「マッサン」第144回~独り善がりから伝える酒に。三級ウイスキー完成の巻 | 日々のダダ漏れ

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「マッサン」 第144回
第24週 「一念岩をも通す
独り善がりから伝える酒に。三級ウイスキー完成の巻


マッサンは、ついに、
香料も着色料も一切使わずに、
三級ウイスキーを完成させ、
社運を懸けた、試飲会を開く事にしました。
小樽や札幌、函館からも、
目利きの問屋さんを招待したのです。


そして、エマも留学を懸けた、
面接試験に望んでいました。


エマ) (英) 私の父は日本で初めての国産ウイスキ
    ーをつくった男です。母はスコットランドで父と
    出会い、父の夢をかなえるために海を渡って
    日本に来ました。両親は「人生は冒険だ」と教
    えてくれました。そして、たとえ肌の色、瞳の色、
    髪の色が違っても、人間はわかりあい、愛し合
    う事ができると教えてくれました。ですから私は、
    異なった言語を使う人と人、国と国の懸け橋に
    なれるような仕事をしたいのです。

**********

政春) 皆さん。本日はありがとうございます!
    我がドウカウイスキーが、来年春の自由化
    に向けて、造った三級ウイスキーです。
    是非、ご賞味つかぁさい。
    よろしくお願いします!
俊夫) お願い致します!
問屋) じゃ、頂きましょうか。
問屋) はい。
問屋) いい香りだ! これホントに三級ですか?
政春) はい!
問屋) 原酒5%未満に抑えられてるんですか?
政春) きっちり5%しか使うとりません。
問屋) 香料は何を?
政春) 香料も着色料も、一切使うとりません。
    味も香りも、全て、うちの原酒のもんです。
問屋) いや~喉越しもいい! うちで仕入れたろう!
問屋) うちも扱おう!
問屋) 雑味がなくて、ス~ッと飲める。
問屋) なあ?
問屋) うちも売るぞ。よろしく頼む!
俊夫) ありがとうございます!
問屋) じゃあ、うちも頂きますよ。
俊夫) あ~ありがとがんす!
政春) ありがとうございます!
    ありがとうございます!
俊夫) ありがとうがんす!
政春) ありがとうございます!
問屋) すばらしい。
俊夫) ありがとうがんす!
澤田) お邪魔しますで!
問屋) 長越百貨店の澤田さんだ。
問屋) あの大社長が大阪からわざわざ?
政春) 澤田さん…
    遠路はるばる、ありがとうございます。
澤田) お久しぶりでんな。
政春) はい。

何としても、
澤田さんに試飲してもらいたいと思ったマッサンは、
大阪の出資者を通じて、招待していたのです。


澤田) 今日も、しっかり味見させてもろて、
    いたい事言わしてもらうで。
政春) よろしゅうお願いします。

(ウイスキーを飲む澤田)
澤田) フッ…お得意の、
    スモーキーフレーバーが、利いとるな。
政春) アハッ…ありがとうございます。
澤田) 希釈のアルコールは、何を使いはったんや?
政春) 大麦で造った、醸造アルコールを使いました。
澤田) 大麦か…。
政春) はい。廃蜜糖や、サツマイモも試しましたが、
    3年もんの若い原酒を、キーモルトにした場合、
    大麦で造ったもんが、最も、香りがようなり、自
    然な甘みも加わる。そう判断しました。
澤田) なるほどな。
    あんた…変わったな。
政春) はい?
澤田) 前にあんたの造った酒を飲んだ時には、この
    酒を造った人間は、独り善がりやなと思うた。
    日本で初めてウイスキーを造った事自体に、
    酔うとるなと、そう感じたわ。そやけど、これは
    違うな。この酒は…伝える酒や。
政春) 伝える酒?
澤田) あんた造る時にな、
    お客さんの顔を見ようとしたやろ?
    伝えたい思いを、込めたやろ?
政春) はい!
澤田) うまいわ! はっきり言うて、今の日本にこれ
    だけうまい三級ウイスキーはほかにはない。

(どよめき)
澤田) このウイスキー、
    うちの百貨店で扱わしてもろても構へんか?

(どよめき)
政春) ありがとうございます!
俊夫) ありがとがんす!
澤田) このメイド・イン。ジャパンはな、
    きっと時代を変える。
    あんた…新しい時代作ってしもうたな。
政春) ありがとうございます。
    じゃけど…わしゃ、これでは終わりません。
    この三級ウイスキーは、わしにとっても、
    この国にとっても、一つの通過点です。
    いつかわしゃこの日本に…
    本物のウイスキーの時代をつくってみせます。
    その日が来るまで…わしゃ絶対諦めません!
澤田) 楽しみにしてるで!
政春) はい!

(拍手)

