「コウノドリ」第1話~あなたに会えてよかった~命の医療チームの奇跡 | 日々のダダ漏れ

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日々想ったこと、感じたこと。日々、見たもの、聞いたもの、食べたものetc 日々のいろんな気持ちや体験を、ありあまる好奇心の赴くままに、自由に、ゆる~く、感じたままに、好き勝手に書いていこうかと思っています♪

「コウノドリ」



ボクらは毎日、
奇跡の
すぐそばにいる―


●相関図



**********

第1話
あなたに会えてよかった
~命の医療チームの奇跡


鴻鳥) 赤ちゃんどうするんですか?
    矢野さんの赤ちゃん、病院にいるんですよ?
矢野) いらない。私…あの子いらない。どいてっ。
鴻鳥) 病院へ戻りましょう。
矢野) 嫌よ! あんたら医者の仕事は、
    子供産ませる事でしょ?
    生まれたんだからもういいじゃん。
    私がどうなろうと、あんたに関係ないでしょっ。
鴻鳥) お母さんと赤ちゃんを守るのが、僕らの役目
    です。僕は誰1人、お産で死なせたくないから。

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向井) 病院に行かなかったのはどうして? お金が
    なかったから? だったら、母子手帳をもらえば、
    無料の診察チケットがついてるし、出産費用を
    肩代わりしてくれる助産制度もあったのに。
矢野) そんなのまっとうに生きてる人の話でしょ。
向井) 手続きさえすれば誰でももらえるのよ。
矢野) 役所なんか行ける訳ないじゃん。家ないし…
    借金あるし。居場所見つかると困る。
    親ともとっくに縁切れてるし。
鴻鳥) それはあなたの都合であって、赤ちゃんが
    健診を受けない理由にはなりません。妊娠中
    は、感染症や様々な合併症にかかりやすくな
    ります。健診を受けずに出産した場合、赤ちゃ
    んが死亡するリスクは、通常の6倍以上です。
    それに、未受診の妊婦を喜んで受け入れる
    病院はありません。だからたらい回しも起きる
    んです。矢野さん。あなたがした事は、おなか
    の中の赤ちゃんを虐待したのと同じです。
矢野) 何でよ。何でそこまで言われなきゃならない
    のよ! 医者なんか金持ちに生まれて、ずっと
    恵まれた暮らししてんでしょ。あんたに何が
    分かるの。あんたに私の何が分かるのよ! 
鴻鳥) 分かりません。でも、目の前で生まれようと
    する命があれば、僕らは全力で助けます。
    産科も、新生児科も麻酔科も。
    矢野さんだって、助けたかったはずです。
矢野) はっ?
鴻鳥) 救急車を呼んだのは、おなかの中の
    赤ちゃんを助けたかったからですよね。
矢野) 違う。ただ痛くて…。
鴻鳥) でも矢野さんは、
    ちゃ~んとお母さんの顔してましたよ。
    初めて赤ちゃんに会った、あのとき。
下屋) 矢野さん、嬉しかったんですよね、
    赤ちゃんに会えて。
矢野) 私みたいな母親、いないほうがいい。


**********

矢野) 私もいつか言っちゃうかもしれない。
    「あんたなんか産まなきゃよかった」って…。


**********

矢野) 私、このまま死んでもいいやって思ってた。
    おなかの子も、私も。どうせいいことないもの。
    でも…赤ちゃんが…おなか…蹴ったの。何度
    も何度も蹴ったの。生きたいんだ…この子は
    生まれたいんだって思って、救急車呼んだけ
    ど…。でも無理…。私育てられないよお…。
    こんな親、ないほうがいいんだよ。
    こんな母親いたら、あの子幸せになれない。
向井) まず、矢野さんの生活を立て直すことから
    始めましょうね。大丈夫、お手伝いできる事
    は、たくさんあるのよ。


**********

矢野) こころ。
    あの子の名前、私がつけちゃダメかな…。
鴻鳥) こころちゃんか。
    うん。とってもいい名前ですね。


**********

矢野) かわいいって。こころ。
    あんた…かわいいって。
    よかったねえ…。(泣)
    ごめんね。ごめんね、こころ。
    ごめん…。ごめんね…。


