「とと姉ちゃん」第69回~常子、花山伊佐次からカットをもらってくるの巻 | 日々のダダ漏れ

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「とと姉ちゃん」 第69
第12週 「常子、花山伊左次と出会う
常子、花山伊佐次からカットをもらってくるの巻


花山) 「進め、一億火の玉だ」。う~ん…。
常子) あの…花山さん…。
花山) 帰れ。邪魔するな。
常子) いや、あの、私…。
花山) 帰れ。邪魔するな。
常子) ですから…。
花山) 帰れ。邪魔するな。
    3度も言わせるな~!
常子) いくら何でも、そのおっしゃりようは
    失礼ではありませんか?
    私はれっきとした…
花山) 出来てない。帰れ。邪魔するな。
常子) えっ?
花山) 甲東出版の社員だろ?
常子) どうして? あっ…。
花山) そろそろカットの締め切りだ。
    時期を考えれば分かる。
    カットは出来てない。
    これを言うのは2回目だ。
    よって帰れ。邪魔するな。
    これを言うのは5回目。
    6回目を言わせたら、憲兵を呼ぶぞ!
常子) 分かりました。失礼します。
花山) 本当に帰るやつがあるか。
常子) 帰れとおっしゃったのはあなた
    ですよね。私はそれに従った…。
花山) そこが君の腕の見せどころだ。
    帰れと言われても相手を説得して
    こそ有能な編集者というもの。
常子) しかし…。
花山) 編集という仕事を理解してないようだね。
    いかなる手を使ってでも、原稿や挿絵を
    描いてもらうようにしむけねばならん。
常子) では、帰らなければ
    描いて頂けるんですか?
花山) いや、描かないよ。
常子) どうしたらいいんです?
花山) 君に編集者としての才能を見たなら描
    く気はあったんだが。まだまだ未熟なよ
    うだ。描く気がしなくなってしまったよ。
常子) 面倒くさい方。
花山) 何!?
常子) そんな事おっしゃって、最初から
    描く気なんてなかったんじゃない…。
花山) 失敬な事を言うな!
    このスケッチブックはそのためのものだ。
    こうして用意だって…。
常子) でしたら描いて下され
    ばいいじゃないですか。
花山) 気分というものが大切なんだ。描きた
    くなった時に描く。ひらめいた時に描く。
    だからいいものが生まれる。
常子) では、描く気分になるまで、
    ここでお待ちしています。
花山) 今日は気分を害した。
    カットは描かない!
常子) ふぅ…。
花山) さあ、分かっただろう。帰りたまえ。
    これは本当の意味でだ。
常子) 失礼します。
    では…。私と、賭けをしませんか?
花山) 賭け?
常子) はい。もしこの勝負に私が勝ったなら、
    カットを描いて頂けませんか?
花山) おぉ、いいだろう。それで?
    何を賭けるというんだ?
常子) 1時間以内に花山さんがそのスケッチ
    ブックにカットを描くか、描かないかです。
花山) はあ~?
常子) 私は、花山さんが、
    描かない方に賭けたいと思います。
    花山さんはどちらにお賭けになっても
    構いませんよ。
男性) これっていずれにしても、
    描かなきゃいけないって事か。
男性) ああ。このまま花山さんが描かなけれ
    ば、彼女の勝ちで結局描くしかない。
    描いたら描いたで挿絵は出来上がる。
男性) こりゃあ一本取られましたね、
    花山さん。ハハッ。
常子) 先ほどおっしゃいましたよね。編集者は
    どんな手を使っても、描いてもらうように
    仕向けなければならない。


**********

(絵を描き出す花山)

花山) 持っていけ。
常子) すてきな家ですね。
花山) 小説は平凡な一軒家に住む
    心優しい男の話だ。そんな家
    に住んでいると思ってね。
常子) 小説の世界が、
    そのまま絵になったようです。
    かわらしくて、でも、おかしみもあって。
花山) 感想などいいからさっさと持ってけ~!
常子) ありがとうございます。失礼します!
    あっ。えっ?

(靴のかかとが取れ、裸足になる常子)
常子) 大変、失礼しました。失礼しました。
    失礼します!


