「あさが来た」第78回~五代の心の友になったあさとジリジリする男たち | 日々のダダ漏れ

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「あさが来た」 第78回
第13週 「東京物語
五代の心の友になったあさとジリジリする男たち


友厚) 失敬…。飲み過ぎましたかな。はぁ…。
    このウイスキーは、大久保さんと共に
    飲み干そうて、そない言うてたもんで…。
あさ) 五代様。うち…。
    うち…次、こないな事されたら、びっくりぽん
    言うて投げ飛ばしてしまいます!
友厚) え? 投げ飛ばす?
あさ) へぇ、そうだす。うちはおなごだす。
    殿方に急にこないな事されて、びっくりせぇへん
    おなごはいてしまへん! それにうち、こない見
    えても、子供の頃からお相撲、強おますのやで。

(四股を踏むあさ)
友厚) ハハッ…。こら、確かに強そうや。
    すいません! 
    もう二度と、こんな事はしません。
あさ) はい。
    そやけど、もし五代様が、うちの事を
    男や女や隔てのう、友として、ちょっと
    でも頼ってくれはったのやとしたら、
    それはうれしい事だす。
友厚) え?
あさ) これからは、うちがいてますさかい。
    そら、大久保様みたいには一生なられしま
    へんけど、五代様の、心の友になれたら…。
    何か、お役に立てたら…。
友厚) おおきに! よし。献杯しましょう。
あさ) ん?
友厚) つきおうて下さい。
あさ) 献杯?
友厚) 永遠の我が友、大久保、利通卿に…。
    そして、新たな心の友、あささんに。
    チアーズ! ああ…はぁ。

(お酒を飲みほすあさ)
友厚) あっ、そない一気に飲んだら…!
あさ) ウッ。
友厚) 大丈夫ですか? あささん。
あさ) 何だす? これ。 ウエッヘ。
友厚) ウヘェ~て。
あさ) お酒て、お父様や旦那様が、いつもおいしそう
    に飲んではったから、どないおいしいもんか思
    いましたけど。ちょっともおいしい事なんかあら
    しまへんなぁ。はぁ…殿方は、何でこないなもん、
    おいしそうに飲みはりますのやろか?
友厚) (笑)
あさ) へ?
友厚) ハハハ…。こないな時にかて、
    笑かしてくれるなんてなぁ。
    やっぱりあささんは、不思議な人や。
    私は今まで生きてきて、いろんなものを
    見てきたつもりです。それでもあささんと
    いると、いつも、びっくりさせられる。
    自然に、笑顔になれる。
あさ) そうだすか?
    あ…すんまへん。もう帰らな!
友厚) ああ。あっ、大丈夫ですか!?
    あ…そうや。お水を!
あさ) 考えてみたら、うち、こないたんとお話さして
    もろてんのに、五代様の事、何も、存じ上げ
    てへんのだす。今まで、どないな事してきは
    たんだすか? 教えとくなはれ。
友厚) 人を喜ばせるような、ロマンティンクな
    ストーリーは、一つもありません。薩摩や
    政府にいてた頃は、やりがいもありました
    けど。目を覆いたなるようなものも、たくさ
    ん見てきました。
    それでも…そんな中で、あささんに会えた。
    私は、あなたに会えてなかったら…。

