「とと姉ちゃん」第13回~語られた母の過去。一家は浜松から東京へ | 日々のダダ漏れ

日々のダダ漏れ

日々想ったこと、感じたこと。日々、見たもの、聞いたもの、食べたものetc 日々のいろんな気持ちや体験を、ありあまる好奇心の赴くままに、自由に、ゆる~く、感じたままに、好き勝手に書いていこうかと思っています♪

「とと姉ちゃん」 第13回
第3週 「常子、はじめて祖母と対面す
語られた母の過去。一家は浜松から東京へ


竹蔵が亡くなって4年。小橋家は、
貯金を切り崩して生活していましたが、
それもままならぬ状態となっていました。

君子) 実はね…。母のところに、
    お世話になるかどうか、悩んでいたの。
常子) 母?
君子) 私の母。あなたたちの、おばあ様。
鞠子) おじい様もおばあ様も、
    もう亡くなってるはずじゃ…。
君子) ごめんなさい。
常子) どういう事ですか?

**********

君子) 18年ほど前なんだけど、いろいろあって、
    かかは、おばあさまと仲たがいをして家
    を飛び出したの。その時、もう二度と会わ
    ないと心に誓った。
だからあなた達に…。
常子) では…まだお元気で?
君子) ええ。
美子) うわ~。
鞠子) そうなの…。
君子) 私は実家は、東京の深川にある老舗の
    材木屋なの。父が亡くなってから、母が
    その、青柳商店を、切り盛りしながら、

    人で私を育ててくれてね。
美子) かかと一緒だ。
君子) そうなんだけど、おばあ様は、厳しい人
    で。言う事は、絶対に曲げず、従うしかな
    かったの。
所作や考え方はもちろん、つ
    いには、結婚相手まで。
200年も続く、老
    舗を守り続けるという生き方こそが、

    の中では全てでね。自分が選んだ、婿入
    りして下さる
商家の方との縁談を、強引
    に進めたの。
そのころ、既に、竹蔵さんに
    思いを寄せてたから、
それだけはと拒ん
    だの。
美子) ととだ! それでそれで?
君子) その結果、母の口から出たのは…。

(回想)
滝子) だったら、出ていきな。

君子) それから、一切、会わないつもりで、家
    を出て、浜松に。もう連絡しないつもりだ
    ったんだけど。情けない事に、私のお給
    金だけではどうやっても、学費を工面で
    きなくて。貯金も、あと僅かになってしま
    ったし…。さんざん悩んだあげく、母に便
    りを出したの。返事がないことも覚悟して
    たんだけど、母は、返事をくれてね。


(回想) 
電・滝子) 荷物まとめて、こっちにおいで。
電・君子) ありがとうございます。
      よろしくお願い致します。


常子) はぁ…。え? …って事は、私たちは、
    東京に行くという事ですか?
君子) ええ。
美子) えっ?
常子) えっ?
鞠子) えっ?
君子) 私の、実家に…。あなたたちが、
    賛成してくれるなら、だけど。


**********

常子) ん~…。どうしたもんじゃろうのぉ…。
    鞠ちゃん、どう思う?
鞠子) よく分からない。
    でも、これまでだって、ととがいなくても
    みんなで頑張ってやってこられたんだし。
    これからだってどうにか…。
常子) うん。生活はね。でも、このまま浜松に
    いても、私たちが学校に通い続けられ
    なくなるのは、確かだと思う。
鞠子) そんなの私…。
常子) 私たちを、女学校に通わせるのが、
    ととの願いだったんだって。
    前、かかが言ってた。
鞠子) ととが?
美子) どうして?
常子) いろんな事を学んで、
    身につけてほしいんだって。
美子) ふ~ん。
鞠子) だからって。かかがずっと仲たがい
    してたおばあ様のところにお世話に
    なるの、ちょっと心配。
常子) 大丈夫よ。かかの、お母様だもの。
美子) ねえ。
常子) ん?
美子) 東京にはおいしいものある?
常子) そりゃあ都会だからね。
美子) じゃあ行く。
    私、ハヤシライスが食べたいんだ。
常子) それだけで?
美子) それだけじゃないよ。サンドイッチも、
    クリームパイも食べたい。
常子) アハハハハ!
鞠子) もう、よっちゃんは…。
美子) あっ、あと、オムレツでしょ…。

**********

常子・鞠子・美子) おはようございます。
君子) おはよう。随分早いのね。
常子) ゆうべ、遅くまで話し合いました。
    東京で、おばあ様のお世話に
    なりたいと思っています。
君子) いいの?
鞠子・美子) はい。
常子) 本当は、心配も不安もあります。
    …けど、かかを育てた方だから、
    どうしてもお会いしてみたいなって。
    どんな人なのか、
    会ってみなきゃ分からないし。
君子) ありがとう。
美子) 私はハヤシライス。
君子) へっ?
常子) フフフフ…。
    東京に行ったらそれぞれ何が食べ
    たいか、ゆうべ話し合ったんです。
    それで、眠るのが遅く。
鞠子) 私は、ワッフルかな。
美子) まり姉ずるい。それも私が。
常子) 私は、クリームパイかな。
美子) ん~ずるい。それも私が!
鞠子) プディングがいいな。
美子) プディングも私が…。

