「あさが来た」第49回~おヒゲの若奥さん。人並みの幸せとは? | 日々のダダ漏れ

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「あさが来た」 第49回
第9週 「炭坑の光」
おヒゲの若奥さん。人並みの幸せとは?


あさは、軌道に乗り始めた
炭坑の責任者として、
大阪と九州の間を、
頻繁に、往復するようになりました。


**********

あさ) (笛の音)
藍之助) (笛の音)
あさ) おっ、上手上手。もういいの?
はつ) あさ。明日からまた九州やて?
あさ) へぇ。せやさかい、その前にお姉ちゃんと
    藍之助の顔みとうて、来てしまいましたんや。
    せやけど、これから、寄合所にも寄って、
    いろいろ話聞いとかなあかんのだす。
はつ) そんな忙しい時にうちなんか寄って…。
あさ) そやけど、2人の顔見てたら、
    元気になるんやもん。
    ほんならうめ、よろしゅうな。
うめ) へぇ。お漬物預かって帰ります。
はつ) あさ。気ぃ付けてな。
あさ) おおきに。あ…せや。お姉ちゃん、もう惣兵衛
    さんに言わはりました? 和歌山の事。
はつ) それが…。
惣兵衛) おう! また来てたんか。
あさ) あっ、惣兵衛さん。お帰りなさいませ。
    ほなら、お姉ちゃん、行ってまいります。
    体、十分気ぃ付けてな。
はつ) あんたこそ。気ぃ付けて行っといで。
あさ) へぇ。
うめ) おあさ様! お足が…。
あさ) へぇ…。行ってまいります。
惣兵衛) ああ。
     相変わらず忙しそうなやっちゃなぁ。
     そのうちヒゲでも生えてきそうな勢いやなぁ。
うめ) 後生でございますからその言葉だけは言わん
    といてあげてくださいまし。寄合所の男の方々
    にも、「加野屋の嫁はヒゲが生えてる。心臓に
    毛が生えてる」言われて、ほんまはえらい気に
    してはりますのや。
はつ) そやの…。


**********

あさ) こんにちは。
男性) (小声で) 道空けて。道空けて。
あさ) ご機嫌さんだす。こんにちは。ご機嫌さんだす。


**********

五代友厚は、
多くの鉱山を手中に収め、
鉱山王と呼ばれる、
大阪の名物男になっておりました。


友厚) 飯場が5つに増えたて、
    それは景気のええ話ですなぁ。
あさ) いいや、おかげで以前よりようけ掘らしても
    ろてんのだすけど、その、飯場飯場によって、
    不公平が出てるみたいで。それでまた、明日
    から、九州行かなあかんのだす。
友厚) そうですか。
山屋) 五代様。ほな、場所を変えてお話を。
友厚) ええ。
天神屋) いや~加野屋の四男坊はんが
     先にいたはりますがな。
神田屋) はぁ、炭坑まで買おうっちゅう、勇ましい
     おヒゲの若奥さんには、わてら、かないま
     へんよってなぁ。

(笑い声)
(口のまわりを気にするあさ)
友厚) 何も生えてなんか。
あさ) すんまへん。
友厚) あささんでも、ああいう嫌みは、
    気になりますか?
あさ) いや…小さい頃は、勇ましいやら男らしい
    やら言われても、ちょっとも気になったこと
    あれへんかったのに。大人になると、何や、
    感じが違てきますなぁ。
友厚) それは、この国の男と女の見方が、
    そういうふうにできてしもてるから。
    もっと大きな目で見たら、男も、女も、
    そう大した違いはないゆうのに…。
あさ) そうだすやろか。
友厚) そうです! 私がハズバンドやったら、あなた
    に、こんな肩身の狭い思いはさせない!
あさ) へ?
山屋) 五代様。もう待ちきれんさかい、
    お先に行かさしてもらいます。
友厚) すぐ行きます。先に行っといて下さい。
山屋) ほなお先に。後ほど後ほど。
友厚) (せき払い)
    あささん。九州への道中、お気を付けて。
    ほな、ごゆっくり。

(部屋から出て行く友厚)