(寝てしまっているあさ)
友厚) (英) でも君は一番に出会うべき人に
     もうすでに出会っている。


**********

亀助) ああっ! 何だすか、このお酒は!?
新次郎) おいしいやろ。
     これな、ビールいいますねん。
亀助) はあ~ビールだすか。
新次郎) ああ。
亀助) せやけど、けったいなお店だすなぁ。
    茶屋でもないし、そば屋とも違うし。
新次郎) 実はな、この店なぁ…。
美和) こんばんは。
亀助) あ…あんさん、お三味線の!
美和) お久しぶりだす。ようこそ、うちの店へ。
亀助) へ!?
新次郎) ここは、お師匠さんのお店だす。
美和) へぇ。新次郎様のおかげだす。
    新次郎様に、五代様と、このビールいう
    新しい飲み物紹介してもろて、それで、
    このお店開かしてもらいましたんだす。
亀助) ははぁ~なるほど。
    近頃、お外にお三味線に行きはれへんのは、
    そないな事やったんだすなぁ。
新次郎) それとこれとは話が別や!
      ビール、お代わり。
美和) へぇ。どうぞ、ごゆっくり。
新次郎) へぇへぇ。
亀助) へぇ…。
    こら、若奥さんには教えられまへんな。
新次郎) そうか? いつか連れてこう
     思てましたのやけどなぁ。
亀助) そらあきまへん!
新次郎) は?
亀助) 見とくなはれ。
    客は皆、見た事のある旦那衆ばっかりや。
    おなごなんて一人もいてしまへん。
新次郎) そないゆうたらそうだすなぁ。
亀助) みんな、羽伸ばして楽しそうだすなぁ。
新次郎) お前も、楽しくなってくれたら、
     ええのやけどな。縁談、決まって
     しもた訳やあれへんのやで。
     そやさかい、まだ諦めんかてよろしのに。
亀助) わての事より…新次郎さんだす。
新次郎) 何がだす?
亀助) 若奥さんの事、ジリジリしてはるくせに。
新次郎) ジッ、ジ…ジリジリなんかしてへんがな!
     わてはな、お金儲けは嫌いやけど、あさが
     仕事してんの見てんのは好きなんやわ。
亀助) へ?
新次郎) あさ見てたらなぁ、何や、お金のために
     働いているようには、見えしまへんのや。
     どんだけつろうても忙しゅうても、走り回
     ってて。何やそれが、かいらしゅうてなぁ。
亀助) ははぁ…
    そら、えらいけったいな好みだすなぁ。
新次郎) わては、それが見てたいだけなんだす。
     そやさかい、ジリジリなんかしてまへん。
     それにもう、今頃は船の中だす。
     亀助。自分がジリジリしてるからて、人を
     ジリジリしてるみたいに言うたらあかん!
亀助) わてかて、ジリジリなんてしてしまへん。
新次郎) してるがな。
亀助) してしまへんて!
新次郎) ジリジリジリジリ…男のくせに!
美和) まぁ、かいらしい殿方たちですこと。

**********

そして、東京でもう一晩を
過ごしてしまったあさのもとに、
また朝がやってまいりました。


あさ) ん…。旦那様? はっ! あっ、うめ!
うめ) 「うめ!」じゃございまへん!
    こないなとこで何したはるんですか!
あさ) 五代様は?
うめ) 五代様やったらもうとっくの昔に
    出ていかはりました!
    うめはもうびっくりしました。走って走って
    ようようたどりついて見てたら、おあさ様
    はお酒を飲んで寝入ってしもてて。
    五代様が介抱してはるやございまへんか!
あさ) 飲みましたなぁ…。飲みました。
    うち、いつの間に寝てしもたんやろ…。
    あかん。思い出されへん。
うめ) はぁ…ほんまにもう!
あさ) 思い出してる場合やあれへん! 行こ!
うめ) へ!?
あさ) ほら、走って! 急がな汽車が出てしまいます。
    ウッ…。そやけど走ったら頭痛い。
うめ) お酒なんか飲みはるさかいだす。
    急いどくなはれ! 汽車が出てしまいます。
あさ) へぇ。ハァ、ハァ。
    おおきに…東京はん。
    おおきに、大久保様。おおきに!
うめ) おあさ様!
あさ) はい!

(駆けだすあさ)
うめ) おあさ様…おあさ様!