こうして、祖母のいる東京に
移り住む事になった常子たちは、
もろもろの手続きを終え、
引っ越しの日を迎えました。


常子) え~っと…ああ、鞠ちゃん。
    その食器、布に包んで運んでね。
鞠子) 分かってま~す。
常子) かか、手伝います。せ~の。

(ちゃぶ台を運ぶ常子と君子)
常子) ああ、重たい。
    あっ、縦にしますね。よいしょ。
男性) はいはい! あとは、おらが積んどくで。
君子) ありがとうございます。
常子) ありがとうございます。
君子) はぁ~。
常子) あ~。

**********

(貝殻が入った箱)
常子) これ懐かしい~。
鞠子) わ~。まだあったんだ~。
美子) 何なの?
常子) 昔とととみんなで海に行った時に、
    みんなで集めたの。
鞠子) 誰が一番大きい貝殻見つけるか、
    競争したのよね。
美子) 全然覚えてない。
常子) ん~。あっ、でも、この一番大きい
    貝殻見つけたの、よっちゃんなんだよ。
    あの時とと、よっちゃんの事すっごく
    褒めてさ~。
君子) そうねえ。
鞠子) そうそう。
美子) そうだったの?
常子) ちょっと貸して。
    こうやって、よっちゃんの耳に当てて、
    「お~い、波の音が聞こえるぞ~」って。
美子) 本当だ。聞こえる。
常子) でしょ?
美子) うん。
君子) じゃあ、私も。

(それぞれ耳に貝を当てる4人)
(波の音)
男性) (せきばらい)
    あの…まだかいやぁ?
常子) あ~…。
一同) ごめんなさい。


**********

(引っ越し終了)

**********

(背比べした柱のキズを見ている常子)

うちの中は空っぽになっても、
ここにはまだ思い出が残ったままです。

何よりも、父である竹蔵との思い出が、
たくさん詰まっていました。


君子) 常子?
鞠子) どうしたの?
常子) ん~?
    ととの事思い出してただけ。


(回想)
竹蔵) いただきます。
一同) いただきます。
(笑い声)
美子) おいしい?
竹蔵) おいしいです。
君子) 美子、おしょうゆかける?
美子) うん。
(笑い声)
君子) あらあら、こぼしてますよ。フフフフ。


東京で始まる新しい生活と、
まだ見ぬ祖母との対面に、
不安と期待が入り混じった思いを抱え、
常子は、竹蔵と過ごした浜松の日々に、
別れを告げたのです。


常子) ありがとうございました。


**********

別にね、モデルがいても、モチーフとなっている
お話通りにしなくても、いいとは思うのだけれど。
それでより面白くなるなら、より魅力的に思える
展開になるなら…。フィクションの力は、不幸だ
った物語を、幸せな物語にもできる。「あさが来
た」はまさにそれ。実際は、若くして亡くなってい
たはずのヒロインの姉を、長生きさせて、ずっと
ヒロインの人生に寄り添わせ、見せてくれた。山
王寺屋は、山王寺屋なりの幸せを見つけたと思
わせてくれた。新次郎は、妾を持たず、ヒロイン
一筋の人に描いてくれた。私は、つまらないノン
フィクションよりも、ワクワクするフィクションの方
がいいと思ってる。ドラマの世界として見るなら。
特に、半年間見ることになる朝ドラでは、なるべ
く気持ちのいい、後味の悪くない物語が見たい。

さて、この「とと姉ちゃん」はどうか? 今のところ、
せっかくのいいところを、わざわざつまらないフィ
クションにしてるようにしか見えないのが、残念。
無理やり人間関係をこじらせて、ドラマにしよう
としているようで、しっくりこない。その不自然な
仕掛けが上手くいくかどうかは、お手並み拝見。

それにしても、東京の食べ物にやたら詳しい三
姉妹の情報源は何? 新聞に載っているのか?
当時、そんな情報雑誌があったようには思えな
いのだけれど…。怪しい叔父さん情報なのか?
あの天使だったよっちゃんが、「ずるい~私が、
私が!」って言うところにものすごく違和感が…。
私の中のよっちゃんは、みんなで分けて食べよ
うね~っていう子なんですけど~! プンプン!

さて…大御所の役者さんたちが登場してくるは
ずの第3週。そろそろ面白くなってくれないと困
るんだけど…。不安と期待と不安が入り混じっ
た気持ちでいるのは、視聴者の方だと思う~w


「とと姉ちゃん」関連ブログはこちらから↓
「とと姉ちゃん」関連ブログリスト

●「とと姉ちゃん」HP


ランキングに参加しています。
ポチっとしていただけると、嬉しいです♪


にほんブログ村


とと姉ちゃん part1―連続テレビ小説 (NHKドラマ・ガイド)/NHK出版
¥1,188
Amazon.co.jp
【ポケット版】「暮しの手帖」とわたし (NHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』モチーフ 大橋鎭子の本)/暮しの手帖社
¥972
Amazon.co.jp
しずこさん 「暮しの手帖」を創った大橋鎭子 (暮しの手帖 別冊)/暮しの手帖社
¥972
Amazon.co.jp