**********

友厚) (ため息)
    (英) 何を言ってるんだ、私は。


**********

あさ) はずばん? どないな意味やろか?
    まあ、ええか。


**********

ふゆ) 大阪もじきに陸蒸気が走るてほんまだすか?
弥七) ほんまみたいだっせ。この店も、炭鉱の商い
    のおかげで、借金ちょっとずつ減ってきてるい
    う話だすしなぁ。
うめ) そらよろしおましたなぁ。
クマ) ほんまよう分からへんけど、
    石炭さまさまだすなぁ。
うめ) ほんまだすなぁ。
クマ) あの石がなぁ…。
雁助) ごちそうさん。
弥七) はぁ~相変わらず番頭さん、ご飯早いなぁ。
雁助) お前も長飯してんと、
    ちゃっちゃと働きはなれや。
弥七) へぇ!


**********

正吉) ほう! ハッハッハッハッハ。また、えらい、
    かわいらしゅうのが出来ましたなぁ。
よの) へぇ。そやけど、なんぼお犬さんのお張り子
    さん作っても、何も報われしまへんわ。
    新次郎は、頑固に妾、つくらへんいうし。
正吉) まあ…加野屋の、奥を守ってくれてはる
    あんたの心配はよう分かりますのやけどなぁ。
    いや…私はな、新次郎のとこのややこは、
    もう、諦めてますのや。
よの) 何だすて!?
正吉) いや、ほれ、私があさちゃんに、九州行きを
    許した時から、考えてましたんやで。うん。
    案の定、炭坑の仕事というもんは思うた以上
    に手ぇがかかります。それ今一生懸命やって
    くれてる、あさちゃんに、ややこも産んでとは、
    ちょっと言いにくい。ハッハッ。
よの) それやったら何だすか。
    世間さんが言うように、加野屋は四男坊もろた、
    そない思えいう事だすか?
正吉) 世間さんの言う事なんかもうどうでもよろしい
    やないかいな。あっ、ほれ…うちにはほんまも
    んの三男坊がおりますがなぁ。あの榮三郎に
    早い事嫁をもろうて…。
よの) そんなん新次郎があんまりにもかわいそう
    やわ。あの子かて人並みに、女らしい嫁さん
    もろて、人並みに、幸せになってもええはず
    や。そやのになぁ…。
正吉) その新次郎が幸せやないてぇなこと、
    一体誰が決めましたのや?
    ほれ、あの2人が仲がええということは、
    あんたもよう知ってはりますやろ。ええ?
よの) そやけどなぁ。いや…。
    ほんま、仲が悪かったらよかったんなぁ!
あさ) もうほれ…もう、そんな事を、
    言うたらあきまへんで。
あさ) 旦那様。どないかしはったんだすか?
新次郎) いいや。何も、あらしまへんで。
     さあ、行こ行こ。
あさ) あ…。
新次郎) ほれ、さあさあさあ…。


**********

あさ) へ? 浴衣の会?
新次郎) そうだす。その会で、お三味線弾かして
     もらう事になりましたんや。
あさ) ほな、九州のお仕事早終わらして帰ってこな!
新次郎) ハッハハ。
     そない大げさなもんやあれへんのやで。
あさ) そやけど、お三味線弾く旦那様、
    もういっぺん見たいんだす。
    はぁ、そら楽しみな事だすなぁ。
新次郎) おおきに。炭坑の仕事、きつないか?
あさ) へぇ。情けない事に、まだあっち行く度に、
    肩も脚も、パンパンになってしもて…。
新次郎) あないきつい山道長い事歩いたら、
     当たり前だす。わて、二度と行きとないわ。
あさ) フフッ。
新次郎) どれどれ。

(あさの肩を揉む新次郎)
あさ) おおきに。せやけど今は…くすぐったおます。
新次郎) おおっ。
あさ) それに、炭坑のみんなは、いっぺん心開いて
    くれたら、もう誰も、おなごやゆうてアホにした
    りしはれへん。その点で言うたら、あっちの方
    が、気ぃ楽な面もあります。
新次郎) そうか。
あさ) この本には、「天は、人の上に人を造らず、
    人の下に人を造らず」て書いてありますけど。
    まだまだ、そうはいかしまへんなぁ。
新次郎) もう読んでしまいましたんかいな。
     面白い本だしたやろ?
あさ) へぇ。ほんまに。
    そやけど一気に読んださかい、目がしんどい。
新次郎) ほれ、疲れてますのや。今日はもう、
     早いとこ布団入って、休んだら…。

