃんと
    おんなじやね。
松本) ほんまやな。
弘子) うん。
松本) あの子と、
    ちょっと似てるかも分からんな。
弘子) うん。
松本) あの子はええとこへ、
    落ち着きそうやけど…。
秋子) 松本のおっちゃん! もし私が、おば
    あちゃんになってもええ人が見つか
    らへんかったら、私がおっちゃんの奥
    さんになってあげるからね。
松本) ありがとう、秋ちゃん! ええなあ!
    けどえらい気の長い滑り止めやな。
    ハハハ…!


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春男) ほんまに冬子、
    短い間にうまなったなあ。
冬子) ほんま?
春男) ああ。
和人) ほんま。さすが大将の娘さんですね。
冬子) 娘さんやて。何や水くさい言い方やな。
和人) ほんまやな。
冬子) フフフ!
浪利) ハロー!
春男) おっ、ハロー!
冬子) おっ! ローリー!
浪利) 冬ちゃん、毎日パン作ってるんやて?
冬子) そや。楽しいで。
    もの作るいうのはほんまに。
浪利) へえ~。
冬子) ローリーも、たまには汗水流して
    働かなあかんよ。
浪利) 冷や汗出ますわ。
    そんなん言われたら…。
冬子) 何でやの?
浪利) 冬ちゃん、パン屋んなんの?
冬子) ならへんよ。私はタカラジェンヌや。
春男) ハハハ…!
冬子) 何がおかしいの?
春男) あ…こりゃ失敬。ほんまやのに、
    笑てしまうのは何でやろ?
浪利) ハハハ…。
和人) それ、何持ってんの?
浪利) えっ? あ…これですか?
    これはギターです!
    だいぶ弾けるようになりましてん。
    冬ちゃんに聴いてもらお思いまして。
春男) ギターか。ええなあ。喜介がいて
    へんようになってから寂しかってん。
    1曲弾いてんか?
浪利) えっ…ここで、ですか?
春男) パン作りに、もう歌は付き物なんや。
浪利) はい! 分かりました! はい!
    ちょっと待ってて下さいね。


**********

(エレキギターを演奏する浪利)
春男) もうええ! もうええ! やめとけ~!
    もう! パン作りに合わへん!
    もうやかまし! もう、何や、
    イースト菌びっくりしてるわ、もう!
浪利) すいません…。
和人) 顔描こか。
冬子) うん。よいしょ…。あれ?
    よいしょ…。よいしょ…。
和人) あかんな、これ。
冬子) ハハハ!


**********

浪利) ♪空に星があるように
    浜辺に砂があるように
    ボクの心にたった一つの
    小さな夢がありました
秋子) ♪風が東に吹くように
    川が流れて行くように
浪利・秋子) ♪時の流れにたった一つの
        小さな夢は消えました

(拍手)
秋子) ええ歌やねえ!
浪利) 秋ちゃ~ん…!

**********

その冬休み、私は、
おばあちゃんが言っていたような、
人生のツボを感じたのかもしれません。
私の、心地よいツボを、
押されたような感じがしていました。


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昭和42年1月

そして、昭和42年。
春子姉ちゃんは、2月の国体に向け、
猛特訓を開始しました。

稲本) 駄目! もう一回!
    ダブルアクセル、
    これが飛べなきゃ勝てないわよ。
春子) はい!

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照子) お待たせしました。
稲本) 春子さん、変わりましたね。
照子) そうですか?
稲本) ええ。私に食ってかかるような
    あの目が、また戻ってきました。
    大丈夫ですよ、これなら。今度の
    国体、きっといい成績出せます。
照子) あの子は今、勝つためにとか、
    そういうんやなくて、自分のため
    に滑ってるんやと思います。
稲本) そんな甘い事言ってて
    どうすんですか?
照子) は…?
稲本) やるからには勝たなきゃ意味がないん
    です。ギリギリまで自分を追い込んで、
    最後はリラックスして勝ちに行く。これが
    フィギュアスケートの世界です。ショーで
    はありませんから。
照子) はあ…。
稲本) 大丈夫です。今の春子さんならどんな
    にハッパをかけても、かけ過ぎるという
    事には、なりませんから。あの子が積み
    重ねてきた、時間と忍耐、それと才能を
    信じてあげて下さい。
照子) はい。
稲本) おとなしくしてるおかあさんなんて
    魅力ありませんよ。
照子) フフフ! 分かりました。
    そしたら私も、精一杯頑張ります。
稲本) 頑張りましょう。
照子) はい。あの子、どこ行ったんやろ?  
    すいません。

