「とと姉ちゃん」第83回~かわいげのある雑誌?「スタアの装ひ」完売の巻 | 日々のダダ漏れ

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「とと姉ちゃん」 第83
第14週 「常子、出版社を起こす
かわいげのある雑誌?「スタアの装ひ」完売の巻


紙を仕入れた常子たちは、
雑誌「スタアの装ひ」の完成に
向かってまい進していました。


常子) 今晩中に片づけてしまいましょう。
鞠子) もちろん。
美子) お~。
鞠子) だから冷やかさないでよ。
常子) お~。
鞠子) ちょっと!
君子) お~。

**********

綾) 雑誌を?
常子) ええ。出来たら是非、
    綾さんにも読んで頂きたいわ。
綾) もちろん。でもすごいわね。自分で
  出版社を作るって事は、社長であり、
  編集長って事でしょ?
常子) まあ…そういう事になるわね。
綾) 大変ね、そんなにたくさん紙まで持って。
常子) あ…いけない。
    印刷所に届けるところだったんだ。
    ごめんなさい綾さん。またゆっくりね。
綾) 頑張ってね、社長さん。
常子) ありがとう。じゃあね、太一君。
綾) 常子さん、これ、ありがとう。
常子) うん!


**********

五反田) ですから、僕の小説の挿絵を、
     どうしても描いて頂きたいんです。
     お願いします。
花山) ………。
五反田) 分かりました。諦めます。一度言っ
     たら、引かない方で有名ですからね、
     花山さんは。
花山) もう決めたんだ。
    今後出版に関わる一切を断ると。
五反田) そうですか…。すみませんでした。
     急にお呼び立てして。
花山) いいんだ。失業中でどうせ暇だからね。
五反田) あっ、そういえば、小橋常子君って覚
     えてますか? 一度、内務省に、挿絵を
     頂きに行った若い女性です。
花山) ああ…あのはだしの。
五反田) ええ、ええ。あの子、家族を養うため
     には、甲東の給金じゃ足りんと、自分
     で出版社を作るそうです。何でも、女
     の人の役に立つ雑誌が作りたいとい
     うので、妹さんたちも巻き込んで。
花山) どうしてそんな話を私に?
五反田) いえ…他意はありません。


**********

昭和二十一年 七月


雑誌を作ると決意した日から数か月がたち、
ついに、「スタアの装ひ」は完成したのです。


鞠子) これが私たちの雑誌…。
美子) ついに出来たのね。
君子) よく頑張ったわね。
美子・鞠子) やった~!
常子) 喜ぶのは、まだ早いわ。私たちは、
    これを目指してきた訳じゃないです
    からね。ここが、始まりですから。
    これを売って、次も作るの。お金さ
    えあればもっと、自分達のやりたい
    事できるようになるから…。だから、
    頑張って売っていきましょう!
一同) はい。

**********

美子) どうだった?
常子) 一応褒めて頂いたわよ。
    かわいげのある雑誌だって。
君子) あ~専門家が言うなら、安心ね。
鞠子) 書店の方は? 回っていいって?
常子) あ~それが、書店に置くのは少し厳
    しそうなの。売れる確証がないと置か
    ないんだって。実績重視みたい。
美子) じゃあ、どこで売るの?
常子) 場所代は高いけど、
    叔父さんが見つけてくれた所。