(眠っているあさ)
新次郎) もう寝てますのかいな。
     ほんまにもう…。

**********

そのころ、姉のはつは…

惣兵衛) 和歌山の土地を…?
はつ) へぇ。この土地で、一家みんなで頑張って、
    ほんでいつかきっとこの恩を、何倍にもして
    返してほしいと。母からそない言われました。
    黙って受け取ってしもて、旦那様に申し訳な
    い思たんだすけど…。
惣兵衛) 申し訳ない事なんかあれへん。今井の
     お母さんはわしら一家に、もいっぺん前に
     踏み出す機会くれはったんや。
     おおきに。お母さん。ほんまおおきに!
はつ) 旦那様。お顔上げとくなはれ。
惣兵衛) はつもおおきに。
     これ受け取るのつらかったやろ。
     お前は優しそうに見えて、ほんまは、
     えらい意地と誇り持ってる女やさかいなぁ。
はつ) いいえ。うちの誇りやなんて、
    お母様に比べたら…。
惣兵衛) せやな…。気がかりなんはお母ちゃんや。

**********

そして、あさは、
また九州の炭坑へと向かいました。


あさ) ただいま。
女性) お帰りんしゃい。
あさ) 戻りました。
女性) お帰りんしゃい。
亀助) 若奥さん! 長旅ご苦労さんでございます。
あさ) ご苦労さんだす。
    それで、こっちはどないだす?
亀助) へぇ。それが…一人、いけ好かん
    納屋頭が、おりますのや。
あさ) へ? いけ好かん?
亀助) へぇ。

**********

昔も今も、できる女性への男の嫉妬はなくならないよ
うですがw 四男坊の次は、おヒゲの若奥さんとは…。
新次郎以上に、正吉さんの器の大きさを感じさせられ
ました。加野屋のために一生懸命なあさを理解してく
れる正吉さんと新次郎がいるから、あさも頑張れるわ
けですよ。息子の幸せを願う母心、よのさんの気持ち
も分かるし。ついつい漏れてしまう姑としての愚痴も、
時代背景を思えば、まだまだ可愛いもの。面と向かっ
て言わないだけ(明らかにダダ漏れしてはいますが)、
マシ。よのさんは普通に悪くない姑さんだと思います。
器の大きな旦那様と合わせて、ほんにいい夫婦~♪

人並みの幸せ…の「人並み」の基準とは? 幸せの感
じ方は人それぞれ。同じ物を持っていても、同じ環境
に見えても、持っている人、受け止める人の感じ方で、
それを幸せ思うかどうかは、まさに人それぞれ。結婚
しても、子供がいても不幸だと思っている人もいれば、
1人でも幸せだと思える人もいる。何が幸せかなんて、
ホントに人それぞれで…本人にしか分からないという
のが面白い。本人がよければ、よろしいんだすなぁw

天は、人の上に人を造らず、
人の下に人を造らず。

だったらいいね。でも、そうじゃないのが世の常で…。
だから勉強しましょうね~ってお話? ざっくりでゴメン。

知る事、学ぶ事が、1番の力となるのは今も昔も同じ。
知らないと損をするし、一方的に不利益を受ける事に
もなりやすい。「花燃ゆ」も「あさが来た」も、学ぶ事の
重要性に目をつけるのは同じ。新しい朝に必要な事。
学べるって、幸せなことなんだよね。忘れがちだけど。

惣兵衛さんは、今井のお母さんの心遣いを素直に感
謝できる、やわらかい心の持ち主に。優しそうに見え
て、強い意地と誇りを持っているはつの事もよく分か
っているし。さすがあの母親の元で耐えてきただけの
事はあります。さて、ラスボス、誇り高きキングコブラ
を説得し、無事、和歌山に旅立つことはできるのか?

相変わらずあさへの想いダダ漏れ乙女男子・五代と
お疲れ気味のヒゲの若奥さまを、お姫さま抱っこする
夫・新次郎。祝日サービスのイケメン萌え頂きました。
今週ははつの和歌山行き問題と、サトシ問題が焦点
になりそう。どんな風に見せてくれるのか楽しみです。


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●「あさが来た」HP


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