「とと姉ちゃん」第66回~謎のキャラメルおじさんの役割が明らかに! | 日々のダダ漏れ

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「とと姉ちゃん」 第66
第11週 「常子、失業する
謎のキャラメルおじさんの役割が明らかに!


常子) 本日から、お世話になります。
    何とぞ、よろしくお願い致します。
君子・鞠子・美子) お願い致します。
清) ちょっとちょっと、堅苦しいよ!
滝子) ここは元からあんたらの家なんだから。
    何の遠慮もいらないよ。
隈井) ねえ…。うん? 何ですか?
    あっしの顔に何かついてますか?
清) いや~泣かないのかと思ってねえ。 
  「やっど君子ざんだちが帰っでぎで…」
  っていつもなら感激しそうなのに。
滝子) 泣きたきゃ泣いていいんだよ。
隈井) 何言ってんですか。2つや4つのガキ
    じゃあるまいしね。しょっちゅうビービー
    ビービー泣いたりしませんよ!
美子) それに今までも会ってたし、私達が
    戻ってきたからって、感激するような
    事じゃないわよ。
常子) でも、離れていても隈井さんが気遣
    って下さっていたからこそ、今の私達
    があるんですものねえ。
君子) そうね。隈井さんには、
    感謝してもしきれないわよね。
鞠子) ええ、本当に。
隈井) ううっ…。やめて下さいよ! あっしを
    泣かそう泣かそうとすんのは!
清) あっ、それはそうと、常子ちゃん、
  働き口はどうするの?
常子) 早々に、見つけるつもりです。
滝子) 昔だったら、一つや二つ、
    見繕ってあげられたんだが…。
常子) ご心配いりません。曲がりなりにも3年
    間、職業婦人として勤めてきたんです。
    きっと、私を必要としてくれる職場も、
    あると思います。
隈井) ううっ…(泣)。偉いねえ。
    けなげじゃありませんか…。
清) え~!
常子) アハハハ!


**********

常子) えっ? 何? みんな。
君子) 心配してたのよ。鞠子も美子も。
    あなたが仕事を失ってから、
    いつになく落ち込んでたから。
常子) ああ…。
君子) でももう大丈夫そうね。
美子) さっきのとと姉ちゃん、
    とと姉ちゃんみたいだった。
常子) え? 私はいつも私よ。
鞠子) そんな事なかったよ。
常子) あっ、そう? う~ん、じゃあ、多分、
    富江ちゃんと長谷川さんの祝言だっ
    たり、森田屋の皆さんとのお別れの
    中で、元気になれたんだと思う。
君子) そう。
常子) 「まっすぐに生きていても報われない
    事ばかり」。私が会社をクビになった
    時、はなむけとして贈られたんですが。
    その時は、受け止めきれなくて…。
    でも、今ならあの言葉に、頷く事ができ
    ます。ようやく。
君子) そう。
鞠子) 私ね、こんな日が来ると思って、とと
    姉のために用意してたものがあるの。
常子) えっ、何?
美子) 私も。
常子) えっ、何何何? 何?
鞠子) 私は、これ。新聞毎日見て
    求人広告控えてたの。
    こっちはタイピストで、こっちはそれ以外。
    せっかくタイピストの技術があるんだから、
    それを生かせた方がいいかなあと思って。
常子) ありがとう。こんなにたくさん。
鞠子) いえいえ。よっちゃんは何?
美子) あ…いや…。
鞠子) 何尻込みしてるのよ。
常子) ん?
美子) はい。まり姉ちゃんと全く一緒。
    私も求人広告切り抜いてきた。
常子) フフフフ…。ありがとう、よっちゃん。
君子) 姉妹そろって考える事は同じね。
鞠子) もう~。まねしたでしょ。
美子) 違うよ!

**********

翌日から、
常子の仕事探しは始まりました。
タイピストの枠は埋まっていたり、
経営状況の悪化で
雇い入れをやめていたりと、
常子を雇う会社は見つかりません。

常子はこだわるのをやめ、
タイピスト以外の職種にも
手を延ばすのですが…。
それでも厳しい答えしか
返ってきませんでした。
戦争が長引いたため、
以前と比べ女性の就職は
厳しい状況だったのです。