(アイスホッケー部員たちの掛け声)
(岡谷と話をしている春子を見つける照子)

**********

照子) 春子、調子よさそうやねえ。
春子) あかん。まだまだや。 
    ダブルアクセル、まだ10回のうち何べん
    も成功せえへんねん。こんなんやったら、
    本番絶対失敗する。
照子) そんな焦らんでも…。
春子) あかんて! あと何日や思てんの?
    このままやったら絶対勝たれへんわ。
照子) あんた…勝ちたいんか?
春子) 当たり前や。何のために今まで
    やってきた思てんの?
照子) ああ…そやね。そしたら…頑張りや。
    絶対勝つんやで。
春子) うん!
照子) スケートに集中しいや。
春子) 分かってる!


**********

(仏壇にてるてるパンを供える照子)
春男) 何してんね?
照子) 春子の国体、私にできる事は、
    願う事だけやね。そやからね、
    できる限りの事をしてんねや。
春男) いや…そない食べたらお腹壊すで。
照子) こうなったら、お母さんにも協力して
    もらいます。お母さんの方が、奇跡を
    起こす力があるんと違うかな?
    何と言うても、仏さんなんやから。
春男) いや、奇跡なんて起こさんかてええね。
    春子が実力出してくれたらええねや。
照子) 何でもええから勝たしてやりたいねん!
    あの子を勝たしてやりたいねん!
春男) 載せ過ぎ、載せ過ぎ。
ヨネ) アホ!
春男) なあ、うん…? うん…? 何や?
    何や? え…? お…おい!
照子) お母さん!

(タンスを開ける照子)
ヨネ) こっちや。
照子) えっ?
ヨネ) ええ加減にしいや、あんた。
    うちはゆっくり休んでますのや。
    そう当てにされても困るがな。
照子) そやけどね、お母さん。今度の国体で
    春子がね、勝たれへんかったら…。
春男) 何言うてんのや?
照子) いや、お母さんにお願いしてんの。
春男) 誰としゃべってんのや?
照子) お母さん、お願いします。
春男) えっ? ちょっと照子、落ち着き!
照子) お母さんと話してんの!
春男) お母ちゃん、もういてへんやんか。
照子) そやけどお母さん、
    今パン食べてはるやないの!
春男) 食べない! 食べない!
照子) 食べてますやんか!
春男) 落ち着きいな!
    ちょっと落ち着いて。その…えっ?


**********

こうして、
春子姉ちゃんは国体に出るために、
遠征先へと、向かったのでした。


照子) どないしたん?
春子) あのな、お母ちゃん…。
照子) うん。
春子) 今度の国体で勝ったら…
    1位になったら…
    会うてほしい人がいてんねん。
照子) あんた…!
    こんな時に何言うてんの!?
春子) ええやろ?


**********

前々から何気にいい感じではあったけど、もし
かして、弘子ちゃんと松本さん…? お似合い
だと思うけどな~。ぜひとも幸せになってほし
い二人なんだけど。これ以上の進展はないの
かな? こんなほのかな関係もいいけどね…。

久々にローリー登場。くったくのない笑顔に癒
される~。冬子に邪険にされ、秋ちゃ~んと泣
きつくローリーが可愛い。春子の彼氏、岡谷も
ちょっと、ローリーっぽいところがあるような…。
朝ドラに出て来る男子のキャラとしては、結構
珍しいタイプだと思うのよね、ローリーって。す
るめのように噛めば噛むほど味がでる! いい
なあ、ローリー。一家に一人、町内に一人ほし
いわ~。あんな男友達がいたら楽しいと思うw

なぜか、照子の前にだけ現れる幽霊ヨネさん。
フフフ。ヨネさんに愛されてるね~照子。アホ!
と叱ってくれるヨネさんに萌え~。ちゃんとてる
てるパン食べてるし。春子が、国体で勝てます
ように~! きっとヨネさんが守ってくれるはず。


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