「あさが来た」第148回~新しい世代の登場。千代の結婚、そしておめでた | 日々のダダ漏れ

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「あさが来た」 第148回
第25週 「誇り高き人生
新しい世代の登場。千代の結婚、そしておめでた


季節は変わり…
いよいよ、千代と啓介の、
結婚の日が近づいてきました。


千代) うわ~きれいやこと!
    へ? あれ…。あれ、ドレス?
あさ) そうだす。イギリスでは婚礼で花嫁が、
    真っ白なドレス着るゆう習わしがある
    のやて。あんた着物が好きみたいだす
    けどなぁ。案外似合うかも分かれへん
    思てなぁ。
千代) そう…。あっ、うち、着るもんは自分で 
    選ぶさかい、お母ちゃんは仕事してて
    ええ言いましたやろ?
あさ) へぇへぇ。せやけど花嫁衣裳だけは、
    どうかしっかり見てやってくれて、
    お母様に言われましたのや。
千代) おばあちゃんが?
あさ) そうだす。ほんまはご自分が一緒に
    選びたかったんや思いますけど。
    せめてしっかりうちが、見届けさして
    もらお思てなぁ。
うめ) そうだすなぁ。きっと、大奥様も大旦那様も、
    楽しみにどっかから見てはりますやろなぁ。
千代) そう…おおきに。ほんなら遠慮のう、
    じっくり見さしてもらいます。
うめ) こらえらい長い事かかりまっせ。
あさ) へぇ、そうだすやろなぁ。


**********

そのころ、和歌山では…

惣兵衛) (咳き込み)
はつ) 大丈夫だすか?
惣兵衛) (咳き込み) うん…ただの風邪や。
     はぁ、寒なってきたさかいなぁ。おう。
養之助) うん。
はつ) 行っといでやす。


**********

東柳啓介と、
白岡千代の結婚式が、
厳かに執り行われ…
啓介は、正式に、
加野屋の婿養子として迎えられました。


**********

(歓声)
(ドレス姿で現れる千代と啓介)
(拍手)

千代) 宜ちゃん、東京からわざわざおおきに。
宜) ううん。西洋のお姫様みたいや。
  よう似合うなぁ!
千代) おおきに。
藍之助) あ~あ、弟にも千代ちゃんにも、
     先越されてしもたなぁ。
平十郎) へぇ、藍之助。
     お前も頑張らなあかんで!
藍之助) はい。
亀助) けど、ほんまに盛大な披露宴だしたなぁ。
榮三郎) ほんまになぁ。
     あないなとこに100人も呼ぶやてなぁ。
新次郎) ほとんどがお前の
     お客さんやったやないか。
榮三郎) そらそうだすけど。いや~それにしても、
     あのお婿さんにはびっくりぽんだすわ。
あさ) へ? 啓介さんだすか?
榮三郎) へぇ。結婚前に、官吏になりたがってた
     彼に、果たして銀行員が勤まるやろかと
     かまかけましたらなぁ…。


(回想)
啓介) ワシントンがアメリカ合衆国を建国して、
    欧州各国に恥じざる国にした事は偉い事
    ですが。その事実は、世界に利益を与え
    た訳ではありません。その点、エジソンは
    電気を使って、世界を明るく照らしました。
    僕はこれからここで、新たな日本のエジ
    ソンを応援していきたいと思っています。


あさ) はぁ~そないな事を。
亀助) こら、えらいお婿さんだすなぁ。
新次郎) えらすぎるがな!

(笑い声)
榮三郎) 新しい世代の登場だすわ。
美和) 皆さ~ん、アイスクリームお持ちしましたで。
千代) わぁ、アイスクリンや!


**********

成澤) そうだ。新郎に一つ伺いたい。これは興味
    本位の質問なので、答えたくなければ答え
    なくても構わないのだが…。
啓介) 何でしょう?
成澤) 君は、千代さんのどんなところを好ましく
    思ってるんですか?
啓介) え?
成澤) 容姿か? 顔面か? それとも人柄か?
啓介) ああ…。それは…その、全部です。
成澤) ほう。
啓介) しかし、一番電撃を受けたのは、
    上方言葉です。
成澤) 言葉?
啓介) 「堪忍だす」とか、「嫌や」とか、「もう二度
    と、お会いでけへんやろ思てましたさかい」
    なんて言われたら、もう東京育ちの僕なん
    か、それだけでビリビリッと!
成澤) ハッハハハハ…。
    それは、興味深い。なるほど!