とうとう鞠子と美子が探して
くれた会社も、最後の1か所。

**********

五反田) あれ~? 慌てていて、気づか
     なかったけれど。君、よく見ると
     かわいらしい顔をしているな。
常子) はっ?
五反田) 言われるだろ?
常子) いえ、全然。
五反田) ふ~ん。君の周りにいた男は、
     見る目がないんだねえ。こんなに
     も素敵な女性を、見逃すなんてさ。
谷) 五反田!
  そういうのは終わってからにしろ。
五反田) しゃ…社長。
谷) 聞いたぞ。削除が出たって。
  女なんか口説いてたら
  間に合わんだろうが。
五反田) ご安心下さい。
     この子のおかげで、何とか。
谷) ああ…手伝って頂いてたんですか。
  てっきり、五反田が連れ込んだ女かと。
  これは申し訳ない。
  で…どちらのお嬢さんだ?
五反田) あっ、そういえば、君、名前は?
谷) 何だお前。
  名前も聞かずに手伝わせてたのかよ。
常子) あ…小橋常子と申します。
谷) 社長兼、編集長の、谷です。
五反田) 僕は五反田一郎です。彼女うちの
     求人広告を見て来てくれたんですよ。
谷) そうかい!
常子) 出版のお仕事は初心者なんですが、
    一生懸命頑張りますので、
    雇って頂けないでしょうか?
谷) あっ…上げて。上げて、上げて!
  お願いしたいのはこっちの方なんだから。
常子) えっ?
谷) 求人広告見て、何人か来てくれたん
  だけどみんなすぐ辞めちゃってねえ。
  困ってたんだよ。
常子) あっ…じゃあ、あの…
    雇って頂けるんですか?
谷) もちろん。
常子) おぉ~。あ…あの、あの、あの…
    お給金ってこの、求人に書いてた
    とおりですか?
五反田) 当然でしょ。
常子) よかった…。
谷) ただ、うちは人使いが荒いから、
  覚悟してね。
常子) はい。一生懸命切り取ります!
谷) あ…それは、困るんだ。なるべく、検閲
  で削除なんか出したくないんだから。
常子) あ…ああ…。そうか。

(笑い声)
五反田) おっ、いかんいかん。
谷) じゃあよろしく。
常子) お願いします。


これが、
戦後常子の一生の仕事となる、
出版との出会いでした。


**********

「とと姉ちゃん」を楽しくご覧になっている皆様
は、この先は、華麗にスルーでお願いします。


やっと仕事を探す気になった常子を見て、「こ
んな日が来ると思って、用意していたもの」が
あると、鞠子と美子が出してきたものは、求人
広告の写しと切り抜き。とにかく、「とと」と呼ん
でその気にさせ、ガッツリ働かせようと求人広
告を集める妹達の周到さに震えたよ…。てっ
きり何か、手作りの小物とか、プレゼントが出
てくるものと思っていたよ。あの母にして、この
妹あり。つまり、常子は一生家族のために、働
き続けねばならないのであ~る。たぶん…ね。

一応「安心して下さい。君子も働いてますよ~」
とばかりに、マッチ売りの少女ならぬ、マッチ作
りの中年の姿を見せるあたりが、あざといわ…。

そして何より、驚きの展開を見せたのが、新聞
に包まれたキャラメル。「最後の一個か…」とそ
のキャラメルをものすごくぶちゃいくな顔でおい
しそうに食べる常子に視聴者はこう思ったはず。

まさか、あのキャラメル、
全部一人で食ったんかい!?


いや~やると思ったけどね。妹に分けてやる気
とか、まったくない女だったもんね、そういえば。
そんな強欲な常子の姿を見せつけておいての、
キャラメルを包んでいた新聞紙に載っていた求
人広告を見つける常子。なるほど、あの、謎の
キャラメルおじさんの役割が、これだったのね。
てか、「どうだ! すっごい伏線だろ~」と鼻の穴
をふくませているだろう脚本家の顔が透けて見
えて、興ざめしてしまう。いいけどね、キャラメル
おじさんのカットをあと1カットでも入れてあげて
ほしかった。脚本都合の道具じゃないんだから。

運命のキャラメル、正確にはそれを包んでいた
新聞紙に導かれ常子はようやく出版の世界へ。
長かった…。今までのたちの悪いフィクションは
すべてなかった事にしてもいいよ。いや、むしろ
積極的になかった事にしてほしい。モチーフとな
った人の人生とは似ても似つかぬとんでもない
作り話なんだから。ちゃんとテロップ入れてよね。
実在の人物とは、一切関係ないフィクションだと。

さて、ようやくミッチーとぐっさんが登場! さすが、
画面が引き締まるというか、やっとドラマらしく見
えてきた。ニューキャラが、この破綻しまくったド
ラマの空気を変えてくれることを、ただ祈るのみ。


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