「とと姉ちゃん」第60回~さよなら星野!常子、突如河原に現れる~の巻 | 日々のダダ漏れ

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「とと姉ちゃん」 第60回
第10週 「常子、プロポーズされる
さよなら星野!常子、突如河原に現れる~の巻


星野) 本当のところ、
    大阪に住むのが少し怖いんです。
常子) 怖い?
星野) 大阪の人は、言葉が荒いので。
    いつも怒られているような気がして…。
    一人だと、心細くて。
常子) フフッ。
星野) また、変な事言いました?
常子) いや…。まさか、それが理由で
    結婚したかったんですか?
星野) いや、違います! 違います!
    僕は、真剣に常子さんの事を…。
常子) 安心しました。
星野) 僕も安心しました。
    やっと常子さんが笑ってくれた。
常子) あの…先ほど、「心のどこかで
    断られる気がしていた」って…。
    どうしてそう思われたんですか?
星野) 恐らく…僕が想いを寄せた常子さんは、
    そうされると思ったからです。自分の事
    は後回しにして、ご家族のために、全力
    で走り回る常子さんだから、恋に落ちた
    んです。矛盾した話ですが…。つまり、
    僕を選ぶ常子さんは、僕の好きな常子
    さんではない。僕の好きな常子さんであ
    れば、結婚よりもご家族を選ぶ。そんな
    気がしていました。この辺でお別れしま
    しょう。遠く離れても、常子さんと皆さん
    の幸せを、お祈りしています。
常子) ありがとうございます。
星野) さようなら。お元気で。
常子) さようなら。

**********

(汽車の窓から河原に佇む
 常子を見つける星野)
星野) 常子さん! 常子さ~ん!
    常子さん! 常子さん! 常子さん!

(おじぎをする常子)
(汽笛)

**********

君子) 常子。星野さんと、
    何があったの? 常子。
常子) 結婚を、申し込まれました。
君子) 結婚?
常子) でも…お断りしました。
君子) どうして、そんな大事な事、
    今まで…。前にも言ったわよね。
    あなたは、あなたのしたいように…。
常子) 私は…まだここにいたいんです。鞠ち
    ゃんが、これからどんな小説を書くのか。
    よっちゃんが、どんな大人になっていく
    のか。もう少し、見守っていたいんです。
    とととの約束は関係ありません。
    はっきり分かったんです。
    私は今…美子とも、鞠子とも、
    かかとも、離れたくありません。
君子) それが…あなたの幸せ?
常子) はい。でも…やっぱり星野さんとの
    お別れは、つらいものですね。
君子) こうしていれば、誰にも聞こえないわ。
常子) (泣)

**********

「とと姉ちゃん」を楽しくご覧になっている皆様
は、この先は、華麗にスルーでお願いします。


え~と…これっておそらく、ヒロイン前半の最大
の見せ場、恋バナ、泣かせどころなんだよね?
ヒロインの中の人も、お気に入りの週らしいし。

公式HPに載っていた、高畑さんのコメントが↓

私自身から見ても、常子は「家族を守る」という、
とと(西島秀俊)との約束にとらわれ過ぎている
気がしていました。常子はあまりにも自分の主
張がなく、いい人すぎるので心配だったんです。

だから、脚本の西田征史さんに、「常子の考え
方が極端すぎて気持ちを入れるのが難しい」と
直接相談させていただいたことがあったんです。
そのときの西田さんの返答が、「美子が大きく
なったとき、常子に一石投じてくれるから大丈
夫」。その後、第10週の台本をいただいたとき
に「なるほど!」と、腑(ふ)に落ち、美子のおか
げで立ち止まり自分を見つめることができた常
子に、私も心の底から感情移入ができるように
なりました。


高畑充希は常子を、「自分の主張がなく、いい
人過ぎる」と思っていたのか…。あの図々しい
常子を…。出しゃばりの常子を…。そっかぁ…。

つまり、脚本家の意図が、役者にも視聴者にも、
おそらくは演出家にも理解されていないのだと
思う。物語の作り手、脚本家の感覚が、一般の
感覚と違い過ぎるのだから、役者が戸惑うのも
当然といえば当然。脚本を無理やり理解しよう
として考え抜いた末での今の演技なのでしょう。

そもそも脚本が、登場人物の心情が伝わるよう
に書かれていない上に、それを脳内補完しよう
にも補完する材料がなさすぎる。今回の恋バナ
にしても、星野の気持ちは見えても、常子の気
持ちは全然見えてこなかった。2年以上も、週
一でお汁粉デートを続けてきたにも関わらず…。

お汁粉シーンは、1日でまとめて撮ったとのこと
なので、本来ならそこに変化が見られればマシ
だったのだろうけれど…。あの時代、男女が週
一で会っていたのに、何も変化が感じられない
演出ってのがね。急に「乳繰り発言」で煽ったと
ころで違和感と不快感しか感じないし。肝心な
「好き」かどうかもあやふやなまま、いきなり「結
婚」というのも、あの時代ならアリではあるけれ
ど、ときめきがあまりにナッシング。だって回想
の中の常子は、どこのおばさんかってぐらいに、
初々しさはないし、恋愛要素も萌えもナッシング
なんだもの。星野より年下で10代のはずなのに。

「あまちゃん」の、あの絵面をやってみたかった
だけでしょ? って、いきなり河原に現れた常子
の姿にドン引き。そこは一体どこなんだい? ど
うやってそこに行ったんだい? まさかの、「どこ
でもドア」で? まさかの生き霊? そんな事ばか
り気になって、別れのシーンに入り込めないよ。
あんなに名前を呼んで、手を振る星野を見ても、
お地蔵さんのように立っているだけの常子。そ
して、うすら笑っているようにしか見えなかった
表情が怖かったよ。本人は最大の見せ場だと
思っているのだろうけれど。何故だろう? この
朝ドラの高畑充希は、演技が上手に見えない。
ナレーションがないと、どういうつもりの感情で
演じているのか分からない顔にしか…見えない。

「とと姉ちゃん」という名前に縛られて、ヒロイン
が…それ以上に脚本家が、「とと」という概念に
囚われ、呪われてしまったんだろうなぁって思う。
素直にモチーフとなっている人の人生を描こう
としてくれればよかったのに…。ホント、残念…。


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