「マッサン」第145回~余市の唄とラジオとさよなら俊兄&ハナ&熊虎の巻 | 日々のダダ漏れ

日々のダダ漏れ

日々想ったこと、感じたこと。日々、見たもの、聞いたもの、食べたものetc 日々のいろんな気持ちや体験を、ありあまる好奇心の赴くままに、自由に、ゆる~く、感じたままに、好き勝手に書いていこうかと思っています♪

「マッサン」 第145回
第25週 「人生は冒険旅行
余市の唄とラジオとさよなら俊兄&ハナ&熊虎の巻


1949年(昭和24年) 秋



お酒が自由販売となって半年。
ドウカの三級ウイスキー、余市の唄は、
安くてうまいと大評判。

今日はマッサンのラジオ出演の日。
マッサンは、
余市の町を有名にしたその功労者として、
インタビューを受けるのです。


ハナ) エリーさんが緊張してどうすんだ。
俊夫) え?
エリー) だって…。
熊虎) エリーがそれじゃ、マッサンどうなってんだ?

(笑い声)
ハナ) 本当だな。あっ、始まった!

**********

政春) 空気、ピート…ウイスキーの…。
アナウンサー) そろそろ、本番です。
政春) はい。

(髪の毛を整えようとする政春)
アナウンサー) 姿は見えませんよ。ラジオですから。
政春) はい。
男性の声) それでは本番まいります!
       5秒前、4、3、2。


**********

ラジオ・アナ) 「本日、お話を伺うのは、ウイスキー「余
      市の唄」の生みの親、ドウカウイスキーの、
      亀山政春社長です。


進) マッサン!
(拍手) 

ラジオ・政春) よろしゅうお願いします。
ラジオ・アナ) 「余市の町は、今、ウイスキーの産地と
      して、日本中から注目されています」。
ラジオ・政春) ええ、ほう…ほうなんです。
ラジオ・アナ) 余市はなぜ、リンゴ、ニシンに続いて…。
ラジオ・政春) はい。ええ、ええ、ええ、ええ…。
ラジオ・アナ) おいしいウイスキーを
      生み出す事ができたのでしょう?
ラジオ・政春) それはですのう…み…水と…水、水…。
ラジオ・アナ) 水と?
ラジオ・政春) 何じゃったか…。
ラジオ・アナ) 水は?
ラジオ・政春) すいません。もっぺんええですか?
ラジオ・アナ) もちろんです。


熊虎) どうなってんだ!?
進) おいおい!
エリー) マッサン、頑張って!
エマ) 頑張れ!
ハナ) 頑張れ!
俊夫) おい!


ラジオ・政春) はい…。わしが余市に来た時、ウイス
       キーの理想郷じゃ思いました。川の水質
       がよく、適度な湿度、ピートが取れる環境
       が、ウイスキー造りに、最適じゃったから
       です。
ラジオ・アナ) なるほど。その辺りのお話から、
      じっくりとお聞きしたいと思います。
ラジオ・政春) はい…。
ラジオ・アナ) ではその前に、まずは今日の1曲目、
      「青い山脈」。


進) 初めて会った時は、とんでもねえ大風呂敷
  広げんなって思ったけんじょ。本当にこの余
  市を、ウイスキーの里にしちまいやがったな。
ハナ) リンゴ汁から始めて16年、
    よくここまで来たな~。
熊虎) だから言ったべ。マッサンはやる男だって。
三郎) 俺も、床屋なんてちまちました仕事辞めて、
    ドカ~ンと一発、花火ぶち上げてみてえな。
チエ) いい年して何言ってんのよ。
三郎) いくつになっても夢みんのは自由だ。
チエ) 毎日店で昼寝して、そんな夢みてたんだね~。

(笑い声)
三郎) 言われた、言われた。

**********

このところ、俊夫さんは、
なぜか元気がありません。


ハナ) 俊夫さん!
    いい加減話してくれてもいいんでね?
俊夫) 何をじゃ?
ハナ) とぼけったってお見通しだ。


**********

政春) 広島に?
俊夫) ハナを連れて、帰ろう思うとります。
政春) 広島言うて…蔵の事か?
俊夫) 千加子お嬢様から、杜氏がもうお年で、引退
    されるかもしれんいう話聞いてから…ずっと考
    えとりました。余市の唄も売れて、すっかり工
    場も順調じゃし、ええ機会じゃ思うて。
    お世話になった蔵を、旦那様の代で潰すわけ
    にはまいりまへん! 働き手として、最後のご
    奉公、さしてもらいたいんでがんす。
    認めて…もらえますの?
政春) じゃけど、俊兄…。
エリー) ハナ…ハナはいいの? それに熊さんは?
     広島は、すごく遠いところだから…。
ハナ) おら、エリーさんと同じだ。俊夫さんが行くっ
    つうなら、どこまでもくっついてく。
俊夫) 熊さんには、これから2人で、
    話そう思うとります。
ハナ) 分かってくれっと思う。
    自分だって家飛び出して、青森だ秋田だ、
    好き勝手跳び回ったんだもの。


