「とと姉ちゃん」第27回~常子、初めて将来を意識する~の巻 | 日々のダダ漏れ

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「とと姉ちゃん」 第27回
第5週 「常子、新種を発見する
常子、初めて将来を意識する~の巻


宗吉) お前がやったのか?
    お前が制服を盗んだのか?
富江) はい。ごめんなさい!
宗吉) バカ野郎~!
    すまなかった!
まつ) すみません。
照代) ごめんなさい!
富江) 申し訳ございませんでした!


**********

常子) 富江さん、悪気はなかったんです。
    盗んだんじゃありません。ただ、制服
    を着てみたくて、袖を通したら、破れ
    てしまって、言い出せなかっただけな
    んです。
まつ) 何で、制服なんか着たかったんだい?
富江) それは…。
常子) それは、富江さんも女学校に
    行ってみたかったからです。
一同) えっ?
長谷川) 本人、驚いちゃってますけど。
常子) 小学校を出て働き始めてからも、
     女学校へ行ってみたいという思
     いがずっと…。
富江) そうじゃないの。
常子) ちゃんと打ち明けた方がいいわ。
富江) そうじゃないんだって!
    別に女学校に行きたい訳じゃないの。
    ただ…ちょっと着てみたかっただけ。
まつ) 着てみたかった…?
富江) そう。毎朝鞠子さんの制服姿見て、
    かわいいなって、ずっと思ってて。
鞠子) えっ…。
富江) それで、
    ちょっと着てみたくなっちゃったの。
鞠子) とと姉のよくないところが出たね。
美子) 出ちゃったね。
君子) 申し訳ありません。そそっかしくて。
常子) 失礼しました…。
照代) でも、何だか安心した。かわいい服を
    着てみたいって、女の子らしいところが
    あんたにもあって。
富江) そりゃ私だって…。
まつ) 富江が不平不満言わず、家業手伝っ
    てくれてた事に、私ら甘え過ぎていた
    のかもしれないねえ。
照代) ええ。
常子) あの…。差し出がましいかもしれませ
    んが、富江さんに、特別に一日だけ、
    お休みを頂けないでしょうか? その日
    一日制服を着て、思う存分お出かけす
    るの。いろいろな場所を巡って、やりた
    い事を、とことんやってみる。
富江) でも、仕込みが…。
鞠子) 私が代わりに働きます。代わりに
    なれる力はないけど、やれるだけは。
まつ) 私らに、何の文句もないよ。
照代) 甘えさせてもらったら? ねっ。
宗吉) やりてえなら、やりゃあいいんだよ。
    お前に窮屈な思いをさせるほど、俺は
    落ちぶれちゃいねえんだ、バカ野郎!
まつ) …ったく。
    素直に物が言えない、豚だあ。

(笑い声)

**********

そして迎えた日曜日。

常子・富江) 行ってきま~す!
宗吉) おう、行ってこい。
照代) 行ってらっしゃい。
君子) 行ってらっしゃい。
常子) 行こうか。
富江) うん。
常子) 今日は浅草の方に行ってみようと
    思うの。大丈夫よ。似合ってるわ。
富江) そう? スースーして恥ずかしい。
常子) 行こう。


**********

宗吉) 富江! 追加のホタテ準備してくれ。
鞠子) 私やります。
宗吉) ああ、そうか。
    富江はいないんだったか…。
長谷川) もう~大将、しっかりして下さいよ~。
宗吉) うるせえ!
鞠子) これ、ここ置いときますね。
宗吉) はいよ。
田畑) ちわ~! 田畑乾物店です。
    今日の分、ここ置いときますね。
宗吉) はい、ご苦労さ~ん。富江! …あっ。
鞠子) 私やってきます。
長谷川) 大将~!
宗吉) ああ、もう調子狂うな!
田畑) 富江さんはお出かけ?
宗吉) うっせえな、この野郎!


**********

まつ) はい、これで全部だね。
君子) はい。
照代) お待たせしました。
まつ) うん?
照代) あっ、これは、兆福寺さんのか。
    ごめんなさい。
まつ) アハハッ。
君子) 照代さんが間違うなんて珍しい。
まつ) 富江の事心配なのかねえ。
    あっ! いけない。
    寄り合いあったんだわ。


**********

(大道芸を楽しそうに見ている常子と富江)

**********

宗吉) あ~疲れたなあ。
まつ) あ~…。
照代) はぁ~。
宗吉) 何だよ。そろいもそろって
    不景気な面しやがってよ。
まつ) 何言ってんだ。人の事言えるか。
照代) 富江が女学校行ったら、
    毎日こんなふうなんですかねえ。
宗吉) はぁ? 何言ってんだ。そのつもり
    はねえって富江もはっきり言ってた。
まつ) 口ではそう言ってるけど、
    本音はどうだかね。
宗吉) 何だよ。
照代) 遠慮して、私達には言えない
    のかもしれません。


**********

常子) 富江さん、
    こういうお店来た事ある?
富江) まさか。常子さんは?
常子) もちろん。
富江) えっ…。
常子) …ありません。
富江) アハハハ!
    ねえ、なんだかこの店おかしいわ。
    見て、このお値段。
    オームレット玉子焼が五十銭よ。
    玉子焼が松弁当と同じ値段なんて、
    納得できないわ。あからさまに儲け
    ようとしてるとしか思えない。
常子) まあまあ、まあまあ。
    店の前で言う事でも…。

(店の中を覗く富江)
富江) 接客もなってないわ。チャッチャと
    動きなさいよ。チャッチャと! お客
    さんの事なんか全然考えてない。
常子) 言われてみたらそうかも…。
男性) 失礼ですが…。
常子) はい。
男性) どういった御用でしょうか?
常子) え~と、あの…。
富江) あの…
    お店の接客の事なんですけど…。
常子) いやいや、富江さん、富江さん。
富江) でも…。すみませんでした。
    はいはい、はいはい…。