**********

谷) さすが小橋君。花山伊佐次から
  カットをもらってくるとは。
常子) どういう意味ですか?
相田) みんなあの人のとこもらいに行くの
    嫌がるんだよ。特に、五反田さん。
五反田) 君は男のくせにおしゃべりだな。
常子) もしかして、
    ご自分で行くのが嫌だから私に?
五反田) いや…何かと怒られるから
     苦手なんだよ。
常子) ひどいじゃないですか。
    嫌な人のところに行かせるなんて。
五反田) 申し訳ない。
谷) でも才能は間違いないぞ。内務省でも
  いろんな標語に関わってるしな。
常子) ああ…確かに今日も、真剣に標語
    を選んでいらっしゃいました。
相田) 町で見かける戦意高揚のポスター、
    かなり花山さんが割り付けしてるん
    ですよね。
五反田) ああ。言葉と絵の才能を見込まれ
     て、病気で満州の部隊を除隊してか
     ら、内務省に雇われたんだ。
常子) すごい方なんですね。
    確かに挿絵もすてきですし…。
    でも、ご本人は苦手です。
五反田) まあ…うん。


**********

五反田) どうした?
富樫) 大変なんです。
常子) あ~はやりの「銭形平次」ですね?
    だまされませんよ。
    その、「大変です」には。
富樫) 何言ってんだ? 五反田さん。
五反田) はい?
富樫) 社長が、警察に捕まりました。
五反田) えっ?
常子) 警察?


**********

このドラマの時代背景を意識しないで見れば、
常子を平成女子と思って見れば、こんな人も
いるかもねと生温か~く見守れるんだけど…。


「とと姉ちゃん」を楽しくご覧になっている皆様
は、この先は、華麗にスルーでお願いします。


昭和だし、しかもこれから太平洋戦争が始まろ
うという年。二十歳そこそこの、出版がどういう
仕事かも分からず入った会社の新入社員の小
娘だというのに…。内務省って、当時は日本の
政治の中枢だよ? 子どものおつかいじゃない
んだから…。常子の態度があまりにも大き過ぎ
て、ありえない態度過ぎて…クラクラしてしまう。

いや、今まで描かれてきた常子なら、納得の行
動ではあるのだけれど…。人の話は聞かない、
謝らない、反省しない、厚かましい、図々しいと、
何を言われても動じない、ロボットのような常子
の態度も、今までもずっとそうだったから驚きは
しないけれど…。「面倒くさい方」とか、「ふぅ…」
とか、平成女子か!?っつーの。これ見よがし
に靴を脱いで裸足で出ていくとか…。めまいが
する~。これでヨシとするスタッフの感覚にも…。

たとえ上司にどんな思惑があれ、上司に頼まれ
た仕事をするのは当たり前のことなのに、常子
の言い分が、「もしかして、ご自分で行くのが嫌
だから私に?」「
ひどいじゃないですか。嫌な人
のところに行かせるなんて」。何様だ? 常子よ。
下っ端なんだから新人なんだから、黙って働け。
入ったばかりの常子に、「さすが小橋君」という
谷も変だし。いつのまに常子は、美人で有能み
たいなキャラになったのか? セリフ推し怖ぇ~。

今日の笑いどころは「銭形平次」だったのだろう
けど、まったく笑えない。会社で銭形平次を持ち
出す常子を笑えと言われてもただ呆れるばかり。

だから~せめて半年、いや1年編集者らしくしご
いてからの、花山とのやり取りにしてほしかった。
社会人として、まず、常子の態度がありえない。
あんな心臓に剛毛…しかもアフロヘアになって
る心臓かと思う態度のデカい新人なんていない。
あれじゃ態度のデカいベテランのおばちゃんだ。

ミッチーが出ようが唐沢さんが出ようが、脚本が
ダメすぎて、もうどうにもならないような気がする。
この先どこかで有能な影武者が現れて、脚本に
テコ入れされる事があれば…なんて事はないん
だろうなあ…。脚本がどうしようもないのは明白
だけれど、その脚本と、やる気のないヒロインを
選んだ、プロデューサーの責任は重いと思う…。


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