**********

ところが…。

熊虎) 冗談じゃねえぞ! 俊夫! おら、おめえが
    この町に骨うずめる覚悟だと思ったから、
    ハナ嫁にやったんだ!
俊夫) 分かってつかぁさい! 親代わりの旦那様が守
    ってきた蔵を、見捨てる訳にゃいかんのです!
熊虎) 親代わりだと?
ハナ) お父ちゃん!
熊虎) んだらおらはどうなる? おらはハナの親父。
    おめえにとっても義理の親父だ!
ハナ) 分かってくんつぇ!
    2人でよく話し合って決めたんだ。
熊虎) 駄目だ。広島なんて、外国みてえに遠い。
    ハナが苦労するに決まってる。
ハナ) お父ちゃんの言いてえことも分かる。
    心配してくれる気持ちもうれしい。けど…おら、
    俊夫さんについてく。苦労も幸せも2人で分け
    合う。それが夫婦ってもんだべ。
熊虎) 駄目だ! 絶対に許さんに!
    どうしても行くって言うなら、
    おめえとは今日限り…親子の縁を切る!
    それでもいいんなら、どこへでも行っちまえ!
俊夫) 熊さん…熊さん!


懐深く、男気あふれた熊さんも、
ハナさんが遠くに行ってしまう事は、
よほど嫌なようです。


ハナ) 分かった。
俊夫) ハナ。
熊虎) あっ…分かってくっちゃか?
ハナ) 親子の縁、切ってくんつぇ。
熊虎) な…な…何?
ハナ) 長い事、お世話になりました。
熊虎) ん? あっ…待て!
俊夫) ハナ!
熊虎) 冗談だ!
俊夫) ハナ。
熊虎) 冗談に決まってっぺ。
俊夫) ハナ!
熊虎) 親子の縁切んだなんて冗談に決まってっぺ。
    なあ? 俊夫。
俊夫) えっ? はあ…。
熊虎) 勝手にしろ!
    もう、広島でもどこでも、行っちまえ!
    おら酒飲んでくる。
俊夫) ハナ。
ハナ) うん。
俊夫) ありがと。
ハナ) 頑張ろうね。


**********

それから間もなく、
2人が旅立つ日がやって来ました。


俊夫) ああ~清々するのう! やっと帰れる。
    広島が恋しい。日本酒造りも楽しみじゃわい。
政春) 俊兄…親父の事、蔵の事、よろしゅう頼む。
    いろいろ、ほんまに世話になったのう。この
    余市に来て、ドウカがここまで来られたんは、
    俊兄のおかげじゃ。
俊夫) 何言うとりんさる。
    余市に来るそのず~っと前から、お坊ちゃま
    は、わしの世話になりっ放しでしょうが。
政春) ハハハッ…。
俊夫) 広島の蔵で、初めて一緒に、試験醸造した
    時も、大阪でも…余市に来てからも、わしゃ、
    ず~っとお坊ちゃまの世話しっ放しじゃ!
    わしの人生…
    お坊ちゃまのせいでわやくちゃじゃわい。
政春) じゃけど、余市に来たおかげで、
    俊兄はハナちゃんと…。
俊夫) (泣)
政春) 俊兄…。
俊夫) (泣) これでもうお坊ちゃまの、面倒見んで
    ええ思うたら…うれしゅうて、泣けてくるんで
    がんす。ハハハハハ…ハハハハハッ…!

**********

悟) 俊夫さん、いろいろ、ありがとうございました。
  おじいちゃんらの事、よろしくお願いします。
俊夫) 悟お坊ちゃまも、
    しっかり、修業を積んでつかぁさい。
悟) はい!
エマ) ハナさん、元気でね。
ハナ) アメリカに行く日が決まったら、教えてね。
エマ) はい!
エリー) これ、途中で食べて。ハナに教えてもらった、
     北海道の料理が、たくさん入ってる。
ハナ) やめて。そういうの弱えんだ。