**********

こうして、あさとうめは、
ようやく、大阪に帰ってきました。


あさ) ただいま~! あっ、千代!
    あんた、また歩くの上手になりましたなぁ。
新次郎) せやけど、初めに言うてた予定より、
     ちょっと遅い事あらしまへんか?
あさ) へぇ。実は、蒸気船に乗り遅れてしもて…。
新次郎) やっぱりそうだしたか。
     何や? 何があったんだす?
あさ) へぇ。


**********

三坂) ロンドンの新聞には、「ミスター大久保は、
    日本の昨今の台頭をもたらした全ての改革
    の推進者であり、彼を失う事は日本国家の
    不幸である」、と書いてあるそうです。
友厚) 皮肉なもんや。日本人より、外国の人の方が
    大久保さんの価値をよう分かってる! はぁ…。

(回想)
大久保) 五代。おはんには、
     ますます気張ってもらわねばならん。
     外国に負けない、強い国じゃ。

(壁のペンギンの絵を見つめる五代)

**********

(学生たちと早歩きで散歩している福沢諭吉)

時は、明治11年。
日本にも、大阪にも、この加野屋にも…
大きな変化が訪れようとしていました。


新次郎) …で、五代様のとこ駆けつけて、
     どないしましたんや?
あさ) もちろん、できる限りお慰め致しました。
新次郎) はぁ? 慰めるやて?
あさ) へぇ。そやけどうち、よその殿方の涙て初めて
    見ましたさかい、どないしよか思て…。
新次郎) まあ、そら、つらかったやろけど、
     なにも、あさが慰めんかて!
あさ) 何心の狭い事言うてはるんだすか!
新次郎) え?
あさ) さっきからその話ばっかりして!
    もっと鉄道やレンガや、 
    ガス灯や牛鍋の話も聞いとくなはれ!
新次郎) まあ、そら、そやけど…。
あさ) あ…あと、
    牛鍋屋で会うたけったいなお方の事も!
    いや…やっぱりガス灯だすなぁ。
    あのずらっと並ぶキラキラした明かり。
    ほんま千代にも見せてあげたいわ。


そして、あさと新次郎もまた、
変わろうとしていました。


**********

次、こないな事されたら、びっくりぽん
言うて投げ飛ばしてしまいます!

それでこそあさ! そこははっきり言っておかないと!
五代の男心にぐっさりと釘を打っておきながら、心の
友になれたらと飴を差し出す。罪な女だねぇ、あさは。

思うにあさは、子どもの頃からずっと変わり者扱いさ
れて、女としての自分に劣等感を感じているので、五
代のようなモテ男が、自分を女として好きだなんて夢
にも思っていないのでしょう。五代の好意は、商人同
士、男同士の友情のようなものだろうと理解している
というか、そう思い込む事で納得しているのかなぁと。
鈍いというか、良くも悪くも規格外の女子なのがあさ。
そしてそんな規格外のところに惚れる新次郎と五代。
珍獣好きの殿方は今も昔もいますから~。いろんな
好みがあって、世の中は成り立っているのかもね~。

あさ見てたらなぁ、何や、お金のために
働いているようには、見えしまへんのや。
どんだけつろうても忙しゅうても、走り回
ってて。何やそれが、かいらしゅうてなぁ。

嬉しそうに語る新次郎にけったいな好みという亀助w
確かにね~。あの時代の男としては、変わってるよね、
新次郎の好みは。でも、新次郎の気持ちはちょっとわ
かったような。あさが、本当に働くのが好きで、お金の
ためより、自分のやりがいのために働いているところ
が、好きだったんだねえ。なるほど新次郎らしい理由。

三味線のお師匠さんのお店で、ジリジリしながら、ジリ
ジリしてないと言い合いながらビールを飲む2人。ホン
トかいらしい殿方というか、かいらしい妖精さんたちで。

五代を慰めたというあさにジリジリマックスな新次郎の
気持ちも、心の狭い事!の一言で投げ飛ばしてしまう
あさ。男心に疎い女はある意味最強。五代も新次郎も
あさのにぶちんには勝てません。あさの鈍感力最強!

来年は、ふゆと亀助、うめと雁助、それぞれの恋バナ
が動きだしそうな予感。新年が今から楽しみです~♪


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