**********

この日売り出した「スタアの装ひ」は、
日が暮れる頃には、300冊すべてが
売り切れたのです。


**********

鉄郎) すげえじゃねえか。完売したのか。
美子) そうよ。
鉄郎) おお…おぉ~。痛っ! 何すんだよ!
美子) あっ、ごめんなさい。
    盗られるかと思わず。
君子) フフフフ…。
鞠子) 叔父さん信用ないから。
鉄郎) けっ! そんなはした金要らねえよ。
一同) え~!
鞠子) 叔父さんが
    お金に目もくれないなんて…。
常子) 熱でもあるんですか?
鉄郎) 俺は俺のビジネスで稼ぐから要らね
    えって言ってんだよ。見てみろよ。
    これが、俺の、ビジネスよ。
君子) 木綿のズボン?
鉄郎) ほれ。
常子) 何だか、変わったズボンですね。
鞠子) 随分と分厚い生地だし。
鉄郎) いいか?
    これは、ジーンズっていうんだよ。
一同) ジーンズ?
鉄郎) うん。今進駐軍のPXからの横流し品
    として出回ってるんだ。もともと作業着
    として作られたものらしく、丈夫で、物
    がいい。こいつが必ず日本で大流行
    する日が来る。間違いねえ! これを
    売りさばいて、大儲けしてやる。
鞠子) 私たちも負けてられないわ。雑誌を
    もっと刷って、もっと売りましょうよ。
鉄郎) 俺もそれがいいと思うぞ。
    波が来てる時は攻めの一手だ。
常子) そうね。あっという間に売り切ったし、
    今回が300部だったから、次は500?
鞠子) いや、1000部でしょ。
常子) 1000部も刷って売れる?
鞠子) 私にはそれくらいの自信がある。
鉄郎) ほうほう…。
鞠子) 何? その顔。
君子) 鞠子って、そういう面もあったのね。
    意外と、大胆なところ。
鞠子) そう?
鉄郎) この調子なら、次も売れんだろ。
    金持ちになんのも夢じゃねえぞ。
美子) お金持ちか…。
(お金持ちになった妄想)
鞠子) いいわねえ…。
美子) 昔よりも想像力が
    豊かになった気がする。
常子) 私あんまりいいの浮かばなかった…。
君子) フフフ…ウフフフフ!
常子) かか。
君子) えっ? あ…何でもないわ。
    さあ、1000部、頑張って、
    売り切りましょう!
一同) はい!


**********

2週間後、常子たちは増刷した
「スタアの装ひ」1000部を担ぎ、
闇市に繰り出しました。


常子) こんにちは。
男性) お~あんたら。待ってたよ。
君子) またお世話になります。
男性) あ~いいからいいから。あの…売り  
    場空けといたから、すぐ置いてくれ。
君子) ありがとうございます。
常子) ありがとうございます。あ~すみません。
    あの…前回同様300部置かせて下さい。
    残りはほかの書店を回ろうと思って。
男性) うちにももっと置いてくれよ。
    すぐ売れちまうんだから。
君子) すみません。新宿や渋谷の闇市にも
    置こうって話し合ったんです。
男性) そいつは残念だ。
鞠子) 早く2冊目が作りたいわ。
常子) もう鞠ちゃん、気が早いんだから。
鞠子) 1冊作って、
    創作意欲が更に湧いてきた。
常子) お~。
美子) とと姉ちゃん。
常子) うん?
美子) ちょっと、これ見てよ。


そこで目にしたのは、
驚くべき光景でした。


**********

「とと姉ちゃん」を楽しくご覧になっている皆様
は、この先は、華麗にスルーでお願いします。


わざわざたくさんの紙を持って、綾のところを訪
ねる常子の姿が、あの構ってちゃんな独り言か
らの~自慢したがり~な清にそっくりで笑った!
あんな荷物抱えてたら、そりゃ「どうしたの?」っ
て聞くよね。それで、印刷所に届けるとこだった
って…。忘れるわけなかろうが~。私、社長さん
になったのよ、大変なのよ、オホホホ~っていう
アピールだよね。わざわざ、綾に見せつけての。
それでも、何かしらを綾に持ってきてあげてはい
たみたいだったからまだ許すけど…。(上から目
線の常子には、上から目線で書いてみたりして)

そして、あっという間に雑誌が出来上がり、あっ
という間に完売。歯磨き粉の時と同じように、お
金持ち妄想を繰り広げる小橋家の面々。前より
想像力が豊かになったというよりますます下品
になっているような…。前歯を、金歯にするのが
常子の夢~!? かかまでが妄想に参入してく
るし…かかのキャラが、どんどん崩壊していく…
って、もう既にドラマ自体が崩壊してるからいい
のか…。何かもう、まともなところを探すほうが
早いし…と思いながら、まともなところが思い付
かない。あっ、花山と五反田のツーショットシー
ンだけは、まともなドラマに見えたような気が…。
早く、花山さんが主役の展開になりますように!

かわいげのない常子がつくった雑誌が、かわい
げのある雑誌とは…実はほめ殺しだったりして。
雑誌より、かわいげのある人を出してほしい~。


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