(ハナをハグするエリー)
ハナ) エリー…ありがとな。
エリー) 気を付けて。

(俊夫をハグするエリー)
俊夫) ありがとがんした…ありがとがんした。
政春) 俊兄。
俊夫) ありがとがんした。
政春) 俊兄、長い長い!
俊夫) ありがとがんした。
政春) もうええよ!
進) あっ、間に合った! ハハハッ…。
  あ~いよいよ行くのか。ハハッ。
  あれ? 兄さんは?
熊虎) 行くべ、行くべ。
進) どうしたんだ? その恰好。
熊虎) 途中まで一緒に行く。こいつらに、
    会津の町案内してやっから。
俊夫) 会津!?
熊虎) ああ。広島行く通り道だべ。
ハナ) 聞いてねえ、そっだ事。
熊虎) 当たりめえだ。今初めて言ったんだから。
熊さん、本気で言うとるんですか?
熊虎) おら、生まれてこのかた、
    冗談なんか言った事ねえ。ハハハハハ…!
俊夫) え? え?
熊虎) さっ、行くべ、行くべ。
俊夫) いやいや…冗談でがんしょ? え? え?
熊虎) 命があったら、また会うべ!
    ハハハハッ…! 行くべ、行くべ。
俊夫) ありがとうがんした! お達者で!
進) 道中気を付けてな。
俊夫) お達者で! あれ? 熊さん?
進) あっちあっち。
俊夫) えっ? 熊さ~ん!
政春) 気ぃ付けてのう!
エリー) 元気でね!
進) 兄さん! あんまり酒飲み過ぎんな~!

**********

三級ウイスキーの名前は「余市の唄」。宣伝ポスター
には、親子熊のイラストが。熊虎&一馬親子を表して
いるのか、はたまた政春&一馬の子弟コンビなのか。
ウイスキーの名付けも、宣伝も、鴨居商店で散々や
ったから、ここでやる必要はないってこと? えっと…
主人公って誰だっけ? …とまあ、それどころか町の
の名士としてラジオに出るという場面すら、肝心な話
の手前、マッサンがオロオロと失敗している場面しか
映さないという…いや~徹底してるよね。マッサンを
カッコよくなんて絶対に描かないぞ!って気概が感じ
られます、ホント。外国のように遠い広島へ、しかも、
自分の実家の蔵の為に帰る俊兄&ハナの見送りさ
え、家の前で済ましてしまう冷血漢。何もかもがちゃ
ちな茶番で、コントのつもりか、人情喜劇のつもりな
のだろうけれど、何の積み重ねも、話の土台もない
ものだから、笑いたくても笑い様がない。親子の縁を
切ると言ったすぐ後で、冗談だと言った熊さんが、俺
は生まれてこの方冗談なんか言った事ねえって言っ
てもね…。って、これが冗談だって? ここで笑うとこ
ろなのかしら? 笑いのセンスについていけませんw

不連続テレビ小説どころか…不連続紙芝居テレビ?
最終週、どれだけやらかしてくれるかとは思っていた
けれど、しょっぱなから飛ばす飛ばす。いや~なんも
言えねえ…。いまだに悟に小汚い服しか着せてあげ
ない冷たい叔父夫婦に引く~。服ぐらい買ってあげよ
うよ~! まさか、最後まであの恰好だったりして…w
久々に出たハグも、エリーの中の人の好き嫌いがは
っきり出ちゃってて、その分かりやすさに苦笑いして
しまう。エリーというかエリーの中の人は、自分が好
きな人にはしつこくハグして離れないんだけど、好き
じゃない人には、気がない、イヤそうなハグするんだ
よね~w  日本語は壊滅的だし、最後の最後にやる
気のなさばかり目について、本当に残念な結果に…。

今日は、熊さんの「命があったら、また会うべ!」だけ
がカッコよかった。熊さん一家はエリーの臨終には立
会わないってことなのね…。ここで熊虎一家は撤収~。
さあ、ここから土曜日まで、怒涛のつじつま合わせが、
入れ替わり立ち代わり、キャストの見せ場が始まるの
か? どう話をこじつけるのか楽しみです~(大嘘w)。


「マッサン」関連ブログはこちらから↓
「マッサン」関連ブログリスト

●「マッサン」HP


ランキングに参加しています。
ポチっとしていただけると、嬉しいです♪


にほんブログ村


NHK連続テレビ小説 マッサン 上/NHK出版
¥1,404
Amazon.co.jp

望郷 (角川文庫)/KADOKAWA/角川書店
¥821
Amazon.co.jp

マッサンとリタ―ジャパニーズ・ウイスキーの誕生/NHK出版
¥2,160
Amazon.co.jp

マッサンとリタ/汐文社
¥1,512
Amazon.co.jp

リタとマッサン (集英社文庫)/集英社
¥680
Amazon.co.jp