**********

あさ) 何の話してはりますのやろなぁ?
新次郎) ほんまだすなぁ。ハハッ。
亀助) はれ? 今日は、あんまり
    飲みはりまへんのやなぁ。
新次郎) へぇ。花嫁の父やて、こないな日ぃは
     それでのうても、腹いっぱい胸いっぱい
     だすわ。亀助も、じき分かりますわ。
亀助) はぁ…分かりたないなぁ。

(笑い声)

**********

千代と啓介は、
加野屋の近くに小さな家を借り、
当面はそこで暮らす事になりました。


あさ) 無駄遣いしてへんか、
    すぐ見に行きますさかいな。
新次郎) 新婚の家行くやて
     どこまで不粋だすのや。
あさ) ん?
新次郎) 大丈夫や。わてがな、
     ちゃ~んと見張っときますさかい。
千代) へぇ。よろしゅうお願い申します。
啓介) では、また明日銀行で。
千代) お父ちゃん、お母ちゃん。
    お世話になりました。
新次郎) うん…。

(家に帰っていく二人を寂しげに見送るあさ)
うめ) 何でさみしいて、
    素直に言いはらへんのだすか?
あさ) 何でだすやろなぁ?

(あさの肩を抱く新次郎)

**********

あさ) あ…分かった。
新次郎) ん?
あさ) やぁ…このごろ旦那様見てて、何かし
    っくりけぇへんなぁ思てたんだすけど。
    ようよう分かりましたわ。
新次郎) 何がだす?
あさ) お茶だす。お茶飲む時のお顔、旦那様
    ゆうたら、昔から、えらいふ~ってうっと
    りした顔してお茶飲んではりましたやろ?
    それが、ちょっと…。
新次郎) そうだすのや。さすが格別なおなごや。
     よう分かりはりましたなぁ。お茶の香りが
     なぁ、何やこう…ちょっと違てますのや。
あさ) そやけどそれ、いつも買うてるお茶の葉
    と違いますのか?
新次郎) せや。いつもとおんなじはずなんやけ
     ど…いれ方かなぁ思て、何べんかいれ
     直してみましたのやけど。さほど変われ
     へんのだすわ。
あさ) 今度お茶屋さんに聞いてみまひょな。
    そやけど、いっぺん病院行った方が…。
新次郎) わての事よりなぁ、あさ。これを機に、
     あんたこそ、ぼちぼち、ちょっとゆっくり
     したらどないだす?
あさ) はい?
新次郎) 千代の心配も、商いの心配もようようの
     うなりました。わてらももう若い者に任して、
     隠居考えたかて、ええ年だすわな。あさは
     な、日本一の、お嫁さんやさかい、日本一
     の富士山の見えるとこにでも別荘買うて、
     2人で、のんびり過ごすいうのはどないや
     ろな?
あさ) う~ん、そらよろしおますなぁ。そやけど…
    これからまだしばらくは、経済も、好況と不
    況を繰り返しますやろし。榮三郎さんやへぇ
    さんや、重役みんなの骨折りも、この先まだ、
    一とおりやあらしまへん。啓介さんかて無事
    育つか、この目で見守らなあきまへんのや。
    まだまだ休む訳にはいかしまへん。
新次郎) せやな。
     まあ、そない言うやろ思てましたわ。
あさ) 堪忍だす。せやけどいつか、
    そないな別荘、きっと建てまひょな。
新次郎) うん。


**********

(台所でみかんの汁をしぼっているはつ)
惣兵衛) せき込み)

医者からは風邪だと言われていた
惣兵衛ですが…


惣兵衛) はぁ…ああ…。
はつ) ちょっとでええさかい、飲んで。
惣兵衛) ん? ああ…こらうまいなぁ。
     おおきにな。(せき込み)


**********

年が明けて…

(みかんを食べている千代)
(大股で家の中を走っているあさ)

千代) (みかんを食べて) あ~おいし。
    はつおばさんにお手紙書かななぁ。
あさ) あ…千代! 千代、いてた!
    病院は、どないだした?
新次郎) あさ! またそない大股で。
あさ) はっ、すんまへん。
うめ) おめでたでございます。
あさ・亀助) はぁ~!
あさ) なんて事! びっくりぽんや!
新次郎) ハハッ。せやろ?
     わてら子供できるまであない苦労した
     ゆうのに、千代も養之助も…。
千代) うちは、早いとこええお母ちゃんになりま
    す~て、ずっと昔から言うてましたやろ?
あさ) そないだしたなぁ。おめでとうさん、千代。
    おめでとうさん、啓介さん。
啓介) ありがとうございます。
千代) おおきに、お父ちゃん、お母ちゃん。
亀助) いよいよ、おじいちゃんだすなぁ!
新次郎) へぇ。