(富江を連れてその場から逃げる常子)
富江) はぁ…。ごめんなさい。
常子) フフフフ。大丈夫。ちょっと驚いた
    だけ。普段おとなしい富江さんが
    あんなふうに、ワ~ッて。
富江) アハハッ。
常子) さあ、次どこ行こうか。
常子) 博物館とか、サーカスもいいかな
    って思ったんだけど。あ~でも一緒
    に銀座に行っても楽しいかもなあ。
    あっ、でも文房具屋も…。


**********

鞠子) 何か、
    お手伝いできる事ないですか?
宗吉) ああ…。
鞠子) 遠慮しないで下さい。
    私を富江さんだと思って。
宗吉) いや、まあ、そうなんだけどよ…。
富江) ただいま帰りました!
照代) えっ、富江?
鞠子) 富江さん、もう戻ったの?
富江) うん。
宗吉) 早すぎんだろ。
    まだ昼にもなってねえじゃねえか。
    もっと、楽しんでこいよ。
常子) ただいま帰りました!
    あ~富江さん、やっと追いついた。
富江) あっ、ごめんなさい。
君子) 常子、何があったの?
常子) いや…富江さんが突然、「ごめん
    なさい」って言って走りだしちゃって。
富江) 何だか、楽しめなくて。
鞠子) どうして?
富江) 気になっちゃうの。ぬか床が。
    ずっと気になって仕方なかったの。
    一日一回はしっかり混ぜないと味が
    落ちちゃうから。よいしょ。よいしょ。
宗吉) お前…ぬか床混ぜに、
    戻ってきたのか?
富江) そうよ、父ちゃん。
    私は根っからの森田屋の娘みたい。
宗吉) バカ野郎!
    そんな恰好でぬか床混ぜたら、
    鞠子の制服が汚れちまうだろ!
富江) あ…。
宗吉) 仕事すんなら、
    さっさと着替えてこい!
富江) はい。
宗吉) さあ、仕事だ、仕事!
照代) はい。
長谷川) へい。


**********

常子) 富江ちゃん、本当に
    ここの仕事が好きなのね。
鞠子) 本当ね。さあ、勉強しますか。


(回想)
滝子) どうなりたいんだい? 小学校を出
    て働いている子もいれば、女学校
    へ行って、更に上を目指す子もいる。

自分はいずれどんな職業に就くのだろう。
常子は、初めて将来を意識したのです。


**********

常子) かか。
君子) ん?
常子) かかは15歳の頃、何してましたか?
君子) 何? 女学校に行ってたわよ。
常子) かかも?
君子) そう。おばあ様の方針でね。でも、
    私もあのころは、家業を継ぐことに
    何の疑問も持ってなくて。女学校
    を卒業したら、お婿さんを取って、
    継ぐもんだと思ってたの。
常子) そうだったんですか。
君子) うん。でもその考えが変わったのは、
    女学校で勉強したり、いろんな経験
    をしたおかげかな。だから、おばあ様
    の作戦は、大失敗だったって訳。
常子・君子) フフフフフ…。
君子) ミシン、借りに行ったのよね。
常子) はい。
君子) おばあ様どうだった?
常子) ん?
君子) 元気だった?
常子) はい。
君子) …そう。
常子) やっぱり親子。
君子) うん?
常子) おばあ様も、そんな風にかかの事
    心配してました。「君子は元気か?
    君子はどうしてる?」って。
    かかもおばあ様も、2人とも癖で、
    腰を、トントンってやるんです。
    似てるなあって思って。だから…。
    だから、仲直りできませんか?
君子) ごめんね、心配かけて。でも、似て
    るから、うまくいかないって事もある
    のよ。駄目ねえ、このミシン。
    本当に壊れちゃったみたい。


**********

とと姉がよくないところが出たねって…。早とち
りエピってそんなにあったっけ? てか、強調さ
れていたっけ? まあ、どーでもいいんだけどw

制服を着てみたかった、制服を着て、やりたい
事をやってみるってのもいいけれど…。なんで
常子がそれを言う? てか、自分も浜松から出
てきた、東京をよく知らないはずの常子がリー
ドするのが謎。これじゃまるで富江の方が奉公
人の娘のようじゃないか~。遊びに行きたかっ
たのは自分のほうなんじゃないの? 制服も買
えないっていうのに、あの高い喫茶店に入ろう
とする常子。そもそもこの2人の休日の費用は、
誰が出してるの? 誰持ちなの~?それも目を
つぶるとして…。とにかく、常子が15歳には見
えない。酸いも甘いも噛み分けたおばさんにし
か見えない。そこが、最大の違和感。初めての
土地で、初めての経験をしているはずなのに、
驚きとか戸惑いとか、初々しさがまったく感じら
れない15歳。しかも平成じゃなく昭和なのに…。
昭和初期の女学生の匂いが全然してこない!

やっぱり朝ドラヒロインには鮮度が大事なのか
もと強く思うこの頃。二番手での出演を断って
きた波留は正しかった。既視感のあるヒロイン
ではダメなんだなあ…。ドキドキできないもの。
「とと姉」の「とと」にとらわれ過ぎて、まだ15歳
の女の子だという意識が抜けちゃったのか…。
シンプルに15歳の女の子を演じていれば、もう
少し違って見えたのかもと思わないでもなく…。
(だって、きっとやればできる子のはずだから)

常子がとっとと大人になってくれないかなぁ…。
とっとと姉ちゃんに…。大人になってほしいよw


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