**********

下屋) 矢野さんの赤ちゃんと、小早川さんの
    赤ちゃん、今は、並んで眠ってますけど。
    それぞれ、全く違う人生を背負って生き
    ていくんだよなって。
小松) そうだねえ。お産の仕方も、生まれてくる
    事情も、一人一人みんな違うから。社会の
    縮図だからさ、お産の現場は。


**********

今橋) こころちゃん、
    乳児院に引き取られることになったよ。
鴻鳥) そうですか…。
今橋) いつか、お母さんと一緒に暮らせるといいね。
鴻鳥) もっと早く、手を差し伸べることができれば
    いいんですが…。駆け込み出産なんか起き
    ないように。
今橋) 医者ができることには限りがあるよ。
    僕らは、崖っぷちから転がり落ちそうな親子を、
    ここで精一杯受け止めよう。
鴻鳥) はい。


**********

鴻鳥) こころちゃん。君にはこれから、人より
    たくさんつらい事があるかもしれないね。


(回想)
鴻鳥) ねえ、景子ママ。
景子) うん?
鴻鳥) 俺、捨て子なの?
景子) 違うよ。
    あんたのお母さんは死んでしもうたんや。
    けど、サクラはちっとも可哀想じゃないからね。
    あんたは、これから、人の何倍も、つらい思い
    をするかもしれない。
    けどね、サクラはいつか…


鴻鳥) 君はいつか、人の何倍も、何十倍も
    幸せになることだって、できるんだ。
    負けるなよ。生まれてきて、おめでとう。


**********

全ての命が、
望まれて生まれてくるとは限らない。
人生は平等じゃないから。
恵まれない環境で、
生まれてくる命もある。
それでも、僕たちは願っている。
生まれてくる全ての赤ちゃんに、
祝福がありますように。
ようこそ、この世界に。
生まれてきて、おめでとう。


**********

原作の漫画は未読。でも、主人公のビジュアルはか
なり漫画に似せてある印象。原作を知らなくても十分
楽しめそうです。ハートフルで、真面目なドラマでした。

「まれ」で一子役を演じていた清水富美加ちゃんが未
受診妊婦役で登場。頭の回転もいいし、演技力もあ
るし、このドラマを見て、ますます彼女を応援したくな
りました。「まれ」は好きになれなかったけど、彼女が
メインのスピンオフは見てみようかと思ってしまった。

今回出てきた「未受診妊婦」問題。経済的な問題、知
識の欠如等の理由が全体の半分という状況らしいで
す。意外といろんな救済制度は存在するのだけれど、
それを知る機会というか、どこでその制度を知ること
が出来るのか、わからない人の方が多いんじゃない
かと思う。知らないことで損をしている人はたくさんい
るだろうし、制度が必要な人ほど、その制度を知る機
会からもっとも遠い場所にいるような感じがしてしまう。

母子手帳の交付の際に一緒にもらえる「妊婦健康診
査受診票」
などの助成が受けられる別冊のチケット。
ググってみたら、
公的助成の内容は市区町村によっ
て違いがあって、
手厚い助成のある自治体と、そうで
ない自治体に
差があるけれど、住民登録をしている
自治体で
しかもらえないので、転居しないかぎりは選
の余地はないのだそうです。なかなかそういう視点
が浮かばないけれど、住むところの自治体のサービ
スというか、助成にどんなものがあるのか、調べてお
くのも大事かもしれないと考えさせられました。そうい
えば、自分が住んでいるところの広報もちゃんと読ん
でいなかったなあと…反省。自分じゃなくても、知って
いるだけで、困ってる人の手助けはできるかもしれな
いし…。このドラマを見て、少しでも困っている人たち
の助けになればいいなあ。いろんな気付きがあれば
いいなと思う。綾野剛くんはもちろん、珍しくクールな
役の星野源くんに萌え。TBS金曜夜10時枠は、外さ
ないというか、信頼できる枠になってますね、ホント!


「コウノドリ」関連ブログ↓
第1話~あなたに会えてよかった~命の医療チームの奇跡
第2話~私の命より大切なもの
第3話~風疹で・・・2つの手がつなぐ奇跡

●「コウノドリ」HP


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