(笑い声)

**********

冬休みや、春休みになると、
あさを慕う女子大学校の学生たちが、
大阪に旅行し、白岡家へと、やって来ました。

啓介) はい。少々お待ちを。
うめ) あれま、すんまへん。お邪魔致します。
    家の入口はあっちだす。
    今ご案内しますよって。
女学生) ありがとうございます。
女学生たち) ありがとうございます。


**********

あさ) ほな、年賦金の計算をしてもらいます。
    借入額は、218円40銭。


あさは、学生たちを大いに歓迎し、
そろばんや簿記などの、
商いの事を教えたり、
針仕事や、台所仕事を任せたりと、
なるべく、生きた学問を教えようと努めました。


あさ) 西洋のおなごはんは、自分の意思をきちん
    と持って、それを、はっきり口に出しはります。
    これからはもっと、おなごも、己を保って、
    生きていかなあきまへん。
亀助の声) 何やて!?
あさ) どないしはったんだす?
うめ) 今、電報が届いて…。
亀助) 惣兵衛さんが…倒れはったて。
新次郎) へ…?


それは、突然の知らせでした。

**********

あさの母心からのウェディングドレスのサプライズ
にも、いつものようにツン気味だった千代も、おば
あちゃん、おじいちゃんの名前を出されたら、素直
に従うところがまだまだ可愛いところ。着物姿もい
いけれど、ドレス姿もなかなか♪ そして、いつもの
質素な着物ではない、華やかな着物姿の宜ちゃん
にも萌え。二人とも、ほんにほんにかいらしいわぁ。

そして、唐突にぶっこんできた、成澤による、啓介
が千代のどこに惚れたのか問題に対する答えが
秀逸。容姿か、顔面か、それとも人柄か? ジャジ
ャジャ~ン! なんとまあ、いわゆる方言女子萌え
というオチ。いや、分かるけどね、その気持ちはよ
く分かる。「堪忍だす~」「嫌や~」の魔力ときたら。
さて、成澤の興味本位な質問へのこの答えが、彼
の恋愛事情に何らかの影響をもたらすのか…気
になるけれど、それを描く時間はないんだろうなぁ。

たぶんビールを飲んでもおいしくない、お茶の味が
変わっているように思える。それは、明らかに体調
に異変がある証拠。そう、体調が悪いと、ビールが
美味しくないんだよね~ホント。ビールの最初の一
口を美味しく感じるかどうかで、その日の体調の良
し悪しが分かる。それがずっと続くとしたら…。あさ
の不安は当たってしまうんだろうなと、今から辛い。

せき込む惣兵衛の喉をうるおすみかんと、新しい
命を宿した千代の喉をうるおすみかん。♪めぐる
めぐるよ、時代はめぐる。別れと出会いを繰り返し
(by 中島みゆき「時代」)と、あの名曲が頭をよぎ
る。死にゆく者、生まれてくる者、太古の昔から変
わらない世代交代の波。ある時は、はつと惣兵衛
の新しい未来をつなぎ、ある時は、あさのひどい
つわりから救い…。おみかんが本当に上手に使
わわれているなぁと。惣兵衛も、新次郎も、等しく
老いからは逃れられず…。う~ん、切ないわぁ…。

ところで、昨日出て来た淀川生命の商品として出
てきた「開運保険」について、大同生命のフェイス
ブックでのお答えは…
「開運保険とは?」(大同生命)

・満期のときに限り保険金を支払
・満期前に被保険者が亡くなられたときは、
 以後の保険料払込を免除
・保険料の払込期間は、全期払込のほか、
 10年・15年・20年・25年等の短期払込がある

という保険らしいけれど…。う~ん。満期の時にし
か支払われないということで、それまで生きていら
れたら、よかっためでたいっていう感じ? そのとき
まで元気でいるつもりで頑張ろうって、自ら開運を
呼びこみましょう的な? それともただ、縁起がよさ
そうだったから? まあ、何となく、良さそげに思え
ネーミングではあるかもね。私はてっきり、ゴルフ
のホールインワン保険みたいなものかと…。何は
ともあれ、人の興味を惹きつける、ネーミングって
大事ってこと。新次郎の初孫の名前が気になる~。


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●「あさが来た」HP


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