**********

エリー) お姉さん。
千加子) ありがとう。
政春) 親父!
政志) ああ?
政春) 親父、そがいに急いで帰らんでも…。
    エマまだ帰ってきとらんし。
    明日でもええじゃろうが。
政志) 明日明日言うとったら、
    いつまでたっても帰れんけぇ。
千加子) えかったね!
     取り引きしてもらえる事になって。
     エリーさんも一安心じゃ。
エリー) ありがとうございます。
千加子) 悟! 何をボっとしとるん?
     もう荷造りはしたんね?
悟) お母ちゃん、おじいちゃん!
  わし、ここに残ってもええか?
千加子) 残る言うて…。
悟) 叔父さんのウイスキー造りを、
  本気で学びたいんじゃ!
千加子) 何言うとるん。
     ウイスキーは気の長い仕事なんよ。
     造り始めてから何年もたたんと…。
悟) 学びたいんは、ウイスキー造りだけじゃなぁ。
  叔父さんは何回も言うた。
  「信じてやり続けるしかなぁ」いうて。
  ほいで言うたとおり、ついに、安うてうまい、
  ウイスキーを造った。
千加子) 悟…。
政春) わしの言葉じゃなぁ。わしゃのう、
    親父とお母ちゃんから、教えてもろうたんじゃ。
    信じてやり通す。何があってもあきらめんいう
    んは、亀山家の伝統じゃ。
悟) じゃったらその伝統、
  わしにも受け継がしてつかぁさい。
  わしは、わしが生き残った意味を、
  見つけてみたいんじゃ。
千加子) あんたが広島帰ってこなんだら、
     お父ちゃんの蔵どうなるん?
政志) そがな事はどうにでもなる。
    悟の、やりたい事をやらしてやれ。
千加子) いや…そうはいかんじゃろう?
     長男の勝が教師になってしもうたんじゃけぇ、
     次男の悟が、蔵を継ぐんが筋じゃ!
悟) いや、わしゃ、そがな約束…。
千加子) 約束なんかせんでも当たり前じゃ!
政志) ハハハハハッ…!
千加子) 何を笑いよるん?
政志) 千加子。お母ちゃんによう似てきたのう。
    悟…せっかく生きて帰ってきたんじゃ。
    広島の事なんか、気にせんでええ。
    自分のやりたい事を、
    思いっきりやったらええけぇ。
悟) はい! ありがとうございます!
政志) おいおい、急ぐで急ぐで!

**********

政春) どうじゃった?
    ほら、わしのウイスキー飲んだ感想じゃ。
政志) わしにはウイスキーの味はよう分からんけぇ。
政春) ほうか…。
政志) ただ…うれしかったわい。お前が造った、
    ウイスキーを飲んで、みんな笑うとった。
    うれしかった。胸がいっぱいになった。
    ええ仕事したのう。じゃけど、これがおしまい
    じゃなぁど。これからも、地道に、うまい酒を、
    造り続けぇよ。のう?
政春) はい。
千加子) お父ちゃん!
政志) はいはい、はいはい!
千加子) 間に合わんよ。
政志) ああ…すまん、すまん!
エマ) おじいちゃん! よかった。間に合って。
政志) 試験どうじゃった?
エマ) 結果はまだ分からないけど、
    思いっきりやってきた。
政志) ああ、ほうか。アメリカに行く時は、じいちゃん
    もついていくけぇのう、覚悟しとけよ。
エマ) ちょっと、もう…。
政志) いやいや、バカ息子が、これからも迷惑かけ
    ると思いますがのう、よろしゅう頼みますで。
熊虎) マッサンは、この町をウイスキーの里にして
    くれるって言った。迷惑だなんて、これっぽっ
    ちも思った事ねえ。
政志) ありがとうがんす。
はな) 千加子さん、いつでも遊びにきてくださいね。
千加子) ありがとうございます。
政志) ほいじゃの、皆さん、お達者で!
はな) お気を付けて。
千加子) 長い事お世話になりました。
熊虎) さよなら。
はな) さよなら。
エリー) お父さん、ありがとうございました。
千加子) ありがとう。
政春) 親父! ありがとうのう!


**********

一見それらしくまとまって見えるけど、話の土台が滅
茶苦茶なので、つっこみどころはてんこ盛りで、何だ
それってことばかりなのだけれど…。ここまで来たら
もうどうにもならないところまで崩壊しているし、まあ、
それらしく見えるだけでもいっか…と思えるほど投げ
やりな気分になるこの頃…。エマは、お仕事でアメリ
カに行くのだと思っていたのだけれど、いつのまにか
留学する事になってるの? ビックリするほど英語が
上達したことと、マッサン&エリー上げするためだけ
の面接試験の場を借りたセリフだってのは分かった。

それにしても、徹底した悪意ある描写にウンザリして
しまう。マッサンが余市に来て初めて造ったウイスキ
ーの時は、宣伝した様子も試飲会をした様子もなか
ったのに…。褒めてくれたのは突然現れた作家だけ。
初めてウイスキーを造ったことより、三級酒を褒め殺
して、ようやく客に目を向けた独り善がりな男とさりげ
なく貶める。褒めてるような体で、何だかなぁ…。隠し
てるつもりらしい悪意が、十分伝わってきてますよ?
とはいえ、表面的には、それなりにまとまって見える
ので、今日で最終回でもよかったかも~。最後の週
はどうせエリー祭りになるだろうし…。後半ほとんど
やる気ナッシングだったエリーも、きっと最後のやる
気を見せてくれる…はずw 期待してはいませんが。

悟がシベリアから余市にきて、一度も広島に帰ること
なく余市に残りたいって話も無理やりすぎたけど、広
島から余市まで、高齢の身でやってきてくれた父親
と姉を、せめて駅までは一緒に見送りに行こうよっ!
家の前で見送り終了って、あり得ないんですけど…。
冷たすぎるにもほどがあるでしょう! 本当に、バカ
息子とダメな嫁だと思うよ。そんな風にしか描かない
脚本・演出が、心底嫌い!あと1週間。どうして大阪
制作の朝ドラは、毎回修行・苦行になるんでしょうね。
とはいえ、春はもうすぐです。辛い苦行もあと少し…。

※公式HPを見たら、現在政春54歳、政志90歳との
 こと。…いやいや、ホント冷たい息子と嫁と孫だよ。


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●「マッサン」HP


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